ふたり暮らしの手帖

ふたり暮らしの手帖

PR

プロフィール

サリィ斉藤

サリィ斉藤

バックナンバー

2025.11
2025.10
2025.09
2025.08
2025.07
2025.06
2025.05
2025.04
2011.10.31
XML
カテゴリ: 着物の話
京都行きの最後の目的地は、建仁寺でした。
エメラルド美容室 を後にして、まずはランチで腹ごしらえです。mayさんのご案内で「琢磨」さんのカウンターに陣取りました。

111030koto2.jpg

どことなく“ご出勤前”の雰囲気も漂っているような…(笑)

111030koto5.jpg

事前の打ち合わせはしなかったのに、偶然にも3人がこの日は「琴帯留」!

コストパフォーマンス◎の美味しいランチセットを堪能した後、目指すは西来院です。

111030koto4.jpg

この日開催された「秋篠寺の四季を秋に謳う。」と題したコンサート。
山田流筝曲のお稽古を続けているWさんがご出演されるのです。

111030koto3.jpg

木々や苔の緑が目に優しい、すばらしいお庭を見ながら開演を待ちます。
「美しいキモノ」に載せたくなるような琴さんのお姿。

演奏は尺八とお琴が中心で、弾き語りスタイルの山田流の演奏をじっくり聴くのは初めてだったので、大変興味深く楽しませていただきました。
空気をふるわせて耳に届く邦楽器の音色は本当に心地良く…
そして、ソロパートも含めて見事な歌声を披露されたWさん、とっても素敵でした。

111030koto6.jpg

物事に集中している姿って美しい、と惚れぼれ。
演奏後も未だ緊張が解けない様子のWさん、可愛らしかったです♪

この日は昼過ぎから雨。
建仁寺に向けて歩いてきた時は、折りたたみ傘で何とかしのぐことが出来ましたが、終演の頃には本格的な降りになりました。

111030koto7.jpg

てきぱきと雨支度の皆さん。それぞれ、コートも色とりどりの装いです。

数日前から天気予報を見ては「もしかしたら直前に雨の予報が変わるかも」と淡い期待を抱いていた私。

折りたたみ傘を持ち、履物を古びたウレタンソールの草履に変えるぐらいしか、準備が出来ませんでした。

まぁ、こうなったら仕方ないか!と、気休めに手ぬぐいでお太鼓をカバーして退出しようとしたら…
Wさんが小走りに呼び止めてくださいます。それに続いてWさんの先生が、余分にあったという雨ゴートを手に登場。
ありがたいことに、その場でお借り出来ることになりました…!

皆さんに急遽、コートの着方を教えてもらい、思いがけないご親切に胸いっぱいで歩いていると、mayさんが
「おばあさんが守ってくれたのかもしれないね」
と一言。
確かにこの日の着物は、祖母が遺した反物を私が譲り受けて仕立てた一枚。本当にそうなのかもしれない…と、不思議で温かい気持ちになりました。

111030koto8.jpg

その後は「OKU」にて、解放感いっぱいのWさんも一緒におしゃべりタイム。
落ち着いた店内のムードをかき乱すほど盛り上がってしまいました(笑)

お名残惜しくも解散し、ホテルから荷物をピックアップする頃にはかなり強い雨になっていて、本当にコートをお借りできなければ悲惨な目に遭っているところでした…。

111030koto1.jpg

こうして、盛りだくさんの京都での週末が終わっていきました。
一緒に楽しい時間を過ごしてくださった皆さんに、心から感謝です。着物がつないでくれた出会いの数々に、今回もたくさんの幸せをもらいました。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2011.11.05 01:31:53
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: