学校で教えて欲しかった、こんな英文法!
2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
全1件 (1件中 1-1件目)
1
Day 52:夏はバンクーバーに留学生がどっと来ます。留学生の英語学習のお手伝いをしていたら、またまた随分ご無沙汰になってしまいました (^∧^) では久しぶりにサミト君の英語学習を覗いてみましょう。問題:次の会話文で不自然な箇所があれば訂正しなさい。Miho: How are you liking your new job?Mike: So far so good.学校英語で be, belong, own, possess, resemble (状態) like, love, hate, hope, want (好悪・希望) believe, forget, know, think, understand (思考・認識) see, hear, feel, taste, smell (知覚) などの状態動詞は進行形にできないと習った記憶があるので、サミト君は like の進行形 are you liking の部分が不自然だと思い、現在時制 do you like にかえましたが、あなたの答えはどうなりましたか?サミト君の答も間違いではありませんが、今回の会話文はどこも不自然な箇所はありません。are you liking を用いてもごく自然な会話文です。サミト君の記憶通り、確かに学校英語では一般的に状態動詞は進行形にできないと習いますが、その規則にも例外があります。ではどうして状態動詞は原則として進行形にできないのかをまず確認しておきましょう。例えば、I like flowers. と言った人は「今この瞬間だけ花が好き。明日はわかりません」と言っているのではありませね。当然昨日も好きだったし、明日も好きでしょう。つまり、状態動詞とは明確な時間的始まりと終わりを認識できないのです。明確な時間的幅を持たない以上、事柄の一部分を表す進行形を使う必要性がないのです。しかし、以下のように本来は状態動詞でも「動作性」の要素が強くなると、動作動詞のように扱われ、進行形が可能になります。したがって、次のような場合は進行形になることがあります。(1) 変化の過程を強調するとき[a] She’s understanding the rules here better now. (彼女はだんだんここの規則がわかってきている) [変化]比較:She understands the rules here. (彼女はここの規則を理解している) [状態][b] My grandmother is not hearing so well these days. (お婆ちゃんは最近耳が遠くなってきている) [変化]比較:My grandmother doesn’t hear very well. (お婆ちゃんは耳が遠い) [状態](2) 一時的な状態を強調するとき[a] She is being kind for the moment. (今だけ親切にしているのさ) [一時的な状態] 比較:She is kind. (彼女は親切です) [状態][b] You’re just hearing things. (それは空耳だよ) [一時的な状態] 比較:I hear the sound of a violin. (バイオリンの音が聞こえる) [状態]このように本来は進行形にできないと習った状態動詞も進行形にすることが可能であるということがもうおわかりですね。では、今回の問題文を考えてみましょう。Miho: How are you liking your new job?Mike: So far so good.ミホ:新しい仕事はいかがですか?マイク:今までのところはいいです。問題文のように「今までのところはいい」「この先は分らない」「もしかしたら嫌いになるかもしれない」つまり永続的に好きという状態がまだ決まっていないと思われるような状況、あるいは、現実のある一時的な考えや感情を表わす場合は進行形を使うこともできるのです。このように状態動詞の進行形が理解できると、テレビCMでお馴染のマクドナルドのキャッチフレーズ ”I’m loving it.” も納得ですね。マクドナルドの宣伝文句 I’m loving it.「(今のところは)満喫しています」と一時的な状態を強調している表現なのです。どうです、今までマックの宣伝文句 I’m loving it. がスッキリしなかったあなたも、これでモヤモヤも解消ですねわかるようになると、英語学習がより面白くなります。面白くなるともっとわかるようになります。もっとわかるようになると、今度は英語を使いこなすことができるようになってきます。後は「習うより慣れよ」、より多くの英文に触れ、この「わかる⇒面白い⇒もっとわかる⇒できる」という循環を作っていきましょうね。次回も時制に関する問題を紹介しますね。ではまた、See you next time.
2008年08月02日
コメント(11)