学校で教えて欲しかった、こんな英文法!

学校で教えて欲しかった、こんな英文法!

2008年01月18日
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カテゴリ: 名詞・冠詞
Day 42 :今日もサミト君スマイルの英語の宿題をちょっと覗いてみましょう。

問題:空所に不要なら無冠詞、必要であれば a または the を入れなさい。

1. Where is Ellen? She is in (___) kitchen.

2. Please pass me (___) salt.



Day 38で冠詞 the の最終的な決定は修飾(関係詞節)の有無ではなく、聞き手(読み手)にその名詞が自動的に特定できるかどうかという 話し手の判断 です、という説明をしましたね。では「聞き手(読み手)に名詞が特定できる」と話し手が判断できるのはどのような場合があるかを考えてみましょう。大きく別けると、次の4つの場合があります。

話の中に既に出た名詞を指す場合
[2] 話の中に既に出た名詞や事柄に関連するものを指す場合
[3] その場の状況から判断できるものを指す場合
[4] 常識から判断できる場合

今日の問題は[3]の「その場の状況から判断できるものを指す場合」です。

では、サミト君の答えを見ながら解説しましょう。

1. Where is Ellen? She is in ( the ) kitchen.
[訳]エレンはどこにいますか?エレンなら台所にいます。

エレンがいる台所がこの会話がなされている場所の台所であることは明白ですよね。ならば、聞き手はどの台所か特定できますね。したがって、話し手は聞き手が台所を特定できると判断して定冠詞 the を用いるのです。

私は中学生の頃に「家の中の場所には定冠詞 the を用いる」と習った記憶があります。これは今から約30年近く前のことですから、今の中学校ではこのような教え方はしていないと思いますが、当時の私はこの強引な解釈を勘違いして覚えたため、 I saw a beautiful kitchen in a magazine. a になるのか混乱したことを覚えています。もし解釈が「 会話のなされている 家の中の場所には定冠詞 the を用いる」だったなら勘違いをしなかったかもしれませんね (+_+)

しかし、こんな紛らわしい解釈ではなく、定冠詞 the を用いるかどうかは、シンプルに 聞き手(読み手)に名詞が特定できるという話し手の判断

She is in the kitchen.  と答えた話し手は、聞き手が台所を特定できると判断しているだけなのです。同じ家の中にいるのだから当然聞き手はその家の台所だと判断できますよね。 I saw a beautiful kitchen in a magazine. と言った話し手は、聞き手がその台所を特定できないと判断し、 a を用いたのです。当然、聞き手はどの雑誌のどの台所のことかもちろん知りませんよね。

2. Please pass me ( the ) salt.
[訳]塩を回してください。

レストランのテーブルに座って家族で食事をしていると考えてみてください。皆さんも「塩とって」とか「お醤油とって」などとそのテーブルに同席する家族に頼んだことがありますよね。もちろん状況からその場のテーブルにある「塩」「醤油」だと特定できますよね。だから話し手は聞き手がsaltを特定できると判断し定冠詞 the を用いるのです。

1.の文も2.の文も適当に不定冠詞 a を用いたり、無冠詞にしたりすると不自然になります。ちなみに1の文で不定冠詞 a を、2の文を無冠詞にして考えてみましょう。

1. Where is Ellen? She is in a kitchen.
[訳]エレンはどこにいますか?エレンならある(家の)台所にいます???

2. Please pass me salt.
[訳]塩を回してください。←日本語に訳しても違いはでません。

不自然に聞こえますか。これらが不自然と聞こえれば、だんだん英語脳が出来上がってきている証拠です。解説するために私はあえて日本語訳をつけていますが、冠詞という概念は日本語に存在しないので、なるべく日本語を介さずに考えるように心がけましょうね。

例えば1の場合、 in a kitchen は聞き手には特定できない「台所」になるから、エレンはどこの家の台所にいるのか特定できません。少なくとも会話がなされているその場所の台所にはいないことになります。これでは、「エレンはどこ?」と尋ねた聞き手はチンプンカンプンですよね。

2の場合、無冠詞のsalt もやはり聞き手に特定できない「塩」になるから、その場にある「塩」ではなく、他のテーブルにある「塩」を指し、聞き手はやはりチンプンカンプンですよね。

たかが冠詞と思われるかも知れませんが、冠詞 a the ではこれだけ情報内容が異なるのです。冠詞の基本用法がわかっても、我々ノンネイティブにとっては、やはりハードルの高い文法規則の1つです。後は「習うより慣れよ」、つまり、ネイティブの冠詞の語感に少しでも追いつくにはこの基本用法を意識しながら、より多くの英文をどんどん読むことです。では、次回も冠詞の英語脳を作る練習をしましょう。

ではまた、

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最終更新日  2018年07月18日 02時32分15秒
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