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僕が苦しい時。学生の僕に手紙がきたんです。大嫌いで反抗して止まない母からのものでした。決して恵まれてはいなかった家族の環境。反発して自立だけを求めた学生。しかし、それは克服しなければならないもの。それを母は手紙で教えてくれました。今日ね、朝早くに。僕の上を18羽のオオハクチョウが声を掛け合いながら北への旅を続けていました。思い出したのです。母からの手紙を。生意気で、破天荒な息子に宛てた手紙です。------------------------「我が子へ」 貴方が生まれた瞬間の事です。母は担当の助産婦さんに苦しい呼吸のなか、堰切るように聞きました。「手の指も、足の指も、全部・・・ちゃんとついていますか?」 彼女は優しく微笑みながら諭すように答えてくれました。「大丈夫ですよ。全部大丈夫よ。」 疲れと不安から一瞬で開放された母は、大粒の涙を流した事を思い出します。 生まれたこと。生まれてきてくれたこと。 3000グラムたらずの貴方の存在は何よりも大きく、そして私たちを励ましてくれていたのです。 そう、貴方が生まれてきたことには、とても大きな意味があるのです。そして、生きていく事にもたくさんの意味と幸福が包含されていなければなりません。 空を渡り、長い旅を続けるハクチョウたちは大空を舞いながら、家族で声を掛け合う事を決して止める事がありません。その旅は生きていくためには不可欠なこと。 声を出して「繋がり」を確認するのです。 それは、とても苦しく、そして体力を消耗する行為なのかもしれません。しかし、それを続ける事こそ「生きる意味」だとハクチョウ達は知っているのです。 聞こえていても、届かなくとも、きっとそれは同一の行動を支える礎となり、ひいては自分への大きな励ましになることを知っているからなのでしょう。「絆」とは、複雑で困難なものに見えて、本当はそんなシンプルなものなのです。 鳥が羽ばたきをやめるとき、鳥は地上に墜落してしまいます。 人は挑戦をあきらめたとき、平凡と言う幸福から離れていくものです。 「あなた」が生まれてきた事は、周りや社会に「絆」という幸福を伝えるためなのかもしれないのです。苦しく困難なこの作業を続けていくことこそ、生きていく幸福の入り口ではないでしょうか。 相手のこと、周りのことを少しでも想像しながら「絆」を求めてほしい。 そのためにはいつも己を省みなければなりません。人の真実に耳を傾けなくてはなりません。 私たちは、そんな願いを込めて貴方へ名前をプレゼントしました。多聞。いつも優しく、周りを見つめて、そしていつも勇気をもって、すべからく挑戦を続けることができる人になってください。願いをこめて。 母より僕の詩は「繋がり」を求めて、いいえ探しています。題名をクリックしてくださいね。今日は僕の作品「つながり」でお別れします。たくさんのメッセージを昨日はありがとう!「つ な が り 」野を駈ける馬でさえふるさとをかえりみる立ち止まることを知るあなたの瞳の向こう側そこにある悲しみに辿りつきたいと思う流れる川と満天の光り焚きつける温もりに君よいま立ち止まってなにも欲しがらない人愛と悲しみを背負う肩その身をいとわないで愛はこの川のように流れいまここにある悲しみは遠く未来へ辿りつくあなたの頬をこの胸へ瞳の向こうの悲しみを僕の身体に流しこんで森よ 川よ 炎よここに命を与えて静かにしずかに立ち止まるつながりへ詩作/松尾多聞ランキングに参加しました。クリックしてね ドン!って。
2007.04.12
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久しぶりです。多聞は元気だよ。また、みなさん!よろしくね。今日は僕の大好きなバラードからはじまります。↓「English man in New york」人は環境に順応すれば妥協するし、順応にも悩むし、難しいもので。たくさん戦っていました。そしてまた、戻ってきました。今日は詩を読んでくださいね。復帰記念はこの作品でお願いします。写真は先日に春の海で釣りしたり「ギンナンソウ」をとりまくっている僕---------------------大好きな人がいたよ。だからそのご家族も大好きでした。だからその人の過去も今も、そして未来さえも愛したことがあります。それは、その人のすべてを愛しました。しかし、遠く離れてしまった。二人の心は離れていきましたが、その出会いに付随したすべては消える事はありません。僕は津軽海峡に立っては、水平線を探すことを憶えてしまいました。その理由は自分の思い出に感謝して、そして彼女に付随するすべての出会いに感謝するためです。「海 を 渡 る 風」 数珠繋ぎのテトラポットを登りいつも地平線のありかを探したカモメは空で首をかしげながら背伸びする僕に不思議そうだね心は遠く海を渡ってゆくけれど身体は海を歩んでいけないんだ優しい家族がいた彼女の元へは波よテトラポットを濡らしてよ僕の絆を湿らせて強く滑らかに数珠繋ぎの想い出をいだくままもっと大きく背伸びをしてみた松尾多聞
2007.04.11
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