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“背の眼 下”
評価: ★★★★☆
長編。
--- 梗概 -------------
「ゴビラサ...」道尾の前で謎の言葉を呟いた男は、数日後に刺殺体で発見された。やがて、彼の残した言葉と度重なる霊現象が結びついた時、孤独な少年の死に端を発した一連の事件にまつわる驚愕の真実が明らかになる。美貌の助手を伴う怜悧な霊現象探求家・真備と、売れないホラー作家・道尾のコンビが難事件に挑む。 (「BOOK」データベースより)
一気読み必至!!続きが気になって気になって途中でやめることができませんでした(*^m^*)
次から次へと不可解な事件が発生。霊の仕業なのか?それとも人間の仕業?謎が謎を呼ぶ事件の連鎖。テンポよくストーリーは進みます♪
これで本当に事件の収集がつくのか~?と思うほど謎が多いのですが、最後は見事にまとまりました!!あっぱれ(*´ー`)
ただ、最終的にわかったのは、これがミステリとホラーの融合だということです。つまり、事件の謎は、現実的な理論だけでは説き明かすことができないのです。
ところどころオカルト要因が絡んできます。そういう意味ではちょっと私の好みとは違いますね~。超常現象オチって、ちょっとズルいでしょ?限界がないし、全ては作者の匙加減っていうか。つまりどんな不可思議な出来事も、オカルトオチを使えばすべて解決してしまうんです。
極端な例で言えば、密室殺人事件とか。純粋なミステリならば、いくら不可思議な密室も最後にはトリックが明らかになります。それは実在する人間によって行うことができることでなければなりません。
しかし、これがオカルトオチになると、全て霊の仕業と言ってしまえば済みます。どんな密室も、幽霊だから通り抜けられた~とか。
これってミステリ好きの読者としてはつまらないですよね?だから私は霊オチは好きじゃないのです(^~^;)ゞ
その点ではちょっとマイナス評価になっちゃいます(;^ω^A
でも、ホラーとミステリの融合もなかなかおもしろいですね。これってシリーズものなのかな?もしそうなら他のものも読みたいです(*^m^*)
=== 125冊目 読了 ===
道尾秀介 『ラットマン』 2011年01月14日
枡野浩一 『石川くん』 2009年04月17日
道尾秀介 『背の眼 上』 2008年11月10日