エデンの南

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October 21, 2005

『心中天網島』

(5)

テーマ：映画館で観た映画(8781)

カテゴリ：映画・TV

またまた新文芸坐
この企画で観た映画の感想は、こちらにリンクさせていきます。

同時上映の『竜馬暗殺』の事しか頭になく・・・コレは予備知識も入れる事なく観に行っちゃいました。
そしたら、ぬわんと、これも『曽根崎心中』の話なのでありました。
初日に観た『曽根崎心中』は、1978年、増村保造監督。
そして、17日に観たコレは、1969年、篠田正浩監督です。

宇崎竜童は、おそらくこれを何度も観て、中村吉右衛門意識して演じたんだろなあ。そんな感じでした。

最初に、人形使いと人形が出てくる所が、実にイイんですよ～。
岩下志麻が、治兵衛の奥さんおさんと、女郎小春の１人２役。実に上手いです。ほんと、よく演じわけてます。そして色っぽいですねえ。
小松方正の嫌らしさも自然で、『曽根崎心中』みたく、ざーとらしくなくて良かったし、中村吉右衛門もピリッとした二枚目でなく、人間味溢れる感じで良かったです。ちょっとだめ男な感じが(・∀・)イイ！が、何と言っても、この映画の影の主役は黒子でしょう ! !
浜村純が実にシブイ !
黒子が出てくるってだけで驚きだと思いますが、この黒子と言うのは、どうにもならない運命の、自分を操る影なのですね。
ネタバレですが・・・・・・黒子に導かれて死にゆく所は圧巻です。
人形のような死体の、なんと美しい事よ !
最初に人形が出てくるあたりで暗示されているのか、彼等は黒子の操り人形のようでもあります。

『曽根崎心中』は、ほんっっっとにもう、死に向かってまっしぐらでしたが、こちらは、もっと人間らしく、愚図愚図した所がありまして、そこが私には良かったです。
「死にたい死にたい」と言っていたかと思うと、「死にとうない。一緒になりたいだけなんや」と抱き合ってキスをかわす２人、そしてもつれあって、墓場でエチーしてしまふ ! (・∀・)！
いやー、色っぽかったです。

衣装も人形みたいで素敵でした。
武満徹の音楽もいいし、時代劇の雰囲気もよく出ていました。

よくぞ1000万円の低予算で、ここまでの映画をつくってくれました。

本はこちら。
曽根崎心中・堀川波皷
曽根崎心中

この日は18時半からで、ちと時間に余裕があったので、飯田橋の「青葉」に寄って、特製つけめん食べてみました～。旨いっす。でも十兵衛には負けるかなー。
味濃い目。味玉がとろとろでまいう～だったぞよ。

今日も新文芸坐行ったんだけど (ＡＴＧ特集最終日)、今日は飯田橋の「大勝軒」にいきました～。青葉と隣なんですぜ。こちらもやはり十兵衛には負けるなあ。旨いことは旨いのだけど、絶対リピしたい～ってほどでは…期待がでかかったか？そんでまた１コ目の途中で寝てしまってくやすぃ～私に 慰めの１クリック をお願いしますっっ !
絶対眠気が襲う時間帯なんだよなー。ガムも効き目ナシ。orz

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Last updated October 22, 2005 01:47:18 AM
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SEAL OF CAIN

アンチ・ハリウッド的、ベストセラー無視、サブカル好きのマニアックな傾向のブログです。 2019年に札幌に移住しました。そして2020年、しばらく離れていましたが、またこちらのブログに復帰しようと思います。主に読書・映画関連はこちらのブログに書く予定です。「吉乃黄櫻」名で音楽活動しています。そちらもよろしくデス。

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