1987年のアルバム。以前に取り上げたのは、同PartIIでしたので、これは2つセットにした、その前編ともいうべきアルバムです。このアルバムもコンセプトアルバムっぽい感じになっていて、導入的なInitationから始まり、ラスト前のHalloweenは13分を超える大曲、最後はまた短いインストのFollow the Signで締めています。2曲目のI'm Aliveからして、いかにもジャーマン・メタルっていう感じがします。ゴリゴリの硬派な音、スピード感、メロディアスなギターソロ等々がその特徴でしょうか。3曲目のLittle Timeのドドドドっていうリズムを聴いてると、アクセプトとの類似性も感じますね。まさしく、ジャーマンの香りです。曲もそれぞれ良くて、ハイトーンのマイケル・キスクのヴォーカルもバッチリですね。Twilight of the Godsもそんな感じ、ギター・ソロは、こっちの方がアクセプトっぽいかな。この曲はスピード感もものすごくて、格好よいですね。若干、イントロのギターが垢抜けていない感もあるけれども。バラードを挟んで6曲目は、キャッチーな感じのFuture Worldですが、実は私、こういう曲も好きなんですよ、Part2でDr. Steinを気に入っていたのと似た感覚なんですが。ノレます。次のHalloweenの重いイントロに入る前としては、良い構成なのでは?そして大曲のHalloweenへ。根性入っている感じで、熱演ですよね。これだけの長さで、聴かせどころを随所に配置しながら、やりきっているのは凄いです。
【曲目リスト】 1. Initation 2. I'm Alive 3. Little Time 4. Twilight of the Gods 5. A Tale That Wasn't Right 6. Future World 7. Halloween