FPの生命保険診療室

FPの生命保険診療室

2007.01.24
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カテゴリ: カテゴリ未分類
この仕事をしているといろんな方との出会いがあります。

先日お客さまからの紹介である方に電話をしました。
お話をしていると、実は2年程前に資料だけを作ってお送りした事があるという。

でも名前に記憶がない。

よくよく話を聞いてみると、実は昨年離婚したばかりだそうだ。
なるほど旧姓に戻られていたので名前に記憶がないはずだ。

後日ご自宅を訪問し玄関に入ると2歳になったばかりの可愛らしい女の子と、お電話でお話したお母様がいらっしゃいました。


このシチュエーションってどこかで・・・


今から40年ほど間の僕の置かれたシチュエーションとそっくりです。

但し僕の場合には2歳の時は既に母親はいませんでした。

なぜなら僕が生まれた直後に母親が喉頭がんを患っていることが発覚しました。

その当時の沖縄では満足ながん治療が受けられない事もあって母親は一人親戚を頼って東京の大学病院に入院することになりました。

勤め人だった母親は幾らかの貯えがあったので入院費用についてはなんとか賄えたようでした。

でもガンの進行が早く、結局は1歳になったばかりの僕を残してこの世を去りました。


その後の僕は亡くなった母親の妹夫婦に引き取られ、高校までは不自由を感じることなく過ごす事ができました。


でも高校3年の2学期に養父から「高校を卒業したら地元で就職してくれんか」と言われました。

漠然と進学することを考えていた僕にショックな一言でした。

確かに養父は定年まであと数ヶ月を残すばかりで、進学した際の学費などを賄える状況ではなかったようです。


考え抜いた末に、新聞配達をしながら学校に通える制度(新聞奨学生制度)を見つけ出し、飛行機代だけを援助してもらい上京してきました。

でも新聞配達の厳しさに耐え切れず、結局は予備校に通った1年間だけの新聞奨学生でした。

結局大学入学が決まったので、入学金と全期の授業料だけど援助してもらいました。

でも入学後はひたすらアルバイト。


なにせ半期毎に納付する授業料と生活費を稼ぐために必死でアルバイトに励みました。

勿論土日も関係なし。

そうなってくると友人達との付き合いも疎遠になりがちで、離れていった友達も少なくありません。

本当にお金が無い時には往復の電車賃が勿体ないので、翌日のバイトに備えてバイト先の車の中で寝かせてもらった事もあります。


今にして思えば、生命保険の恩恵があればそこまでの苦労もなかったと思います。


話しは戻りますが、玄関先のお子様を見たときに40年前の自分がそこにいるような錯覚に陥りました。

無邪気に楽しそうに遊んでいる姿は小さい頃の自分を見ているようでした。


でも僕と違ってお母様はまだいらっしゃいます。

でも、もしもお母様に万一の事が起きてしまったら・・・

そのお子様には僕と同じような苦労はして欲しくない・・



そう考えると今の仕事の本来の意義を改めて意識させられます。


このご家庭とは少なくとも後18年間はお付き合いをさせて頂くことになります。

全身全霊を掛けてサポートさせて頂きます。







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Last updated  2007.01.24 14:57:47
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ご無沙汰!  
ダツ さん
先日の新年会にご参加いただけなかったのは残念でしたが、相変わらずいいお仕事をされているようで嬉しいです。
18年と言わず、その子が結婚して子供を産んだ時にも駆けつけてあげて下さい。 (2007.01.25 10:45:19)

Re:いろんな出会いが(01/24)  
みさごん さん
泣かせる話ですね。焼酎太郎さんにそんな過去があるなんて、今初めて知りました。
私、保険ってはっきり言ってよくわからないんです。全て、母にやってもらっているので、少し自分で勉強しなきゃ駄目ですね。
(2007.01.25 11:35:15)

お久しぶりです  
菜園tist さん
焼酎太郎さんも、体大事にしきゃなりませんね!
18年間サポートするためにも。
でも、たまには飲みに行きましょう(笑) (2007.01.25 16:53:38)

いろいろと  
あがわん@銀座で1人暮らし さん
考えさせられます。 (2007.01.26 01:44:44)

いらない保険はやめよう  
栗島 さん
俺は専業主婦の妻と2人の子供がいる平凡なる会社員です。2人目が生まれたのでそろそろ生命保険でも加入するかなと思って、友人の生命保険に詳しい奴と保険会社のセールスレディーの双方に話をききました。まず最初のセールスレディーのほうですがなんと死亡保険4,000万円のものを薦めてきました。流石にそんな高価な保険に加給することなどできませんが、もし俺に万が一のことがあったらこれくらい必要などと積算書を持ってきました。次に友人に相談したらその積算書を破り捨てた上で、男性は死亡しても遺族の妻子は遺族年金があるから死亡保険には加入する必要ないと講義してくれました。これって、結構世の中の男性諸氏はご存じないのではないのかな。それで死亡保険が必要だと勘違いしてバカ高い保険に加入したりしてそうです。この友人が言うには女性専用保険というのは聞いたことがあるかもしれないが、男性専用保険なんて聞いたこともないでしょ、要するに保険屋も男性に保険のニーズなんか本来はないことを知っているからつくらないのだよとのこと。ほんと勉強になりました。最近は死亡保険を安価な共済に切り替える方が増加しているようですが、これも友人に言わせると無駄であり男性には死亡保険は必要ないというのが真実とのことです。なんとなく子供が生まれたら死亡保険に加入しないといけない、そんな常識をばら撒いた生保会社に騙されてはなりません。 (2007.09.29 13:41:53)

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栗島@ いらない保険はやめよう 俺は専業主婦の妻と2人の子供がいる平凡…
あがわん@銀座で1人暮らし@ いろいろと 考えさせられます。
菜園tist@ お久しぶりです 焼酎太郎さんも、体大事にしきゃなりませ…
みさごん@ Re:いろんな出会いが(01/24) 泣かせる話ですね。焼酎太郎さんにそんな…
ダツ@ ご無沙汰! 先日の新年会にご参加いただけなかったの…

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