異論・極論・直言――マスコミが言わない解説、提言

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2014.12.30
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カテゴリ: カテゴリ未分類
(車を売る姿勢がない営業担当者)

 筆者はいくつかのメーカーの車を買って乗った経験があるが、ここ20年くらいはトヨタの小型のセダンの車に乗っている。それは車の作りもしっかりしている上、販売店の営業担当者の対応も良く、嫌な思いをすることはほとんどなかったからだ。
 ところが、筆者が使っていたセダンをトヨタが生産を止めてしまい、その結果、ずっと対応してもらっていた系列店には、セダンタイプの車がなくなってしまった。車に支障はないので、少し長く乗ってきていたが、タカタのエアバック騒動で、車が古くなるとエアバックなどにも支障が出やすくなるという話があったので、買い換えることにした。
 買い換えるのは良いが、ずっと付き合ってきた店には、当方が望む車はない。仕方なく、トヨタの別の系列店を3店程訪ねたのだが、いずれの店も担当者に車を売ろうという営業マンらしい姿勢がほとんど見られなかったのだ。

(カローラがないカローラ店)
 まず、トヨタカローラの店に行った。店名にカローラがついているくらいだから、当然、カローラを展示してあると思ったら、置いていない。常時、置いているのは、ボックス型の車やハッチバックタイプの車だけである。
 「車を見ることはできないのか」と聞くと、しばらくお待ちくださいと言って、店内の椅子に座るように言ったまま、30分くらい戻って来ない。やっと帰って来たかと思ったら、「他店にある車を取り寄せますので、1時間くらい時間をください」と言う。
 他の店から取り寄せるなら、時間がかかるのは当然で、それなら、それで、最初からそういう話をして、別の日に設定し直すということを言ってくれれば、無為に30分も待つこともなかった。何より、30分も待たせた上、更に1時間待てということを平気で言う感覚が理解できず、結構だと言って店を出たが、すみませんの一言もない。 
 帰る途中、トヨタの別の系列のトヨタ店があったので、そこに寄った。

 パンフレットが欲しいというと、パンフレットはくれたが、何の話をする様子もなく、まして、別の日に車を見るように設定するというような話はまったくなく、パンフレットを渡すと去って行った。


 車を運転してもう40年以上になる。ここ10年くらいは別として、日本で、普通のサラリーマンが車を買うというと、小型のセダンが中心で、トヨタのカローラ、スプリンター、日産のブルーバード、ホンダのシビックなどは町中で頻繁に見ることができた。
 ところが、ここ10年くらい、自動車メーカーはかつて、一番買われていた1500から2000CCの小型のセダンに力を入れることを止めてしまい、1300CCの小さい車の他は、ボックスカーやハッチバックスタイルの車を中心に置き、セダンタイプの車は2500や3000CC以上の中型、大型クラスだけにしてしまった。
 そして、トヨタは1500や1600,1800CCのカローラなどの車は作ってはいるが、熱心に売るつもりは全くなく、筆者が体験したように販売店に車すら置いていない対応なのである。 
 かつて、経済記者をしていて自動車業界を担当したこともあるので、自動車メーカーの人の本音の話を聞いたことがある。セダンタイプの車はエンジンルームと中央の座席部分、そして、トランクルームの3つの部分を別々に作って溶接をするので、その分、手間とコストがかかる。
 これに対して、ハッチバックやボックス型の車は溶接が要らないので、手間がかからず、費用も安くて済む。だから、セダンは価格が高い大型や中型には残したが、小型は一応リストにはあるものの、利益が少ないので、本音では売る積りはほとんどなく、だから、店にも実車を置いていないのである。

(質問しないで、15万円のオプションを入れる営業マン)
 そうは言っても、車を買い替えないといけない。予約しないと実車を見ることができないことがわかったので、別のカローラの店に電話をして、予約をして車を見ることにした。
 車を見て、試乗した後、見積もりを出してもらった。担当者はスペアタイヤはいるか、リアワイパーはいるかなど質問をしてから、見積もりを出して来たが、それを見て驚いた。合計金額が当方が思っていたものよりも大分高いのだ。
驚いてチェックすると、出して来た見積もりには、これに入ると、2年間の間の点検費用がかからないという10万円のパックと、車の塗装が長持ちする4万8千円のコーティングが黙って含まれていた。
 15万円が乗れば、当方が考えていた価格よりも高くなるのは当然である。
 見積もりを出してもらう話をした時、担当の営業マンは、5千円、1万円というような価格のスペアタイヤなどのオプションを詳しく尋ねていた。それでいて、この15万円相当のパックとコーティングは一言の話もなく、盛り込まれていた。

 そして、新聞で読んだだけだったことが、現実の体験となった。

(消費不況はメーカーの姿勢が原因)
 今回の経験だけでなく、中古車が展示してある店や、新車を扱う店などに立ち寄る機会に、店の人と話をすることがあるが、筆者がセダンタイプの小型車が欲しいのに、メーカーがほとんど作っていないというと、どの店でも、担当者は「お客さんから、小型セダンが欲しいという話はよく聞きますが、メーカーが作っていないので、どうしようもないのです」と異口同音に言う。
 今の自動車メーカーの姿勢を見ていると、消費者のニーズに合わせて車を作り売るのではなく、自分たちの都合で車を作り売っているような感じる。
 これはマンションの扉から入らない30万円もするような大型冷蔵庫を作って、売ろうとする電機メーカーの姿勢と同じで、日本は消費不況というが、顧客が望む物を製造販売しようとしなければ、物が売れないのは当然である。





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Last updated  2014.12.30 20:10:50
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