異論・極論・直言――マスコミが言わない解説、提言

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2019.07.25
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カテゴリ: カテゴリ未分類
(政権を取る積りがない立憲と、組織が細ってきている共産、創価学会)

 特徴としては、移民法や消費税の引き上げなど、失政だらけの自民党だが、野党はもっ
とひどいという国民の評価で、自民党は議席や票は減らしたが、減り方が思ってより少な
く、政権を引き続き維持できる結果となった。
 本来なら、消費税引き上げ、年金2000万円問題など政府を攻撃する材料には事欠か
ず、野党はもっと躍進しておかしくない環境だったのに、全くそうした利点を生かす事が
できなかった。
 立憲民主党は、旧民主党が政権をとってみて、政権を担う事がいかに大変化を経験し、
政府を批判するだけの野党の方が気楽とばかりに、本気で政権を狙いに行くという姿勢

が増えたという事で、勝利宣言をする能天気さである。
 そして、比例区で当選した立憲民主党の候補者を見てみると、公務員組合や日教組、
郵政、私鉄労連など旧総評系の労働組合の幹部がほとんどで、正に公務員や大手労働組員
のための政党である事を明確に示している。
 また、共産党と公明党が前回の選挙に比べて、100万票以上減らし、言われている
ように、創価学会員や共産党員の減少がかなり進んでいる事が裏付けられた。
 共産党は党員の減少、大事な資金源である赤旗の購買者の激減で、資金的に大変な状態
になっていて、以前のように、各選挙区に候補者を立てる事が難しくなっている。
 それを表面に出す訳にもいかないので、野党共闘という形にしたが、政策のすり合わせ
が全くないままの共闘は、有権者の理解を得にくかった。
 それでも、議席数では、それなりに善戦したのは、東北でほぼ全勝に近かったからで

ある東北出身の政治家は「東北では、未だにテレビや新聞の報道を信頼している人が多く、
ネットが及びにくい地域」と情報弱者ぶりを嘆いていた。

(「お上はおかしい」と多くの庶民が思い始めた)
 大きな変化が起きにくい選挙だったが、今回の選挙で、将来、あの時が大きなターニ
ング・ポイントと言われるであろう出来事があったと筆者は考える。
 それは山本太郎氏のれいわ新撰組と、立花孝志氏のNHKから国民を守る党、国民が庶民

である。
 また、当選者を出せなかったが、安楽死を考える党や、オリーブの木などが、国民が
直面する大きな問題を政策に掲げて活動し、一定の得票を得た事も大きな出来事である
と思われる。
 それぞれの党の主張や背景などで、突っ込める点は色々あるが、少なくても、ここに
来てやっと、庶民目線の政党が出て来て、議席を確保したという事は特筆に値すると
筆者は考える。
 日本人は江戸時代、明治維新以降と、お上意識が強く、「お上がこう言うのだから、
多分、そうなのだろう」とか、「お上には逆らえないから」という感じで生活している
人が多く、その傾向が今でも続いている。
 だから、欧州はともかく、日本では明らかに間違った政策である消費税も、「東大を
出た優秀な財務省官僚が、国家財政のために消費税は必要というのだから、多分、そう
なのだろう」と従って来た。
 しかし、ここ数年、何人かの勇気ある人たちが「財務省の言っている事は完全な間違い。
日本がこの30年間、成長が全く止まったのは、財務省、日銀の間違った政策のせい」と
言って、データなどを元に、ネットを中心に主張するようになって来た。
 そして、それを聞いた多くの国民がその話に納得して、「財務省など官僚が言っている
事は間違いだ」と気がついて来たし、「中央省庁の官僚は庶民目線が全くない。自分達
は不況になっても給料は保証されるので、庶民の痛みがわからないのだ」と感じるよう
になって来た。
 そして、その現実には、政治家ではなく、その官僚が支配している日本について、おか
しいとノーを突き付ける人が増えて来たのである。
 そうした背景があるので、消費税の廃止を訴える「れいわ新撰組」や、日本の公共放送
として明らかにおかしいNHKをぶっ壊すという、「NHKから国民を守る党」が議席を得る
ようになったのである。

(極右は実は中道、ポピュリズムは実は庶民感覚)
 庶民目線、庶民の生活感覚から、それは違うと政府などを批判し、庶民の生活感覚
から政策を主張する党が欧州では多く出て来て、国によっては、政権に関与する所まで
出て来ている。
 この政党について、欧米だけにでなく、日本のマスコミ、学者も「ポピュリズム政党」
と言って批判する。そして、単にポピュリズムと批判するだけでなく、極右ポピュリズム
とまで言って非難している。
 マスコミや学者がそうした政党を、極右と言う理由は簡単だ。学者やマスコミが極左
なので、中道にいる人達が極右に感じるからに過ぎないのだ。
 また、ポピュリズム、即ち大衆迎合主義と批判する事で、大衆の支持で政権を取った
ドイツの戦前のナチを思い起こさせようとしているのである。
 でも、欧州で起きているポピュリズム政党の拡大は、単に「大量に入って来て、
強盗などの犯罪が多発するようになった、この国を元の戻してほしい」と願う庶民の
素朴で切実な思いから出ている事なのである。
 それを一流大学を卒業したエリートであるEU官僚や学者、マスコミ人からすると、
自分は安心した地域に生活し、犯罪に巻き込まれる恐れがないだけに、「庶民は
困った難民をどうして助けないの」という発想になるのである。
 イギリス国民がEU離脱を決め、他のEU加盟国の中でも、今のUEはおかしいと言う
国がいくつも出て来た理由は簡単で、一流大学を卒業したエリート達の感覚が、庶民の
それを大きくずれ、「彼らにはもう任せられない」と思い出したからである。
 事情は日本でも全く同じである。
 世界的に、過去数十年間正しいと多くの人が信じ、政治家や官僚が行って来た政策
が本当は正しくなかったのではないかという声が起きて来ている。
 そして、ノーベル賞をもらうような偉い学者が言って来た経済理論が実は間違い
だったのだという声が大きくなり、無視できなくなって来た。それが今の世界である。
 話は簡単である。
 過去何十年と、人、物、金の世界規模の自由化は良い事とされ、自由化、グローバリ
ズムが推奨され、それの傷害となる国よる規制や規則、国内産業の保護というような
事がどんどん撤廃されてきた。
 その結果はどうなったかと言えば、弱肉強食で、個人も企業も国も、強いものだけが
生き残り、弱い者は淘汰され、富は上位1%、5%の人に独占されて行ったのである。
 企業はより工賃の安い国に工場を作ったので、国内は空洞化し、失業が増えたので
ある。
 つまり、自由化、規制緩和は強い国や企業、個人にとっては良い事かもしれないが、
多くの国、人、企業にとっては、むしろ逆にあってはならない政策だったのである。

(保育園増設は与野党ともに反対の現実)
 日本で庶民目線の政党が誕生した事はとても良い事である。
 庶民目線とは、日々の生活がどう安定し、安心して生活でき、結婚し子供を作る環境
が欲しいという事である。防災や海外からの圧迫がなく、暮らしていける社会が欲しい
という事である。
 ある意味では人として当たり前の要求である。でも、それが既得権益の上の立って
考え、行動している政治家、官僚には、当たり前ではないのだ。
 わかりやすい話をすれば、保育園の待機児童問題はいつまでも解消されない。
 待機児童問題を日本全国で解消するための予算は精々2~300億円である。やろう
と思えば、簡単に解決できる話である。
 でも、いつまで経っても解決しない。理由は簡単だ。既得権益の上に立っている政府
自民党も野党も、そして、官僚も解決に動こうとしないのだ。
 新設の保育園をどんどん作ったら、少子化が進んでいるので、何年後かには施設が
余って過当競争になる。だから、経営者たちは施設の新設に反対していて、自民党に
施設をあまり作らないように圧力をかけている。
 一方、そうした施設で働く人達は、同じく将来、施設があまるようになると、自分が
失職する恐れがあるので、新増設には反対で、立憲民主党などの野党に増設しないよう
に圧力をかけている。
 また、地方自治体の担当者は、「民間企業に任せると質が落ちるので、公的なものや
認可された施設関係者でないと駄目」という発想で、民間企業の参入を妨害している。
 いずれも、自分達の都合で行動し、庶民の立場などは眼中にないのだ。
 極左と言われた元国会議員が東京の区長になった世田谷区で、待機児童がどこの区
よりも多く、解消が進まない理由は、ここにあるのだ。
 でも、ネットの時代になり、こうした事がどんどん明らかになって来て、多くの国民
がおかしい事に気が付いて来たのだ。

(出でよ、右派系の庶民感覚政党)
 筆者の予想というか、当然の帰結として、今回、存在感を示した庶民目線の政党は
次第に結びついて
行くと思う。政治は数であり、数がなければ、何もできないからで
ある。

 れいわ新撰組やオリーブの木などは代表がネットや選挙演説で言っている事にほと
んど
差はない。そして、結集しだせば、良い候補者も集まって来る。
 多くの人が集まれば、極端な政策は次第に後退し、多くの人が賛成できる政策が
残って行く事になる。

 最初の選挙の時に、過激派集団が支援して当選した事から、専門家の間では危険視
される山本太郎氏を見ていると、人の意見を吸収する力はあるし、話の内容にも弾力性
がある。多くの国民を引き付ける魅力さえ感じられる。
 今後の政治を考える時、れいわ新撰組が1つの核になる可能性まであると筆者は
考える。

 ただ、今回、線議員選挙で議席を確保したり、存在を明らかにした庶民目線の政党
は、そのほどんどが左派系の庶民感覚政党である。
 ご存知の方も多いと思うが、欧州ではポピュリズム政党には、左派も右派もいる。
日本で左派系の庶民目線政党が出て来た次は、是非、右派系の庶民感覚政党が出て欲し
いものである。
 ちゃんねる桜の水島社長や経済評論家の三橋貴明氏らが、保守系の国民新党の誕生を
呼び掛けているのは、こうした背景である。
 筆者の取材体験でも、政治家は本当に大変である。私生活はないし、主義主張も時に
は妥協で曲げないといけない。筆者などは頼まれても、やりたいと思えない職業だが、
日本を変えるためには、しっかりした政治家が必要である。
 かつて、自民党には将来有望な若手政治家がいくらでもいた。
 しかし、今の自民党にはそうした人がほとんどいない。そうなったのは世襲議員の
大量生産が理由である。世襲議員の最大の問題点は、庶民感覚がない事である。
 東大出の財務省など中央省庁の官僚も、子供の時から受験勉強に明け暮れていて、
庶民感覚などない人が、今はほとんどである。
 受験エリートの最大の特徴は、上から言われた事をそのまま覚え、実行する丸暗記
型のロボット人間で、自分の頭で考え、皮膚感覚を磨くという発想がほとんどない人
達なのだ。
 だから、間違った事でも上司の命令は絶対で、それを推し進めるから、政治も行政も
庶民感覚からずれていくのである。
 中学校を卒業し、高校は2年に上がれずに中退したという山本太郎氏が、どういう
経緯で俳優になり、政治家になったかは知らないが、少なくても、今の大半の官僚や
政治家よりは、庶民の皮膚感覚を持っている人である事だけは間違いない。
 そして、そうしたエリート、サラブレッド出ない人がもっともっと、政治の世界に
出て来て欲しいものである。





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Last updated  2019.07.25 13:47:53
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