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(日本を破滅に導いた大本営発表や、駆り立てたマスコミを信じる愚)
二度と同じ間違いをしなように、教訓を学び、戦争で死んだ人達に報わない
といけないのに、今の日本を見ていると、全く逆で、まるで戦争中の昭和10
年代を見ているようである。
日本が戦争で失敗した事はいくつもあるが、その1つが嘘で満ちた大本営
発表をほとんどの国民が信じた事である。そして、その嘘を大々的に書き、
国民を煽り、むしろ破滅の方に日本を追いやった新聞社の存在があった。
しかし、そうした事があるにも拘わらず、戦後の日本人は政府・官庁の言う
事を相変わらず信じ、国民を間違った方に誘導したマスコミに対しても、7割
以上の人が信じ、それに従っている。
筆者には全く理解できない。自分で冷静に考え、自分で自分の行動を決め
ようとせずに、誰かに任せているのである。
いくつもの中央官庁や地方の自治体を取材した筆者の経験から言えば、役人
は国民を優先にしてものを考え、行動する事など稀で、多くは自分達にとって
都合が良い事や、自分達のためになる事を考え、それを実行するために、事実
やデータを切り貼りして捻じ曲げ、自己正当化することなど日常茶飯事である。
悪意がない場合でも、昨日のやり方を今日も実行しているという惰性で仕事
をするだけで、どう改善しようかという発想が極めて乏しいのが官僚である。
それが、今の日本を見ると、7、8割の国民が「政府がこう言うから、間違い
ないだろう」とばかりに、それに従っている。大本営発表を信じたのと同じで
ある。
新聞やテレビも間違った報道は少なくないし、どこらから依頼されたりした
事を事実と異なっても、平気で流したりするが、今の日本では、日本人の多くが
「新聞、テレビがこう言っているから、間違いないだろう」と信じて、行動して
いる。
また、戦前の日本では、同調圧力が強く、主婦たちが「愛国婦人会」という
ような組織を作り、少し派手な服を着ている人や、パーマをかけた女性などに
「非国民」と言って叫び、非難して、行いを自分達の主張する方向に強制的に
引っ張って行こうとした。
今回のコロナ禍で、そうした日本人の間違った行動様式が如実に出たのが
ワクチン接種の話である。
厚労省や政府は接種はあくまでも任意としながらも、実質的な義務にもって
行く気満々で、東京都などは接種を呼び掛けるテレビCMまで流している。
最近の政府のワクチン接種推奨の強引さは呆れる程だが、マスコミの多くが
それに協力し、ワクチンの危険性について、「陰謀論だ」と決めつけ、危険性を
否定するような論調が新聞、テレビに目立つ。
マスコミだけでなく、医者、大学教授、ネットやテレビで発言して、一定の
影響力を持つ人で、ワクチンを推奨する人が少なからずいるのも驚きである。
ある国立〇〇センターの△△部長という肩書の人は新聞やテレビで「ワクチン
が安全である事が証明されています」と平気で噓を言っているし、新聞、テレビ
はその嘘情報を平気で流している。
そして、そうした流れの中で、戦前の「愛国婦人会」のように、ワクチン接種
を行わない人は非国民というように考え、自分の周囲で接種を希望しない人を
非難する人が増えて来ている。
ワクチンは接種する権利もあるし、接種しない権利もある。しかし、接種する
人が接種を希望しない人に同調圧力で、接種するように迫るのは、人権侵害だし、
それこそ、個人の自由の侵害である。
(欧米の何十分の1の被害者の日本で、拙速にワクチンを打つ必要性などない)
ワクチンについては、製造したファイザー社や厚労省はなんと説明しているか
を見れば、その実態がわかる。
そこには「率は多くはないが、頭痛や下痢、嘔吐などの副作用、副反応がある
ときちんと説明されている。更に、「これまでに使われた方法ではないので、中
長期的な影響については、わかっていない」という趣旨がきちんと書いてある。
厚労省のワクチンの案内の書類でも、きちんと同様の事を書いている。
そうした製薬会社や厚労省の説明があるのに、どうして「ワクチンの安全性
は証明されている」とか、「ワクチンは安全です」などと公言し、他人に推奨
どころか、接種するように同調圧力をかけるのであろうか。
そもそも、今回のワクチンは、アメリカで新薬やワクチンの認可をするFDAは
認可していない。緊急の使用許可を与えているだけである。
そして、その理由として、パンデミックが凄い事や、他に有効な薬がない事
などを挙げているのだ。
ワクチンの問題点は解明されていないし、中長期的にもどんな副反応があるか
わからないが、背に腹は代えられないから、使用を許可しますと言っているのだ。
アメリカでは、これまでにコロナに3千万人が感染し、60万人が死亡して
いる。イギリスやフランスでも、4、5百万人が感染し、10万人程が亡くなっ
ている。
アメリカでは国民の1割が感染している計算になる。これだと、ワクチンの
安全性は未確認だが、ワクチンの緊急使用を許可するというFDAの態度も納得
できる。
しかし、日本では感染者が70万人程度で、死者も1万4千人と欧米主要国と
比べて、何十分の1であり、パンデミックではないし、パニックになって、ワク
チンを大多数の国民に打たせようとする政府の姿勢は明らかにおかしい。
にもかかわらず、与野党とも、どの政党もこうした事実を言って、少し冷静
になろうと言う党はいないし、マスコミもコロナの大変さを煽るだけだし、7、
8割の国民はその煽りに乗らされているのである。
もっとひどいのは企業や大学で、集団で社員や学生に接種をし始めている。
地方の役所では、子供の接種を始める所まで出て来ている。
コロナで死んだ日本人の平均年齢は70歳代後半で、死者の7割が65歳以上
であり、亡くなった方の6、7割が老人の施設に入っているか、病院の入院して
いた人であり、20歳以下で死んだ日本人はゼロである。
それなのに、どうして何が起きるか未知数のワクチンを若者に打とうとする
のか。何故おかしいと考えないのだろうか。
こうした指摘をすると、同調圧力をかける側の人間は、直ぐに集団免疫の話
をし出す。曰く、「国民の過半数の人が接種して、集団免疫を作らないと、
コロナは収まらない。接種は他の人を助けるためのもので、国民の義務だ」と。
だが、これは嘘である事が最近、証明された。
このワクチン接種で集団免疫を作ろうと言い出したのは、アメリカの国立感染
研究所のファウチ所長である。
今回のコロナ騒動のそもそもの原因を作った人間だと非難され、逮捕もある
のではにないかと言われている彼が、ワクチンの接種による集団免疫を言い、
接種を国民の義務であるかのように、仕向けたのだ。
だが、国民の6割程の人がワクチン接種をし、ファウチが言う集団免疫が
出来たはずのアメリカで、感染者は高止まりのままで、ワクチン接種では
集団免疫ができない事が証明されてしまったのだ。
こうした事を受けて、ファウチは自分が言って来た事が間違っていた事を
認めて、国民の9割、10割が打たないといけないとまで言い出した。これは
医学的に言われている集団免疫とは異なる話で、彼は単にワクチンを打たせる事
が目的であったと思えるような言動である。
(正しい情報をきちんと把握し、国民に伝える事をしていない)
戦争で日本が失敗した事の1つに客観的なデータや情報を収集して分析し、
作戦を立てる事が極めて疎かだったという点がある。
「日本は神の国で、いざという危機の時には神風が吹く」といような非論理
的な意見が幅を利かせ、冷静に情勢分析が出来なかった事が戦争に突入する
原因になったし、戦争が始まった後の分析も極めてお粗末だった。
今回のコロナ騒動は、もう1年半が経ち、色々な事がわかって来たし、様々な
分析も世界ではなされている。しかし、日本では、それがほとんどなされていない
し、外国の分析や研究の話も、政府関係者から紹介されないままである。
上記のコロナによる死者の平均年齢が70歳代後半で、6、7割が老人施設や
病院に入院している人という情報がきちんと把握され、情報として、政治家や
国民にきちんと流れれば、今のようなパニック状態になどなりはしない。
そもそも、PCR検査という、とかくに問題の多い検査方法で大きく水増しされ
ても、日本での感染者は70万人と、国民の0.6%にしか過ぎない。
しかも、感染者を多く扱っている開業医などの話によると、感染者には大きな
特徴があるという。それは多くが超肥満で、ヘビースモーカーがとても多いと
いう事だという。
大阪で感染者が多いという事が言われているが、これも診察した医師の話では
これまでに健康診断を一度も受けた事がないとか、健康保険証がないという人が
多いという。つまり、医学的にではなく、大阪の特殊事情があるのだが、それは
タブーの事で、全然語られていない。
つまり、健康で普通の生活をし、食生活をきちんとし、衛生にも気をつけて
いる人については、病院勤務とか、老人施設で働いている人などを除くと、感染
者は極めて少ないという事だ。
こうした事実を国民に公表するだけで、国民のコロナに対する見方も大きく
変わると思うが、政府も地方自治体もそれもしていない。
死者も水増しされていて、実際は10分の1だと批判されているが、その
水増しされた数でも、国民の0.01%、実際は0.001%という状態なの
に、煽ってどうするのだというレベルの話である。
また、感染経路についての分析もお粗末で、実態把握がきちんとなされて
いない。ただ、概ねわかって来た事は、家庭内感染が半分以上で、飲食店での
感染は全体の5%位にしかならないのだ。
家庭内感染も、一部で言われている若者から年寄りへの感染ではなく、年代
毎の感染者の増加周期を見ると、年寄りから中年、そして、若者への感染して
いる事がわかるという。
つまり、免疫が悪くなっている年寄りがまず感染し、そこで働いたり、出入り
している中年に移り、それが更に若者に移っているというのだ。
こした実態があるにも拘わらず、国民には「家庭にいて外出するな」と指示し、
飲食店には夜何時以降は営業しては駄目とか、アルコールは出すなと命令して
いる。
トンチンカンも良いところだ。
(情報を元に正しい対策を立てる事をして来なかった医師、官僚、政治家)
戦争で日本が負けた大きな理由が、軍部が、海軍と陸軍が対立した上、陸海軍
の中でも、派閥があって、全体としてバラバラで、きちんと総合的な作戦が立て
られなかった事がある。
また、戦争や戦をする時は、前と後ろの双方に敵を置いて戦うのはバカがする
事だが、日本は正にそれをやった。
そして、戦うにしても、選択と集中で、集中する所を決めて、一気に敵を叩か
ないといけないのに、分散したままで、手を広げ、しかも集中ではなく、小出し
の逐次投入をしたものだから、負けたのである。
今回のコロナ対策を見ていると、まるで、戦争中の軍部そのもので、きちんと
した情報の元、選択と集中をするのではなく、対象を絞らずに、全国民とか、
全都民を対象にした対策を打ち出したので、効果がないし、集中しないといけ
ない所は手が足りず、対策がじゃじゃ漏れ状態なのである。
何故、そんな事になっているのか。理由は簡単だ。
政府の方針に大きな影響を持っている専門家会議のメンバーや厚労省の技官
(医師の資格を持つ官僚)に、全体を見て、実態を把握し、適切な対策を考える
事が出来る人がいないのだ。
初めの頃、今では笑い話にもなっている、8割おじさんの発言がそれを象徴
している。人出を8割減らさないと、日本もニューヨークのようになって、数十
万人が死ぬというような事を平気で言う人が中心にいるのである。
アメリカは州が独立国のような趣があり、知事の考えと決断で対策が上手く
言っている州もあれば、そうでない州もある。
聞くところでは、上手く行っている州では、州が大手のコンサルティング会社
数社に情報を提供した上で、対策を考えてもらうコンペをし、一番良い案を出した
コンサル会社の案を採用して、それを実行しているという。
日本では組織をマネージし、問題の処理にあたった事がない医師、官僚、政治家
がない頭をひねっているだけなので、役に立たない対策ばかり出て来て、国民に
大きな被害が出ているのである。
多くの日本人の誤解があるようだが、東大出の官僚は、会社勤務の経験がない
ので、問題対応などを考え、実行した事がない。
官庁が実行して上手く行ったケースは、民間企業のアイデアを借りて実行した
に過ぎない。
戦後、通産官僚が考え、実行した事で日本が経済復興したという神話は嘘で、
当時の官僚は自分達が何も知らず、実行力がない事を知っていたので、民間に
アイデアを出させ、通産省はその通りに実行するべく、予算をつけて支援したと
いうのが実態である。
(大きなリーダー不在)
また、戦争の失敗の大きな事にリーダーの不在があった。
日本は天皇は君臨すれども統治せずの国である。つまり、天皇は御前会議での
話を聞いて、幹部たちのまとめた意見に許可を与える存在だったのだ。
昭和天皇自身、御前会議の結論がおかしいと感じた事は何回もあったが、統治
しないのだから、それを覆す事はしなかった。「それで大丈夫か」と念を押す
事がシステム的に精一杯だったのである。
そして、任されるべき首相や主要閣僚に、きちんと考え、実行できるリーダーが
不在だったのが、日本が戦争に負けた大きな原因である。それどころか、首相の
周辺にはソ連のスパイの日本人が何人もいて、日本が負けるように首相を導いて
いったのだ。
コロナ禍の今の日本を見ていると、戦争末期の首相や閣僚を見る思いである。
情報をきちんと頭にいれ、正しい分析の元、正しい判断をして、実行するリーダー
が全くいないのだ。
日本には昔は「家貧しくして孝子出ず」という言葉があった。
家が大変な時には、それを支え乗り切る優秀な跡継ぎが出て来るという意味だが、
悲しい事に、ここしばらくの間、阪神淡路大震災の時も、東北大震災の時も、
そして、コロナ禍の今も、リーダーがあまりにもお粗末で、国を危うくした。
明治時代には優れた指導者がいたのに、大正、昭和と優れたリーダーに恵まれ
なくなった理由は簡単で、明治時代の指導者は江戸時代の教育を受けた人達で、
明治維新後は江戸時代の優れた指導者教育を捨ててしまったのだ。
明治維新以降、日本は海外の進んだ技術を分担して学ばせる事はしたが、肝心の
リーダーを育てる教育、施策をして来なかった。
この明治維新の失敗が、今も続いているのである。