現代の経営の仕方って,このところ急速に「ネットワーク型」に変貌していると思う.
ネットワーク型経営とは,ヒト・モノ・カネという経営資源が,社内外はもとより,国境も越えてつながって,もっとも効率の良い姿に進化していく経営スタイルのことだ.
今までのようなピラミッド型の命令系統ではなく,ウェブやメール,携帯電話などのモバイル端末を通じて,まず,社内の人たちが有機的に結びついていく.「有機的」とは,上下の垂直の関係ではなく,人々が上下左右に,蜘蛛の巣の様に対等に結びついて,知恵を出し合う「つながり方の」ことである.当社でも,担当者が書く日報に対して,リアルタイムに上司・リーダー・技術者・他の担当者が議論をしている.
そしてそのネットワークは社内にとどまらない.製品開発にしても,メーカーやユーザー,学識経験者も含めて,「共同作業」で進めていく.今までは,メーカーが良かれと思って開発した商品をユーザーに提案する「プッシュ型開発」だったけれども,現代はやはり,「共同開発」が重要になっていると思う.その際に特に意味を持ってくるのが,「コーディネーター」の役割である.コーディネーターは,本来結びつかないユーザーとメーカーを親密に結びつけ,自らも知恵を当社はコーディネーターとして,付加価値を追求していきたいと思っている.
さらに,経営資源が容易に国境を越えていくのも現代の姿である.顧客との折衝は国内で膝を突き合わせて行い,実際の作業や生産活動は世界中でもっとも効率の良いところで行うように既になっている.いわゆる運搬作業の要らないソフトウェアなどの知的商品は既にインドや中国に下請けに出される割合が高まっているし,IT技術の進歩で,今まではアウトソースしにくかったものまでが国外に出されることが多くなってきた(中国にアウトソースされるコールセンター業務など.もちろん日本語である).
こうやって,ネットワーク型が進んでくると,自分が果たす役割は何なのかをしっかり持っていないといけない.「私は彼の上司だから偉い」というのは通用しなくて,今ではそんなのをすっ飛ばして,横同士や部の垣根を越えて,さらには社外にまでアドバイスを受けて仕事をするようになる.そうすると直属の上司のやることがなくなってしまって,そんなの要らないってことにもなる.自社における自分の役割,業界における自社の役割,世界における自社の役割なんかを意識しないと,社会的に「すっ飛ばされる」ってことになりかねないのだ.
時代の進歩は速い.当社も取り残されないように,頑張ってリードしていきたいと思っています.
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