戦国ジジイ・りりのブログ

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2015年01月19日
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カテゴリ: 旅日記(近畿)
やれやれ、日光編に思ったより時間がかかっちゃったので

旅行前の忙しい時を除いては、ほぼ毎日更新してたんだけどな・・・

さて、予告通りここから叡山編を再開します。
だいたい過去のシリーズだと、1日分の行程を書くのに約1ヶ月。
この旅は4泊5日だったから単純計算で5ヵ月かかることになり、
さらにイベントを1つ書く予定なのでここから半年ぐらい?

体調の良しあしにもよりますが、今年は近場をちょっとアグレッシブに
回るかもしれませんので、合間にその報告を入れていたら

去年の短編でさえまだ書いてないのが数本あるとゆーのに・・・
ま、地道に頑張りますサアー。

で、ここから旅日記に入ります。
ここまでの流れは本シリーズだけでなく色々なところにも関わってきますので、
簡単に「読み返しといてね」って言える分量でもないですが、
仏教史も含めた 「叡山攻め(77)」 までをしっかり押さえておいてくださいね。

え~と、最初の宿は山科に取ったので、
一旦山科の宿に寄って荷物を預けるところまで
「叡山攻め(3)」 で書いたんだっけかな。



ハイカーならいざ知らず、叡山の史跡めぐりで登山道を歩こうという物好きは
全体の数からいえば相当少ないんじゃないかと思われますが、
今回の訪問では結構山中を歩くプランを組んだ。

なぜって、最澄をはじめとする日本仏教史に名を遺す方々は
みんな自分の足で登り下りしていたのだから。

主要な堂宇の建ち並ぶ観光のメインエリアだけを歩いていたのでは
体感をすることはできない。

建築好きなわたくしですので、歴史ある堂宇を見ることも楽しみのひとつでしたが、
それ以前に山中を歩くこと自体が叡山を訪れた目的そのものでもあった。

そうは言っても、山中に宿を取れなかったので
登り下りすべてを自分の足でまかなっていたのでは時間がかかりすぎる。
そこで便利なケーブルを併用しながらの訪問となる訳ですが、
山の上に行くには京都側からと滋賀側から2つのケーブルがある。
が、京都側からのケーブルは冬季は運行を休止するので、
必然的に滋賀側からのアプローチとなる。

山科から山麓の坂本へ行くには、JRとおけいはん(京阪電鉄石山坂本線)の
2つの電車が通っている。
2011年にわたくしは大津へ2回行っていて、
その時おけいはんが便利で好きになったので今回もおけいはんで行くつもりだった。
JRよりも山麓に近い場所に駅があるしね。

が、荷物を預けて時刻表を調べてみると、
おけいはんは乗り替えの上時間がかかるのに対し、
JRだと山科から1本で早く行かれることが判明したので
JRで坂本へ向かった。
結局、この旅では最後までおけいはんは使わなかったんだっけかな。


JR比叡山坂本駅に着くと、バスの時間までは少し間があった。
歩こうかとも思ったけど、JRからだと結構かかるのはわかっていたので、
おとなしくバスを待った。

今回、急いでいたのはワケがある。
実は山の上でランチの予約をしていたのだ。
あちらではケーブルの時間も把握しているので、
大丈夫そうな時間に予約を入れたんだけど、遅れるようなら連絡がいると
事前に言われていたので、とにかく早く山の上に上がりたかった。

んで、バスに揺られて着いたのがこちら↓。


叡山1・ケーブル坂本駅2


比叡山坂本ケーブルの「ケーブル坂本駅」。

登山をしない人の中には、「登山に体力が必要なのは登り」と
思ってる人が多いんじゃないかと思うけど、実際に脚力と注意力が必要なのは
下山のほう。

登りは極端な話、ゆっくりと歩けばある程度の比高なら
誰でも登ることはできる。
もちろん登りでも筋肉は使うんだけど、足の筋肉をフルに使うのは下山の方なんだよね。
足に筋肉のない人が山を下りようとすると、直接関節に来ます。
俗に言う「膝が笑う」状態ですね。

勝手に膝がケラケラ笑ってるだけならいいんだけど、
膝が笑う状態ってのは上体を安定させられない訳だし、
当然バランスも悪くなって非常に危険です。

今回の旅にそなえて事前に通勤を歩きに切り替えて体力作りをしてはおりましたが、
4泊5日と長い旅でもあるし、山を安全に下れるほどの筋肉が
今のわたくしにはないことは自分でもわかっていたので、
3日間の山歩きのうち、2・3日めは自分で上がってケーブルで下りてくるという
プランを組んでおりました。

ので、このケーブルに3日間お世話になることになります。
実際は2日間だったんだけど。

駅舎の外にはこんなものがある↓。


叡山1・ケーブル駅・車石


 【車石(くるまいし)

  江戸時代、大津と京都を結ぶ東海道は往来する旅人で賑わい、また大津港で陸揚げされた
  米等の物資を都である京都に輸送する街道として重要な役割を果たした。当時、物資の
  輸送手段は牛車(うしぐるま)を用いており、この区間には交通の難所として逢坂峠・
  日ノ岡峠があり牛車での輸送を円滑に行うために車石の敷設工事が施行された。

  車石は展示してあるように、石の中央部に溝を刻みこれを車の轍(わだち)のように
  二列に並べ敷き詰めて、この溝に車輪を嵌めて運ぶ車道であり、文化元年(1804)
  から2年がかりで江戸幕府の主導のもと大津宿の札の辻・京都三条大橋の間、約12キロ
  が竣工した。牛車の轍の刻まれた車石は、今も京津間の旧道沿いの各所に残っており、
  江戸時代の画期的な道路行政の一端を知る貴重な文化財となっている。】
  (現地解説板より。漢数字は戦国ジジイが変換)

お~、車石!
以前の大津訪問の時にこれの存在を知ったんだけど、
その時は見られなかった。
それが、こんなところでお目にかかるなんてね。

江戸期じゃないけど、 琵琶湖疏水 もかなり大がかりで画期的な工事だったみたいだし、
大都市・京と琵琶湖をつなぐ大津らしいエピソードだよな。

解説版にはどんな風に車石を使ったかのイラストも載っている。


叡山1・ケーブル駅・車石2


すげ~いっぱい俵積んでるんだけど
こんな重い荷車を引かされてかわいそう・・・
牛さんのつぶらな瞳がより一層哀れを誘う

駅舎にはもうひとつ、歴史を物語る解説版がある。
今回わたくしはこの史跡のあるルートを通らなかったけど、
この先いつ叡山に来るかわからないので、ちょっと長いですが
ついでにご紹介しましょう。

 【土佐日記と南国市

  坂本ケーブル裳立山停留所より尾根づたい約500メートルの一角に紀貫之公の
  墳墓がある。南国市比江は、奈良時代から平安時代にかけて約百年にわたり国司官舎の
  あった場所で、紀貫之は第48代目の国司でした。土佐の地で4年の任期を終えた
  承平4年(934年)、帰京の際の船旅で記した見聞紀行日記「土佐日記」を世に発表
  した事で、貫之と土佐との関わりはより深くなった。わざと自分を女性の書き手として
  綴った『をとこもすなる日記といふものを をむなもしてみむとて すなるなり』の
  書き出しはあまりにも有名で、日記のはしばしに貫之の細やかな心情が描き出されている。

  紀貫之公を敬慕し比叡山鉄道株式会社のご尽力に預かりながら毎年団参を重ね大津市、
  御地史談会、観光協会また京都高知県人会と交流が始まった。
  当市関係団体は毎年11月に市内や紀氏邸跡、古今集の庭において「土佐日記門出の
  まつり」、「貫之時代祭」などの行事を行い貫之顕彰に力を注いでおり、墓地周辺整備と
  ともに今回墓参20回目の記念事業の一環としてここに掲示するものである。】
  (現地解説板より。漢数字は戦国ジジイが変換)

へえ・・・
「男もすなる日記というものを・・」のくだりはわたくしも知っているけど、
土佐日記ってそーゆーものだったんだ~。
ウィキペディアによると、土佐日記は【日本の日記文学で完本として伝存するものとしては
最古のもの】なんだそうな。

百人一首「人はいさ心も知らずふるさとは 花ぞ昔の香ににほひける」の歌で
一般にも有名な紀貫之の墓がなんで叡山にあるのかは
今回墓に行ってないからわからないけど、なんとなくふたケタ世紀の人かと思ってたら、
866?~945?とひとケタ世紀の人だったらしい。

ええ~、これって 良源さん とカブってるじゃん!
良源さんが天台座主となるのは貫之の死後のことだけど、
もしかして2人は面識があったカモ・・・なんて得意の妄想が頭をもたげてくる。

ま、それはともかく、こういう熱意のある方達が史跡整備をしてくれるおかげで
わたくしたち歴史ファンが各地の史跡を辿れるのだということに
感謝を捧げなければなりません。
今回は行かれなかったけどね。
行きたかったんだけどね。


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最終更新日  2015年01月19日 22時35分09秒


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