SF拡張の原理

SF拡張の原理

2009.12.07
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カテゴリ: SF

ラナーク
冗長でつまらない。途中から斜め読み。
間の回想風の2章がつまらないため斜め読みし、最後の章に入ったところで「そのまま斜め読みで済ませ楽をする」か「普通に読むモードに戻す」かで迷っている。そして、このクオリアは前に確かに経験したことがあるが、デジャヴュかと思いつつ、そんなはずはない、ほかの本で実際にそういうことがあったというだけだろう、なぜなら俺の思考回路はパターン化されているからだ、と思い直す。
***
読了、最後まで面白くならなかった。あからさまなメタフィクション構成が陳腐だし、とにかく無駄に詰め込まれた膨大なディテール描写に魅力がない。3,1,2,4章という順番に構成されていて、1,2章が作者自身の生い立ちをもとにした半分自伝的な小説、3,4章が、その主人公のその後、という設定での、ラナークという人物が奇妙な世界で遍歴を重ね、妻子を得て市長となり、時を超え、老いて死ぬまでを描くSFファンタジー的な内容になっていて、全体がメタフィクションとなり、作品終盤で「この物語の作者」が登場するという構成。だが、メタフィクション性は序盤である程度ネタバレしていて意外性がなく「やっぱりか」という感じだし、まったく新しさを感じない。そして序盤からメタフィクション性がにじみ出ているのが災いして、話の内容に素直に没入する気になれないし、ストーリー展開もグダグダで、退屈そのものである。3,4章の世界設定やグロテスクな描写(巨大な口が出てきて、その中に飛び込むなど)、SF的なアイデア(暦のない地帯という設定など)に若干、魅かれるものもあるものの、それがストーリーにまったく生かされず、退屈なグダグダストーリーの中にうずもれてしまっている。
はじめは1,2章と3,4章を別の作品にしたらどうかと編集者に勧められたそうだが、まったく同感である。どうしてもこの構成にするのならもっと無駄を省いて半分ぐらいの長さにすべきだったと思う。
ただし、オリジナリティは感じるので、最大限甘く採点し、4/10点とする。





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Last updated  2009.12.08 02:29:33


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