SF拡張の原理

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2010.10.24
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カテゴリ: ミステリ


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警視庁草紙読了。微妙だった。実在の事件・人物をフィクションでつなぐタイプの作品だが、「この事件は実はこうだった」「この人は実はこうだった」的な記述が多すぎて、その部分がことごとくつまらない。意外性がないんだよね、せこいっていうか。歴史オタクのキモイ爺さんしか喜ばねえだろって感じの特殊さでついていけねーよって感じ。一つ一つのサブエピにはなかなか面白いのもあったが、メインの警視庁対元同心・南町奉行の対戦部分があんまり面白くない。なんつーかキャラ立てに失敗してる感じ。多視点的記述(いわゆる「神の視点」)は山田のいつもの文体だからいいとしても、これだけ登場人物が多いと一人一人の描写が浅くなって共感どころかキャラに興味を持つことすら難しい。キャラで客を釣れない場合は矢継ぎ早の展開で事件を連鎖させることで興味を持続させる以外ないと思うんだけど、本作の場合は歴史的辻褄合わせに引っ張られて話のスケールが小さく、展開ものろい。結局退屈な代物になってしまう。こういうタイプの(改変歴史物の走り?)作品の先駆者としての功績を認めるから7点ぐらいはつけたけど正直主観的満足はもっと低い。そういや俺、改変歴史SFって面白いと思ったことあんまりないな。パッと思いつく作品がひとつもないや。高い城の男もイマイチだったし。強いて言えばプリーストの双生児は面白かったがあれは叙述トリックミステリ・幻覚SFとして面白かったんであって、歴史ものとして面白いと思ったわけではないし。





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Last updated  2010.10.25 00:58:28


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