司法書士による過払い請求、債務整理の実況中継

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萩2696

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2007.01.11
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カテゴリ: 債務整理


Wさんは仕事の関係上、午前7時30分に来所、
私は朝が早いので苦にならない。
 400万近い借金も、取引期間の長いのもあり、
100万ぐらいに圧縮できそうだ。
事業の失敗のため、多重債務者に陥ってしまったとのこと。
 よくある話だ。起業するときはよく考えてと言いたい。

  午後1時、母子家庭のS子さん来所、離婚して子供2名のため懸命に

母子家庭の債務整理は何件かお手伝いさせて頂いたが、
皆、立派に再生された。
母は強い、子供を思う母心だろう。
 元夫からの養育費も、去年10月から途絶えてしまったとのこと。
「私が悪かったのよ、口約束で書類も交わさなかったから・・」との屈託の
ない笑顔がやけにに悲しく見える。何とか力になってあげなければ!!


午後3時、娘さんに付き添われた、K夫婦が来所、
二人とも70歳を越えている。

   受付票を見ながら
  私 「まず、ご主人からお聞きします」
    「A社は残が33万ですね、取引期間はどのくらいですか?」

娘さん「お父さん、平成の始め頃でしょう、
    お店が駄目になりだしたころでしょう」
 私  「うぅーん、そうすると、18年ぐらいですか?」
    「そうすると、借金はとっくに終わっていますね」
    「借金がないのに、払い続けているんですよ」


 他の4社も、また奥さん名義の3社も全て10年以上の取引である。

 私  「もう今日から、払う必要はありません」
    「徹底的に、取り戻しましょう」
    「全ての費用は、過払い返還金の中からで結構ですから」
Kさん「そうして頂くと助かります」
    「借金が無くなるだけでいいんです」

  Kさん夫婦は、小さいお店を経営していたが、バブルが弾けたため、
得意先が激減、仕方なくサラ金に手を出し、多重債務に陥ってしまった。
 バブルの後遺症はまだまだ多い、
Kさん夫婦は、気が付かなければ、払う必要の無い借金を一生払っていく 羽目になったのだ。

 最後に「なぜ、もっと早くに?」との私の問いに 
「他の所にも相談したんですが、最初に着手金がかかるとのことで、
 なかなか踏ん切りが付かなかったようなんです」と娘さん。

  多重債務に陥る原因は人様々である。
 借りた人が悪い、貸す業者が悪いと一概に言い切れるのか? 
 東京都も多重債務者を救済する貸付を始めるようだが、
 それ以前の、多重債務に陥らないためのセフティーネットこそが
 必要ではないか?





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Last updated  2007.01.12 12:23:31
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