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「もう駄目です、助けてください!!」 2.3日前、悲痛な声で電話をしてきたT子さん。 急遽予約を入れて本日来所。 私 「どうしました?」 T子さん 「払えないんです、今月分が・・・」 私 「心配することはありません、払えないものは仕方がありませんから」 聞くところによると、最初、出産の費用のため一枚のカードに頼ってしまったが.その後、夫の失業等、生活苦のため、その数は7枚になってしまった。それでも足りなく夫名義でも2枚を作ってしまった。そして、ついに限界、多重債務に陥る典型的なパターンだ。 私 「ご主人さん名義もすべて整理しましょう」 「少しでも火の粉を残しておくと、また燃え上がってしまいますよ」T子さん 「でも主人が・・・」 私 「電話くれるように言ってください、私が話しますから」 「これからは借金ができなくなりますが、頑張ってください」T子さん 「それは覚悟しています」 私 「そうですよ、子供にひもじい思いをさせても、結局その子の為にもなるんです よ・・」 子を思う母心、子供に話しが及ぶと、こらえ切れなくなり泣き出してしまったT子さん。 夕方、ご主人から「宜しくお願いします」と電話あり正式受任。 借金は麻薬と同じだ。完全に断ち切らないと・・人間は弱い、自ら、同居の家族も、借金をできない状態に追い込まないと・・ 今はカード社会、しかし、カードがなければ生活ができないだろうか?必要でも1枚、2枚で足りるはずだ。それ以上は赤信号!!
2008.11.28
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朝一番 相談の電話。声から30代の女性のようだ。 相談者 「すみません、朝早くから・・」 私 「どうなされました?」 相談者 「任意整理ができないか聞きたいです」 私 「一件、一件の明細を教えてくれませんか?」 相談者 「はい」 聞くところによると、4社230万円 いずれも高金利の消費者金 融。 取引期間も5年~10年 私 「大丈夫だと思いますよ」 「大幅な減額か過払いになる可能性が十分ありますよ」 相談者 「あっーよかった・・ 昨日、法テラスに電話して怒られてしま いました」 私 「怒られることはないでしょう、長い間一生懸命払ってきたん ですから・・」 相談者 涙声で 「はい・・・」 そして安心したかのように電話を切られた。 我々は毎日沢山の相談、依頼を受けている。つい事務的に、そして相談者の気持ちを考えない言葉を投げかけてしまう場合が多い。相談者にとっては一生に一、二度の大切な問題である。多いに反省すべきだ。「なぜ、そんなに借金を作ったんだ!!」と怒っても仕方がない。これからどうすべきかが問題である。 新聞紙上も不景気一色である。 多重債務に苦しむ人は後を絶たない。「相談したら自己破産しかないと言われた」と悲観した相談も多い。今、自己破産か任意整理かを決めることは無い、決めることもできない。 債務に苦しんでいる人は直ぐ行動を起こすべきだ。なぜなら今より絶対悪くなることがないからです。 債務が出揃って確定するのは2,3ヶ月後の来年だ。その間、借金のことを忘れ、平穏の気持ちを取り戻し、そして新しい年を迎えてください。必ず希望も勇気も沸いてきます。
2008.11.18
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遅れていた既存の案件の処理も先週でほとんど正常に戻った。その間、沢山の相談を頂きましたが充分な対応ができず大変申し訳なく思っております。 今週から、一日の相談、受任件数を制限させていただきながら、新規の受付を再開します。しばらくは充分な対応が出来かねますが、 引き続き、沢山のお客様のお手伝いができますよう、志を同じくするスタッフ(司法書士)を募集しております。詳細はお気軽にお問合わせ下さい。
2008.11.17
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Mさん来所。2年程前に過払い請求の依頼を受けたYさんの紹介である。当事務所は紹介が多い。先日、来所のきっかけの集計を取ったところ 今年3月から今まで73人の人が紹介により来所された。ありがたいことだ。 さてMさんの債務は4社で200万円程 10年程借入れをしているが全然、借金は減らないと言う。 私 「月々どの位返済しているんですか?」Mさん 「A社は1万5千円で元金が3,000円ぐらいしか減りません」 「B社が2万4,000円で1万円ぐらいですか」 Mさんの嘆きは続く。C社もD社も同じだと言う 私 「ほとんど金利だけですね」Mさん 「枠が空くとまた借りてしまうから何時になっても減らないんで す」 私 「それが、業者の手なんです」「麻薬と同じなんですよ」 50万円の限度額、高金利で返済して減るのは1万円だけ。 直ぐに、1万円を借りてしまう。永遠に借金は減らない。 麻薬と同じだ。人間は弱いものだ。これを断ち切るのには 債務整理という治療が必要かも・・・・ 「お知らせ」 当事務所では同志(司法書士、司法書士資格者)を募集しております共に日本一(売り上げや依頼者の人数ではありません)の事務所を作り上げていきませんか?詳細をご覧下さい。
2008.10.29
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K子さん来所、多重債務者に見られる悲痛な表情。 離婚して母子家庭に、そして人間不信に陥り、うつ状態が続いていると言う。 私 「仕事はしていないんですね?」 K子さん 「そんな状態ではないんです」 私 「大変ですね、生活は?」 K子さん 「生活保護を申請したんですが、債務を整理しないと駄目だと言われまし て・・・」 私 「わかりました、費用のことは心配しないで下さい」 「法律扶助でやりますから」 K子さん 「はい」 法律扶助とは一定の要件のもと、お金のない人に裁判費用や弁護士、司法書費用を扶助協会が立て替えてくれる制度です。病気やその他の事情で、債務整理の費用を工面できない人はこのような制度のあることも知って欲しい。 「お子様のためにも頑張りましょう」の一言に、ハンカチで瞼を押さえ帰っていかれたK子さん。病気を、多重債務を克服して、一日も早くお子様と幸せな生活が送れるよう協力を惜しまないつもりだ。
2008.10.22
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債務の悩みは、心を、身体を、生活を、家庭を蝕んでいく。 早期治療が必要です。このような相談はし難いです。しかし勇気ある一歩を踏み出さないと何も変りません。 当事務所に相談に見えられた、ほとんどの方も、「あぁーすっきりした」「もっと早く相談すればよかった」と笑顔で帰って行かれます。 山中 佐代子(仮名)さんもそうでした。「どうしょう・・」「どこに相談したら・・」と悩みに悩み、意を決して長野から相談にみえました。そして安心して帰って行かれました。 今度は貴方の番です。相談するところは沢山あります。解決できない借金はありません。現在、時刻は」午前5時半です。新しい一日の始まりです。夜の明けない日はありません。 最後に山中 佐代子さんからのメールを紹介します。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 000事務所御中 00様・00様 昨日は色々とお世話になりまして、どうも有り難うございました。 意を決して和光市まで行くことにし、不安でいっぱいでしたが、駅からお電話差し上げてまだお約束の時間ではないのにもかかわらず、「待っていたのですからいらっしゃい。」とおっしゃって頂き、事務所入り口で待っていて下さったときは本当に嬉しくてホッとしました。 不安でいっぱいだった私を笑顔で出迎えて下さって、とても有り難かったです。 お話も親身になって聞いてくださり、「もっと大変な方もいっぱいいらっしゃいますよ。」と聞いたときは少し安心も致しました。 「今月からの返済は一切しなくてもいい。」 いまだに「本当に返済しなくてもいいのか?」と思うほど、これまで何年もの間毎月末、あちこちに返済に走り回っていた私にとっては信じられない感じです。 返済して、翌日また枠内から借り入れて別のところへの返済をする・・・ それをしなくていいと聞いたときは涙がこぼれてしまいました。 今月末になったとき、本当にホッとするのではないかと思います。 費用のお支払いも、こちらの勝手を聞いて下さいまして有り難うございました。 長野に着いたのは18:20分頃でした。 私の気持ちが少し落ち着いたのか、息子と一緒に夕飯を食べながらTVを見て、久しぶりに笑えたような気がしました。 仕事をしていても、いつも頭の中は返済のことばかりで失敗も最近は多くなっていました。 明日からまた気を引き締めて、頑張って働きたいと思っています。 長文になってしまいましたが、本当に有り難うございました。 これから色々とお世話になりますが、どうぞ宜しくお願い致します。 山中 佐代子 「お知らせ」 司法書士を募集しております。詳細はお問合せください。
2008.10.20
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Y子さん、山梨県0市から来所、任意整理をして借金が0になったMさんの紹介であ る。借金で悩んでいることを何気なく相談したところ、「自分の同じだったが、助かった」 「良かったら紹介してあげる」となったとのこと。自分だけで悩まず誰かに相談すると道が開ける。必ず同じような境遇から立ち直った人がいるはずだ。 私 「Mさんのご紹介ですか?」 Y子さん 「はい、こちらにお願いして非常に助かったと聞きまして・・」 私 「そうですか」 「ところで借金の原因は?」 訥々と話し出したY子さん 聞くところによると、ご主人が事業をやっていたが資金繰りに行き詰まり 生活費も事欠くようになり、カードに頼るしかなかった。 夫婦間も冷え切り、離婚の話まで出ているという。 Y子さん 「病院に通っているんですが、夜も眠れなくって・・・」 私 「悪循環ですね」 「でも今が一番悪い時です、これから良くなるばかりですよ」 Y子さん 「そうですか・・・」 私 「心配ないですよ、しばらく借金のことは忘れてください」 借金は生活を、体を、精神を、蝕んでしまう。癌と同じだ。早く摘出しないと・・・ 借金を解決したら「仕事がうまくいくようになった」「病気が治った」「夫婦の関係も回復して離婚の危機を免れた」等々・・・よく聞く話だ。 解決できない借金はない、早めの治療、手術が必要だ。
2008.09.08
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当事務所の方針として着手金は分割後払い、相当な過払いが見込まれるときはその中からのお支払いで受任させて頂いている。着手金が無いため、また工面するため債務整理を躊躇されたら本末転倒である。とりあえず請求をストップして心の平穏を取り戻すことが必要だ。本日4組の新規相談者来所、すべて受任させて頂いた。S子さんは230万円の借金、引直しすれば130万ぐらいになる予定だ。 私 「130万円ぐらい残るようですね」S子さん 「そのくらいになれば助かります」 私 「月の返済可能額は3万円まででしたよね」 S子さん 「そのくらいなら払っていけるんですが?」 私 「すべて3年払いだと、きついですね」 「M信販と、K社は48回、60回を認めてくれますから大丈 夫でしょう・・」 S子さん 「そうですか」 私 「着手金は4社で12万円ですから、予行演習をかねて3万 円の4回払いでいかがですか?」 S子さん 「大丈夫です」 私 「給料日はいつですか?」 S子さん 「15日です」 私 「それでは来月の20日からにしましょう」 S子さん 「助かります」 私 「着手金の支払いが終わってから各社の支払いが始まるよ うにしましょう」 S子さん 「その間は払わなくてもいいですか?」 私 「大丈夫ですよ、来年からになるでしょうから」 S子さん 「しばらく借金のことを忘れてゆっくりしてください」 とりあえず、ひと時の借金から開放されたのかS子さんの表情も明るくなった。 我々が受任通知を出すと、支払いはストップする。その間に支払い予定額を着手金として分割で払って頂く。これが任意整理を成功させるコツである。
2008.08.26
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新しい週の一日が始まった。週初めは業者の問合わせ、相談の電話が多いが 本日は特別だ。10件程の相談を頂いた。相談内容も二極化している。 多重債務のため支払いに窮しての相談、それと過払いの相談だ。 できるだけ詳しく内容をお聞きして適切なアドバイスを心掛けている。 「なぜ、もっと早くに!!」「あと、1年早かったなら!!」と思うことが度々ある。 しかし、過去には戻れない、「今でも遅くない!」と早急に整理することをお勧めする。 Tさんは、軽いパニック病で仕事も休みがち、昨年は80万の借金が、いわゆる自転車 操業で今は230万円に膨れ上がってしまったという。 「解決できない借金はない」と明日来社の予約を頂く。 Sさんは 完済後の過払い請求をしたいが、3社のうち1社(A社)は来月時効を迎えて しまうとのこと。「急がなければ!!」と時間を作って本日来所された。 私 「来月時効ですか?」 Sさん 「履歴を取ってみたら9月の00日が完済してから丁度10年です」 私 「履歴があれば大丈夫です」 「こちらで検算して即、訴訟提起しますから!!」 Sさん 「お願いします」 私 「だけど、よく気がつきましたね?」 Sさん 「仕事が忙しくて、なかなか・・・」 私 「1ヵ月遅れていたらアウトでしたよ」 Sさんの顔にもようやく安堵の色が・・ 他の2社は問題がない。A社は明日にでも訴訟提起することにしよう。 過払い金は苦しい中払った大切なお金です 時効のため消えてしまうほど馬鹿馬鹿しいことはない。 借金も 「あっ!!」という間に増えてしまう。他から借りなければ払えなくなったら 赤信号。迷わず勇気ある第一歩を・・
2008.08.25
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夏季休暇も終わり今日から業務開始。本日は京都へ日帰り出張のため一日不在。 司法書士を始め優秀なスタッフがいる為、安心して事務所を明けられる。準備のため朝7時20分頃に事務所に入る。 しばらくして電話のベルが鳴る。「こんなに早い時間に誰だろう?」と電話をとると、女性の相談者からだった。 相談者 「朝早くからすみません」 「00事務所ですよね?」 私 「はい、司法書士の00です」 相談者 「相談があるんですが?」 私 「どうなされました?」相談者 「実は・・・借金のことで。。。」 と言いながら急に泣き出してしまった。 しばらくして 私 「大丈夫ですよ、解決できない借金はありませんよ!」 「どのくらい(借金は)あるんですか?」相談者 「250万ぐらいです」 私 「そのぐらいなら、全然、心配ありませんよ」 「1千万以上ある人もちゃんと再生しているんですから・・」相談者 「そうですか?」 少し気持ちが落ち着いたのか、借金の事情を話し始める。 聞くところによると、父親が数年前ぐらいに自己破産をしたが保証人付きや、 その筋といわれる人からの借金も含まれていた。その人たちへの返済のため、相談者も借金する羽目になってしまった。父親は自殺、相談者に残ったのは借金だけであり、そして行き詰ってしまった。悩みに悩み、当事務所の休みが明けるのを待って電話をしてきたとのこと。 幸い高金利のところが多く取引期間も長い所もあり、大幅な減額が期待できるため何も心配することがないことを説明すると、安心したのか最後はお礼を言って電話を切られた。 今日は他にも、2組の相談者が来所されたとのこと。債務に苦しんでいる人は夏のバカンスもなかったようだ。 解決できない借金はありません。勇気を持って始めの一歩を踏み出していただきたい。心の平穏を取り戻し、そして普通の生活が送れるように・・・・
2008.08.18
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債務整理を受任すると、以後、依頼者と連絡を取りながら手続きを進めていく。 ところが、突然連絡が取れなくなってしまい業務の遂行が不可能になってしまうことが ある。必ずこちらの電話番号を登録して折り返しするようにお願いしているのだが・・ Sさんがそうだ、いつ電話しても「お客様の都合で通話ができなくなっております」 のアナウンス。来所された際は、うつ病も克服しつつ再起を誓ったはずだが。 また、何か? 何度か手紙を出してやっと電話あり、そして本日来所された。 私 「どうしました?」 「心配していましたよ」 Kさん 「すみません、迷惑をおかけしまして」 私 「電話をくれないと・・」 Kさん 「わかっていたんですが、会社も辞めさせられて・・」 私 「今は?」 Kさん 「明日から、派遣ですが仕事が決まりました」 私 「そうですか、体のほうは?」 Kさん 「1ヵ月に一度ぐらい病院に行っています」 私 「これからどうしますか?払っていけますか?」 Kさん 「今度は大丈夫です、着手金も今月から払いますから?」 私 「着手金はともかく、借金のほうは?」 Kさん 「それも、大丈夫です、今の仕事をしながら、ちゃんとした仕事を捜しますから」 私 「大変だと思いますが、頑張ってください。」 「今の状態から抜け出さないと!!」 Kさん 「はい・・・」 Kさんは、完全にうつ状態が治っていなかった。職場からも見放され、 連絡する気力も無くなくしてしまった。 多重債務は、体を、精神を、そして生活をも蝕んでしまう。 早い再起を願うばかりだ。 追記 アイフルが過払い金7割しか返還しない方針を打ち出してから、当事務所は 全て訴訟提起している。 本日Wさんの案件、期日前に、ほぼ請求額(元金+利息)で和解。やはりアイフルは相手を見ているのか? 同業の士も、本人請求の人も安易な和解はしないいただきたい。 あとに続く人達のためにも・・・
2008.08.07
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夫から妻に、親から子供に、兄から妹に・・・・その逆もある。 借金は家族中に連鎖して行く。一人の病気、失業等の不幸が 他の家族をも多重債務という色に染めていってしまう。 不幸のせいばかりにしていられない。この鎖を断ち切らなければ・・・先日、受任させて頂いた千葉県のY子さん、やはり多重債務で苦しむ兄のKさんを伴って再度来所された。今度はお兄さんだ。すべて絶ち切らなければ。 借入先は3社 元金250万程だが、K銀行の保証会社K社の督促状を見て驚嘆する。 督促状には 元 金 1,242,280円 延滞金 4,769,663円 合 計 6,011,943円 ◎ 元金一括にてご返済頂けるのであれば延滞損害金につきましては、相当額を考慮 いたす用意があります。 と書かれていた。 借りたのは20年程前だから延滞しているとこれ程の損害金が付いてしまうのか? 借金の原因を詳しく聞きと、当時、洋品店の店長をしていたが、 店主に「在庫が合わな いから責任をとれ」と無理やり銀行に連れていかれ、 金額も上乗せされ借金をする羽 目になってしまったとのこと。 その後、うつ状態になり仕事もままならない兄に代わってY子さんが 払ってきたが、 払い切れずに自分も多重債務に・・・ 私 「延滞金が凄いですね!!」 「最後に払ったのは何時ですか?」 Y子さん 「昨年の12月です」 「少しでも払ってくれと言われ、私が代りに・・・」 私 「焼け石に水ですね、時効も援用できないし」 「お兄さんはお仕事は?」 Yさん 「今、探しています」 私 「自立しないと再出発は難しいですよ」 Yさん 「はい」 「着手金の支払いを2ヶ月遅らせますから。その間に形を付けてください」 「今日、直ぐ受任通知を出しましょう」 Yさん 「頑張ります」 ようやくYさんも、再出発に向けての決意ができたようだ。 問題は、Yさんの再就職、それに、これからの支払いだ。 悪くすると、兄、妹、また共倒れになってしまう。連鎖を止めるには、自己破産も視野に入れて手続きを進めることが必要だ。 マイサイト債務整理,過払い請求専門
2008.07.29
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当事務所は午前9時から始業である。 毎朝、朝礼、ミーティングをおこなっている。いつものように、新規来所者の担当者振分、 各人の仕事の指示をした後, 私 「今日の新規は、横浜、群馬、それに長野からです」 「遠方からきていただくのは、とても有難いことです」 皆 うなずく 私 「それに答えてあげられるよう、頑張りましょう」 「長野から来るSさん夫婦は小さい子供も一緒とのことです」 「何かあったら、A子さん、お願いしますよ」 事務員A子さん、当然のように返事とともにうなずく。 私 「いいですか、いつも言っているように、お客様はやっとの思いで電話を掛け、 そして来所されるんですよ」 「そういう気持ちを良く考えてあげてください」 横浜のK子さん、群馬のTさんに続いて、長野のSご夫婦来所 小さいお子様は、A子さん、他の事務員が、お菓子を差し上げたり して相手をする。 私 「遠いところから、わざわざ、ありがとうございます」 「どの位かかりました?」 Sさん 「4時間位です」 私 「4時間ですか!!それは、どうも、どうも」 「ところで、うちの事務所はどこで(知ったんですか)? Sさん 「東京に友人がいるもんで、相談したら、ここが良いと・・」 私 「そうですか、ありがとうございます」 「その友人も、うちで、(債務整理を)されたんですかね?」 Sさん 「そうかも知れません」 私 笑いながら 「守秘義務がありますから、これ以上聞くのはやめましょう」 そして債務の内容をお聞ききして、本題に入る。 幸い、取引期間も長く、過払い金も期待でき、債務もほとんど残らなと判断。 全ての費用は過払い金からの清算することで受任させていただいた。 Sさんご夫婦、安心されたのか、来たときとは違い笑顔で帰っていかれた。 「バイ、バイ・・」と手を振る無邪気な子供の笑顔がいつまでも心に残った。
2008.07.17
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金融業者は弁護士、司法書士からの受任通知受領以後は本人への請求は禁止されている。通知が届く前にも、受任した旨を業者が確認すれば請求はストップする。 では受任前に請求を止めることはできるのか?法的根拠はない。 本日Aさんからから「SOS」の電話。 Sさん 「すみません!! もう駄目です!! 債務整理をお願いします」 私 「どうなされました?一度事務所においでいただくことになりま すよ」 Sさん 「今日が期限なんです、電話がくるのが怖くって・・・」 私 「今日が支払い日なんですか?」 Sさん 「いゃー・・・ 何とか今日まで引き延ばしたんですが・・」 私 「駄目ですね、払えない事情をはっきり伝えないと」 「どこまでも追ってきますよ」 Sさん 「どうしたらいいんですか?」 私 「正式に受任しないと請求はストップしませんし・・・」 「こちらに直ぐ来れませんか?」 Sさん 「今日は無理です、0日なら大丈夫です」 私 「わかりました、そのことを業者にはっきり伝えてください」 「何なら、うちの事務所の電話番号を伝えてもいいですよ」 Sさん 「本当にいいんですか?」 私 「あくまでも予定だと言ってください」 夕方、A社から「受任したんですか?」と電話がある。 あくまでも予定である事を伝え、受任になったら直ぐに受任通知を 送ることを約束する。 借りたお金は払わなければならない、払えないならその理由をはっきり伝えなければならない。 安易に逃げれば、どこまでも追ってくる。回収することが彼らの仕事だ。 そうなる前に、勇気有る第一歩を踏み出すことが必要なことは言うまでもないが・・・
2008.07.11
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債務整理は毎月の支払いに窮して踏み切るのが一般的のパターンだが しかし、「毎月の支払いはできるが・・」「高い金利を払うのが馬鹿らしい」との理由だけで 任意整理を依頼する人も多くなった。 本日来所されたHさんもそうだ。 債務総額 6件 200万 取引期間5年から10年 月収00万円 私 「取引期間が長いから、大幅な減額か過払いが期待できますよ」 Hさん 「やはり、そうですか?」 私 「債務が残った場合、1ヵ月、どの位の支払いは可能ですか?」 Hさん 「今と同じくらいの支払いで大丈夫です」 私 「15万円ですか、今の月収から言えば問題ないですね」 「それから、過去に完済したのがありますね?」 Hさん 「1回親の援助を受けて奇麗にしたんですが」 「また。借りてしまったんです」 私 「これからは、それができなくなるかもしれませんよ」 Hさん 「ブラックですね、かえって、そのほうがいいです」 親の援助を受けて一旦は借金を整理したが、また借りてしまった。 良くあるケースだ。人間は弱い者だ、自分を追い込まないと、なかなか 借金癖は直らない。「ブラック」も覚悟で任意整理に踏み切ったHさん 今度こそ、本当に借金から、おさらばができるだろう。 マイサイト 債務整理,過払い請求専門
2008.06.10
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Yさんは事情があって住所を転々としていた。突然忘れていた昔の借金の 督促状が届いた。そして急遽来所。 私 「延滞金が453,281円ですか?」 Yさん 「はい、でも連絡すれば相談にのると書いてありますが?」 私 「ちょっと待ってください」 「最後に返済したのはいつですか?」 Yさん 「7年ぐらい前ですかね」 私 「時効ですよ、時効を援用すれば支払わなくてすみますよ」Yさん 「本当ですか!!」 私 「もちろん、援用しないで支払ってもいいんですよ」Yさん 「いゃー・・いゃー・・今そんな余裕ありません」 Yさんは時効を援用して債務を逃れることにした。 金融会社からの借金は商事債権である、消滅時効は5年である。5年経つたからといって借金が消える訳ではない。権利を行使、すなわち援用しなければならない。方法は内容証明でその旨を通知することが一般的である。 金融会社は時効を中断させようと、あらゆる手を使ってくる。「しばらくは毎月1,000円払っていただければ結構です」等々の甘言に釣られて、払ってしまうと債務の承認となり時効は中断してしまう。時効を援用して借金を消滅させようとするには注意が必要です。 マイサイト債務整理,過払い請求専門
2008.06.09
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週初めは、業者の問い合わせ、相談者の電話、来所と忙しいが、本日は特別だ。新規の来所4組、相談の電話も朝から鳴り止まい。地方からの相談も多い。 当事務所は全国から無料で相談を受け付けている。しかし受任となれば、そうはいかない。まず、個人再生、自己破産の依頼はお断りしている。依頼者の住所地が管轄裁判所のため、また生活状況の把握、弁済計画案の作成等、面談なしでは無理だからである。同じく任意整理の場合で債務が多大に残る場合も同じである。最悪の場合は個人再生、自己破産に移行しなければならなくなり、充分の対応ができないからである。こうなると、受任できるのは、完済後の過払い請求、それに債務が残っていても、債務が大幅に減少、あるいは過払が予想される場合に限られる。しかしこれにも問題がある。関東に本社がない地方独自の業者である。今まで手がけたこともなく、癖も方針もわからない。中小業者から100%回収するのは難しい。訴訟ともなればその地方の裁判所が管轄になり依頼者に余分な負担をかけてしまう。その辺も充分納得頂いて受任させて頂いている。 このブログの本日のアクセスも3,000件を超えた。債務に悩んでいる人はまだまだ多い。全ての人のお手伝いをできないことは心苦しいが、全国からの相談は今まで通り受け付けております。どんなことでもご相談ください。できるだけ私が対応させていただきます。
2008.05.26
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先日金融庁は、「多重債務者」(消費者金融などから5件以上の無担保無保証借り入れがある人)が今年3月末で117万7000人となり、前年同期の171万1000人から31・2%減少したと発表した。 しかし、1~2件の債務者は反対に微増となっており、3カ月以上の延滞者も12・3%増の199万人に増えているという。 当事務所も最近1社~3社の相談者、依頼者が多い。S子さんもそうだ。C社から10年前から借入をしていたが一向に元本が減らない。思い余って急遽来所。 私 「遠い所からわざわざどうも?」S子さん 「居ても立ってもいられませんので・・」 私 「債務はC社1社の150万円ですね?」S子さん 「はい、払っても払っても減らないんですよ」 私 「今まで余計なお金を払いすぎているんですよ」 「もう払うことはありませんよ」S子さん 「実は昨日友達から借りて4万円払ってしまったんですが・・」 私 「そうですか、でもその分債務は減りますし、 過払いになった場合は増えますから」S子さん 「そんなわけで着手金を払うお金が・・・」 私 「大丈夫ですよ、払える範囲の分割で・・ また他から借りてこられたら困りますから」S子さん 「電話でもそう言われましたので・・来て良かったです」 私 「直ぐ受任通知を出しますから、今日から払うことも借りるこ ともしないでください」S子さん 「安心しました」 安堵されたのか、来た時とは別人のような明るい表情で帰って行かれた。1社でも数社でも債務の苦しみは変らない。費用が用意できないといって債務整理を躊躇してはならない。今は、1社でも、また初期費用も分割後払いで受任してくれる事務所も多くあります。さぁー・・勇気ある第一歩を・・・
2008.05.19
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連休も明けて通常の業務が開始した。休み中は沢山の相談、お問合わせのメールを頂いた。債務に苦しんでいる人には連休も関係ないようだ。 そんな中で無事借金生活から脱出されたNさんからも心温まるお礼のメールを頂いた。280万円の借金に苦しんでいたNさん、その借金が無くなったばかりでなく過払金をお渡しできることになった。 本人は信じられな様子のようだ。それに債務整理をしたことによって冷え切っていた夫婦関係も回復したとのこと。何よりのことだ。 こういう話を聞くと、この仕事をやっていて良かったと思う 以下全文紹介します。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・拝啓、00司法書士事務所様 私の債務整理依頼の件、長期に渡りどうもありがとうございました。債務残などの分割返済など、どうなるかと思い悩んでいただけに、思わぬ吉報にまだフワフワして心もとない気分です。 しかしまだ税金などの滞納もあるので、去年までのことを教訓にして気を引き締めて生活して行きたいと思います。 この5年あまり毎月の返済に追われるようになって、日々安らげることがなかったのが今では悪夢を見ているようだったと、信じられない気持ちです。これもまた信じられないような話ですが、債務整理に踏み切ったおかげもあって、妻との冷えた関係も回復してしまいました。 照れくさい話ですが、新年からは財布をひとつにして心もひとつになったのかも知れません。そういうわけで返金など考えてもいなかったので口座のお知らせなど非常に心苦しいのですが、法律的に正しい手続きなのでしょうし、正直助かるという部分もあるのも事実です。口座番号は以下になります。N社 P社への弁済も含めてよろしくお願いいたします。000銀行 00支店 普通口座口座番号 1234567名義人 N以上になります。今回は本当にありがとうございました。 敬具・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 財布も心もひとつになったNさん夫婦。 借金も無くなり。喜びも倍だろう。 ところで、、妻(夫)に内緒での債務整理の相談をされることがよくある。自分の力(収入)だけでの返済が不可能と思われるときは相手に打ち明けるけることをお薦めしている。 「そんなことをしたら離婚される!」と躊躇される。少し乱暴だが「打ち明けて許せないなら、それまでの男(女)です」とお話をするこもある。偽りの夫婦関係は壊れやすい。 財布も心もひとつに! 苦しさは半分に! 喜びは倍に!さぁー・・貴方も勇気を持って・・・・・・ マイサイト債務整理,過払い請求専門
2008.05.07
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「新規のお客さんから相談の電話です」事務員のM子さんの声。 直ぐに電話を代わる 私 「お待たせしました。司法書士の00です」相談者 「Kと言います。借金のことでちょっっと・・」 私 「どうなされました、どんなことでもどうぞ・・」相談者 「何から話したらいいか?・・・」 私 「それでは、こちらからお聞きしましょうか?」 債務の状況、詳細をお聞きする 私 「金利の高いところばかりですね」 「それに取引期間も長いですから」 「借金は相当圧縮されると思いますよ」相談者 安心したのか、声が急に明るくなる。 「そうですか?一度お伺いしたいんですが?」 直ぐ予約を入れる、そして最後に 相談者 「本当に電話してよかったです」 「何度電話しようかと1週間ほど迷ったんです」 「何か怖くって・・」 私 「皆さんそうですよ」 「もう一歩踏み出したんですから心配ありませんよ」 相談者はやっとの思いで電話をしてくる。勇気を振り絞って・・我々も、そのことを考え応対しなければいけない。常にスタッフに言っていることだ。「なぜそんなに借金したの?」「破産しかないですね」「無理ですね」等々、無神経な否定的な答えしかしない事務所もあるようだが、相談者の気持ちを考えればとんでもないことである。 当事務所はできるだけ私が相談者の電話に出ることにしている。
2008.03.19
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本日は最近、依頼者から頂いた2通のメールをご紹介します。.........................................................................「以下全文」昨日お伺いした、長野県のN子です。昨日は、ありがとうございました。毎日悩んで、思うように眠れない 日々が続いていましたが、昨日、先生方に話を聞いて頂き、また、ご多忙の中受任して頂き、気持ちが楽になりました。帰り道、涙が出ました。本当にありがとうございました。帰宅後、C社の残高の件で電話させて頂いたんですが、スタッフの方の「無事に着きましたか?」との優しい一言が嬉しかったです。緊張のあまり、せっかく出して頂いたお茶も飲まずに帰ってしまい、失礼致しました。これから、必死に頑張っていきますので、何卒よろしくお願いします。...............................................................................「以下抜粋」(千葉県のTさん)先日ご相談させて頂いたためか、週末は久しぶりに何も考えずゆっくり眠ることができました、ありがとうございました。少し、気が楽になったので、看病と就職活動にも身が入りそうです。これから、何年かかるか分かりませんが、よろしくお願いいたします!」................................................................................. 悩み、特に債務の悩みは人に相談しにくい。夜も眠れない、食事も美味しくない。仕事にも身が入らない・・・健康な体、生活を蝕んでいく、そうして最悪の場合は・・・・そうなる前に勇気をもって相談することをお薦めします。間違いなく気が楽になります。夜もぐっすり眠れるようになりますよ。 「今より悪くなることは絶対ありません」「解決できない借金はありません」さぁー・・・今度は貴方の番ですよ 勇気ある第一歩を・・
2008.03.04
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何度電話しても依頼者のSさんと連絡が取れない。 着手金の支払いも遅れがち。1月末の入金も確認できない。やむえず、2,3日前に辞任予告通知を送る。 本日ようやく電話が入る。 Sさん 「すみませんSです」 「着手金は明日入金しますから」 「仕事が忙しくて銀行に行く暇がなくって・・」 私 「着手金はともかく、電話をくれないと・・」 「それから、一度来ていただかないと手続きが進みませんよ」 Sさん 「はい、最近、暇がなくて・・」 私 「仕事も大事かも知れませんが、こちらも大事ですよ」 「借金を整理をしなければ、良い仕事も出来ないでしょう?」 Sさん 「わかりました、何とか時間を作って行きます」 私 「これが最後ですよ」 受任もあれば辞任、解任もある。理由は着手金等の不払い、連絡不能、 自分のことでありながら事務処理に協力しない。虚偽の事実を申告し、または 重要なことを告げなかったため業務遂行不可能、等々である。 この仕事は信頼関係が大切だ。これが破綻すれば、よい仕事はできない。 依頼者も安心してまかせることは出来なくなる。 当事務所は 着手金の支払いは後払い(相当の過払いが見込まれる場合は返還金 の中から)整理後の残額を予想して、その原資(1ヵ月当たりの支払い可能額)を分割で 支払ってもらう。そして着手金の支払いが終わってから、各社の支払いが始まるようにしている。いわば予行演習もかねている。減額をお願いした債権者には迷惑はかけられない。 幸い当事務所は辞任が少ない、それでも年、数件はある。 その場合でも、各債権者への辞任通知を遅らせて、次の受けてもらえる事務所を捜してもらう。そして2度と失敗しないよう励まして送りだしてあげる。 債務整理は貴方自身の問題です。成功するか、失敗するかは貴方自身にかかっています。
2008.02.14
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本日、新規相談者2組、共に前の事務所を辞任、解任されての来所、 原因も家族に内緒のため。まったくの偶然である。 最初にKさん、やつれた顔、空ろな目、憔悴しきっていた。 私 「なぜ、前の事務所を解任されたのですか?」 Kさん 「不義理をしてしまったんです」 私 「着手金を払わなかったんですね?」 Kさん 「はい、アルバイトして払うつもりでしたが、うまくいかず・・」 私 「アルバイト?」 「請求がストップしているから分割で充分払えたはずですが?」 Kさん 「それが、妻に内緒のため給料の中から払うことが出来なかっ たんです」 私 「今までの支払いは?」 Kさん 「他から借りては返していました」 私 「自転車操業ですか?」 「それでこんなに膨らんでしまったんですね」 Kさん 「はい、なぜ、こんなになったかわかりません」 私 「奥さんは?」 kさん 「解任の通知がきて、ばれてしまいました」 「口も聞いてもらえません」 「2,3日家にも帰ってないんです」 私 「借金の総額をご存知ですか?」 kさん 「そこまでは・・」 私 「こうなったら全部話してください」「奥さんの協力が必要です」 Kさん 「それは・・」 私 「また、同じ失敗をしますよ、勇気をもって・・」 「話せないなら、私が話してあげますから」 Kさん 「わかりました」 ひょんなことから借金をしてしまったKさん、僅かな小遣いからは返済はままならず自転車を漕ぐしかなかった。気が付いたら多大な借金。自転車操業の怖さである。 奥さんの協力がなければ、債務整理が成功しない典型的な例である。 再度、奥さんを同行しての来所を約束。Kさん正念場である。頑張れ!! 午後来所されたA子さんの場合は事情が少し違っていた。お互いに借金のあることは知っていた。 A子さんは自分だけ少しでも身軽になろうと、ある事務所に債務整理を依頼した。ところが、債務整理をしている事が、夫にばれてしまった。 「債務整理なんかしないで、返していこう」夫の言葉に委任契約を解除。あらゆる「おまとめローン」に問い合わせ、申し込みをした。しかし、多重債務の夫婦を相手にしてくれる所はなかった。 「夫と一緒に債務整理をすることになって本当によかった」 「自分一人だと、うまくいくのか心配でした」最後のA子さんの言葉が印象的だった。仕事の都合でご主人が一緒に来所できなかったので、次の日時を予約。 晴れやかな表情で帰って行かれた。 夫に、妻に内緒の相談、依頼は多い、当事務所は財布(生計)を一緒にしている場合で、自己破産、個人再生、多くの債務が残り相手側の協力が必要な場合の依頼は原則的にお断りしている。勇気をもって打ち明けることをお薦めしている。 苦しみは2分の1に、喜びは2倍に、夫婦の絆も強くなります。
2008.02.12
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Tさん50歳半ば、勤務先はあの一流会社M商事。こんな人も多重債務に陥ってしまうのだ。 債務総額、7社 約850万円。 珍しいことに全て銀行系のカードローンで、法定金利以内。それに住宅ローンも抱えている。 私 「借金の原因は?」Tさん 「家族の病気と、恥ずかしい話ですが、ギャンブルを多少」 私 「パチンコですか?」Tさん 「はい、依存症なんです、治療に通っています」 私 「法定金利以内ですから、減額は無理ですね」Tさん 「そうですか、何か方法は?」 私 「あとは個人再生ですね」 「ただ、清算価値の問題ですね」 「30年も勤務していると退職金も多いんではないですか?」Tさん 「はい」 私 「その8分の1が財産としてカウントされますから、 それ以上は払わなくてはなりませんね」Tさん 「実は今年の3月に退社するんです、体が続かなくて・」 私 「えぇ・・退社ですか?その退職金で精算できませんか?」Tさん 「それも考えたんですが」 私 「失礼な言い方かもしれませんが、借りたものは返さなければな りませんよ」Tさん 「つい、債務整理をすれば安くなると聞いたもので・・」 「よく考えてみます」 しょぼ、しょぼと帰っていったTさん。借金を返せるだけの退職金が出るのだからまだ幸せだ。 約束は守らなければならない、契約は履行しなければならない、借りたお金は返さなければならない。 どうしても返せないときに債務整理、違法金利には過払請求がある。あたりまえの事を忘れたら大変な世の中になってしまう。
2008.01.17
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A子さん来所、ご主人とともに多重債務を抱えている。今年、生まれてくる子供のために借金を整理したいと一生懸命である。受付票には、これまで相談した3箇所の事務所名が記載されていた。 私 「うちにくる前に色々相談されたんですね」 「どうでしたか?」 A子さん 「どこの事務所も、私は過払になるが、 主人は債務が残るだろうと言われました」 私 「そうですね、ところで、うちを選んだ理由は?」 A子さん 「A事務所が全体的に費用が一番安かったんですが、 ちょっと・・」 私 「B事務所はどうでした?」 A子さん 「過払の報酬が30%なんです」 私 「30%ですか?」 A子さん 「はい、私の過払金を主人の弁済に当てますので・・」 「それで過払報酬が安い所がいいと思いまして・・」 私 「そうですか」 A子さん 「それに、主人の着手金も私の過払金の中から払えるとい うので・・」 弁護士報酬、司法書士報酬は規定が撤廃されて自由である。高い所、安い所、まちまちである。気を付けていただきたいのは金額ではない。満足度、経済的利益のことだ。 安いお金で品物を購入しても粗悪品であれば、結局、高い買物になってしまう。 先週、相談に見えられたSさん。ある事務所に依頼したら、過払金を全て元金8割、9割で和解されてしまったと言う。 債務整理、過払請求は一生一大事。何件かあたってみて、自分に一番あったところ、信頼できるところに依頼するのが大切か・・
2008.01.16
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皆様、明けましておめでとうございます。今年も全力で頑張りますので宜しくお願いいたします。休み中はたくさんの方から年賀状を頂き、ありがとうございました。皆、借金の悩みが無くなり、ゆっくり、お正月を過ごされたようだ。 『皆、元気で頑張っております。生活は苦しいですが、借金がないの で、とても幸福です』 二人で1千万円近い借金で苦しんでいたM夫妻の添書きである。 写真の子供の笑顔も今の幸せを実感させる。物欲には限りがない。1億円手に入れたら、今度は2億円が欲しくなるという。 「何もなくても、家族の笑顔が一番の幸せ」ということだろう。こちらも幸せの気分になった。 さて、本日から実質的の仕事始めである。この日を待ち構えたように、相談、予約の電話が殺到する。債務に苦しんでいる人が、まだまだ多いようだ。事務所も本年から法人化にした。私が万一の場合、依頼者には迷惑をかけられない。 また、今の事務所だけでは手狭になってきたので、もう一箇所事務所を開設する予定だ。たくさんの笑顔が見られるように・・・・
2008.01.07
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本日で仕事納め、新規の来客なし。業者からの電話もいつもより少ないようだ。 三和ファイナンスのT氏より電話 T氏 「来年の期日のS子さんの件なんでが?」 私 「Tさんも相変わらず大変のようですね」 T氏 「先生こそ大変でしょう」 「毎回、毎回、東京の裁判所に来られるのは」 私 「お互いに無駄なことやめて早期に和解しましょうよ」 T氏 「そうしましょうよ」 「和解案を送りますから・・」 私 「非常識な金額では駄目ですよ」 T氏 「そんなことないですよ、兎に角、見てくださいよ」 訳のわからない答弁書の最後に書かれていた和解提案の金額は元金の半分。 相変わらずである。来年もこの会社には頭を悩まされそうだ。 午後3時半で業務終了、大掃除のあと、全員で今年の労を労い 軽く一杯。 この一年間、沢山の皆さんのお手伝いをさせていただき、たくさんの「ありがとう」の声、笑顔を見せていただいた。また、このブログをきっかけに、「勇気が出た」「再生できた」と、お礼のメールもたくさんいただいた。光栄であり、励みになった。 来年も、たくさんの喜びの声を聞けるよう、また笑顔が見られるよう頑張っていきます。この一年間ありがとうございました。皆さん良いお年をお迎えください。 「お知らせ」 1月6日まで年末年始休みと、させていただきますが、 転送電話により新規のご相談はお受けさせていただく予定です。
2007.12.28
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クリスマスも終わり、今年も残すとこ、あと僅か。借金の相談には年末も関係ないようだ。気持ちだけでもすっきりさせて新しい年を迎えて欲しい。 四国のある女性から相談の電話あり。相談者 「すみません、ちょっとお聞きしたいんですが?」 私 「どうしました、どんなことでもどうぞ」相談者 「主人の名前で借りたんです」 私 「名義借りですね?」 「そうしますと、債務整理はご主人自身がしないと・・」相談者 急に涙声になり 「それが、主人は知らないんです」 私 「どういうことですか?」 よく話を聞いてみると、お金を借りに言った際、この女性が主婦で無収入であるため、ご主人の氏名、会社名を申し込み書に書かされ、給与明細書まで言われるままに提出した。 てっきりご主人の名義か、あるいは保証人になっているものと勘違いしていたようだ。 私 「心配ありませんよ」 「お聞きする限り、あなた名義の借金です」 「ご主人さんは保証人にもなっていませんよ」相談者 「そうですか」 「よかったです、どうしようかと・・・安心しました・・」 安堵したのか、泣き出す。 私 「直ぐに相談に行かれたほうがいいですよ」 「できれば、ご主人にも打ち明けて・・」相談者 「主人は、うすうす知っているんです」 「ありがとうございました」 保証人は主債務者が返済をしないとき、代わって弁済しなければならない。「連帯保証人」は主債務者と連帯して債務を払う義務がある。 相手が要求する保証人は、ほとんどこの「連帯保証人」である安易に「連帯保証人」になったため泣いている人は数多い。 ところで、金融業者で借金をするとき、家族構成として親の、夫の、氏名勤務先等を書かさせることがある。これだけで保証人にはならない。 保証人になるには、保証人本人の承諾が必要である。そして契約書に保証人本人が署名捺印をするのが通常である。まだまだ勘違いしている人が多い。
2007.12.26
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皆さん、 おはようございます。新しい1日が始まります。今は、午前4時45分、昨日のブログを書いております。いよいよ、12月から総量規制が始まるようですね。 すでに貸し渋りが始まっているようです。このところ、悲痛な叫びが多くなってきております。 全ての人のお役に立ちたいと思いますが、それもできません。ただ今、予約を制限させて頂いております。あいにく今週は予約一杯です。「受けたからには責任ある仕事をしたい」 私の気持ちです。 メールでのご相談、お問い合わせも沢山頂いております。ご返事が遅くなってすみません。 このブログも毎日の更新は無理かも知れませんが、できるだけ続けていきたいと思います。 さっー 今日も頑張るか!!簡単ですが今日はこれで・・・・・・
2007.11.05
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ある男性の相談者から電話あり。 相談者 「相談なんですが、ちょっといいですか?」 私 「どうしましたか?」相談者 「実は、他の事務所に頼んでいるんですが、 着手金が払えなくて・・」 「先生の所は、着手金の後払いや、過払金から払うこともでき ると聞いたもので・・」 私 「できますけど、うぅーん・・他でやっているとなると難しいです よ、そこを辞めてからでないと・・・」 「着手金はいくら払っているんですか?」相談者 「1ヶ月14万です、先月は払えないので7万円にしてもらいま した」 私 「14万円ですか? いつまで払うんですか?」 相談者 「解決するまで入れてくれと・・」 私 「過払金は?」相談者 「まだわかりませんが、10年以上の取引のもあります」 私 「過払が出るのではないですか?」 「過払金から精算してくれと言われたらいかがですか?」相談者 「大丈夫ですかね?」 私 「なんとも言えませんが、それで駄目なら辞任してもらうしか ありませんね」 相談者 「わかりました、また電話してもいいですか?」 私 「いつでもいいですよ」 聞くところによると、今まで月14万円の支払いをしていたので、その金額を毎月、着手金として、それも解決するまで払う契約をしたという。 着手金、1社あたり5万円、減額報酬15%、過払報酬20%とのこと。この金額が高いか安いか別にして、着手金が用意できないため、払うのが困難なため債務整理を躊躇することがあってはならない。まずは請求をストップして心の平穏を取り戻すことが必要だ。 一旦、委任契約をしてしまうと、解除することは、金銭的にも精神的にも負担が大きい。弁護士、司法書士選びは慎重に!!と言いたい。
2007.10.24
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Kさん来所、債務総額 4社 270万円 取引期間3年から5年 任意整理希望 私 受付票を見ながら 「以前00事務所に相談に行かれたのですか?」Kさん 「はい」 私 「どうでしたか?」Kさん 「それが、破産したほうが良いといわれまして・・」 私 「最初から、破産ですか?」Kさん 「はい、任意整理をお願いしたんですが」 私 「月々の支払い可能額は5万円でしょう?」 「充分任意整理でいけると思いますがね・・」 我々のような専門職は、依頼者にとって一番有利な方針を決定して、手続きを進めていかなければならない。 自己破産は免責されれば借金は0になる究極の債務整理方法だ。しかし依頼者の意向も聞かないで最初から破産と決め付けるのは如何なものか?履歴を取り寄せ、引き直しをして残金を確定しなければ本当の方針は決定できない。貸りたお金は返すのが原則である。 今時、このような同業の士がいることは嘆かわしい。
2007.10.15
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N子さん相談に来所 債務総額 6件350万円 取引期間 1年~3年任意整理できない金額ではないが、ご主人も多重債務を負っているとのこと。その中には、自宅を担保の900万円も含まれていて、N子さんが保証人になっている。 私 「N子さんは任意整理ができない金額ではないですが・・」 「問題はご主人さんの借金ですよ」 「ご主人は何と言っているんですか?」N子さん 「(そのうち破産でも・・)と言っていますが」 私 「破産ですか?」 「そうすると、保証人になっているN子さんが全部被ることにな りますよ」N子さん 「そうですか・・・」 私 「支払いは?」N子さん 「利息だけ払っています」 私 「N子さんだけ任意整理をしても、 本当の解決になりませんね」N子さん 「駄目ですか?」 私 「N子さんだけの任意整理はお薦めできません、 ご主人さんと、よく話し合ってください」N子さん 「わかりました」 肩を落とされ帰っていかれたN子さん、今は、これ以上のアドバイスはできない。どうか、ご主人も一緒に借金と戦って欲しい。 なんとなく、生活費の足しにと自宅を担保に借りてしまった。そして、最後にはギャンブルの資金まで・・ 住宅ローン以外の担保が付いている場合、個人再生は難しい。二人との最悪の場合は「自己破産」まで視野に入れて同時に債務整理を進めるしかない。 債務整理は全ての借金を対象にしなければ真の解決にはならない。家計を同じにしているすべての家族の借金も・・ それにしても、不動産担保、保証人付きの借金は怖い!!
2007.10.05
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あのニコスが大幅なリストラを断行するようだ。今後3年間で従業員の4割を削減する方針とのことリストラに人員削減はつきものだが、現在、債権を管理している部門は人手が足りず、電話にも出られない状態だ。 この現実を上層部はわかっているのか?削減する前に適切な人員配置をお願いしたい。 クレジットカード大手の三菱UFJニコスは20日、今後3年間で従業員の4割に当たる2千数百人を削減する方針を明らかにした。人員削減に伴う特別損失などを計上するため、08年3月期の連結当期損益は155億円の黒字から約1000億円の赤字に下方修正する。来年夏にも三菱UFJフィナンシャル・グループの完全子会社となり上場を廃止し、銀行主導で体質強化を急ぐ方針だ。 上限金利の引き下げや融資額の総量規制などを盛り込んだ、改正貸金業規制法が昨年末に成立。クレジットカードや消費者金融業界では、借り手から、上限金利を超えて過去に払い過ぎていた利息の返還請求が増えて収益が圧迫され、経営再建に向けた動きが相次いでいる。ニコスも人員削減に加え、利息の返還に備えた引当金も積み増す。 三菱UFJは年内にも1200億円規模の第三者割当増資を引き受けたうえ、来年夏にも残りの株式を株式交換で取得し、ニコスを完全子会社とする予定だ。資本強化と大幅なリストラによるコスト削減で早期の体質改善を図る。 (朝日新聞より)
2007.09.20
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「一括で払えと言われています」「どうしたらいいですか?」泣きそうな声でS子さんから電話が入ったのは先日のことだ。 そのS子さん本日来所 私 「一括返済の件どうなりましたか?」 S子さん 「先生に言われたとおり、こちらの相談に行くことを伝えて 待ってもらっています」 私 「そうでしょう、分割で払えないのに、一括で払える訳ないでしょう?」 「相手もわかっていますよ」 S子さん 「そうですか・・これからどうしたら?」 私 「他も含めて、払える範囲での分割での交渉をしますから大丈夫ですよ?」 S子さん 「よろしくお願いします」」 安心したのか、表情が明るくなる 4社 280万程の借金 取引期間4年~7年、法定金利内で減額にならないのもあるがそれでも、減額されて150万ぐらいにはなるだろう。 私 「いいですか? 150万円残ったとして・・・」 「3年の分割で月,4万1600円ぐらいの支払いです」 「4年の場合は 3万1200円ぐらいです」 S子さん 「それなら、全然、問題ありません」 私 「そうでしょう、何の心配もありませんよ」 「今日から請求がストップになりますから・・」 「しばらくは借金のことは忘れて、ゆっくりしてください」 借金のことで仕事も手に付かず、夜も眠れなかったというS子さん。気持ちが吹っ切れたのだろうか? 安堵した様子で帰って行かれた。分割払いの契約書には「何回以上支払いを怠ったら期限の利益を失い残金全額を払う」という約款が付いている。借りたお金は期限までに返すのが当然であるが、万一延滞をして一括請求されても慌てないことだ。こちらの窮状を訴えれば、ほとんどの業者が再度分割払いを認めてくれる。「分割で払えないのに一括で払える訳がない」このことは業者が一番良く知っている。 間違っても一括支払いをするため、他から借入して借金を増やすことだけは止めて欲しい。
2007.09.13
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いつも、「自転車操業」の怖さを書いているが今日来所されたTさんが、正にそれにハマッテしまった一人である。債権者数15社 借金総額830万円取引期間 長くて5年、今年になって新規に5件も借入を起こしてしまった。一流会社に勤める、生真面目な、どこにも居るような青年である。生気がまるで感じられない。うつ状態だと言う。 私 受付票を見ながら 「収入が25万円で、月の支払いが40万ですか?」 「完全に破綻していますね」 「今、遅れは?」 Tさん 「1度も遅れたことがありませんでしたが、もう駄目です!!」 「今月の支払いができません」 今にも泣き出しそうである。 私 「なぜ、もっと早くに?」 Tさん 「遅れてはいけないと、次々に借りてしまいました」 私 「真面目な人に多いんですよ」 Tさん 「もう、死んでしまうかと・・・」 私 「馬鹿言わないでください、たかが、800万円ぐらいの借金で」 「何千万の借金を抱えた人も立派に再生していますよ・・」 Tさん 「本当ですか!!」 少し笑みがこぼれる。 私 「心配いりませんよ、任せてください」 「ただ、個人再生になる可能性もありますから、頭に入れておいてください」 Tさん 「個人再生ですか?会社に知られませんか?」 私 「大丈夫ですよ・・」 「それから約束してください、しばらく請求がストップになりますから、 できるだけ貯金してください」 「年末の賞与もですよ」 Tさん 「??・・・」 私 「支払いは来年からになるようお願いしますから・・」 「その時、小額の借金は一括で片付けちゃいましょう」 Tさん 「分かりました」 私 「しばらく、借金のことも忘れて,おいしい物でも食べてゆっくりしてください」 Tさん 「ありがとうございます」 安心したのか、ついに涙がこぼれ落ちた。 補助者に任せて委任契約書を作成する。 「最後までKさん泣いていましたよ・・」と補助者。 今日の涙を忘れないで貰いたい。悔しさ、悲しさを、バネに・・ 再生の第一歩が始まったばかりだ。 最愛の妻と、ある事情で別れる羽目になってしまったTさん。やるせない気持ちと、寂しさを紛らすために酒の力に・・・そして夜の世界に足を・・良くある話だ。「遅れてはいけない!!」一心で、次々と借りては支払ってきた。気が付いたら多額な借金だけが残った。業者もよく貸してくれた。一流会社に勤めるTさんはカモに見えたのだろう。 もう一度、声を大にして言いたい。 「他から借りなければ払えなくなった時は赤信号!!」 「倒れるのなら、傷が浅い早い時期に・・・」
2007.08.27
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このところ金融業界の動きが慌しい。米ゼネラル・エレクトリック(GE)が日本で展開する消費者金融事業「ほのぼのレイク」の売却を検討しているとは驚かされたが、貸金業法の総量規制が前倒しで今年末から実施になるとは・・・・そうなると、もはや自転車操業も終わりである。どの位の人が倒れるのだろう?倒れるのは傷の浅い早い時期にこした事はないが、問題は受け皿である。政府は今年、多重債務者対策本部を開き、多重債務者の救済を目的として全国の500以上の市町村で相談窓口を整備する「多重債務問題改善プログラム」を決定したが、今年末までの実施は到底無理であろう。 昨日と本日福島県にお住まいのK子さんから北海道に住む両親の件で相談メールが届いた。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・以下抜粋 両親は、現在、完全な自転車操業です。その自転車操業も高齢であることから借り入れできなくなり、かなりせっぱつまった状況です。古くからの土地で田舎ゆえ、気軽に相談することもできず郵便物やかかってくる電話にも気をつかわなければならない為、 又、PCも持っておりませんので、私が窓口となって進められればと考えますが、可能でしょうか 以前、多重債務について書かれた新聞の切り抜きを送って、自治体の相談窓口や相談会に行くように勧めました。地元では人に知れてしまうというので、遠くの市まで出かけたらしいのですが、その時に、"整理しても毎月かなりの返済をしなくてはならないうえに新しく借り入れが不可能になる""家も手放すことになるかもしれない"、ということを聞かされて決心がつかず、今に至ったようです・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 債務の内容をよくお聞きすると、まだ、家を手放さないでの再生が可能のようだ。しかし、もう少し早ければ・・・・悔やまれる。このように、今でさえ、どこへ相談に行ったら分からなく苦しんでいる人が沢山いる。政府には早急に、的確なアドバイスができる相談窓口の整備を望む。 そして多重債務で苦しむあなた!!他から借りなければ返せなくなった時は、もう赤信号です。早期の決断を。自転車操業は漕げば漕ぐほど借金が膨れていきます。
2007.08.22
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茨城のM市からTさん精算に来所。通常、過払い金の精算は指定口座への送金、精算書は郵送させていただいている。特に遠方からの来所は大変だからである。なかには書類が自宅に郵送されるのは困ると言う人もいる。Tさんもそうだ、公務員であり、官舎に住んでいる。 当初から職場に知られる事を凄く心配していた。当社220万円あった借金はすべて過払い、800万程のお金が返金された。 取引期間もすべて平成5年、6年からであった。 私 「終わりましたね?」 「職場にもばれないで・・」Tさん 「おかげさまで、ビクビクでしたよ」 私 「しかし、長いこと払い続けてきましたね?」Tさん 「1回でも延滞して連絡がきたらアウトですからね」 私 「借金で苦しんでいる公務員の人も多いですね?」Tさん 「そうでしょう、どんどん限度額を上げてきますからね」 「延滞でもして職場に知られたら困る事を知っているからですよ」 私 「なるほどね、優良顧客と言う事ですか」 多重債務で苦しんでいる公務員の人も多い。借金はタブーの社会だ。逆に業者にとっては優良市場、優良顧客である。 以前、サラ金の借金で苦しんだ警察官が誰にも相談できず強盗に押し入ったニュースが思い出される。 これから、総量規制が行われると、いくら優良顧客でも必要以上の貸付はストップになる。 そうなる前に、今のうちに覚悟を決めて早めに借金の整理した方が良いのでは・・・
2007.08.08
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債務整理中のA子さん来所、今度は夫の借金を整理したいとのこと。 私 「ご主人にも借金があったんですか?」 A子さん 「はい、一緒に整理した方がいいと思いまして・・」 私 「それは、当然ですよ」 「ところで借金の原因は?」 A子さん 「病気で一時仕事ができなかったです、その時の・・」 私 「A子さんも同じ理由でしたよね?」 A子さん 「はい、その時の生活費や、夫の借金の返済とか・・」 私 「A子さんの借金だけでも275万円ぐらい残る予定ですよ」 「これだけでも月5万の支払いがぎりぎりですよ」 A子さん 「大丈夫です、夫の分も合わせて月10万円ぐらいなら・・」 私 「大丈夫ですか?」 A子さん 「何とか・・」 私 「足踏みしていても仕方がないですから、直ぐやりましょう」 「今よりも悪くなるかとはないでしょうから・・」 A子さん 「お願いします」 私 「ところで、ご主人の確認を取らさせて頂きたいのですが?」 A子さん ご主人に直ぐ電話、そして変わる 私 「ご主人の債務整理をお願いしたいと、A子さんが来られているんですが?」 主人 「知っています、私は仕事で時間がないので全部妻に任せますので・・」 私 「奥さんがご主人の代理人として手続きを進めていいですね?」 主人 「はい、よろしくお願いします」 私 「念のため生年月日教えて頂けますか?」 主人 「昭和00年00月00日です」 「今度は夫の(妻の)借金の整理を・・」「実は子供にも(親にも)借金があるんです」と 新たに親族の債務整理を相談、依頼されることが多い。 最初はたった一枚のカードでの借金、気がつけば何枚ものカードに・・ そして自分だけでは足りず妻や夫も、あげくのはてには子や親にも・・・ 借金は次々と連鎖していく。 K子さん夫婦も、もう少し早く決断していれば・・ しかし足踏みをしていても仕方がない。一刻も早く、この連鎖を断ち切らなければ・・・
2007.06.06
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先日、どうしても依頼を受ける気持ちにならず、 お断りしたKさん(28日ブログ参照)受任することになった。 実はこのKさん、ある人からの紹介であった。 受任できなかった理由を正直にその紹介者に伝えると、 「それは申し訳なかった」とわかってくれた。 そのことをKさんに伝えたのか、翌日、本人から 「失礼な態度を取って申し訳なかった」 「なんとかお願いできません か?」と自分の非を詫びる電話があり 再度来所されたのだ。 「先日は申し訳ありませんでした」「よろしくお願いします」と 先日のKさんとは違っていた こちらとしても依頼を断る理由がなくなった。 あの時紹介者の顔を潰すまいと受任を受け、 お互いに不信感を持ちながら仕事を進めてくよりは、 このほうが良かったのだろう。 午後は珍しく来客はない。 昼食時、加入しているロータリークラブの例会に出席。 そこで素晴らしい卓話を拝聴する。 一部を紹介すると。 「熱湯にカエルを放り込んだらどうなるか?」との問いである。 答えは「熱さに驚いて飛び出す」とのことだ。 ところが、最初から水の中に入れて加温していった場合は、 どんなに熱くなろうともそのままで動こうともせず、 最後には茹で上がってしまうとのことだ。 現状に甘えてはいけない、ぬるま湯につかっていてはいけない。 最悪の状態になる前に行動を起すべきだとのたとえ話だが・・・ 「もう少し早く相談に来れば・」「もう少し早く決断していれば・」 と思うことが度々ある。 どうか、最悪の事態になる前に勇気ある行動を・・・ 決して今より悪くなることはありません。
2007.06.01
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これから昼食休みという12時に電話が鳴った。 補助者のT君電話に出る。なにやら当事務所の場所が分からないらしい。 さて、12時には予約が入っていないはずだが・・・・ 直ぐに代わる 私 「どちら様ですか?」 相手 「Kだが・・」 私 「Kさんは午後1時の予約ですよね?」 Kさん 「それは分かっているんだが場所が分からないんだよ・・」 私 場所を説明して 「それでは1時にお待ちしています」 自分の名前を名乗らないでいきなり用件を切り出してくる。無礼で非常識である。 「(今駅に着いた。今から行くんだが場所はどこだよ?)」はないですよ・・ 電話にでた補助者も憤慨している。 そして、約束の時間に面談したが、再生する意欲が感じられない。 何か投げやりの態度だ。 すでに「この依頼者のためには・・」という気持ちは失っていたので 相談だけで依頼は丁寧にお断りした。 我々の仕事はお金を頂いて「はい、ありがとうございました」で終わる小売店と違う。 「この司法書士ならば」と信頼していただき、逆に「この依頼者のためには・・」という 気持ちがなければ良い仕事が出来ない。信頼関係が大切だ。 「どんな依頼者でも、どんな案件でも受け入れるべきだ」と言う意見もあるが 今の私にはその度量は無い。
2007.05.28
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まだ記憶に新しい現職警察官の連続強盗事の被告長利高雄被告(44歳)に 前橋地裁は懲役14年の判決を言い渡した。 無理な住宅ローンを抱えたうえ、車の買い替えは10台以上。 犯行時の借金は6千万円を超え、新たな消費者金融からの借金を断られた挙げ句の犯行. 判決はそう指摘した。 現職警察官の強盗事件の背景には、典型的な多重債務の転落の構図があった。 また、同被告は事件の再発防止策を聞かれた際に「悩みを相談できる窓口があれば・・」 と答えたと言うことです。 (朝日新聞 埼玉版 2007年5月18日より) 考えさせられる事件であった。 全国の多重債務者は200万人を越えるとされているが。そのうち専門家らに相談される のは約2割ともいわれている。 どんな人でも多重債務に陥いり、自殺や犯罪に走る危険性は潜んでいる。」 どうか、そうなる前に勇気を持って各専門家に相談してください。 各自治体も 相談窓口の整備を急ぐ必要がある。
2007.05.21
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各金融会社の担当者は一人何百件もの案件を抱えているようだ。 一体一日何件の電話を受け、また、かけているのだろうか? 言い忘れたことがあり20分後に電話するも、話が通じない。 再度、依頼者の氏名、生年月日を伝え、担当者も交渉記録を見て 初めて状況がわかるらしい。 先日、M社と合併したN信販、一段と事務処理が増大したようだ。 いつも電話のベルが鳴りっぱなし、担当者はいつも電話中、 折り返し電話をくれるよう伝言するが、一向に電話がこない。 完全に事務処理がパンクしている。至急人員増員等対策を考えて頂きたい。 相手から見れば、何百人のうちの一人かも知れないが、こちらとしたらそうはいかない。 悠長に構えていたらいつになっても解決しない。 Wさんの件でこの2、3日電話しているが、一行に折り返しの電話がない。 強行手段に出るしかないか・・ 昨日電話を受けたT(女性)さんに電話する 私 「司法書士の00です、Tさんお願いします」 Tさん 「はい 私ですが・・」 私 「昨日、Wさんの件で電話したんですが・・」 「担当者に伝えて頂きましたか?」 「待っていたんですが、電話がありませんでしたよ」 Tさん 「申しわけありません、W子さんの生年月日か会員番号は?」 私 「また、言うんですか?」 Tさん 「すみません」 私 会員番号を伝える Tさん 「間違いなく伝えていますが・・」 私 大声で 「電話をいただけないなら、伝えたことになりませんよ」 「ところで、担当者はいますか?」 Tさん 「すみません、電話中です」 私 「・・・」 「それでは、今度は必ず電話くれるように伝えてください。必ずですよ・・」 Tさん 「はい、わかりました」 10分後やっと担当者から電話が来た。聞くところによると 話終わって受話器を置くと同時に次の電話がかかってくる繰り返しだと言う。 担当者も大変のようだが同情はできない。何百何千の案件があろうとも・・・ 依頼者にとっては大切な一件。 受付の社員や担当者には申し訳ないが、強行に出るしかない・・
2007.04.16
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中堅金融業者 KL社から1通の通知が届く 以下原文 ご 通 知 0000司法書士事務所御中 平成19年4月11日 貴職におかれまして、時下、益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。 突然では御座いますが、弊社は平成19年0月00日をもちまして、 貸金業協会に対して廃業届を提出しました。 解散手続きにあたり最小現の人員で業務を行っている都合上、 貴職より介入通知を頂きました 下記の者につき、取引履歴の開示に2ヶ月~3ヶ月程度の猶予を 頂戴するこ事になりますので。予めご通知申し上げます。 依頼者氏名 00000様 生年月日 00年0月00日 住所 00県00市00000 尚、今後の連絡につきましては、即時に対応できる者が常勤しておりませんので 全てFAXにてお願い申しあげます。 〒000-000 住所 000×××× 000株式会社 FAX 000-000-0000 金融業界の統廃業は急速に進んでいるようだ。 新規貸し出しを止めて回収だけに走った00社、00信販は00社と統合して 事務処理が追いつかないようだ。これからの各会社の動きに目が離せない。
2007.04.11
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Tさん過払い金を受け取りに来所 受任したのは昨年12月6日、 当初230万程の借金は1社を残しすべて過払い。 Tさん 「これほど戻ってくるとは思いませんでした」 私 「長いこと真面目に払っていたからですよ」 「残ったK社は、4月13日に返ってくるS社の過払い金から払いましょうか?」 Tさん「是非、そうして下さい」 私 「これで、借金はなくなりますね・」 Tさん「サラ金は終わりなんですが、この前お話した保証人の問題が?」 私 「そうでしたね」 実はTさん、サラ金の他に、銀行に1,800万円程の保証債務があった。 以前友人が事業を始めるのに、「迷惑は掛けないので」「名前だけ貸してくれ・・」 と言われ人の良いTさんは軽い気持ちで連帯保証人になってしまった。 そしてその友人の事業は破綻、自己破産をして夜逃げしてしまった。 よくある話だ。 真面目なTさんは・毎月3万ずつ支払っているが金利にも追いつかない。・・・・ Tさん「何とかなりませんかね・・」 「絶対迷惑を掛けないと言われたのに」 「銀行も大丈夫だと言ったのに」 私 「気持ちはわかりますが・・」 Tさん「私が一番の被害者ですよ・・」 「個人再生はできませんかね?」 私 「この前もお話したように、 最低Tさんの財産以上は支払わなければなりませんから・・」 Tさんは 自宅は自己所有である。資産価値2,000万円、 ローンの残が500万程 差し引き1500万円が財産としてカウントされる。 個人再生はこの1500万円を3年間で支払っていくのが原則だ。到底無理の話だ。 自宅を売却することも考え、再度検討することにした。 連帯保証人とは、主債務者と連帯して支払いの義務を負う。 「迷惑をかけないから」「名前を貸しただけ・・」では通らない。 判子を押すときはそれなりの覚悟が必要です。
2007.04.05
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関東財務局は本日付で、あの悪名高い、やりたい放題の000社に貸金規正法の規定に 違反した複数の事実が認められたとして営業停止の行政処分を下した。 「ついに」と言うより、「遅かれし」と言う感である。 営業停止期間も本社債権課で 19年4月23日~同年6月23日まで 他の支店も長いところでは2ヶ月以上である。かなり重い処分である。 まず取立て行為の規制違反では、担当者が債務者の自宅を訪問した際、 債務者が拒むのを無理やり担当者の車に乗せ債務者の親族宅を訪問して その親族を困惑させたり、督促の電話の際、債務者の家族に子供の学校名を 執拗に問い質す等の言動によりその家族を当惑させたり・・・・等々、 まるでやみ金顔負けである。 また債務者の代理人等から取引履歴の開示を求められた場合において、 故意に開示低を遅延させた事実や、取引履歴を保有しているにもかかわらず 一部について保有していない旨の虚偽の回答を行った事実等が 複数の支店で認められたとしている。 そして驚くことに、これらの違反は、「まず3年分開示」 「二度目の請求に関しては、調査中のFAXを送る」 「三度目の請求に関してはとりあえず5年分開示する」等社内規定を定め、 本社が積極的に関与していたとしている。 まったく驚くばかりだ。なぜこのような会社が今まで野放しなされてきたのか、 執拗な催促に脅え、払わなくても良いお金を払いすぎている人がまだまだ沢山いる。 さて、これからこの会社はどうなっていくのだろう? 今後の動向に目が離せない。 念のため、会社名は伏字にさせて頂きました。
2007.04.04
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当事務所は電話帳にも積極的に広告を出している。インターネットを使えない人、 特に高齢者のためにも・・・ そして、費用支払い方法、方針等詳細に記載している。 S市から K夫妻来所。共に65歳を過ぎている。 ご主人の手には切り抜いた当事務所の広告が握り締められていた。 着手金がなかなか都合できずにいたところ。広告の「着手金分割可能」の文字 が目に留まったとのこと。 Kさん 「本当に着手金は分割でいいんですか?」 私 「勿論、ですよ」 「受任すれば、各社の支払いはしばらくストップしますので」 「その間にお支払いしていただければ結構ですよ」 Kさん 「でも今、手持ちがないんですが?」 私 「請求を止めることが先決です、来月からで結構ですよ」 Kさん 「助かります」 私 「ところで、借金の原因は?」 Kさん 「私が入院したときからです」 「何とか完済した所もあったのですが、 枠がまだありますからと電話があり、つい・・」 「定年後はゆっくり暮らしたいと思ったんですが・・」 「何処へ相談に行っていいかわからなくて・・」 今までの経緯を 振り絞るような声で細々と語ってくれた それを聞いて奥さんも涙ぐんでいた。 過払いになるかはわからないが、大幅な減額になるのは間違いないだろう。 決して払っていけない金額ではない。早く支払いを終えて静かな人生を過ごして頂きたい。
2007.03.28
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夜遅く、このブログの掲示板に「助けてください」との相談が入る。 内容を再度ここに紹介します。 ブログを見つけて、しっかり読ませていただきました。 そして、勇気を出して、今日、弁護士さんに相談に行ってきました。 多重債務に専門特化などと記している、大阪の弁護士さんです。 かなりの件数(十件)と金額なので大変だということは承知して行きましたが、 弁護士費用が今すぐ出ない事を伝えますと、 それじゃ、「カードで借り入れたら?枠が空いてるでしょ。 どうせ減るんだし、それで費用にしたら?」と、言われたのです。 そおいうものなのでしょうか? どうしても、スッキリしないものがあったので、とりあえず契約はしないで、 帰ってきたのですが、週明けには支払わなければいけないものもありますし、 でも払えないし・・・で、困っております。 こういう場合は、どうすれば良いのか、 突然の長文で申し訳ございません。どうぞ、よろしくお願いいたします。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「信じられない!」「まさか!!」 私の感想である。 債権者を欺くことになる。それを専門家が薦めるとは!! 債務整理をすると決めたら 「どこからも借りない」「どこにも返さない」 私がいつも言っていることなのだが・・・ それに、お金が工面できないから債務整理をするのである。 最初から多額の着手金など払える訳はない。 当事務所は最初の着手金が払えないと言う理由では受任をお断りすることはない。 分割、それに後払いで受任させていただいている。 勿論、過払い金が見込まれるときはその中からの清算も可能である。 中には、着手金を一回も払って貰えず、やむなく辞任になることもあるが、 それはそれで仕方ないと思っている。 本人が自ら再生への道を閉ざしてしまったのだから・・・ 請求をストップさせて、平常心に戻すのが先決である。 着手金が払えないため躊躇して手遅れになることはあってはならない。 費用が分割可能な事務所は沢山あると思います。 債務整理は一生一度の問題です。 勇気を持って信頼できる専門家を探されることをお勧めします。 間違っても債務整理の費用を金融業者から借り入れるようなことはしないでください。
2007.03.23
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埼玉司法書士会では、毎週月曜日 クレジット、サラ金、多重債務の電話無料相談を 行っている。他の地域の司法書士会も同じような相談会を行っているようだ。 なかなか、債務整理に踏み切れない人は、 気楽に地元の司法書士会に問い合わせてみたらいかがでしょうか? 相談者が司法書士会に電話すると 当番の司法書士事務所に転送になる仕組みになっている。本日は私の当番である。 13時の開始と同時に電話が鳴り続けた。 相談者 「司法書士会ですか?ちょっと聞きたいですが?」 私 「はい、相談担当の00です、どうなされましたか?」 相談者 「私ではないんですが、妻の借金のことですが・・・」 「実は、私に隠れて借金をしていたのです」 「私の源泉や、給与明細書を勝手に持ち出して・・」 私 「貴方の名義でですか?奥さんは、なんと言っているんですか?」 相談者 「いや、妻の名義です、妻は家に帰ってきていません」 私 「保証人のなっているんですか?」 相談者 「なっていませんが、最終的には私が払わなければいけないんですか?」 私 「保証人になっていない限り、親子、夫婦でも支払う義務はありません。」 「ただ、日常家事債務と言って、生活費のための借金でしたら、あなたにも 連帯して支払う義務が生じることもあります」 相談者 「自分の洋服や、男と遊ぶための借金だと思います」 私 「それなら、支払い義務はありません」 よくある相談である、借り入れをする際、申し込み書に家族構成として親、配偶者の 氏名、勤務先、収入等を書くことがあるが、保証人にならない限り支払い義務はない。 また「日常家事債務」と言っても、金銭の借り入れは目的を定めて 貸付をした訳ではないので何に使ったのか特定するのは難しい。 以前、妻の借金に子供の教材費のローンが含まれていて、日常家事債務として 夫に請求された事があったが、金銭の借り入れの場合、まだその例がない。 ちなみに日常家事とは、食料、医療などの生活必需品の購入や 家賃・医療費・教育費等である。 日常家事債務 民法761条 『夫婦の一方が日常の家事に関して第三者と法律行為をして、 これによって債務が生じた場合 他の一方も連帯して責任を負う』
2007.03.19
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最近、ブログで「過払いになっていることも知らないで, 生真面目に支払いを続けている年配の人が多い・・と紹介させていただいたが、 これに関する多くの相談を頂いている。 それも、本人ではなく娘さんや、息子さんからの・・ 娘さんから電話相談 相談者 「すみません、教えていただきたいんですが?」 私 「はい、どうしました?どんなことでもどうぞ?」 相談者 「実は父のことなんですが・・」 「借金がありそうなんです、様子が変なんです」 「借金を調べて頂き、債務整理をしたいんですが?」 私 「お父さんは?」 相談者 「それが、なにも言わないんです」 私 「残念ながら、債務整理は本人がその気にならなければ出来ませんよ」 「いくら親子でも、個人に関する個人情報は、本人しか開示されませんし・・」 相談者 「私たちの生活が怯えさせられるかも知れませんし」 「母がかわいそうで・・」 私 「気持ちはよくわかりますが、お父さんを説得してください」 相談者 「わかりました」 続いて、同じく義父のことで、娘さんからの相談 相談者 「義父の借金のことですが?」 「平成の初めから払い続けているんです」 「私が代わりに債務整理できますか?」 私 「お父さんは?」 相談者 「やっと説得したんですが」 「身体が悪いため、事務所に行けないんです」 私 「お父さんが、承諾していて、委任状があればできないこともないですが」 「ただ、本人確認が必要になりますね?」 相談者 「そうですか」 「何件も、事務所に当たったんですが、本人が来なければ駄目と言われて・・」 私 「うーん、原則はそうなんですが・・事情が事情ですから・・・・ 「どちらにお住まいですか?」 相談者 「九州の宮崎です」 私 「うぅーん、ちょっと遠いですね」 「もう少し探してみてください。電話確認で良いとか 出張訪問してくれる事務所があるかも知れませんよ」 「どうしても駄目な時は、またお電話ください」 私 「わかりました、色々ありがとうございました」 借金は家族の問題、しかし、その本人がその気にならなければ 債務整理、過払い請求は出来ない。家族の、やきもちする気持ちよくわかるが。 ここは、根気よく本人を説得するしかないだろう。
2007.02.06
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午後 Nさん来所、借金総額7社約560万、 取引期間5ヶ月~長くて5年 2社を除き、金利は法定内、あまり減額は期待できない。 受付票を見ながら 私「えぇーと、職業は大学の研究員ですか?」 Nさん「お恥ずかしいです」 私 「そんなことありませんよ、 「今はどんな人でも多重債務者に陥る危険性がありますから」 「今、お一人ですか?借金の原因は?」 Nさん「以前、離婚しまして、その時からの借金です」 私 「よくある話ですね、寂しさや、心の隙間を埋めるため、 飲んだり、食べたりですか?」 Nさん「いや、私自身飲めないので、 友人や部下に驕ったりしているうちに・・」 私 「わかりますね、それで、どんどん 膨らんでしまったんですね」 「ところで、ほとんど法定金利内ですので、 あまり減額は期待できませんが」 「月の支払い可能額は?」 Nさん「8万5,000円ぐらいです」 私 「ぎりぎりですね、しかし、行動を起こさなければ 仕方ないでしょう」 「何もしなければ、借金が減るどころか 増えていくばかりですから」 Nさん「よろしくお願いします」 「これから私はどうしたら?」 私 「なにもしなくて結構です、私がすべてやります」 「きょうから、どこからも借りることも、 返すこともしないでください」 「全社の債務が確定したら、もう一度来て頂き、 返済の打合せをしましょう」 Nさん「いつ頃に?」 私 「3ヶ月か4ヶ月はかかるでしょう」 Nさん「それまで、請求はストップしますから、 ゆっくりしてください」 ようやく、Nさんも安堵したのか、顔色が明るくなった。 今の世の中、どんな人でも多重債務に陥りやすい、 特に真面目な人は。 Nさんは、遅れてはいけない一心で、他から借入を起こして 返済してきた。 A社は借り入れしてから6ヶ月を経っていない、 すぐに債務整理をしたら「詐欺的だと思われるのでは」との思いが、 行動を遅らせてしまったようだ。 以前、自己破産をした一流商社のキャリヤウーマンのA子さん 個人再生をした、公務員で幹部のSさん。 どんな人でも多重債務に陥る危険性がある。 こういう人たちには、金融業者は見境も無く貸し付けてくる。 今、再生中の、ある有名女子大の非常勤講師のN子さん、 最初、20枚近くのカードを見せられたときは、さすがびっくりした ものだ。 カード一枚で何でも食べて飲めて、また好きな物を簡単に買える 今の世の中、便利だが、危険がはらんでいる。 カード社会のアメリカ、自己破産者の数が、日本と桁数が違うのは うなずける。 世の中を恨むより自己防衛が必要か・・・・・・
2007.01.18
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