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2008.12.24
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カテゴリ: 短編。
 一年に一度、赤い服に身を包んだ白髭のおじさんが、トナカイの引くソリに乗って子供達にプレゼントを配るというはなしは、よく聞く話。それで、実際はその子供の親がデパートなんかに出かけて、プレゼントを準備しているっていうのも、よく見る光景。
 でも、本当にサンタはいる。赤い服で、まぁ白髭のおじさんではないけれど。
 身長165センチ、びん底メガネのサンタ見習い。
 これは、そんなボクの恋物語。


 去年の十二月二十四日。新米のペーペーだったボクは、強面の、とても優しいサンタ像とはほど遠い先輩サンタの助手として、割り当てられた土地へ向かっていた。
 その日はホワイトクリスマスで、あちこちにつもっている様は一枚の絵はがきを見ている様。しかし、そのおかげでソリを引くトナカイの視界を悪くし、例年よりも仕事が遅れていた。

「ったく、止む気配くらい見せてくれたっていいのによ」

 なかなか仕事が捗らない所為で、先輩サンタの機嫌はすこぶる悪く、その場にいたボクは、早く仕事が終わらないかと思っていた。
 そんな先輩サンタを視界に入れないようにして周りを眺めていると、ふと遠くに見える灯りが目に入った。

 ボクはそんな彼女のことが気になり、街に入ってすぐの家に降り立った時に先輩サンタの目を盗んで、ソリを抜け出す事にした。


「あの…」
「え?」

 ソリを抜け出し、彼女へ近づき声をかける。
 振り向いた彼女は、仕事でぼろぼろになたであろうブロンドの三つ編みを靡かせ、片方だけレンズのなくなったメガネをしていた。

「…どうかしましたか?」

 ぼろぼろであるが、どこか綺麗だなと思わせる彼女に見とれていると、今度は彼女からボクに声をかけられた。
 ボクは慌てて我に返ると、自分の着ていたジャケット(まぁ、サンタの上着だ)を脱いで彼女に渡す。

「こんな雪の降る夜にそんな薄着では、風邪ひくんじゃないですか?」

 すると、彼女は言った。

「私、今日雇われていた旦那様を怒らせてしまったの/だから、帰る家がないの」


 そんな彼女を見ていたボクは、ある決心を胸に彼女の両手を掴んで言った。

「あなた、何か欲しいものはありませんか?」
「…ほしいもの?」
「えぇ。ボクは見ての通り…まぁ、服の通りサンタです。といっても見習い新米のペーペーですけど。でも、そんなボクでも、サンタとして責務を果たす使命はあります。今年一年良い子にしていた人にプレゼントを渡して幸せにするという。それはどんな人にでも当てはまる。もちろん、あなたにも。だから。貴方の欲しいもの、幸せをボクは提供してあげたいんです」

 信じてもらえるかわかりませんが、と付け加えてびん底メガネの位置を直す。ちょっと力が入ってしまった。というか、勢いで手まで握ってしまった。あぁ、とかうぅとかボクが唸っていると、彼女はクスリと笑ってボクを見た。


「あります!」

 彼女の質問にボクが力強く答えると、彼女はじゃあ。と、ボクを指差す。

「あなたがいい」
「え?ボク?」
「うん。あなたといたら、今日失敗した事乗り切れそうだし。これから先も幸せに生きていけそうな気がするから」

 唐突に告げられた彼女の言葉に驚きを隠せなかったボクだったが、ボクはサンタだ。そしてサンタである前に男の子だ。一度吐いた言葉には責任を持たないと。
 ボクは一呼吸置くと、プレゼントの包装用の予備として持っていた赤いリボンを蝶結びにして、左胸に貼り付けた。

「これで、いいですか?」
「うん。素敵なクリスマスプレゼントをありがとう」

 そう言うと、優しい笑顔でボクを抱きしめ、耳元で「よろしくね、サンタさん」と囁かれた。
 ただこの時ボクは、自分が先輩サンタとの仕事から抜け出していたのをすっかり忘れていて、先輩サンタが怒りの炎をめらめらと燃やしながらボクを探しているなんて知る由もなかった。


 その後、案の定先輩サンタにはこってりしぼられたが、仕事を済ませると、ぶつくさ言いながらもボクを彼女のいる場所まで送ってくれる事になった。


 ちゃんと幸せにしろよ。と先輩サンタに言われてから一年。ボクは今、経った一人の為のサンタとして生きている。
 あの日言った言葉に責任を持って、今年も彼女にプレゼントを贈る。


 幸せというプレゼントを。



というわけで、クリスマスネタでした。
みなさん、どうお過ごしでしょうか?暖かい部屋でぬくぬくと時間を過ごしていますか?
ちなみにボクは、唯一の暖取りゆたんぽで必死に耐えてます(笑
いやぁ、指が氷みたいに冷たいです

さてさて、今日もきっと天神は人が多いでしょうが、遊びにいかれる方は楽しんできて下さいな☆
メリークリスマス





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Last updated  2008.12.25 02:25:13
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