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さて、では今回は映画『シャーロック・ホームズ』の感想を、ある意味、ネタバレあり、でいってみます。ネタバレ、といっても、各シーン等の描写はしますが推理等には触れません。どちらかというと人間関係のほうかな。人物描写というか。まあ、わたしが推理物にあんまり興味がないっていうのがネックかな(笑)始めに言っておきますが、あくまでも、シャーロック・ホームズを「一応知っているだけ」の、わたし個人の感想です。ホームズに詳しい人には、なーにを今さら…、なんて幻滅な内容が多々あると思います。そこらへん、ご了承ください。では。感想たくさんありますが、順番にいってみましょう!■二枚目はワトソン、ホームズは三枚目一般的な(と言いつつも、あくまでのわたし個人の)ホームズ作品の印象は、沈着冷静、頭脳明晰、文武両道、上品でスマートでスタイリッシュな二枚目が、ホームズ。一方、ちょっとドジでぽっちゃり系で、さっさと先に行ってしまうホームズに必死にがんばってついていく、"助手"のワトソン。ところがどっこい(笑)この映画において、この立ち居地は逆といってもいい。二枚目はワトソンで、ホームズはどちらかといえば三枚目なのだ。上品な厚手のきっちりとした上着に手袋、ステッキに山高帽をスタイリッシュに着こなし、髪型もヒゲも清潔感があって、あごのラインもスマート(←これは役者が美男子なのね)。(個人的には、あの“もみあげ”がなんとも言えない・笑)元軍人(軍医)なので、立ち姿はきれいだし話し方も紳士。金髪碧眼の婚約者がいるので、女性の扱い方も丁寧なのは、想像でわかる。しかし独身のホームズは(笑)、部屋の中はごっちゃごちゃだし、頭はぼさぼさだし、シャツはよれよれだし、床で寝てるし、部屋で拳銃撃ちまくって壁に落書きとかしてる。服なんか手近なものを身につけてるだけだから、ワトソンのを着てたりする。勝手にね。女性への対応も不評。ワトソンも手に妬く、そんな男、それが本作のホームズだ。だから逆に、人間味に溢れている、かつてないホームズだともいえる。■手癖の悪さは、あの有名な海賊にそっくり!?名探偵のホームズ。証拠を探すのも得意です。彼の指示で警官達は足並みそろえて現場検証。彼らがいない時に偶然隠し部屋を見つけます。そこで見つけた証拠の数々。事件の犯人とは、警察抜きで、勝負をつけたい模様のホームズは、こっそりと、かつ素早く、それらの品を上着の内ポケットへ……。警官達にはそ知らぬ顔でその場を後にする、その常習さ(笑)この作品のホームズの持つ容貌、雰囲気が影響しているのは明らかですがなんとなく、キャプテン・ジャック・スパロウを思い出したのは、、、わたしだけではないはず(たぶん)。勝手に常習犯にしちゃいましたが、実際はどうなんでしょう?(w余談ですが。今夜は地上波TVでパイレーツ・オブ・カリビアン~ザ・ワールドエンド~の後編がありますね!地上派初登場ですよ~。■好奇心旺盛。でも、ひきこもり彼はひきこもりです(笑)興味のないことに関しては、全く立ち上がれません。カーテンを閉めた薄暗い自分の部屋で、何か一人でやってます(笑)ワトソン君は、全くついていけません。彼は医者でもあるので、ホームズに外へ出ろ! と言います。けれどホームズは「外の世界に興味はない」と、本当に興味無さ気な顔。バイオリンをウクレレのように鳴らし、哀愁を誘います。ホームズの興味とはつまり、謎。謎の解明。それには、難解な事件が不可欠。しかし、事件が解明されてしまえば、興味は薄れてしまうのです。彼はあらゆる知識に富み頭の回転も速く、バイオリンを弾きこなし、かつ格闘もできます。けれどそれは事件解明を無駄なく行うために必要だから、身につけたようです。だから、恋もしないし結婚もしない。推理の妨げになるから、らしいです。好奇心を満たすために身につけた、或いは備わっている数々の能力。しかし、事件がないと部屋から出ません。その反面、事件があると、弾かれたようにコートを掴んで(←ワトソンのコート)出てゆきます。ひきこもりから名探偵へ。この間、数秒とありません。なので、シャツはよれよれ、髪はぼさぼさ。今気付きましたが、あのヒゲは無精ひげだったのかも(笑■バイオリンとハエ推理バカ、のホームズ。それはひきこもり中でも変わりません。ごちゃごちゃの部屋の中は、しかし、ホームズだけに解かる法則のようなもので埋め尽くされています。とある瓶に入った数匹のハエ。その前で彼はバイオリンをポロンポロンやっています。ハエを凝視しながら。部屋にやってきたワトソンにハエについての発見を熱を持って話しますがワトソンは呆れ顔。ほとんど聞いてません。それよりも瓶の中にハエが気になるワトソン……。興味のためなら労力を惜しまないホームズと、元軍人のクールなワトソンのやりとりは、ぜひ本編で(笑)こういう「ちょいネタ」が、本編の大筋とは全く関係ないのがまた面白い。■紅一点、「あの女性」「あの女性」とホームズが唯一呼ぶ、紅一点は、アイリーン。ホームズをただ一人出し抜いたのは、男女を問わず彼女だけ。彼女、結構気概があります。男性がヒーロー的な対場を取る映画において大体が、ヒロインの女性は腕はあるけどもどっちかというと足手まといな場面がある。彼女の失敗で乗り越える壁が増えたり、引き返さなきゃならなかったり。そんな、か弱い部分をチラリとさせる女性は受けがいいんでしょうけども、たま~に、イラッとしませんか?(笑)しかしこのアイリーン。まぁもともと、ヒロイン、てものでもないとは思うのですが、観ててハラハラしません。進み具合がカッコイイのです。ルパン三世の不二子ちゃんが近いのかもしれませんが、不二子より先に浮かんだのはワンピースのナミ。(もっともこれはわたしが丁度コミックを読んでたっていうのもありますけどね)ヒロイン特有の、か弱いところ欠片もなし(笑)いや、欠片もっていうと怒られそうだけども(とくにサンジに・w)まあそんな感じで、見ててイラッとこない女性でしたね。でもちゃんと、女の人のかわいらしさというか、その辺は感じるのが絶妙です。■ホームズに、欠かせないのが、ワトソン君お。何やら偶然うまいこと五七五になったぞ(wこの作品において欠かせないのがワトソン君です。彼がいなかったら、ホームズは数年で探偵行を辞めていたかも。と、そこまで思わせるのが彼の存在です。元軍医の復員兵で、決断も行動も早いです。きびきびしてます。理路整然、とでもいうのでしょうか。対してホームズ。ひきこもりのくせに、事件があると、人のコートを引っ掴んで、どこへどこへ行っちゃうかわからない推理バカ。勝手にしろ、と呆れますが、真っ黒になって(ワトソンのコート着て)帰ってくるホームズに何やってきたんだ、と興味は津々。実は彼も、気になって仕方がないのです。ただ、みっともないホームズの気に喰わないところに、呆れてしまうだけで。つまり、なんというか、放っておけないのです。ホームズを。しかも元軍人ですから、他人の面倒見(お守り?)も出来ちゃうわけで……。医者で、戦えて、面倒見も良くて、ついでに見た目もいい。二枚目とは彼のことです。これからはホームズファンより、ワトソン君のファンが増えそうです(笑) いやホントに。■名探偵と助手、ではない。ホームズとワトソン。二人の出会いは病院で、家賃を折半する相手を探していたホームズに、医師のワトソンが手を上げる。つまり同居人ですね。下宿先の家賃が一人では払えないので、二人で住む。ルームシェアとはまた違います。下宿なので家主が居ます。それがハドソン婦人。実際、よくあったそうです。こういう住み方は。で、二人で、いやハドソン婦人と三人で生活を送っていたわけですが、なにせあの名探偵、ごちゃごちゃの部屋でひきこもって、いろいろ実験とかするもんですから、おちおちゆっくり生活できないわけですよ。何週間もの開かずの扉の向こうで、銃声がしたり煙が上がったりするんですから。でもそんな生活とはついにおさらば。ワトソン君が結婚するので新居へと引っ越すことになりました。ホームズ、どうやら寂しくて仕方ないようです(笑)ここの描写は実に面白い。ホームズがかわいいです。ワトソンの婚約者相手にちょっとムキになっちゃいます。引越しの準備に勤しむワトソンの気を何とかひきたいホームズ。ワトソンも興味を惹かれてしまう事件をネタに、その頭脳をフル回転。まんまとワトソンはホームズに乗せられて事件へと巻き込まれに行きます。二人の仲は悪いわけじゃないけど、絶好に良い訳でもない。こんな仲は、腐れ縁、という表現がまさにぴったりです。奇怪な事件に、自ずから足を踏み込む腐れ縁の二人。“名探偵と助手”なんていう主従っぽい関係では、実は ないのが良く解かります。■■■ さてさて、まとめ。。。長々と書きました。読んでくださった方、ありがとうございました。この映画で特に驚くのはホームズとワトソンの関係。今まで見知っていたものとは全く違いました。それは本編を見れば一目瞭然です。ではこの二人の関係。映画のオリジナルなのか?というと、そうでもないらしいのです。監督はガイ・リッチー。ブラッドピットが主演した「スナッチ」の監督です。スナッチは結構、コメディ映画。なるほど、本作品のコメディが独特なのも頷ける。で、その監督、英国ロンドン出身でもともとがシャーロック・ホームズ作品のファン。彼が言うには、原作のまま、らしい。わたしは原作を覚えてない、というか、まぁ知らないに等しいので何ともいえませんが。わたし個人の解釈ですが、この作品を浅くしか、あるいは、一通りにしか知らない人間が持つ固定観念と、ホームズ作品のファンが読み込んで考えて探り出したホームズとは、全く違うものなのでしょう。わたしのような一般人が知らないだけで。どうやらこの作品、続編が決まったようです。次回のホームズにも期待して、今回はこのへんで。。。
2010.04.11
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ごくたま~に、ケータイから日記は送っていましたが、PCから書き込むのは、かーなーり、久しぶりです。ご無沙汰しておりました。今日は、昨日観てきた映画、『シャーロック・ホームズ』についての感想です。普段から、まあまあ映画館で映画を観るのであの予告に惹かれて是非とも観なければ!!と思っていたのですが、周りに感想を訊いてみると「ああ、アレね。面白くないよ」と、失笑・苦笑ばかりでした(笑)でも、観ようとすでに決めていたので、観ないわけにはいきません(wわたしは、シャーロック・ホームズを人並みに知っているだけで特にファンだとか詳しいとかはありません。小学生の時に一作二作は読んだけれども、今では内容はすっかり忘れているし、今覚えているのは、いつだったか見たアニメの、犬のホームズだけ(笑)つまり、わたし個人のシャーロック・ホームズの知識は、並で、一般の平均値に難なく治まっている状況です。なので、この感想は、どちらかといえば、わたしと同じようにシャーロック・ホームズは知っているけど、”知っている”だけ、という人に向けての内容です。で、昨日観てきたわけですが、、、面白くないと聞いていたので多少覚悟して行ったのですが、観ていて、なるほど、と思いました。これは、面白くない(笑)しかし、それには理由があるのにも気付きました。あの予告です。予告で見たシャーロック・ホームズはまさにアクションでした。ドキドキ・ワクワクを誘う、格好良くて気分がスカッとする内容。なので、観客としては、かの名探偵シャーロック・ホームズの「アクション推理物」として期待するのです。確かに、あの名探偵物なので推理はあるし、予告通りのアクションもある。でも、何かが違う。これは… あんまり“推理物”ではないのでは?思えば、タイトルにもちゃんとその旨は現れているのです。もし、推理物であるならきっと、タイトルはその事件名がつく。あるいは、主題シャーロック・ホームズ、副題(サブタイトル)に事件名。けれどこの映画のタイトルは『シャーロック・ホームズ』彼の名前のみ。つまりこれは、彼個人に焦点を当てているということ。そうと解かれば、楽しみ方は簡単。シャーロックとはどんな人だったのか。それを見ながら、ついでに事件も楽しむ、そう観れば「面白くないよ(笑)」なんて感想は出てこないと思います。そんな観点で受けた彼の印象は、沈着冷静、頭脳明晰、武闘もこなす……なーんて、クールな二枚目は、ただの思い込みだったことに気付きます(笑)ただ、誤解して欲しくないのは、沈着冷静で頭脳明晰で格闘もいける、というのは間違いではありません!ココ重要ね。ホームズ役の俳優がもともと武道をやっているというのもあって、アクションシーンは見ものです。格闘あり、爆発あり、です。ホームズとコンビを組むワトソンも、元軍人なので、身体の切れよく立ち回ります。頭が良くてスポーツできて楽器も出来る。でも……、二枚目じゃない(笑)そんなシャーロック・ホームズ。シャーロック・ホームズを詳しくない人に観て欲しい。観終わってから、後でクスッと笑える内容だと思います。ぜひご覧あれ。-----------------------------------------------------------そのシャーロック・ホームズがどんな人物、いやいや、人物なんてかしこまった表現は要らないなぁ、彼がどんな人だったのか、あくまでもわたし個人の感想ですが、それはまた次回。。。
2010.04.11
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