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風起隴西-SPY of Three Kingdoms-全24話 24
【現代劇】イジワルな君に恋をした~Sweet First Love~全24話 24
燕雲台-The Legend of Empress-全48話 48
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星河长明 Shining Just For You第7話天啓(テンケイ)のあばら家に潜伏する夜北(ヤホク)の長公主・七海怜(チーハイリアン)と勇士たち。するとその夜、侵入者が現れる。物陰に潜んでいた楚夜(ソヤ)は背後から剣を突きつけたが、侵入者はあの疫病神・葉凌霜(イェリンシュァン)だった。凌霜は長公主と再会、これまでの経緯を説明した。今は朱顔(シュガン)公主・七海蕊(チーハイルイ)の行方を探るため欽天監(キンテンカン)に入り、主事になったという。楚夜は葉凌霜が晁(チョウ)皇に寝返ったと誤解、始末しようと言ったが、公主にたしなめられて引き下がった。七海怜は夜北を救うため、晁(チョウ)皇・彧修明(ユーシューミン)を暗殺するために来たと明かした。「危険は承知の上よ…」実は晁皇は大淵古(ダイエンコ)が放った″衡辰天火(コウシンテンカ)″でも無傷だったという。七海怜は晁皇の鎧に秘密があると疑っていた。すると凌霜は天妃から聞いた話を思い出し、確かにあり得るという。「天妃娘娘いわく晁皇の鎧は夸父(コホ)族の鉄で河洛(カラク)族が仕立てたとか 他人には決して触れさせないそうです」「だとしたら勝ち目はある、星瀚(セイカン)大典に紛れて闇討ちを…」七海怜は礼服姿の晁皇なら自分の星辰の力で倒せると期待した。凌霜は傲慢な晁皇を警戒し、まず自分が下調べをすると申し出て帰ることにした。すると七海怜は凌霜を見送りがてら、これからは公主ではなく姉と呼んで欲しいという。「阿蕊がいない今、代わりに私を姐姐と呼んで」宮中に戻った凌霜は早速、雲紋(ウンモン)に彧修明が天火を浴びても無傷だった理由を聞いた。しかし雲紋の話では晁皇の強さは当世最大の謎であり、解き明かせる者などいないという。「いるとすれば君しかいない」「でも雲笈(ウンキュウ)楼は警備が厳しくて皇帝の許可がないと入れない 欽天監でも太史局の官吏だけなのよ?」墨(ボク)石の件が尚書僕射(ショウショボクシャ)・樊如晦(ハンジョカイ)の耳に入った。そこで樊如晦は皇帝に謁見し、国威を示す星瀚大典をできる限り盛大に行いたいと上奏、さらに金12万銖(シュ)、銀1000万毫(コウ)を工面して充当するよう進言する。彧修明は尚書に任せ、あらゆる苦難に遭った十数年を思えば金銭の心配など取るに足らないと笑った。さらに樊如晦に故郷である衛(エイ)の風物・静炎盞(セイエンサン)を下賜する。「衛の地が懐かしい…朕は12歳の時、そなたの家に預けられたな、これを贈ろう」彧修明はひとしきり樊如晦をおだててから、本題に入った。「そうだ、星瀚大典の工事で欽天監と司空監が黒曜石の代わりに墨石を用い、差額を横領している 調べはついている、首謀者は管宜(カンギ)だ、任せたぞ?」管宜が横領罪で捕まった。欽天監の監正(カンセイ)・狄蘭章(テキランショウ)は凌霜に仕事を引き継がせることにしたが、凌霜は新任の自分より適任者がいるという。「司空監の主事・顧惘然(コボウゼン)は正直もので仕事ぶりも緻密です 能力に見合う責務を任せてはどうですか?」「君の判断で決めれば良い」司寇(シコウ)監に汚職事件を裁くよう勅命が下った。家職から報告を聞いた樊如晦だったがすでに了承済み、皇帝の″明察″により管宜が首謀と調べがついているという。司寇監にもこれ以上、追及しないようすでに手を打っていた。樊征(ハンセイ)はまた父のおかげで難を逃れたが、激高した父に追いやられてしまう。するとその夜、樊昌(ハンショウ)から賂をもらった牢兵が管宜を始末、骸を梁から吊るして自害に見せかけた。宮中は激しい雨になった。界諸嬰(カイショエイ)はびしょ濡れになりながら嘆願を続けていたが、それを見た皇帝は流石に胸が痛む。「あやつを帰らせよ、明日の午後に出直させろ」翌日、界諸嬰はようやく皇帝と謁見した。皇帝は詳細を明かさなかったが、界諸嬰を禁軍に戻し、屋敷に霊安の間を設けることを許してくれる。しかし大罪を犯して死罪になった父を弔いに来てくれたのは謝雨安(シャウアン)だけだった。界諸嬰は心から感謝したが、その時、家族ぐるみの付き合いだった樊如晦が樊平(ハンヘイ)と一緒にやって来る。すると樊如晦は皇帝が界海天(カイカイテン)に積年の恨みがあったと吹き込み、今後は自分を頼れと励ました。界諸嬰は友である樊平から父の遺書を受け取った。訃報を聞いた樊平が急いで界府に駆けつけたところ夫人が服毒しており、遺書を託されたという。「樊兄、かたじけない」「会いに行きたかったが父に止められていた、陛下に知られたらお前に不都合になるからと」「ごもっともだ、母を看取ってくれて感謝する」界海天は永遠の別れに際し、息子が健康で良き妻子に恵まれるよう願った。…己の決断を悔いたことはない、この結末は予想していた…すると父の手紙を読んだ界諸嬰はそのまま泣き崩れてしまう。そこへ七海怜が現れ、黙ってそばに寄り添った。「父は陛下を恨むなと…では誰を恨めばいいのだ?」「分からないなら誰も恨まないで、楽しいことだけ思い出すの」「今の私には無理だ…」「でも私たちの思い出を忘れないで、約束よ」七海怜が帰る頃には雨が病んだ。すると帰路で霍陸(カクリク)と名乗る男が現れ、自分も晁皇に恨みを持っているという。霍陸は子供の頃、苦役を課された末に殺されそうになったところを界監正に救われていた。「星瀚大典が近い、根回しも済ませた、祭典の席上で界大人の無実を訴えるつもりだ」実は霍陸は鎮北大将軍・蔡驂(サイサン)の配下だった。「七海怜は誘いに応じました」「はお、腰抜けの界諸嬰より夜北の長公主が使えるとはな」当時、彧修明を卑賎出身の子供と侮っていた蔡驂。まさか長年、戦を勝ち抜きながら、最後は夢破れて自分が彧修明の臣となるとは予想外だった。「樊如晦が大典でお前に便宜を図る、彧修明が死ねば我が軍が1日で天啓に攻め入るだろう 天下は我ら蔡家のものだ!」蔡驂は功を立てた霍陸に何が欲しいか聞いたが、霍陸は恩人の力になれただけで十分だと言った。白露は立ち入り禁止の雲笈楼に何とか忍び込むことにした。警備が厳しいのは正門だけ、そこで裏から入り込めそうな場所を探してみる。するとちょうど応急措置した壁の穴を見つけ、蹴飛ばして忍び込むことに成功した。まさか皇帝が中にいたとも知らず…。広い殿内には珍しい書物が並び、白露は目を輝かせた。「雲紋、帝星宜鑑(テイセイギカン)が全巻、揃ってるわ!」その時、突然、誰かの声がする。「雲笈楼に侵入したのは何者だ?」彧修明は声色を変え、背後からそっと白露に近づいた。「私は書物泥棒を捕まえに来たのよ!」白露は急に振り返って曲者の胸ぐらをつかんだが、皇帝だと気づいて驚愕した。「そなた、誰と話していた?雲紋とは?」すると琥珀石の雲紋は自分の声なら聞こえていないと教え、しらばくれるよう助言する。「何のことやら、私には全然、分かりません」白露は独り言を言う癖があると嘘をつき、尊敬する皇帝の偉功(イコウ)を知りたくて来たとごまかした。白露が自分に関心があると知って悪い気はしない彧修明。そこでなぜ自分を尊敬するのか聞いた。「陛下は17歳にして夸父族と巨石で戦い、単身、谷に乗り込んで60人余りを血祭りに その後、自ら奚(ケイ)・唐(トウ)・曹(ソウ)・欒(ラン)の4つの地へ征戦 夜北の戦も含め、17年の不敗を誇るからです!ʕ•̀ω•́ʔキリッ✧ つまり…ご年齢は30代半ばかと」「計算が早いな」しかし巨石の戦いでは巨人の夸父族に囲まれ、皇帝を除き全滅したという。「そなたが目にするのは記された結果のみ、誰も過程を気に留めぬ」皇帝に見逃してもらった白露は遅くまで雲笈楼で書物を読みあさった。するとある橋に関する記述を見つける。″眠師橋(ミンシキョウ)は含真(ガンシン)の地に架けられ、傍に古い宮殿がある、そこは歴史ある土地、言い伝えでは古代は真師(シンシ)の神通力により守られていた、噂によればこの地ではよく不思議なことが起きる″とある。「雲紋、眠師橋って真師と関係があるの?真師って?」「真師は伝説に登場する種族だ、不死身で数百年を経ても老いることがない 全知全能であらゆる神秘に通じている」白露はもし彧修明に真師の力があれば衡辰天火の術も逃れられるのではと考えた。しかし雲紋はなぜか憶測に過ぎないと冷たい。そこで白露は皇帝に探りを入れることにした。翌日、皇帝に白露から箱が届いた。侍衛の凌雲(リョウウン)は贈り物なので中を確認していないという。「朕を謀殺する仕掛けかもしれぬ…ふん、あんな小娘など恐るに足らぬわ」とは言ったものの、彧修明は恐る恐るふたを開けた。つづく( ゚ェ゚)それにしても若いわ… ( °◊° )え? ←視聴者
2024.06.18
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星河长明 Shining Just For You第6話都護府を設置し、大都護には兵権を与えると決めた晁(チョウ)皇・彧修明(ユーシューミン)。しかし兼ねてから政策に反対していた界海天(カイカイテン)が異議を唱えた。「兵権を持った大都護に実権を握られ、羽(ウ)王の二の舞となるやも!」朝臣たちが騒然となる中、皇帝と界海天の口論が続いた。すると界海天を告発する者が現れ、界海天が皇帝の口宣(クゼン)を改めて夜北(ヤホク)の民を誅殺しようとしたという。恐らく都護府設置に反対なのも逆心から兵権を返還したくないからだ。これに皇帝は激怒、界海天を捕らえ、正殿の前でさらし首にせよと命じた。尚書僕射(ショウショボクシャ)・樊如晦(ハンジョカイ)は界諸嬰(カイショエイ)を弾劾する機を失ったが、結果的に界海天の排除に成功した。彧修明も苦渋の決断だったが界諸嬰を守るためには止むを得ない。白露(バイロウ)こと葉凌霜(イェリンシュァン)は不吉な予感を察して正殿に急いだが、手遅れだった。欽天監(キンテンカン)に監正・界海天の死罪が伝えられた。管宜(カンギ)は自分が昇格できると信じて疑わなかったが、皇帝は狄蘭章(テキランショウ)を新たな監正に指名する。一方、夜北では七海怜(チーハイリアン)が苦淵(クエン)海で芳華(ホウガ)鏡の捜索に協力していた。すると七海怜の星辰の力でついに神鏡が海面に現れる。しかし喜んだのも束の間、界諸嬰に天啓から思わぬ勅旨が届いた。「界海天は陛下に背いて死罪となり、界夫人は自害した、界諸嬰はすぐ帰京せよ」界諸嬰は両親の死を信じられず、悲しみに暮れた。これまで頑なだった七海怜も絶望する界諸嬰に同情し、優しく寄り添う。「天啓に戻れば何かひらめくやも…」「そうだな、真実を知りたい」界諸嬰はもはや自分が気にかける者は七海怜だけになったと寂しそうに笑った。皇帝は政に専念するため樊如晦を太宰(タイサイ)に封じ、庶務を全て任せることにした。上機嫌で屋敷に戻った樊如晦は長子・樊平(ハンヘイ)に縁談がまとまったと伝えたが、樊平はあまりに急過ぎると困惑する。すると放蕩息子の次子・樊征(ハンセイ)がならば自分が娶ると口を挟んだ。樊如晦はかつて騒ぎを起こした樊征のせいで皇帝に許しを乞う羽目になったことを思い出し、怒りが再燃する。「羽(ウ)人がお前に金品を送るのは私への媚びだ!今後、羽人と関わることは許さぬ!」南宮では星瀚大典の準備が始まった。しかし司空監の主事・顧惘然(コボウゼン)は帳簿が不正確なため竣工図を承認せず、工事責任者の周邇(シュウジ)は苛立ちを隠せない。その様子をちょうど作業の進み具合を確認に来た白露が見ていた。管宜は皇帝が白露を作業場に遣わしたと聞いた。そこで宮中を出て急いで樊家の次子に報告、太宰も巻き込まれるかもしれないと警告する。しかし樊征は父の権勢を笠に恐いもの知らず、何としてでも金を稼ぐと譲らなかった。白露は欽天監に顧惘然を呼び出し、こっそり正体を明かした。「私は葉凌霜よ」「やっぱり君か?!」実は顧惘然はかつて夜北で狼に襲われたところを凌霜と朱顔(シュガン)公主に助けられていた。白露は顧惘然が竣工図を承認しない理由を聞いた。すると顧惘然は袂から黒い石を2つ出して見せる。2つは見た目こそ似ていたが、ひとつは祭壇を作るのに最適な北邙(ホクボウ)山の黒曜石で、もうひとつは砕けやすく建築に向かない墨石だった。「なるほどね、黒曜石は墨石の10倍は値が張る、墨石を使えば差額が懐に入る」白露は顧惘然に承認を引き伸ばすよう頼み、悪事を暴き出すと約束した。界諸嬰は天啓城に到着したが足止めされた。界海天は勅書の偽造という大罪を犯したため、弔うことも許されないという。すると兵士に紛れていた七海怜が捕まり、将軍に引き渡された。「斬られると承知でなぜ危険を冒した?!」「夜北の赦免を乞うの」「私が上奏すると言ったはずだ」「家にも帰れない人がどうやって?!」しかし界諸嬰は必ず赦免を乞うと約束し、皇帝との謁見を求めて嘆願を始めた。界諸嬰が正殿の前でひざまずいて3日が経った。そうとは知らず皇帝に上奏に来た白露。しかし門衛から勅令か欽天監の勘合(カンゴウ)がなければ通せないと門前払いされてしまう。「将軍さえ3日もひざまずいています、勘合を持ってきてください」驚いた白露が振り返ると、すっかり憔悴した界将軍が跪いていた。白露は界将軍のもとへ駆けつけ、夜北で何かあったのか聞いた。すると界諸嬰は長公主も天啓に来たと教え、ある場所を探すよう伝える。一方、皇帝の側近たちは何とか界諸嬰が謁見できるよう遠回しに口添えしていた。彧修明は朝臣たちの反応を聞いてみたが、侍衛たちの話では誰も界諸嬰に近寄らないという。「ぁ…でも欽天監の白露だけは話を…」彧修明は白露を呼びつけ、界諸嬰と何を話したのか聞いた。しかし白露は慰めの言葉をかけただけだとしれっと嘘をつく。「界諸嬰の答えと相違があれば死を覚悟せよ」「…それより陛下、他に死すべき者を知っています、樊征です」管宜と周邇は墨石の件が皇帝にばれるのを恐れて樊家に太宰を訪ねた。しかし樊如晦は何の話か分からず、とにかく皇帝の意向に従うよう命じて追い返してしまう。…どうやら参内せねばならぬようだ…その夜、白露は界将軍から聞いたあばら家を訪ねた。人影はなかったが、その時、突然、背後から短剣を突きつけられてしまう。つづく
2024.06.14
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星河长明 Shining Just For You第5話葉景清(イェケイセイ)は羽(ウ)族の四皇子・翼無憂(イーウーユー)に救われるも死期が迫っていた。そこで四皇子に自分の死後、天啓(テンケイ)にいる凌霜(リンシュァン)を守って欲しいと懇願する。「凌霜は真師(シンシ)の加護を受けた者、そばにいれば星流(セイリュウ)石が見つかるはずです」「安心せよ、石のためでなくとも葉子(イェズー)を守る」葉景清も四皇子の娘への真心に気づいていた。しかし凌霜の運命の相手は皇帝だと伝えて旅立ってしまう。星瀚(セイカン)大典の吉所の期限を控え、白露(バイロウ)こと凌霜は夜遅くまで上奏文を書いていた。占術大師・雲紋(ウンモン)は凌霜の選んだ土地がどれも吉所とは言えないと困惑したが、凌霜は皇帝が納得すれば問題ないという。そこで翌朝、和合の吉日の暦を届けがてら天妃(テンヒ)・冷天曦(レイテンギ)から皇帝の人柄や好みを聞き出すことにした。冷天㬢は吉所選びに役に立つのならと、実は皇帝が占星術にこだわらないと明かす。「燹(セン)朝の末期、陛下が天啓に攻め入った時、敵軍は南宮に大軍を配した 南宮には神が皇帝と認める証し″伝国璽(デンコクジ)″があったからよ あの時、南宮に向かっていたら陛下は大敗を喫したでしょうね」「陛下は敵の策略に気づかれたのですね?」「ふふ、陛下は伝国璽を求めなかった だから南宮に力のある法術師を遣わし、大軍もろとも伝国璽を焼き尽くして灰にしたわ 陛下にとって勝利のための条件はただ1つ、強靭であること」(* ゚ェ゚)…なるほど、天命の象徴を焼くなんて占いを信じない証拠ね思えばあの時、使者に成り済ました彧修明(ユーシューミン)は凌霜に″運命を切り開くのは自分だ″と言っていた。白露は皇帝に献上する吉所候補を欽天監(キンテンカン)の監正(カンセイ)・界海天(カイカイテン)に提出した。しかし全て却下されてしまう。「陛下には私から話そう」「これには理由が…お待ちを!大人(ダーレン)!」しかし界海天は白露の説明を聞かずに出かけてしまう。白露は呆然としていたが、その時、樊(ハン)家の息がかかった主事・管宜(カンギ)がわざと白露を煽って上奏するよう仕向けた。界海天は皇帝に謁見、適所は見つからなかったと報告した。しかし白露が駆けつけ、吉所の候補が4か所あると上奏してしまう。皇帝は何かと横槍を入れる界監正を下げ、白露が選んだ候補地を見た。「どれもありふれた場所だ、しかも南宮まで候補に?」「お忘れですか?陛下、南宮は伝国璽が燃え尽きた場所です 伝国璽に備わる神気に包まれ、天下太平をもたらす吉所に違いありません!」「確信はあるのか?」「んー…ありません」皇帝は呆れたが、白露はそもそも皇帝が占星術を信じておらず、場所はどこでもいいはずだという。実は白露は民が立ち退き料の安さから自分の土地が吉所に選ばれることを嫌がっていると知り、民の財を損なわずに済む場所を選んでいた。「陛下が選べばどこも吉所なのです、ゆえに陛下に決めていただきたい」「天下太平か…いいだろう、南宮を選ぶ」欽天監に界監正が独りで戻って来た。管宜は白露が皇帝を怒らせて処罰されと内心、期待していたが、その時、白露が皇帝の勅命と一緒に戻ってくる。「″吉所選びで白露は功を立てた、本日より白露を欽天監主事とする″…ちんつー」すると界海天は管宜が努めていた司天(シテン)局の監督を白露に任せると決めた。冷天㬢は皇帝の様子で何か良いことがあったのだと気づいた。実は優れた家臣が現れたという。皇帝は白露が吉所を見つけたと明かし、自分の意向と合致したと喜んだ。「そもそも朕は天のお告げなど好まぬ…しかし民を治めるにはかようなふりも必要だ ただ祭壇を市中に造れば立ち退きさせるために銭が動き、大臣どもの汚職が横行する 確かに南宮は適所だ、白露は知恵を絞り、良い理由を考えた」一方、尚書僕射(ショウショボクシャ)・樊如晦(ハンジョカイ)は白露の調査もまともにできない次子・樊征(ハンセイ)に激怒していた。「なぜ優秀な私からお前のような愚かな息子が?!」しかし樊征はなぜこんなつまらぬ任務を与えるのかと不満を募らせる。「私が論じているのは樊家のことではない、天下だ 私が子孫に残すのは爵位ではなく、晁(チョウ)という国だ」樊如晦は不死身の皇帝にも白髪が生え始めたと気づき、神力が減衰していると考えた。そこでまず界海天を倒して皇帝の力を消耗させるという。翼無憂は見月(ケンゲツ)楼を任せていた鶴瑾(カクキン)と合流した。「どうかしたのか?」「実は葉姑娘が訪ねて来ました、公子の行方は伝えていません 長雨になりそうですね、雨宿りしましょう」2人はちょうど廃屋を発見したが、すでに娘が琴を弾きながら雨が止むのを待っていた。翼無憂は父と兄を待っているという娘に遠慮して軒下に出ると、結局、娘は先に琴を持って出発してしまう。「彼女の琴の奏法…静雲(セイウン)姨母に似ていると思わぬか?」その頃、界諸嬰(カイショエイ)は苦淵(クエン)海で芳華(ホウガ)鏡を捜索していた。しかし広大な苦淵海ではなかなか発見できず、途方に暮れる。すると七海怜(チーハイリアン)が俘虜(フリョ)を休ませてくれるなら協力すると申し出た。その夜、七海怜は勇士たちを集めた。「奴がいる限り死は免れない…」このまま収容所でこき使われれば夜北の民は滅びてしまう。七海怜は神鏡を探し出して界諸嬰と一緒に天啓へ向かい、晁皇を殺そうと提案した。ただし計画が漏れないよう例え身内でも明かしてはならないという。一方、樊家に朗報が届いた。界監正の子息・諸嬰が勅命に背いて夜北の七海部を守り、誅殺を拒んだという。「これは願ってもない機会だ、あやつの息子がつけ入る隙を与えてくれた」すると樊如晦は明日の朝議で早速、界諸嬰を弾劾すると決めた。皇帝の暗衛は樊如晦に届いた密報を手に入れ報告した。しかし皇帝は誅殺など命じていないと驚き、すぐ界海天を呼ぶ。実は夜北七海部の誅殺を命じたのは界天海だった。界天海は自分が皇帝の勅旨を改ざんしたせいで息子が軍令に背き、弾劾されると知る。「陛下!我が命を捧げます!どうか愚息の命をお守りください!」翌朝、皇帝は朝議で各州に都護府の設置を発表、大都護に兵権を与えると決めた。各州の区分、大都護の人選、関連する官署等の設置については樊尚書に草案を任せるという。その時、遅れて界海天が現れた。「お待ちを!」つづく
2024.06.13
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星河长明 Shining Just For You第4話その夜、夜北(ヤホク)の青夙(セイシュク)は偶然、晁(チョウ)軍の話を立ち聞き、慌てて長公主・七海怜(チーハイリアン)に報告した。実は降伏した夜北の民が運河での服務を命じられ、拒否すれば誅殺されるという。そこで七海怜はひとまず男たちを裏山へ逃すことにした。界諸嬰(カイショエイ)は皇帝の思わぬ命に困惑していたが、結論が出ないままついに督軍が到着してしまう。一方、念願叶って欽天監(キンテンカン)入りが叶った葉凌霜(イェリンシュァン)は早々に仕事を押し付けられた。実は乾象(ケンショウ)局では毎日、後宮を占い、妃たちが身ごもりやすい時を調べて献上するという。…彧修明(ユーシューミン)の後宮かぁ…凌霜は早速、占いを届けに後宮を訪ねた。妃たちはすでに全員、集まっていたが、上座にいた天妃(テンヒ)だけは興味がないとばかりに帰ってしまう。凌霜は天妃に見覚えがあり、軍営にいた女将軍だと思い出した。…なぜあの人が後宮に?見破られたかしら…凌霜の嫌な予感は的中した。逐幻(チクゲン)宮に戻った冷天曦(レイテンギ)は早速、侍女を教坊司(キョウボウシ)に向かわせ、女俘虜(フリョ)を調べさせる。すると謝雨安(シャウアン)が葉凌霜を連れ出したと分かった。冷天㬢はちょうど巡回中だった謝雨安を引き止め追及したが、葉凌霜を取り立てたのは欽天監の監正(カンセイ)・界海天(カイカイテン)だという。夜北に督軍が到着、しかしすでに夜北の男たちの姿はなかった。七海怜は疫病が蔓延して何人も死んだとごまかしたが、かくまっているとばれてしまう。すると界諸嬰が駆けつけ、夜北を守った。「俘虜の処遇は私に全権がある、ここに罪人はいない!」界諸嬰は督軍を追い返して七海怜を安心させたが、七海怜は礼も言わなかった。彧修明は天妃から界海天が俘虜を隠匿していると聞いて激怒した。しかし界海天は封印されているものの葉凌霜の星辰(セイシン)力は強大、晁にとって有利だと釈明する。「恐れ知らずの小娘め、ふざけた真似をした代償を払わせる…ふっ」凌霜は直ちに教坊司へ連れ戻された。すると皇帝が現れ、欽天監に潜り込んだ理由を聞く。凌霜は夜北で疫病神と疎まれていたせいで占星術をこっそり学ぶしかなかったが、これで堂々と勉強できると言った。「だが晁には界海天がいる、そなたの出番はない」「現時点ではね、でもいずれ界監正を超えられるわ」「いいだろう、では能力を試す機会を与える」彧修明は界監正が反対してると知りながら、わざと凌霜に星瀚(セイカン)大典の吉所選びを任せた。「期待通り占えたら褒美をください」「ただし10日以内に占えねば首をはねる」皇帝は葉凌霜に″白露(バイロウ)″と名付け、正式に欽天監の官吏とした。安堵した界海天だったが、吉所選びが条件だと聞くや顔色が一変する。弟子たちも何かあれば欽天監の全員が連帯責任を負うと嘆いたが、白露は戻るためには仕方なかったと訴えた。「とにかく試してみます、成功すれば堂々と残れますから」凌霜は早速、道具を集めて占いの準備に取り掛かった。鏡に映った占術大師・雲紋(ウンモン)は自分の出番かと思ったが、凌霜は協力などいらないという。 「界監正が本気を出せばすぐ占えるはず、私など必要ないわ、何か裏があるのよ」その夜、欽天監の主事・管宜(カンギ)は密かに樊(ハン)家の家職と接触した。実は界海天が認めた女官が欽天監に配属され、吉所選びを任されたという。「私の地位も危うくなるかも…」翌日、尚書僕射(ショウショボクシャ)・樊如晦(ハンジョカイ)は皇帝に謁見し、早速、女官について探りを入れた。しかし娘を欽天監に入れたのも、吉所選びを任せたのも皇帝だと知る。結局、皇帝の思惑は分からなかったが、その足で界監正を訪ねた。凌霜は界監正と樊尚書の話を立ち聞きした。界監正は吉所を早く決めるようせっついたが、界監正はどこを占っても地相が凶と出るとはぐらかしている。すると痺れを切らした樊尚書は皇帝が都護を置くと知って兵権を奪われたくないのだろうと指摘した。「私は厚意で忠告に来たのです、どうするかはお任せします」凌霜は皇帝に謁見、歴を献上した。「これで陛下ご自身も後宮を訪れるべき時がお分かりになります」侍衛の凌雲(リョウウン)は思わず失笑、彧修明は立つ瀬がない。「それより命じた件はどうなった?」「いくつか場所を選んだのですが、監正の同意が得られません」凌霜は界監正が兵権を守るため最初から協力する気がないようだと明かした。そこで奏上を差し出し、樊尚書が界監正をわざと挑発して皇帝との離間を図っていると報告する。「界天海が何者か知っているか?…かつて朕は敗軍の将に過ぎず、奴は大軍を率いていた 樊如晦の挑発が原因ではない、朕のあら探しをするのはいつものこと、お見通しだ」すると彧修明は凌霜に奏状を投げ返し、それより自分の首を守れと戒めた。樊如晦は次子・樊征(ハンセイ)を呼び、密かに白露を調べるよう命じた。俘虜の調査など内心、面白くない樊征だが、父の命では仕方がない。一方、凌霜は雲紋から芳華鏡の在りかを聞いた。しかし鏡が苦淵(クエン)海にあると知り、七海蕊(チーハイルイ)が心配で吉所選びどころではなくなってしまう。凌霜は翼無憂(イーウーユー)なら七海蕊の安否を知っていると気づいた。…天啓に来たら見月(ケンゲツ)楼を訪ねてくれ…凌霜は3年前、夜北を去る翼無憂から聞いた言葉を思い出し、翌日、早速、見月楼に出かけた。しかしすでに店は売却され、翼無憂も天啓を出たという。凌霜はともかく茶を飲みながら情報を集めることにした。すると近くの席にいた客人の話が聞こえて来る。_・)<星瀚大典の吉所選びの話を聞いたか?o・)<聞いたよ!選ばれたら建物を壊される、厄介な話だよエ・)<不運なのは誰だろうな?(* ゚ェ゚).oO(みんなそんな風に思っているのね~その頃、翼無憂はまだ夜北の旧居にいた。実は秋嵐(シュウラン)海で瀕死の重傷を負った葉景清(イェケイセイ)を何とか救出、介抱していたが、葉景清は助からないと分かっている。つづく
2024.06.12
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星河长明 Shining Just For You第3話欽天監(キンテンカン)の監正(カンセイ)・界海天(カイカイテン)は晁(チョウ)建国以来の苦難を予見。そこで万が一に備えて藍衣(ランイ)軍を出陣させるも、夜北(ヤホク)の奇襲に遭ってほぼ全滅してしまう。勢いに乗る夜北の首領・七海震宇(チーハイシンウ)は七部族を集結させ、これが晁を潰す絶好の機会だと鼓舞した。(๑•̀ㅂ•́)و✧ガシッ!<負けられない戦いがここにある!前進あるのみ!前進あるのみ!>ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ<前進あるのみ!夜北と晁軍は秋嵐(シュウラン)海で対峙した。両軍の力は拮抗、激しい戦いとなったが、後方にいた大淵古・葉景清(イェケイセイ)が天雷を落として援護する。優勢となった七海大王は猛威を振るい、果敢にも大王に挑んだ謝雨安(シャウアン)は左腕を失ってしまう。その様子を見た晁皇・彧修明(ユーシューミン)は顔をしかめた。「七海震宇を斬らねば死傷者が増えるばかりだ」皇帝はついに自ら前線へ、七海大王に一騎討ちを挑んだ。「お前が晁皇だったのか」激高した七海震宇は馬を蹴って晁皇に襲い掛かり、その分厚い鎧ごと斬り付ける。しかし彧修明はびくともせず、七海大王の宝剣を弾き飛ばして首を切り裂いた。葉景清は七海大王の天下の名刀・断岳(ダンガク)でも傷を負わなかった彧修明を訝しんだ。「妙だ…何か理由がある」そこで葉景清は大王を失った夜北を救うべく″衡辰天火(コウシンテンカ)″の術で対抗した。すると晁の軍営では昏睡していた葉凌霜(イェリンシュァン)の琥珀石が急に光を放ち、その凄まじい力が凌霜の身体を駆け巡る。一方、秋嵐海では晁軍に天火が降り注ぎ、皇帝は炎にまかれた。天下広しと言えどもこの術から逃れられる者はいない。しかし燃え尽きるはずの彧修明が何事もなく姿を現した。「お前の晁は必ずや滅びるであろう!」葉景清は自ら天火に身を投じると、同時に凌霜の琥珀石の光も消えた。戦は終わった。彧修明は界諸嬰(カイショエイ)に芳華(ホウガ)鏡の捜索と夜北の平定を任せて帰京することにしたが、冷天曦(レイテンギ)はふと皇帝のこめかみに白髪を見つける。「まさか神鏡の力が減衰しているのでは…」一方、凌霜は他の俘虜(フリョ)と一緒に天啓(テンケイ)へ送られた。しかし道中で休憩中の兵士が同じ檻の娘に目をつけ、引っ張り出して辱めようとする。怒った凌霜は思わず檻から飛び出し、娘を助けた。兵士は面白がって今度は凌霜に襲いかかったが、凌霜は咄嗟に兵士の帯剣を抜いて刺し殺してしまう。「この忠勇(チュウユウ)符が見えないの?!」娘が持っている忠勇符に怯む兵士たち、そこへ左腕を失った謝雨安将軍がやって来た。凌霜は兵士に手ごめにされかけたと謝将軍に訴えた。兵士たちはふざけていただけだと釈明したが、情義に厚い謝雨安は激怒、言い訳した兵士に杖刑を命じ、不届者の亡骸はさらし首にするという。謝雨安は忠勇符を持っている娘に興味を持った。そこで凌霜は謝将軍に取り引きを持ちかける。実は凌霜は軍営で偶然、藍衣軍の副統領・言渉堅(ゲンショウケン)が謝将軍を死地から逃した後、亡骸も腰牌(ヨウハイ)も見つかっていないと耳にしていた。「私なら在りかが分かります、不思議な力があるの」皇帝が帰還、彧修明は朝議に戻った。「朕は17年前に天下を治め、太平の世を築くと誓ったが、その責務を果たせた そこで星瀚(セイカン)大典を決行し功臣に褒美を与え、この偉業を世に知らしめる」実は古より星瀚大典とは功臣に領地を与える儀だった。界海天は数多の思惑が渦巻くため時期尚早ではないかと諫言したが、彧修明は論功行賞の制度を一新し、領土を与えるつもりはないという。「この大典は古今に比類がないほどの規模にするつもりだ」彧修明は夜北に出発する前、界海天に政を任せていた。そこで尚書僕射(ショウショボクシャ)・樊如晦(ハンジョカイ)に留守中の様子を尋ね、なぜ勅命を待たずに藍衣軍を動かしたのかと訝しむ。「お止めしたのですが、界監正は兵を動かすことが陛下の疎漏を補うと…」「朕の策に誠に疎漏があったと?」「止められず申し訳ございません」一方、凌霜は俘虜の娘たちと一緒に教坊司(キョウボウシ)に送られた。しかし謝雨安が約束通り凌霜を救い出し、望み通り欽天監へ連れて行ってくれる。謝雨安はひとまず凌霜を待たせて界監正に挨拶に行ったが、凌霜はちょうど星読みに苦戦している弟子たちに気付いた。「…10度ずれてる、やり直したら?」「なるほど!占星術の心得があるのか?詳しいな!」謝雨安は界監正に葉凌霜を紹介し、占星術の才があると推挙した。しかし凌霜が夜北の者だと知った界海天は目を丸くし、引き取れば国法に触れると断る。「大人(ダーレン)、神鏡をお探しなのでは?私にしか在りかは突き止められません! もし見つからなければ罰してくださって構いません!どうか機会をください」すると界海天はひとまず俸禄なしで預かることにした。「誰かに問われたら私の弟子と言いなさい」凌霜は口利きしてくれた謝将軍に約束通り副将軍の亡骸の在りかを教えた。「副将軍は秋嵐海で活躍したはず、夜北は英雄を敬います、紫屏(シヘイ)山を探してください」すると謝将軍は涙ぐんで感謝した。一方、羽衛(ウエイ)の統領だった冷天曦は褒賞として後宮入りを望んだ。皇帝は妃になれば星辰(セイシン)力を封印されて飛べなくなると心配したが、覚悟はできている。実は冷天㬢はこの10年間、皇帝の護衛を務めながら羽人に情報を流してきた。ついに天妃となり同胞を裏切って皇帝に忠誠を誓った冷天㬢。しかしその夜、結局、皇帝の訪れはなかった。翌日、界海天は凌霜を欽天監の弟子たちに紹介した。弟子たちは新設される乾象(ケンショウ)局の要員かと浮き足立ち、そもそも試験も受けずにどうして入れたのかと訝しむ者もいる。しかし界海天は凌霜が官吏にはならず、自分の弟子として乾象局の下準備をさせるとごまかした。「暦はこの者に委ねる、皆、進んで力を貸すように」界海天は皇帝に謁見、撤兵する頃合いだと進言した。ただし夜北の民は強情で不遜ゆえ、労役に就かせるべきだという。「拒む者は誅殺するのが良いかと」「夜北の民は越(エツ)州に送るつもりだ、夜北に勅旨を送り届けよ」しかし界海天は養うにも食糧が必要となり、護送にも費用がかさむと難色を示した。何より息子の諸嬰に大勢の罪人を束ねさせるのはいささか重圧だという。「いいか、朕の命に従い、事を成せばよい、取り越し苦労が過ぎるぞ?」その夜、居所で居眠りしていた凌霜は悪夢で飛び起きた。すると琥珀石が光っていることに気づき、思わず放り投げてしまう。🪨<なんて真似するんだ!痛いだろう?!石の中には占術大師・雲紋(ウンモン)が封印されていた。雲紋は法陣の研究中、手違いで肉体を失い、ちょうど夜北の戦に出くわして石の中に逃げ込んだという。「鏡を持って来い!精神体は光る物の表面にだけ姿を現せるんだ」凌霜は試しに鏡を持って来たが、そこには確かに白衣の男が映っていた。「新たな肉体ができるまでしっかり守ってくれ、私は芳華鏡を在りかを知ってるぞ?」夜北に残った界諸嬰に勅旨が届いた。夜北の民は運河での服務を命じられ、拒否した者は誅殺しろという。界諸嬰は皇帝の判断に困惑していたが、その話を運悪く夜北の男に聞かれてしまう。つづく(  ̄꒳ ̄)え?ターミネーター?雲紋→くまモンでw
2024.06.11
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星河长明 Shining Just For You第2話晁(チョウ)の使者・謝雨安(シャウアン)に毒入りの乳茶を飲ませ、朱顔(シュガン)公主・七海蕊(チーハイルイ)との婚姻を諦めるよう脅した葉凌霜(イェリンシュァン)。しかし謝雨安に呆気なく剣を奪われ、形勢は逆転してしまう。「たった2時しか効かぬ離魂(リコン)草ごときで私が倒れると思ったか?! 晁に来たくば公主と一緒に宮中へ入るといい、思うに… ″陛下″はそなたに興味を示すだろう、出世できるよう励むのだな」翌日、凌霜は夜北の外で七海蕊と合流、2人で逃げることにした。恐らく夜北はこの縁談を利用して戦機を得るはず、生き延びるには逃げるしかない。「路銀を取ってくる、まっすぐ山へ向かって、後を追うから」「はお!」しかし凌霜は銀子を手に天幕を出たところで苗黎(ビョウレイ)王子に捕まってしまう。七海大王が狼神の怒りを鎮めるため、生贄として凌霜の処刑を認めたというのだ。七海蕊はいつまで経っても追ってこない凌霜を心配し、夜北に戻った。すると凌霜がまさに火あぶりにされようとしている。七海蕊は苗黎王子が止めるのも聞かず凌霜のもとへ駆けつけ、短剣を自分の首に当てた。「葉子(イェズー)が一緒じゃないと晁には嫁がない!葉子が死ぬなら私も死ぬ!」そこへ騒ぎに気づいた夜北七部族首領・七海震宇(チーハイシンウ)がやって来た。七海蕊は二度とわがままを言わない代わりに凌霜の解放を懇願、さすがに溺愛する娘の最後の頼みとあって、七海大王は処刑を中止した。天幕で休んでいた凌霜が目を覚ますと枕元に文があった。…葉子、元気にしているか?夜北に戻った、旧居にいる、私を覚えているなら明日、会いたい…凌霜に書き置きを残したのは羽(ウ)族の四皇子・翼無憂(イーウーユー)だった。キタワー!‹‹\(´ω` )/››‹‹\( ´)/››‹‹\( ´ω`)/››凌霜の父で大淵古(ダイエンコ)・葉景清(イェケイセイ)は密かに四皇子と接触した。3年振りに夜北に現れた四皇子、実は今回も星流(セイリュウ)石が目的だという。「3年前、石のありかを黙っていたのは夜北を羽人と晁の戦に巻き込まぬためか?」四皇子は星流石を手に入れ瓊華槍(ケイカソウ)を修復し、羽人の主となって反旗を翻すと決意していた。しかし星流石は真師(シンシ)が残してくれた神物、葉景清はその所在はずっと不明だと否定する。「気の済むまでお探しください」一方、七海怜(チーハイリアン)は生母が埋葬されている苦淵(クエン)海に界諸嬰(カイショエイ)を呼び出した。「君が夜北の長公主だったとは驚いたよ」「本当は天啓(テンケイ)を離れる前に話すつもりだった…私も驚いたわ、あなたの姓が″界″だなんて」七海怜は晁に嫁ぐのがなぜ長公主の自分ではなく朱顔なのか知りたかった。すると界諸嬰から思わぬ理由を聞く。「陛下は私たちの仲を知っておられた」界諸嬰は2人で遠くへ逃げようと言ったが、七海怜は別れるしかないと冷たく突き放した。「私たちは二度と会うことはない」その夜、凌霜は自分の髪を切って父に渡し、別れの挨拶とした。葉景清はこれからも琥珀石を肌身離さず持つよう命じ、その石が必ず危険から守ってくれると教える。「決して外してはならぬぞ?」葉景清は思わず手を伸ばしたが、結局、娘を抱き寄せることができなかった。「凌霜…父として申し訳なく思っている」すると凌霜は最後に叩頭して天幕を出た。凌霜が荷物をまとめていると翼無憂が会いに来た。翼無憂は一緒に逃げようと訴え、凌霜をずっと守ると誓う。しかし凌霜は拒み、できることなら七海蕊を連れ去って欲しいと嘆いた。「阿蕊が幸せなら私は死んでもいいの」翌日、七海蕊は晁へ嫁ぐため、凌霜と共に夜北を出発した。七海蕊は隙があれば凌霜ひとりでも逃げるよう促したが、凌霜は一生、七海蕊から離れないという。「でも考えたの、私が嫁げば怜姐姐は想い人と結ばれる 私には恋なんて無縁だし、誰に嫁いでも同じよ」実は七海蕊は3年前に出会った翼無憂に淡い恋心を抱いていた。しかし翼無憂にとって当時の自分はただの子供にしか見えなかっただろう。「私の成人した姿を見せたかった…」すると道中、一行の前に突然、羽人が現れた。仮面をつけた翼無憂は空中を自在に飛び回り、兵士を蹴散らして公主の車へ舞い降りた。「葉子!逃げるぞ!」「阿蕊を!早く!」凌霜は咄嗟に七海蕊を翼無憂へ託して逃した。すると謝雨安が弓矢を構え、背後から羽人を狙う。驚いた凌霜は車から飛び出し、思わず謝雨安を突き飛ばして阻止した。「阿蕊を傷つけたら絶対に許さないから!」その頃、皇宮では欽天監(キンテンカン)の監正(カンセイ)・界海天(カイカイテン)が皇帝を心配していた。「夜北の星に不吉な予兆が見える…晁の建国以来、初めての苦難が始まるかも知れぬ」界海天は交戦的で内紛が絶えない夜北が婚姻ごときで安逸をむさぼるとは思えなかった。「誰か!伝令を…」すると界天海は皇帝の許可なく主力部隊の藍衣(ランイ)軍を秋嵐(シュウラン)海へ向かわせてしまう。公主を逃亡させた凌霜は捕縛され、晁の軍営に連行された。すると出迎えた将兵たちが謝雨安に一斉に拝礼、凌霜はようやく使者の正体が皇帝・彧修明(ユーシューミン)だと知る。「この大嘘つき!地獄へ落ちろ!」激高した凌霜は思わず皇帝に噛み付いたが、彧修明は歯牙にもかけなかった。皇帝の側近で羽衛(ウエイ)の女統領・冷天曦(レイテンギ)は実は羽人だった。彧修明は帰路で羽人と出くわしたと話し、冷天㬢と同じ″鶴雪(カクセツ)″だったと教える。「…羽人の精鋭だろう、何者だ?」「存じません」一方、雪山では翼無憂が七海蕊を連れて追っ手から逃げていた。しかし崖に追い詰められ、翼無憂は体力が回復しないまま再び七海蕊を抱き上げて飛び上がる。その時、射者隊が放った矢が翼に命中した。七海大王は晁軍が秋嵐海に向かっていると知った。七部族が一枚岩ではないのは承知だが、娘を犠牲にして得た戦機を逃すわけにいかない。「七部族を集結させよ、この劣勢さえ覆せば夜北は苦境を脱すると伝えるのだ」こうして藍衣軍は道中、夜北の七海部の奇襲に遭い全滅、生き残ったのはわずか31名だった。界諸嬰は公主を取り逃してしまったと報告、罰を請うた。しかし皇帝はそれより芳華(ホウガ)鏡の行方が心配だという。「まだ公主がお持ちかと…」「必ず手に入れろと命じたはずだ」すると界諸嬰は拝命して直ちに捜索に戻った。その頃、凌霜は高熱を出し、軍医の治療を受けるもなかなか回復しなかった。すると同じ天幕に深手を負った本物の謝雨安将軍が運ばれてくる。「藍衣軍もここまでか…仲間の骨さえ拾えぬとは…」つづく※鶴雪=飛翔術を用いる羽族の武人( ゚ェ゚)無憂たちが洞窟に隠れているシーンはカットされてますね
2024.06.10
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星河长明 Shining Just For You第1話…天地開闢(カイビャク)より前のこと混沌とした世に真師(シンシ)が現れる不思議な力を持つ真師一族は俗世と隔絶し、謎に包まれていたその後、人族と羽(ウ)族が交互に大地を支配しながら争いが続き、夸父(コホ)族や河洛(カラク)族も巻き込まれてしまうしかし燹(セン)朝の末期、突如、ひとりの若き将軍が世に現れた将軍は五族を統一、他に類を見ない王朝・晁(チョウ)を建て、今や鳥の飛来する場所すべてが晁の領土となるただし夜北(ヤホク)と呼ばれる地だけが未だ晁に帰属せず、雄大な自然の中で7つの部族が争いを続けていた…夜北には誰からも愛される朱顔(シュガン)公主・七海蕊(チーハイルイ)がいた。七海蕊にはかけがえのない親友・葉凌霜(イェリンシュァン)がいたが、彼女は皆から″疫病神″と忌み嫌われ、父の大淵古・葉景清(イェケイセイ)まで娘を不吉だと言ってはばからない。そんなある日、凌霜は父に封印を解いて欲しいと頼んだ。「7歳の時に星辰(セイシン)の力を封じたでしょう?ずっと苦しかったの、早く解いて」「もしや…また災いを予知したのか?」「だから何?災いは勝手に起こるものよ?私は予知できるだけ! 私が疫病神なら占術師は?宮廷の欽天監(キンテンカン)は?疫病神なの?!」「声が大きい!決して外では口にするな!今度、妄言を吐けば懲らしめるぞ?!」年に一度の秋の大祭に夜北七部族が集結した。大会で優勝すれば夜北一の勇士と称えられる。しかし大会が始まろうとしたまさにその時、狼の王と崇められる巨大な雪狼(セツロウ)王が現れた。会場は騒然、凌霜は七海蕊を逃したが転倒し、雪狼の標的となってしまう。すると突然、見知らぬ男が現れ、雪狼王を蹴り飛ばし、凌霜を救った。「姑娘(グゥニャン)、雪狼はそなたを狙っている、どうする?」「だったら…あいつを殺す!」「はお!実に勇敢だ!」凌霜は護身用の短剣を抜き、無謀にも男と協力して雪狼に立ち向かった。男は向こう見ずな娘に驚きながらも凌霜の短剣で雪狼を退治する。しかし雪狼王は夜北の狼神、苗黎(ビョウレイ)王子は激怒して男に斬りかかったが、その時、軍隊が駆けつけ男を守った。「私は晁の藍衣(ランイ)軍の統領・謝雨安(シャウアン)、婚姻の交渉に参った」夜北七部族首領・七海震宇(チーハイシンウ)は使者を天幕の中へ案内することにした。しかし狼神が殺された民は納得できず、このままでは夜北に天罰が下ると嘆く。するとこれも疫病神である葉凌霜のせいだと罪をなすりつけ、生贄にして狼神の怒りを鎮めるべきだと訴えた。謝雨安はよってたかって娘を責め立てる部族に呆れ果て、凌霜に晁の忠勇(チュウユウ)符を授けるという。「受け取れば今後、そなたを虐げる者を我が晁の敵とみなす、生きるか死ぬか、自分で選べ」凌霜は困惑して父や大王の顔色をうかがったが、思い切って忠勇符をつかんだ。しかし緊張が解けたのか、急に倒れてしまう。その夜、夜北は謝将軍のため歓迎の宴を開いた。七海蕊はようやく目を覚ました凌霜を宴会に連れ出したが、踊りの輪に加わってしまう。仕方なく独り酒を飲み始めた凌霜、そこへ恩人の謝雨安がやって来た。「姑娘、ここの者は皆、そなたを疎んじているようだ、一緒に晁へ来ないか?」「行かない、あなたのような偉ぶった人は苦手だしね、私に構わないで …どうせ運命は決まってる」「生来の疫病神などいるものか、運命を切り開くのは自分だ」「(はっ)そうね…ありがとう!」すると凌霜は急に笑顔になってどこかへ行ってしまう。界諸嬰(カイショエイ)は主(アルジ)が7枚しかない忠勇符の1枚を躊躇なく渡したことから、凌霜を見初めたと誤解した。しかし謝雨安は晁の皇后が誰にでも務まると思うかと冷笑する。「それより想い女に会わなくてよいのか?」「″陛下″、ご存知でしたか…」実は夜北の長公主・七海怜(チーハイリアン)は青蘅(セイコウ)という名で4年間、晁の都・天啓(テンケイ)で学び、界諸嬰と恋仲になっていた。翌日、七海大王は晁との和親を快諾、長公主の七海怜を同席させた。謝雨安は特別な結納品としてあらゆる美女を映すという神鏡を携えていたが、晁に迎えるのは長公主ではなく朱顔公主だという。突然の縁談に七海蕊は動揺し、悲しみに暮れた。凌霜は七海蕊を救うべく謝将軍の天幕を訪ね、自分が代わりに晁へ行くと申し出る。「皇帝は占星術を重んじているとか、私は父に学び占星術に詳しいわ それに…私なら公主より陛下の歓心を買えます」「そなたは幼少より災いを予言し、疫病神だと疎まれている 生き延びてこられたのは公主の後ろ盾ゆえ…かような娘が皇后に相応しいと?」「天啓にまで私の悪い噂は届いていないはずよ?」凌霜は晁の皇帝が残虐で嫁いだ者が皆、殺されると聞いていた。しかし謝雨安は誤解だと否定し、婚姻は和親のためで、皇帝も暴君ではないという。「とにかく…私の望みはただひとつ、阿蕊を守ることなの」追い詰められた凌霜は差し入れの乳茶を謝雨安に勧めた。すると茶を飲んだ謝雨安は急に立ちくらみを起こしてしまう。凌霜は隠し持っていた短剣を謝雨安に突きつけ、朱顔公主を絶対に嫁がせないと脅した。「解毒薬は私が持ってる、よく考えるのね」その時、謝雨安が凌霜の腕をつかみ、呆気なく形勢を逆転させてしまう。つづく※このドラマも九州シリーズです九州シリーズとは中国のファンタジー小説の作家たちが共通の世界観をベースに描いた物語ちなみに6つの種族があり、今回の話に登場した人族・羽族・夸族・河洛族の他に魅族・鮫族があります
2024.06.09
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