昨日iPodでZepのAll My Loveを聴いた。この曲はしょぼくれたメロディとサウンドがもう一つノリきれない残念な録音(曲、とは言わない。ライヴはワリといいからだ)なのだが、これを聴きながら思ったのは「ロバート・プラントと言う人はいい声だな」という感想だ。 プラントのシンガーとしての全盛期を4枚目頃までとするファンは多いが、それは例の高音シャウトが出た時期を指しているわけで、まあ確かにハードロックファンとしてはあの声は最高に魅力的なのだが、それ以降彼が「歌手として」衰えたかと言うとそうは思えない。 高音が出なくなっても無理が無い範囲で常に魅力的な歌を聴かせ続けた、って言うよりも、そもそも彼の最大の魅力ってのがそこに置かれていたわけではないのだから当然だ。アレはここぞでガツンと行きたい時の飛び道具であり、彼が飛び道具に頼らずとも肉弾戦で充分KOを狙えるシンガーなのは映画「永遠の詩」での騎士っぷりの似合い方で解る通りだろう。