腰が痛いので父のマッサージ機を使いながらマッカートニー・イヤーズのDVDを少し見る。ディスク1見て以来すっかり忘れ去っていたのだが、今日はディスク3からグラストンベリーのライヴ映像(2004年)を見る。 それにしても、このバンドは育った。アルバムで言うとDriving Rain、2001年からだから、この時で3年目。Back In The USのDVDとかを見た時は大味さばかりが目立つバンドだったが、若さ故の荒っぽさをいい方向に成長させて、Sgt.Pepperとか、Helter Skelterとか、Back In The USSRとか、こういうハードロックナンバーが似合うバンドに育った。それに釣られてポールまで若返ってすっかりシャウト老人なのが凄い。 実はこのバンドを組んで以降のライヴは殆ど毎年のものが見れるんだけど、わざとロック濃度が高い選曲で編集しているLive in Red Square(2003年)以降、編集するまでも無くロック濃度がどんどん上がっている(それは定番バラードの演奏でも!)のが興味深い。バンドの適性ってのが解ってきたってことだろうし、バンドへの信頼度が上がってると言う意味でもある。Back In The USの時のソロコーナーの多さはやっぱり若い新バンドへの不安があったと言うこともあると思うんだ。 今年は2008年。スタジオでは必ず起用されるわけではないし、常にツアーをやってるわけではないので単純比較にはならないが、ポール・マッカートニーが「同一メンバーで続けたバンド」としてはビートルズに次ぐ長さとなる。再来年このバンドと演ってれば最長だ。ビートルズは7年でアビイ・ロードまで行ったわけで、ソレ考えればここまで育ったのも当然と言ってもいいんだろうけどね。
残念ながらデニーやヘイミッシュのヴォーカル曲は入っていないが、殆どヘイミッシュがメインヴォーカルに近い扱いになっているAnd I Love Herが入ってるからよしとしよう。映像でもポールと同じくらいアップになるから嬉しい。このヴァージョンは俺にとってはこの曲のフェイヴァリット。ストーンズのAlmost Hear You Sighにも似た感じのアレンジだよね。あの曲も大好きなんだ。何度もいうケド、コレとロックショウは単独でDVD化すべきだよなぁ。