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2009年12月30日

4日間何も食べていなかったのに、韓国の食べ物を口にしない北朝鮮の人々

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カテゴリ：北朝鮮ニュース

北朝鮮船員7人は、12月23日に北朝鮮に帰還したが、彼らは4日間何も食べていなかったのに、韓国政府が用意した食べ物を口にしなかったと、韓国の中央日報が報道した。同新聞によれば、現場で彼らの様子を見守った韓国関係者たちは、驚きを隠すことができなかったと言う。お尻の部分がすり切れて中が見えるズボンと、塩気が白く乾いて付着した上着の為だった。船長以外は、防寒服もなかった。

韓国の関係当局によれば、北朝鮮船員の大部分は、顔と手足が凍傷に掛かっていると診断された。酷寒と波から体を守ることが出来ない小さな船に7人が乗って、冬の海を漂流したからである。

当時、海は3mの高い波が立っており、今年に入って一番寒かった。ある関係者は、「一部の船員は、足を切断しなければならないほどの深刻な凍傷に掛かっていた」と中央日報に伝えた。韓国医療陣が手術を勧めたが、船員たちは拒否をした。車寄子を提供しようとしたが嫌がって、不自由な体をやっと動かして、歩いて帰還した。

同新聞によれば、北朝鮮船員たちは寒さと空腹に疲れ切っていたが、韓国側が提供する食事には口をつけなかったと言う。漂流期間まで合計したら、少なくとも4日間は何も食べていなかったのにである。40代初めの彼らは、外見上、60歳台に見えるほどやつれ切っていた。漂流当時の身なりそのままで板門店を超えたことは、北朝鮮船員たちが韓国側が提供した衣服を拒否したからである。同新聞の関係者は、「下着だけでもあげようとしたが、彼らは頑なに拒否した」と言った。

2泊3日間、施設に滞在した彼らは、船長の指示に従って一糸の乱れなく動いた。韓国に抑留されるか心配していた彼らは、北朝鮮兵士らを見て、安堵した表情だったと言う。境界線を超えた後、北朝鮮関係者に会って、体をブルブルと震わせながら感激していた。韓国政府関係者は、「韓国の実状について、徹底的に歪曲された教育を受けた船員たちが哀れだった」と同新聞に語った。

そうすると、果して彼らは北朝鮮に帰って、歓迎されただろうか？金正日体制の宣伝のために、一時的には歓迎をする振りをしながら宣伝するかも知れないが、徹底的な調査の後に、政治犯収容所に送られる可能性が高い。平凡な北朝鮮人なら韓国の本当の姿を見て来たことだけでも、北朝鮮の立場からは反逆に違いない。彼らが韓国で見て聞いたことを少しでも北朝鮮にそのまま伝えたら、これは即ち、北朝鮮体制の脅威に繋がることがあり得る。彼らがこのような事実を少しでも知っていたからか、誤解を受けるのを心配して、衣服や車寄子なども拒否したのだろう。韓国が提供した良い服でも着て帰ったら、韓国政府に協調したという疑いを受けることもあり得るからである。

北朝鮮は内部的に、今もアメリカによって多くの韓国人たちが虐殺されていると住民たちに教えている。学校でもそのように学ぶ。今回、北朝鮮船員たちが韓国に残留しないで北朝鮮に帰還すると決定したことは、北朝鮮政府の立場からしたら有り難い事である。しかし、彼らが一般住民の中にまた帰った場合、彼らが韓国で見て聞いたことは、大きな脅威になる。従って、彼らを一般住民と隔離して見張らなければならない必要があり、そのために政治犯収容所ほど適切な場所はない。勿論、彼らははっきりと北朝鮮に帰ると言ったしそれが実現したが、彼らに残された道は、政治犯収容所という血なまぐさい結果しかないのである。

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