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かめちゃん☆

かめちゃん☆

2007.01.16
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カテゴリ: 心理学関連
エリクソンの発達理論


発達は一定の規則・型に従って、一生を通して連続的に進行する変化の過程で、その進む速さは一定ではなく個人差があります。発達のスピードの差が生まれる原因としては、遺伝的な個人差があり、性差があり、発達過程の環境などがあります。

『発達の順序性』という発達の規則があり、発達は一定の決まった順序で進行していきます。

シャーレイ(1961)の研究をもとにして、人間の乳児期の発達で順序性を考えると、『胎児姿勢→あごを上げる→肩を上げる→支えて座れる→膝に座ってモノを掴める→椅子に座る→一人で座る→支えてもらって立つ→家具に掴まって立つ→ハイハイする→手を引かれて歩く→家具に掴まって立つ→階段をハイハイで上がる→一人で立つ→一人で歩く』といった発達段階を順番通りに経過していくことになります。

この発達の順序性の順序が乱れたり、飛躍したりする場合には、発達上の何らかの問題や異常がある場合が考えられます。しかし、その発達段階がどのくらいの時期に起こるのかという発現の速度には個人差がありますので、あまり神経質になり過ぎるのもよくありません。

発達には、ヴィンセントらによる『発達の方向性』という概念もあります。発達には、一定の方向性があり、身体の発達だと“頭部―尾部勾配”と“中心部―周辺部勾配”と呼ばれる方向性があります。頭部―尾部勾配とは、身体発達が頭部から尾部(脚部)に向かって進行していくことを示していて、中心部―周辺部勾配は、体幹から末梢の方向へと進行することを表しています。

『発達の連続性』は、今まで話してきたような絶える事のない連続的な発達のことです。発達には、休止や飛躍がなく、表面的には発達が止まっているように見えたとしても、身体や精神はいつでも変化し続けています。但し、発達には、個人差や性差というものがつきものです。

『発達の異速性』とは、発達が起きる部位によって速さが異なる性質の事です。身体発達において、主に筋肉や脂肪などの組織細胞が充実して発達する時期を『充実期』といい、骨が伸びる時期を『伸長期』といいますが、それらは青年期に至るまで交互に起こります。

筋肉と脂肪の増加充実によって体重が増加し、骨の伸長によって身長が伸びるという発達が観察されます。このような発達の知識が欠如していると、発達段階に相応しい体型・体位を間違って認知してしまい、無理な減量による体重の制御を図ったりして、正常な発達を妨げたり、性成熟に障害を来たしたりします。



大脳や脊髄の神経系では、6歳の段階で既に成人の90%の重量を持っています。それに対して、睾丸・卵巣などの性器は12歳頃の思春期に入るまで殆ど重量が変化しません。

『発達の分化・統合』とは、初めは一つの受精卵であった細胞が時間の経過と共に各器官に分化していき、機能的にも分業体制を取っていくことと、最終的には一つの完成したものになり、相互的に整合性がとれた統合を成し遂げるということです。

発達がどのような要因から影響を受けて起こるのかを考えてみると、遺伝的要因による成熟と環境的要因による学習との相互作用によって起こります。

ジェンセン(Jensen,A.R. 1923-)は、相互作用説の一つである『環境閾値説』を提唱しました。遺伝的可能性が各特性で顕在化するにあたって、それに必要な環境条件の質や量は異なり、各特性はそれぞれに固有の“閾値(一定水準)”をもっているという説です。

この説では、身長・言語などの特性は、よほど劣悪な環境でない限りはその可能性を実現していくが、知能テストの成績ではやや環境から受ける影響が大きくなります。更に、学校での学業成績になると、遺伝と環境の影響が拮抗するようになってきて環境の重要度が増してきます。また、絶対音感や外国語の音韻など特殊な才能は、それを習得するのに最適な環境条件を必要とする上に、一定の専門的な訓練を受けなければ、その才能を開花させることが出来ないとされています。

それぞれの才能や特性は、環境条件が非常に悪くて不適切な条件である場合には、その発達は阻害されますが、その特性が顕在化するのに必要な一定の閾値を超えれば、発達は正常な範囲内で進行する事になります。

遺伝的要因と環境的要因は、相互に影響を与え合って発達を支えるので、どちらかが一方的に優位に立つという事はなく、その程度の大小があるだけだと考えられます。

過去には、遺伝的要因を重視する学説と環境的要因を重視する学説が鋭く対立していましたが、現在では発達の要因は相互的なものであるという結果に落ち着いています。

ゲゼル(Gesell,A.L. 1880-1961)は、階段上りの実験を通して、身体的精神的な成熟を待たずに行う学習行動は無意味であるとして、学習を成立させる準備段階(readiness:レディネス)まで成熟することを重視しました。ゲゼルの学説は、成熟優位説とも言われます。

ゲゼルとは反対に、行動は全て環境的要因による学習活動によって成り立つと考えたのが行動主義心理学の始祖ワトソンです。

ワトソンは、自分に生まれたばかりの赤ん坊を預けてもらえさえすれば、その全てを条件付けなどの行動主義の技法を用いて、望み通りの能力や技術を持つ人間に育て上げ、赤ちゃんの時に決めた職業に必ず就くようにすることが出来ると豪語するほどに環境要因による発達への影響を重視しました。ワトソンは、環境決定論者とも言う事が出来るでしょう。



シュテルンの輻輳説は、現在の相互作用説に近いものとは言えますが、発達は両要因の単純な加算ではないという点と、両要因がいろいろな特性・才能・素質の開花にどのような影響を与えるのかという詳細な議論がないことが欠点として指摘されます。

発達は、順序性や連続性に従って起こる停止することのない一定の型・規則に基づく連続的な変化ですが、その発達の過程は画一的ではなく、幾つかのまとまりのある“段階”に分ける事が出来ます。

発達が進行する中で確認できる顕著な特徴を基準にして、発達の過程を幾つかの段階に分けて分類したものを『発達段階(developmental stage)』と言います。

発達段階は、各段階において他の段階と質的に明確に区分する事が出来て、各段階はいったんその段階に発達すると逆戻りすることはありません。つまり、発達は特別な病的状態を除いて、不可逆的であると言えます。

また、各段階に発達する時期やスピードには大きな個人差があり、何歳だから、どの発達段階にあると一定の公式に当てはめて発達を考える事は出来ません。発達の各段階の間には、一定以上の移行期間があり、その移行期間の間には前段階の特徴を色濃く残していたり、後段階の特徴も同時に現している場合などがよくありますので、どの発達段階にあるのかを見分ける時は慎重な観察と面接が必要です。



生まれてすぐから生後一ヶ月くらいを新生児期と呼ぶこともあるが、誕生~幼児期までを乳児期と呼ぶこともあります。乳児期から幼児期への移行の年齢には幅があり、それはこの時期の子どもの移行が明確に区分することが難しく、移行期が長いためです。

児童期後期(10~12歳程度)から青年期にかけての時期を思春期(adolescence)と言います。また、いったん成人期に入ってしまうと、その後の発達や人生は個人個人で大きく異なってくるので画一的な段階区分を設けることには殆ど意味がなくなってきます。

成人期には、社会参加をして職業活動をする事で経済的・心理的安定を獲得し、自分が選んだ配偶者と家庭を設けたり、あるいは仕事や趣味、学問、ボランティアなど自分が好きな事柄、価値があると思う事柄に専心したりして社会生活を送っていくことになります。

中年期は、一般的に後進の若者たちを指導したり、子どもの躾や教育を担っていく世代で、過去の文化や知恵を次世代に継承する役割も果たすことが期待されます。中年期は、社会的に重要な役職に就いたり、家庭の経済的・教育的な問題に頭を悩ませたり、子どもの自立を支援したりと、社会的に大きな責任を負わされる時期であり、心理的ストレスが増加する時期でもあります。

老年期は、今まで果たしていた大きな社会的責任からある程度解放され、激しい仕事や交渉をする仕事の最前線から退く時期で、自由な余暇が増える時期でもあります。自分の一生涯を振り返って、どのように自分の人生を終えていくのかをゆっくりと考える時期で、自由に使える時間をどのように有意義に使っていくかを模索していかなければなりません。

それぞれの発達段階において、獲得・達成することが期待され相応しいとされる課題を『発達課題(developmental task)』といいます。

ハヴィガースト(Havighurst,R.J. 1900-1991)という心理学者は、発達課題について次のように言っています。

『人間が健全で幸福な発達を遂げる為に各発達段階で達成しておくことが望ましい課題を発達課題という。次の発達課題に問題なくスムーズに移行する為に、各発達段階で習得しておくべき課題がある』
ハヴィガーストは、基本的な発達課題として様々なものを列挙しているが、その根底にあるのは他人との情緒的なつながりを持つコミュニケーションスキルと両親からの精神的・経済的自立であり、その他には、自己に対する正直で健全な態度、倫理的な良心や謙虚さ、男性・女性の性役割の受容などがあります。

発達課題の持つ役割は、まず、自己と社会に対する健全な問題を抱えない適応にとって必要な学習であるという事です。その発達課題は、原則として平均的な一定期間内で学習される事が望ましく、それぞれの発達課題はその年代の人たちから興味や関心を引かれ易いものになっています。

もちろん、発達課題は、社会の大多数の人が正しいと信じる社会通念や時代の風潮や流行、文化的な習慣などに大きく影響されますから、絶対的なものではなく、あくまでも相対的なものであるという事を忘れてはいけません。

それぞれの発達段階において、獲得・達成することが期待され相応しいとされる課題を『発達課題(developmental task)』といいます。







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Last updated  2007.01.16 20:07:17
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