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仕事が大詰めです……。 自分の分の実績もあげないといけないのに、他の人の実績を端末処理しないといけないという、動くに動けない部署仕事……。 んでもって、支店窓口の方と、処理の仕方について、喧々囂々(けんけんごうごう)言い合ったり……。支店「それくらいいいんじゃないの!?」私「けど、手続き上、そういう書類が必要なんです。 それがそろえられないなら(お客さんから提出いただけないなら)、処理できません」 ……などなど。 何で同じ会社の人間同士が、こんなこと言い合わなきゃいけないんだろう……。 と、内心、思いつつ。 けど、支店窓口の気持ちもわかるので(部署は違えど、窓口経験ありなので)、そこはどうにか手立てはないかと考えつつ、悩みに悩みまくって、手立てを考えて。 ……まあ、結局。 考えても、正規の手続きを取ってもらうしか、できないんですけどね。 さまざまな状況を考えて、問い合わせをいただくのはかまわないんですが。「どうしても……」という場合の手立てとして話す内容を、安易に提示されそうな雰囲気で言われると、こちらも返答できないんです……。 抽象的すぎて、意味がわかりませんね、きっと……。 板ばさみ的状況がたて続きで。(処理内容を見て「これはできないだろう……」と思う物を「どうにかして!」と言われたり……。 これまでの経験上、「これはムリ」と思ったものは、たいていムリなんですけどね……) どうして人のことで、ここまで悩まなきゃ、いけなんだか……。 とも考える、今日この頃です……。
2010年09月27日
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手のひらにできた うおの目。 やっぱり勝手悪いです……。 何かするときに当たるし、右手なものだから、よく使うし。 今、薬剤をはりつけてるんですけど、薬局の方は「5日くらいそのままでいい。貼り替えなくてもいい」と言っていたけれど。 バンソウコみたいに貼っているので、お風呂に入ると、テープの粘着力がなくなって、ダメになってしまって。 結局、貼り替えました。 オクラは好きなんですけど。 やっぱりあのトゲが。 私にはあいません……。 トゲが固いヤツになると、茹でてもまだ固いやつだと、口の中で刺さってしまうし。 好きだけど、食べにくい食材って、なんか悲しいです……。
2010年09月21日
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カオルちゃんは首にかけてるタオルで、額の汗をぬぐいながら「どうかしたの?」と私に聞いてきた。 細かいパーマをかけてる髪を、うなじで一つにまとめている。 カオルちゃんは実家がお米屋さんを営んでいて、幼いころから手伝っている経緯もあって、力にも自信があった。 現在、小学生と中学生の男の子、二人のお母さんでもある。 この部署で数少ない女性の一人でもあった。 そんでもって。 年齢に関しては、気楽に話せる部類の人間でもある。 この部署には他にも女性が数人いるけれど、びみょ~なお年頃だったり、黒島より若かったりで。 この件に関してタッグを組めるのは、カオルちゃんだけだ。 カオルちゃんも、黒島が時折口にする「年増」発言には、眉をひそめていたから。 ちなみに。 カオルちゃんは私より、この部門の経歴が長い。 普段、倉庫に出ずっぱりのカオルちゃんを呼んだことに、黒島は怪訝な表情をのぞかせていたけど、特に気にする様子もなく、自分の仕事にとりかかっていた。 席の側にきたカオルちゃんに、私はおもむろに口をひらいた。「……つかぬ事を聞くけど。『年増』の定義って、何だと思う?」「は?」 唐突な質問に、カオルちゃんは目をパチクリさせて。 会話が漏れ聞こえたのだろう。 黒島がぎょっとした顔をして、こちらを振り向いた。「年増」って話題に関しては、これまでにもカオルちゃんを交えて、黒島とワチャワチャ、話してたことがある。 その時、黒島はカオルちゃんに負かされたことがあるから、彼としても敏感になっているのだ。 私の話と黒島の態度で、カオルちゃんはピンときたようで。 皆まで話さずとも察してくれて、話を合わせてくれた。「なに? またそんなこと言ってるヤツがいるっての?」 私に話しつつ、けれど視線はチラリと黒島にむけられて。 黒島は視線から逃げるように、顔を反らせて自分の机に向かってるけど。 ……おそらく、耳はダンボとなって、こちらの会話に聞き耳を立てているだろう。 向けられた背中が強張っているのが、はた目からでもわかった。
2010年09月20日
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4 黒島を待つことしばらく。 黒島はお昼休み終了5分前に事務所に戻ってきた。 で、チラチラと盗み見する樋口に、怪訝そうな顔はしてたけど。 樋口には「余計なこと言うな」と釘をさしてる。 あとはカオルちゃんが来るのを待つばかりだ。「おつかれー」 後半のお昼休みが終わると、そんな声をかけながら、事務所のドアが開いた。 うちの製品管理部門は、製品を置いてる倉庫と事務所が仕事場となっている。 伝票の管理なんかは事務所でして、製品の出し入れは倉庫で行われて。 基本、社員誰もが事務仕事も倉庫での力仕事もこなすけど。 カオルちゃんは倉庫内での仕事を、自ら志願した。 カオルちゃんは、社員ではなく、パートとして雇われている。 けど、ホントは事務職を主とするようにと雇われてた。 本人の「性に合わない」って進言で、倉庫を担当するようになったんだけど。 カオルちゃんは、自他ともに認める体格のよさがある。 同じ女性である私より、背も高いし、がっしりしている。 性格もサバサバして、男まさりな点もあるのは、私と同じだ。
2010年09月20日
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手のひらに「うおのめ」できました。 原因はわかってます。 2週間くらい前にささった、おくらのトゲ。 トゲがささってたのはわかってたけど、細いのと白いのとで、とげが見えなくて、とれなくて。 そのうち、痛みもなくなったから、とれたのかと思ったけど。 今日、気がつけば、いつの間にか小さな水ぶくれができてました。 トゲがささってるから、異物を取り除こうと、うみみたくなってるんでしょうね……。 ドラッグストアに行って「うおのめ」とる薬剤(ばんそうこみたいなの)貼ろうと思ってます。 これまでにも、トゲがらみで足に「うおのめ」できたこと、何度かあるし。 いつも同じタイプの薬で取り除いてるし。 今回のは、水ぶくれをちょっと切って、トゲを見つけてとっちゃえば、治りそうにも見えるけれど。 トゲが肉眼で見えるかが、自信がないので、いつもどおりのでやってみます……。 手のひらにできた「うおのめ」って、思いのほか、やっかいです。(作業をするとき、当たると痛い)
2010年09月19日
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あんたってホント、要領悪いわね! と、樋口に再度通告すると、本人も気にしているらしく、ショックを受けた表情をしていた。 それからは胸の中に渦巻く怒りをたぎらせて、張本人である黒島を待っていた。 知ってしまった以上、本人にぶつけないと気が済まない。 この際、年増の定義もはっきりしておきたかったし。 ……そのためには。「カオルちゃん、今、どこ?」「え……一色(いっしき)さんですか? たしか倉庫の奥で作業していたはずですけど。 ……なんですか、その不気味な笑い……」 ふふふふふ……。 ……と。 顔は暗い笑顔を作りつつ、漏れ出る笑い声は地を這うように低く。 そんな不気味な笑いをしていたら、さすがに樋口もひいていた。 けどその時の私は、そんな周囲の目なんて気にならなくて。「……そう……」と答えると、ゆらりと倉庫の放送マイクの前に立って。 後半の休み時間終了後に、事務所に戻るよう、カオルちゃんを呼び出していた。 私の使用としていることを悟った樋口が「そこまでしますか」って、あきれ顔をしていたけれど。「やるときは徹底抗戦よ……」 ふふふふ……。 と。 低い笑いを漏らしていた。 のちに、この時の様相を、樋口はこうつぶやく。「あの時、肝に命じました。女性に年齢の話をするのが、どれほど愚鈍なことかと。 ……報復が、どれだけ恐ろしいかもね……」 と。 体をぶるりと震わせて、告げていた。「んな大げさな」 と、カラカラと笑うのは私だけで。 他の皆は同意するように頷いていた。 ……黒島は特に。 深く数度、頷いていた。
2010年09月19日
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「黒島はね。言ってもどうしようもないヤツには、なにも言ってこないの。 気付いたことあっても口にしない。 自分のことだけこなすだけだし、必要最低限のコミュニケーションしかとらない。 口は悪いけどさ。 黒島はやることやってくれてるし、気付いたこと、ちょくちょく報告くれてるから」 機材の在庫が少なくなってると教えてくれたり、リフトの調子が悪いからと点検を頼んでくれてたり。 憎まれ口を叩きつつだから、傍から見てると、生意気な態度にしか見えないけど、言ってくれてる内容は、ありがたいものもあったりする。 私一人だと目が届かないところがある。 そういうところを、気軽に指摘しあえればと考えて「上司だからって気を張らないで」と言っているのだ。「尊敬とかってさ、強制してできるものじゃないから。 私が私の仕事をちゃんとして、それがわかれば、自然と心で感じて態度に出てくるの。 黒島はあんな態度だけど、注意されれば素直に謝るし、気をつけて改善してくれてる。 上司が黒島にとってどうでもいいヤツだったら、表面上、あわせるだけ。 注意されて謝っても、注意されたところに手を出さなくなるだけで、改善しようとはしないから」 樋口は神妙な面持ちで、私の話を聞いていた。 こういうところは、ホントに素直だなぁ。って思ってしまう。 樋口は私の話を考えるように、しばらく黙していた。 それからしばらくして「……あの」とおもむろに口をひらいた。「『ヘラヘラしてる年増女』……は、バカにしてるとは言わないんですか」 ピシリ。 ……と。 表情だけでなく、その場の空気も凍りついた。 数秒の間、何も言えなくて、微動だにできなくて。 苦笑で凍りついた顔のまま。「それ、黒島が言ってたの?」 と、聞くことしかできなくて。「……はい」とおそるおそる頷く樋口に、私はバンっ! と、机を叩いて立ち上がっていた。「だからなんでそれを言うわけ!? さっき言ったじゃない! 言動に気をつけろって!」 黒島の口の悪さは、どうしようもないものと諦めてる。 けど、それでも許せないものもある。 そういう類のときは、本人目の前にしてビシっ。っと忠告するんだけど。 あいつ! 私が「年増」って言われんの、よく思ってないと知ってんのに!「確信犯」と「勢いあまって」とでは、こちらの対応も違ってくる。 黒島は絶対確信犯だ。 これまでにも「年増」に関するやり取りは、したことあるから。 その前に、26の私が年増なら、世の人たちは一体どうなるっていうの! 半数以上は年増になるじゃない! そんなのが年増の概念になるかっ! 私の言動と、机を叩く音に驚いた樋口は、びくりと体を震わせたあと、焦ったように言ってきた。「だ、だからっ! 黒島がバ……、じゃない、さっき言ったのも、黒島の横柄な態度として許せるんですかって聞きたかったんですよ、俺は!」「それって、私がいないとこで言ってんでしょ!? んなこと本人に逐一報告しなくていいの!」 なんでわかんないかな、ホントにもう!
2010年09月19日
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確かに、黒島の態度は傍から見ると私を小馬鹿にしたようにしか、見えないだろうけど。 そこは揶揄(やゆ)のオブラートに包むべきだ。「横柄な態度」……とかね。 でないと、黒島の態度が「なってない!」って怒ってくれてる樋口が、私がバカにされてると思ってるようにとらえられる。 樋口自身、そう思ってのことだろうけど、正直なところ、樋口がそう感じること自体、問題だ。 人の感情ってとらえる側によって変わってくるけれど。 樋口が「バカにされてる」と思わない限り、そんな言葉は出てこない。 忠告する相手によっては、苦言を呈してくれてるのに「お前もそう思ってんのか!」……って、逆上しかねない。 樋口は人はいいんだけど、何かにつけて正直すぎる。 処世術を知らないのか? ……ってくらいに。 前の会社では、それで一悶着なかったのかい? ……と、時折、考えてしまうほどだ。 樋口は根がまっすぐで、頭もいい。 私のさっきの言葉で、皆まで言わずとも、言いたいことを理解してくれたようだ。 再度、ハッとしたような表情をのぞかせたあと、頬を強張らせて視線を落とした。 少しの間をおいた後「すみません」と頭をさげる。「そんなつもりは、なかったんですが」「ああ、いいから。気にしないで。 私もそういうとこ、気にしないタチだから」 ふよふよと手を振って「気楽にいこうよ」をアピールしたけれど。 生真面目な一面をもつ樋口は、思いつめた表情を顔に張り付けていた。 ……本人が「気にしないで」って言ってんのにさー。 何にこだわるかな、この人は。 私としても、かける言葉がみつかんなくて、放置してたけど。 しばらくしても、重苦しい雰囲気が漂ってる。 ……こんな小さなこと気にしてたら、仕事なんてやってけないのに。 前の会社では、それでやれてたの? ……って。 そこまで思ってしまったけど。 とにかく、この場の雰囲気をどうにかしたっくって、とりあえずの誤解を解いておくことにした。「……黒島はね。見込みのない相手には、何も言わないヤツだから」 私の言葉に興味をそそられたのか、樋口はゆっくりと頭をあげた。 樋口を見ると、先を促す眼差しが、私に注がれていた。
2010年09月18日
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そんな私と黒島のやり取りを、樋口が側で眉をひそめて見ている。 視界の隅にうつっているだけだから、表情までは見えないけど、気配で感じられた。 わかっていたけど、私は気付かないふりをしていた。 それから黒島をはじめとする、お昼休み後半員たちが事務所を後にして。 私と樋口はそれぞれの席に座った。 ちなみに他の社員は、倉庫内で作業中だ。「いいんですか」 そう聞いてきたのは樋口。「なにが?」「あんな態度……」 黒島のことだ。「私は気にしてないけど」「けど、仮にも上司に対して、あんな態度……」 樋口はここに配属された当初から、黒島の態度が気に食わないようだった。 時々、さっきのようなことを私に言ってくる。 学生時代、続けてたスポーツの関係で、目上の人に準ずる、体育会系の思考が染みついてるようだ。 そんな樋口だから、黒島の態度が鼻もちならないのだろう。 ……そうは言うけどさ。「『仮にも』とか言っちゃうのは、失礼とは違うの?」 無意識のうちに言っていたことを指摘されて、樋口もハッとしたようだった。「……すみません」と律儀に謝って「けど、バカにしたわけじゃありませんから」と続ける。「言葉のあやで……勢いで言ってしまって」「別に謝んなくていいよ。 私がそれでいいって、ここのみんなに言ってんだから。 だからね? 黒島のも、私は気になんないから」 そう言うと、樋口は納得できないように、眉をひそめた。「バカにされてもいいんですか?」 伝票を書きながら樋口と話していたけど。 私はその手を休めて、ため息を落とすと同時に肩も落とした。 注意してるように、樋口は思ってんのかもしれないけど。「……ねえ、も少し言葉、選んだ方がいいよ? 黒島の態度はそう見えたかもしれないけど。 それをそのまんま口にしたら、言った人がそういうふうに思ってるって、見えなくもないから」
2010年09月18日
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保管庫更新しました。「背中あわせにつなぐ手を。」です。
2010年09月17日
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3「やっと帰って来た」 昼食を終えて、我が愛しの仕事場に戻ると、事務所のドアを開けるなり、そんな言葉が飛んできた。 声の主は黒島新(くろしま あらた)。 幼い顔立ちで年齢より若く見られるけれど、れっきとした樋口の先輩だ。 ただ、入社は早いけど、年齢は樋口の方が二つだけ上だけれど。 樋口は一度、別の会社につとめてたから、その差がでてくる。 くわえて樋口は大学卒、黒島は専門学校卒だし。 ぱっと見、黒島はひ弱な少年っぽく見えるけれど。 ……外見にだまされると、痛い目にあう。「ごめんねー。お昼、どうぞ~」 お昼は時間で振り分けてる交代制。 私と樋口と、他の何人かが先に昼食をとって、黒島をはじめとする他の何人かが、その後に食事をとることになっていた。 席に着きながら、食事を促す声をかけると、自分のデスクで書類を広げていた黒島は「やれやれ」とため息をついて、広げていた書類をとじている。「時間くらい、ちゃんと守ってよね。 上司がそんなんで、どうすんのさ」「……だから、ごめんって」 時計は、前半のお昼休み時間すぎ5分を指している。 樋口との話が、思いのほか尾をひいてしまった。 黒島の性格からして、何か小言はあるだろうな~。 ……と、思ってたけど。 ホントに予想通りだ。
2010年09月17日
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…………。 …………えと?「ごめん。意味わかんない」「だから。『変人』だと、常識から一歩も二歩も離れた人のことじゃないですか」「……まぁ……」 そう言えなくも、ないかなぁ……?「けど久住さんって、常識はちゃんと持ち合わせてて、そこも踏まえたうえで、別の視点からも物事見ることできてて。 そこんとこ、変わってるけど、俺はおもしろいと思ってますよ」 などと言いつつ、樋口は食事を再開していた。 私もおうどんをツルツルとすすりつつ、樋口の言葉を頭の中で反芻してみた。 そして思ったことは。「……樋口ってさ……」「はい?」「なんで話してると禅問答みたくなるの?」「……ゼンモンドウ?」 言葉の意味がわからなかったらしく、樋口はオウム返しで言葉を口にして、首をかしげた。「あ。わからないならいいよ」 私も説明するのが面倒だったから、そう告げて話をきりあげた。 説明してるそばから、話が長くなってはたまらないもの。 樋口は「どういうことだ」ってしきりに気にしてたけど、そこは適当に流してけむに巻いておいた。 樋口も「聞いても無駄だ」とわかったのだろう。 そう判断してからは、何も言わなくなった。 ……何か言いたそうな顔で、じっと見てたけど。 まあ、そんなこんなで。 見学に関する樋口の怒りも、ついでにごまかせたけどね。
2010年09月16日
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私事で。 嬉しいけれど、悲しいことがあって。 心境的に、ようやく、一つの区切りがつけられそう。……かなぁ……。 自分から望んだことだけど。「これで終わり」と思うと、どうしようもなく、泣けてしまいました。
2010年09月16日
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「ともかく」と、咳払い一つして、話題から逃げようとする樋口を、気付かないふりして逃がしてあげて。「ホント、変わってますよね、久住さんって」「……あはは~。 君ほどじゃあ、ないと思うけどね~」 から笑いして、棒読みのセリフを告げると、樋口は「俺?」と眉をひそめた。「そ。 せっかく人が、失礼千万の言動を見逃してあげてんのにさ。 さらに爆弾投下してくるって、並みの神経の持ち主ではないわよね」 いいつつ、割りばしの、食い箸の反対の方で、ズビシ。と、額をつっついた。 不意打ちをくらった樋口は「って!」と、まともにくらってしまい、目をまんまるにしている。 でも、自分がどんなことを言ってるのか、自覚がないらしく、お箸の突撃をくらった額をさすりつつ、わけわかんないって顔をしていた。 ……それもそれで、腹がたつけど……。「人を平気で変人扱いするのって、いかがなものかと思わない?」「変人?」 無言で私がうなずくと「誰がですか」などと言ってくる。「私のこと言ってんでしょ? ……ってか、本人に、んなこと言わせないでよ……」 私は絶対。 樋口の方が変わってると思う。 口にしないのは、私が常識があるからだ。 思ったことをペラペラ口にする、どこかの誰かさんと違って、分別を持ち合わせてるから。 そこまで言っても、樋口はなぜかキョトンとした顔をしている。 しばし黙考したかと思うと「俺……」とぼそりとつぶやいた。「久住さんを変人なんて言ってませんよ?」「言ったじゃない。いまのいま。数分前に」「言ってません」「言ったってば」「俺が言ったのは、久住さんは変わってるってことです」「ほら~。言ってんじゃん」「いやだから。 変わってるとは言ったけど。 変人なんて意味はありませんよ」「………………。 ………………ん?」 ちょいお待ち?「『変わってる人』イコール『変人』だよね?」「いや、まあ、そうは言えなくないですけど。 俺は変な人とは言ってませんよ。『変わった考えを持ってる人』って意味で言ったんです」
2010年09月15日
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いまの部署は研修が多いです……。 研修自体は勉強になるので、行くのはイヤではないのですが。 その分、自分の仕事がたまるのが嫌です……。 明日は午前中で終わりだけれど、そのあとの仕事を考えると、気が重いです……。 それに。 仕事の中の重要な内容(規定)を。 コロコロと仕組みが変わるからとはいえ、役席がある人より、一般職員が主となって把握しているってどうなんだろう。……って、思います……。 ってか、仕組み、コロコロ変わりすぎ……。
2010年09月14日
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「うち?」「ええ。うちの課ですよ。多くないですか、見学」「そりゃまあ、ねえ。 一般の人に見られても、痛くもかゆくもないとこだから」 うちの会社は、総合会社の部類に属している。 総合会社ってのは文字通り、いろいろと事業に取り組んでいるところだ。 自社製品を開発して、売り込んだり、仲介事業をやったりしてる部署もある。 全国区となると及びもならない小さな会社だけれど、地元――ってか、県下では、名を知らない人はいないって会社だったりする。 地元社会とのつながりも深いから、頼まれごととか無視できなくて。 その一つが社会見学だ。 受け入れる側としては、結構めんどくさいところもあるんだけど、向こうからうちの会社に興味をもってもらって、んでもって、宣伝料金かからずに自社を売り込めるってんだから、そういう意味ではおいしいところもある。「……それ言ったら、身も蓋もないんですけど……」「いいじゃん。ホントのことなんだら」「いや、見学を受け入れる主旨は、社がしていることを広く知ってもらおうってところにある――……って、前の部署では聞いてたんですけど」「それはそうだろうけどさ。 それは建前のきれいごとじゃない。 あわよくば……。って思ってんのが本心でしょ? 子供の社会見学なんてさ。 あれ、結構おいしいものじゃないの。 小さい頃はうちの社名なんて、気にもとめないじゃない。 それがさ。 社会見学で、普段、接している場所とは別世界にいきなり触れて。 驚きと同時に脳裏と心に、深く刻み込まれるってもんでしょ、うちの会社のことが。 小さいころ覚えてるものって、後になっても結構覚えてるものなのよ。 そんな小さいころから顧客をつかんでるなんてさ。 うちの広報も、やることやってるよね」「……いや、俺としては。 純粋に子供たちに『こういう仕事もあるんだ』と、知ってもらうために、善意で受け入れているものを、どうしたらそこまで、ねじ曲がった考えができるのかっていうほうが、不思議でならないんですけどね……。 成人した一般人の見学を受け入れてるのも、社の理解を得るためですよ」「おや。 やけにここの肩、もつじゃない」「俺は普通ですよ。 久住さんが異端なんです」 あきれ顔の樋口に、私は肩をすくめるにとどめておいた。「物事、もっと素直に受け止めたらどうです?」「残念ながら。『素直でかわいい私♪』は、遠い昔に置いてきたわ」「……誰も『かわいい』なんて……――っ、 い、いやいや。 何も言ってないです。 断じて、言ってませんから」 じっと樋口に目を向けると、彼は慌てたように私から目を反らした。 ……睨んだつもりもないんだけど。 なして、そう怖がる?
2010年09月13日
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今年は暑い夏でしたね。 建物の中で事務仕事ばかりなので、日中の猛暑というものは、そう感じなかったのですが、朝夕でも、もわ~んと暑くてかなわない年でした。 私は汗をかくほうなのですが、今年はちょっと様子が違いました。 以前は、汗が出て、額の汗が目にはいりそうになったり、鼻の頭とか、すぐ汗が出ていたのですが、今年はそれがありませんでした。 ありませんでしたが、汗はでます。 ……首のあたりが特に。 ってか、首から下しか、汗をかきません。 化粧崩れを、前のように気にしなくて助かりますが、少し動くと、首からたらたら汗が流れて。 家の中では、首にタオルをずっとまいてました。 いちいち拭くのも面倒だし、ほおっておくと、汗がたら~っと下にたれてきて、気持ち悪いので……。 汗をかく場所が変わるなんて。 体質が変わったのでしょうかね。
2010年09月13日
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◇◇ ◇◇「見学来てたなら、教えてくださいよっ!」 一仕事終えてのお昼休み。 午前中の小休憩同様、なぜか樋口は私の後をついてくる。 ……ま、理由は。 考えなくても見当はつくけどさ。 食堂で「日替わり定食Aランチ」を前に、その先の――つまり、向かい側に座っている樋口は、悲壮に暮れた顔で、もう何度目になるかっていう、恨みつらみを並べている。 ……しつこい。 男のくせ(とか言うと、一部でヒンシュク受けるけど……特に同じ部署の樋口以外の約一名)に、ねちっこいなぁ。 私はため息をひとつ落として、うどんをつるつるとすすった。 今日の日替わり定食は、天ぷらうどんの定食だ。 天ぷらうどんに、塩おむすび一つ、お味噌汁にポテトサラダ、おしんこがついている。 その組み合わせが、あうのかあわないのか、イマイチわかんないけど、食べれないことはないので、特に気にしてはなかった。 食事中だと言うのに、樋口は食事がまずくなることばかりをつらねている。 ……確かに。 ちょこっと樋口で遊んでたところがあるから、聞く側に回ってたけど。 いいかげん、うざい。 ってか、食事中は勘弁してよ。「わかった。わかったから。 話はあとでゆっくり聞くから。 今はお昼、食べよ? 目くじら立ててると、食事もおいしくなくなるよ?」 私の言葉に、樋口は「誰のせいだと思ってんだ」的な表情で、眉根を寄せていたけれど。 意見には賛同してくれたようだ。「一時、休戦するだけですから」 と告げて、自身のショウガ焼き定食に手をのばす。 私は安堵の息を胸の内でついて、一時的ではあるけれど、訪れた平穏に感謝した。 それからは、樋口は約束通り、見学に関する恨みつらみ、小言は封印した。 かわりに、前から疑問に思っていたのだろう。「うちって社会見学者、多くないですか?」 との疑問を口にした。
2010年09月13日
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2 我が愛しの職場、製品管理部門は、社の一階と地下にまたがっている。 私、こと、久住唯(くずみ ゆい)は、製品管理部門の「係長」って肩書をもらってた。 ……まあ、部署が部署なら「26で係長!?」……なんて。 一騒動、一波乱あろうかってもんだけど。 部署が「製品管理部門」とわかると「……ああ」との納得と、一抹の嘲りを向けられた。「製品管理部門」は、別名「倉庫番」としての二つ名が……ってか、後者の方が、社内では広く知られている。 つまり。「製品管理部門」との名を聞いて「なんだそれ?」と思う社員は多くても。「倉庫番」と聞けば「ああ」と、即座に理解される場所なのだ、私の受け持ちは。 実際、仕事内容って言えば、倉庫番だものね。「ってわけで。 以上、仕事内容の説明、終了」 背筋を伸ばして、額に手を当てた敬礼スタイルで呟く私に、背後から「何してんですか!」との樋口の怒号が飛んでくる。「ぼさっとサボってないで、キリキリ動くっ!ホラホラホラ!」「なによー。事情を知らない皆々様に説明してただけじゃない~」「誰に説明すんですか、誰にっ! 必要ないでしょ、んなこと!」「そう?」 言いつつ、つつつ。と横にスライドするがごとく、私が身体を移動させると。 樋口の視界に、目をこぼれんばかりに見開いて、あっけにとられた中高年の方々が現れた。 ちなみに、この方々、縦に列をなしている。「社会見学に来られた、地元自治会の方々でした~」 お辞儀がてら、樋口に紹介すると、中高年の方々は、ぎこちなくだけれどつられてお辞儀してくれた。 それから、次の見学地に向かう方々を見送り終えるまで。 樋口は自ら発した失言の数々に、しばらく凍りついていたのでした。 ……何無(なむ)。
2010年09月12日
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第1章 夢を忘れたツケ 1 「――ってなことを、子供のころ、よくしてたんだぁ」 屋上のベンチに座り、背もたれに両肘をひっかけて、だらりと体重を預けて。 ついでに空を見上げたら「危ないですよ」と樋口に膝を叩かれた。 「あ。セクハラ。」「だったら。そう言われるようなことされるようなこと、……あれ? ……いやとにかく。そんなこと、しないでくださいよ」「……言いながら、自分でも意味がわかんなくなったっしょ」「チャチャ入れる前に。タバコふかしがら上向くなんてこと、やめてください。マジで危ないですって」「ハイハイ」 今にもタバコをとりあげられそうな雰囲気だったから、素直に言うことを聞いておいた。「禁煙、がんばるぞ」中の、限られた楽しみを取り上げてはたまらない。 樋口はからかうとおもしろい。 ムキになって反論してくる様子が、何だか子猫が威勢を張ってるように見えて、ならなくて。 それを内心、ほほえましく思ってるんだけど、そこは樋口には秘密にしてる。 年下と言えど、成人した男性だ。 私が先輩にあたるとはいえ「かわいい」なんて思われてると知ると、良い気はしないだろうから。 顔は正面を向いたけれど、背もたれに両腕をのっけて、背をだらりと預けてるのもそのまま変わらず。 そんな私を、樋口はうろんな眼差しを向けて、そんでもって肩を落とし、頭を垂れて深々と息をはいた。「それが女性がすることですか」 「性は等しくあるの。幻想なんて、早いうち打ち砕かれてた方が、ダメージが少ないってもんよ?」「後半は聞かなかったことにして――『性は等しく』……って、何ですか?」「男『性』、女『性』。同じ『性』がついてんだから、人として違いはないでしょ」「『人』として、すでに同じだと思いますが。ってか『人』として違ったら、人外魔境でしょう?」 間髪いれず返してくる樋口に、私は顔をそむけて舌打ちする。 音、抑えたつもりだったけど、樋口の耳には届いたようだ。 ……地獄耳め。「また雰囲気で言っただけでしょ?」 聞いてくる樋口が胡散臭そうにこちらを見ているだろうと、顔を見なくてもわかった。声に感情がにじんでたから。 またコイツ、適当なこと言ってんなー。 ……って、そんな呆れとあきらめが滲んでる。「さあねぇ……」 肩をすくめて素知らぬふりをする私に、樋口はため息を落とすだけだった。 前はくどくどくどくど、長~い説教をくらってたもんだけど(本人は親切心からの忠告と思ってる)、最近はそれもなくなった。 馬の耳に念仏。馬耳東風。だと、ようやく理解してくれたようだ。……理解してくれるまでが長かったけど。「そんじゃ、そろそろ戻りましょうか」 フィルターぎりぎりまで吸ったタバコを、灰皿に押しつけて火を消して、私は「よっ」とベンチから立ち上がった。 両腕を空に伸ばして思い切り背伸びをしていると、つられて樋口も立ち上がり、自分で肩をもみつつ、腕を軽く回していた。「さて。キツクて楽しい、肉体労働時間の始まりだぁ」 言って、からからと笑う私に、樋口はげんなりとした顔をしていた。「久住さんって、無駄に元気ですよね」「だって好きだもん、この仕事」 嫌味も皮肉もなんのその。にっと笑って返すと、毒気を抜かれた樋口が、目をしばたたせて諦めの吐息をついていた。
2010年09月12日
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保管庫更新しました。「クチナシの庭」です。
2010年09月12日
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<序章> 午前零時。 日付が変わる瞬間、だからといって何がどう変わるわけでもなく、世界が劇的に変わるわけでもなく。 私自身がどう変わるわけでもなく。 これまでどおり、そこに有り、ここに有る。 いま、ここに、存在している。 円を描く秒針を眺めたあと、私は静かに目を閉じた。 両手で持っていた目覚まし時計をベッドサイドに置いて、ライトも消す。 全てが闇に包まれて、私は深く息を吐いた。 日付が変わって、新しい一日が始まる瞬間。 日付が変わったのを確かめてから、私は眠りにつく。「明日」が来たのだと「今日」の私が確信して、ようやく安堵できる。「明日」に辿りついた私が「今日」になった「明日」に期待する。 さあ。 また新しい一日が始まる。 今日は、どんな楽しいことがあるのだろう?
2010年09月12日
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中途半端ですみませんが、ちょっと新しい作品を掲載していきます。 今度の作品は、短期掲載で、書き終えたら別のところに移動します。 もともとは別のところで書こうと思ってましたが、書きづらかったので、こちらで一度掲載して、それを移動させるスタイルの方がいいかなぁ……。と、考えてのことです。
2010年09月12日
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