「お母さん、人間は死んだらどうなると?」
「寝たら、何にもわからんようになるでしょ。
あんな風になるとよ」
「え~、じゃあ、周りが変わっても死んだらわからんと?」
「わからんよ。だけん、生きてる間に精一杯生きればよかとよ。
難しく考えんでよかと」
まだ小学校に上がる前、5歳か6歳だった私が
死ぬことが怖くて、母に訊いたことがあります。
母は「生きてる間、精一杯生きるだけ」と答え、
私はそのとき、それで納得しました。
昨日は、福岡美術館で開催されている大英博物館
古代エジプト展に行ってきました。
太陽が西に沈んでも、また東から出てくるように
人も死んでも再生する、と古代のエジプト人は
考えていたようです。
冥界にいるときに、いろんな試練があるので
この試練のときはこの呪文、その試練のときはその呪文を
唱えなさい、というのが死者の書のようでした。
試練を乗り越えた最後に審判があるあたり
閻魔大王にも通じるなと感じ、洋の東西を問わず
死は人が一番怖れるものだろうな等と感じながら
帰ってきました。
幼い頃、私の母は「生きている間精一杯生きればいいんだよ」と
教えてくれましたが、
今の私だったらどう答えるか?
「生きている間、自分に正直に生きなさい」
そう答えると思います。
自分を偽らずに生きていけたら、「幸せだった」と
思えるのではないかと、そんな気がします。
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