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いよいよ車体の組み上げの最終段階の部品となったシートだ。現車に付いていたシートは中のスポンジが丸見えになる程に激しく破れスチールのシートベースはサビで朽ち果て原形を留めていなかったが、写真屋が持ってきてくれたシートは表皮以外は十分使える上物である。しかし、問題はシート表皮である。TYの表皮は格子パターンが加熱プレスされており、この模様を作る事は出来ない。汎用の表皮を買って張ろうかとも思ったが、どうもシックリ来ない気がするので、シート屋さんに見積を取ってみることにした。小さなシングルシートだし、形状も簡単なので、ビックリするような金額では無いだろうと、写真と共に加熱プレス以外で格子パターンの加工が出来ないか?とのメッセージを付けてメールを送ったら返信が来た。格子パターンの型押しは出来ないが、ミシンステッチなら出来ると言う事で、ミシンステッチとパイピングを施行して張り替え金額が税込み25,300円との事。ビックラこいた。TYには贅沢過ぎる。以前ネットでタイ製の表皮を販売しているサイトがあったのを思い出して、検索するもなかなか見つけられない。TYのブログ記事を頼りにしつこく探すとやっと見つかった。DACHI(ダチ)TY125用スタンダードシートカバー送料、手数料、税込6,952円。これで十分だ。届いた表皮は縫製もシッカリしており、内張りも付いている。それに格子パターンも純正と同じだ。表皮の品質が少し安っぽい感はあるが、問題無い範疇である。表皮が届く迄にスチールのシートベースのサビを落とし、塗装を施し、取り付けステーが付いていなかったので、現車のベースから外しこれも塗装、ゴムクッションも2つ欠損していたので、現車のベースから補充しておいた。表皮の取り付けはベースの△の爪を起こし引っ張りながら爪に刺して行くのだが、シートの形に縫製されているし、小さなシングルシートなので、シワが出る事も無く取り付け出来た。やはり格子パターンがあると、純正のようで恰好良い。写真屋から貰ったシートベースとアンコ表裏共多少赤サビが出ているシートベースグラインダーとスポットブラストでサビを落としたシートベース塗装を終えたシートベースステーを取り付けたシートベースダチのシート表皮シート表皮の裏側ベースに取り付け中の表皮完成した純正と変わらないシート
2020.05.26
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TYのエンジンは何とか掛かるようになったので配線間違いを直して行く。先ずはメインキーとキルスイッチでエンジンが切れない所からだ。XLの配線図にはキルスイッチの記載がないので、キルスイッチは付いていなのだろう。TYのキルスイッチは配線が1本出ているだけなので、スイッチボックスがハンドルに接する事で、アースになる仕組みだろう。ならばこの配線をポイントからイグニッションコイルに繋がる配線に繋げればエンジンは止まる筈である。やってみるとスイッチが機能した。これでエンジンを止める手段の一つはクリアだ。次はイグニッションキーの配線だ。テスターで導通テストをしてみると、XLのメインハーネスから来ている黒/白の2本の配線はアースだと思っていたが、イグニッションコイルへ繋がる線だと分かったので、メインキーの配線を良く考えながら繋いだ。エンジンを掛けてみたが掛からない。プラグを外して火花が出るかテストしてみるも火花は飛ばない。配線間違いだと思ったが、試しにキーをOFFでキックしたら火花が飛んだ。ありゃりゃ。キーのONとOFFが逆になっている。あれこれ考えながら配線をいじくり倒していたら、コンデンサ(バッテリー)から来る配線とイグニッションコイルへ行く線を繋いでしまっていたのに気づかずエンジンを掛けてしまったので、ウインカーもストップもホーンも全て作動しなくなってしまった。やっちまった。バッテリーに繋いでみても作動しない。よくわからないが、レギュレーターがパンクしたのではないかと思う。もうどうにもならない。復水盆に返らず。後の後悔先に立たず。もうこうなったらガックリと気を落としてヤケ酒を飲むしかないが、幸い中華製の安物レギュレーターなので、被害が少ないのがせめてもの救いだ。本当にレギュレーターが壊れているのか分からないが、amazonでDIO、TODAY、カブ、CD50、ベンリイ50、モンキー等対応のホンダ純正31600-GAH-004型互換12V用中華レギュレーター384円を1ヶ震える手で注文しておいた。3日前に、国からの10万円の給付金が届いたので今日は太っ腹だ。しかし、レギュレーターの到着が6月30日となっているので、それまでは配線作業はお預けとなる。電装点検中のTY電装が全て終わってしまったTY
2020.05.24
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TYの配線間違いを探るべくエンジンを掛けようとしたが、全く掛からなくなった。掛かる気配も無い。突然どういう事だろうか?旧車なのでその日の気分で不調になってしまうのか。プラグを外してキックすると元気の良い火花が飛んでいるので、電気は大丈夫そうだが、ひょっとして点火時期が狂ったのか?しかし、何事も無く掛かっていたエンジンの点火時期が突然狂う事は無いだろうと思いながらも、点火タイミングを確認すべくエンジンカバーを外してフライホイールの合わせマークを探すが見つからない。SMで確認すると「ステータの合いマークとフライホイールの合いマークが合った時、ポイントが開き始めれば良好である。」と記されている。TYの場合、合いマークはフライホイールとクランクケース側ではなくステータ側にあるようだ。フライホイールに開いたのぞき穴の1つに合いマークを発見、覗き穴を回して奥のステータを念入りに調べるが幾ら探してもステータ側の合いマークが見つからない。「房総(暴走)おやじ日記」さんのブログを拝見すると、このフライホイールは175用が付いているようなので、ステータも社外品に交換しているのであろうか。合いマークが分からないのであれば、圧縮上死点を探せば同じ理屈となるので、プラグを外してプラグホールに割り箸を突っ込んでフライホイールを回してピストンの頭に当たった割り箸が一番飛び出た所で、フライホイールとクランクケースにマーキングを行う。現車はフライホイールの合いマークが6時の方向になった時が圧縮上死点になるようだ。次にウインカーセットを利用してバッテリーと電球で点火タイミングを測る。フライホイールを正転方向に回して6時の方向の少し前辺りで電球が暗くなったら狂いは無いと言う事になるのだが、電球が明るすぎて良く分からない。暗くなると言うより微妙に光りが揺れると言った具合だが、点火時期は大丈夫そうだ。こうなるとキャブのオーバーフローが一番怪しい。もう一度分解すべく取り外した。フロートバルブを取り出し天眼鏡でティーパー状の先をじっくりと調べて見るも色の変わっている所や段差も確認できないが、念のためにバルブシートと共にキャブクリーナーに一晩漬け、コンパウンドで念入りに磨いた。ついでにメインジェットやパイロットジェットなども点検を行うがどれも問題無い。もう一度清掃して組み立てに掛かる。オーバーフローの原因はフロートバルブとバルブシートの合わせ面にゴミ噛みや摩耗による隙間があるか、フロートが上がり切ってもバルブがバルブシートを閉じ切れない事が考えられる。バルブシートとの合わせ面は大丈夫そうなので、バルブが確実にシートを塞ぐようにフロートの爪を少し曲げて取り付けた。油面が少し下がる事になるが、オーバーフローは直るかも知れない。キャブを取り付けてみるとオーバーフローは直っているようだが、キックするも掛かる気配も無い。撃沈である。こうなると徹底的にキャブを攻めるしかない。覚悟してキャブの脱着が容易に出来るようにマフラーを外し、エアクリも外して身軽にする。キャブをバラしてみると、フロートチャンバーに燃料が半分ほどしか入っていない。フロートの爪を曲げすぎたようだ、大体の油面はフロートチャンバーの縁から1cm位下がった辺りだが、これではメインジェットが燃料を吸えないかも知れない。SMを見ると「キャブをひっくり返してフロートの爪がフロートバルブの凸に僅かに触れる所で止めて、キャブの縁からフロート高さが24ミリになるように調整せよ」と書いてある。測ってみると20ミリもない。24ミリに再調整して組み上げ、エンジンを掛けてみるが全く反応しない。掛かる気配も無い。再びキャブを外し傾けないように真っ直ぐにしてフロートチャンバーのビス4本を外す。燃料がこぼれないようにゆっくりとチャンバーを外してみると、燃料は縁から1センチ弱の所まで入っている。フロートの高さも再度測るが、24ミリで変わっていない。ジェットの詰まりは何回も確認した。特にスローのパイロットジェットとチョークに繋がる細いパイプは念入りに掃除し何回も貫通を確かめている。キャブは完璧な筈である。再び組み立てて、キックするが全く掛からない。10回程キックすると初爆があった。「おっこれは掛かるな」と思いながらキックするも10回に1回ほど一瞬掛かるが後が続かないのだ。おかしい。プラグを確認するも元気の良い火花がバチバチ飛んでいる。汗が出るほどキックを繰り返すが同じ事である。迷宮に入ってしまった。燃料は来ている。火花も飛んでいる。エアークリーナーを外しているので詰まりはない。キャブは完璧だと思う。それなら何故一瞬で止まる。後はアイドリングスクリューの締め具合か?それともエアースクリューの締め具合か?アイドリングはさて置き、エアースクリューはSMに「1回転と1/4戻し」と書いてあるので、その通りにしている。そんなにシビアな物では無いだろうと思っていたが、エアクリを外しているので、ひょっとしてエアーが入り過ぎて薄くなっているのだろうかと思い、試しにエアースクリューを全て締め込み戻し無しにしてキックしてみると、掛かった。エンジンは勢い良く回っている。チョークを戻しアイドリングスクリューを回しアイドリングを調整する。エアースクリューをナメてはいけなかったのだ。こんな落とし穴があったとは…..。やっと掛かったのは良いが、何故急に掛からなくなったのか、それが分からないので不安はつきまとうが、取り敢えず目出度し、目出度しだ。一番下のホールの上にある切り欠きがフライホイールの合わせマーククランクケースには合わせマークがない電球による点火時期の確認フロートバルブとバルブシート分解して洗浄したパーツ一番下に見える細いパイプが詰まりやすい油面が下がりすぎているフロートチャンバー内の燃料爪を戻し過ぎてフロートが下がり過ぎている状態
2020.05.22
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折角作ったメンテ用のサブタンクだが、燃料コックがないのでタンクを乗せる事にした。写真屋から貰った2つのタンクのどちらにも燃料コックが付いていなかったので、手持ちの中古コックを探してみたら、タンクのネジ山に合うコックが1つ見つかった。しかし、ストレーナーが欠品となっていたので、銅パイプを適当な長さに切って、先をベンチグラインダーでティーパー状に削り、ストレーナーが入る穴に打ち込んだ。濾過装置は無いが、これで予備タンクの機能だけは確保出来ただろう。銅パイプの長さは燃料の減り具合を見てから調節する事にする。コックを分解して内部のパーツを洗浄して組み立てる。ゴム部品が再使用できる事を祈るばかりである。ストレーナーが無いので、タンク内のゴミがそのままキャブに入るのを防止するために、燃料フィルターをamazonで探したら2ヶで598円の格安品が見つかった。これでやっとタンクの装着が可能である。タンクキャップはオークション等では3千円を超える値が付けられていたので、2年前にYAMAHAで確かめたら純正キャップが2,290円で販売されていた。オークションは気を付けないと、中古でも新品よりも高値で出品されているものがある。ガスケットはコルク製だった。キャップのネジ山を越える時に破れるのではないかと思うほど、ギリギリだったが慎重に作業を行ったので何とか付いた。タンクに混合油を少し入れてコックをRESにするも燃料漏れはない。パッキンが何とか仕事をしているようだ。これでバイクを移動させてエンジンを掛ける事ができる。洗浄を終えた燃料コック銅パイプを打ち込んだコックamazonで買った磁石入り燃料フィルター新品のタンクキャップとコルクのガスケット
2020.05.19
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TYのキャブがオーバーフローを起こすもののエンジンは掛かった。1日おいて二度目のエンジン始動を行う。サブタンクからの燃料ホースを繋いでも燃料は溢れて来ない。オーバーフローが直った?エンジンをキーをONにしてチョークを引いてキックするも掛からない。掛かる予兆もない。どうも火花が飛んでいないような気がしたので、プラグを外してスパークを確認するとやはり飛んでいない。コイルが壊れた?それでも更にキックで確かめるとたまに太い火花がバチバチと飛ぶ。プラグが変だ。こんなプラグに構ってはいられないので、新品のプラグに替える。エンジンに付いていたプラグは5EだったがSMを見ると7Eとなっている。新品は熱価が8Eだがエンジンを掛けるだけなら何でも良いだろう。プラグを新品にしただけで、一発で掛かった。チョークを戻しアイドリングしながら電気系の確認を行う。ヘッドライトケースの上部に仕込まれたライトのハイ/ロー切替の表示ランプをニュートラルランプに改造したがこれは何とか点灯している。(後日写真屋がTYを見に来た時に聞いたらヘッドライトケースの赤い表示灯はニュートラル灯ではないかという。ニュートラル灯で赤はあるのかなぁ?SMを見ても配線図を見ても記載が無い。)次はウインカーだ。スイッチを入れると左右前後及びメーター内の表示灯とも明るく点滅する。レギュレーターもコンデンサも仕事をしているようだ。次はホーンのスイッチを押してみると、曇った音だが何とか鳴る。次はテールライトを点けてみたら、明るく輝いて直ぐに消灯してしまい、その後は一切点灯せず。過電流が流れて球切れか?そうこうしている内にまた燃料がオーバーフローパイプがから漏れて来た。やっぱりオーバーフローは直っていなかったのだ。これも何とかせねば。一旦エンジンを切って電気配線の点検を行おうと、キーをOFFにするがエンジンが止まらない。キルスイッチ入れてみたが、こちらもエンジンが切れない。最初掛けた時にはエンストして止まったので、キーとキルスイッチは確認していない。電気系統が明らかにおかしい。がっかりである。過電流が流れてコンデンサやレギュレーターが壊れたかも知れないと思うとゾッとする。ヤケ酒を飲もうとしたが、思い直してバッテリーを繋いでみると、ウインカーとホーンは問題無く点滅、響くが、ストップランプは点かない。バルブを新品に替えてみると点灯した。やはり過電流だろう。何れにしてももう一度最初から配線を見直さないとダメだろう。配線はそんなに甘くはないか。トホホホホ。現車に付いていた5E(右)と新品の8E(左)
2020.05.15
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配線も大体終わったので、エンジンを始動して間違い部分を確認する事として、始動準備に取り掛かる。点検用バッテリーを外してコンデンサーに繋ぎ変える。キーをONにしてプラグを外して、プラグコードに差し込み、エンジンのフィンの上に置き、火花がよく見えるように蛍光灯を消してキックすると、力強い火花がバチバチと飛んだ。配線はOKのようだ。次は20:1の混合油を作って、自作の燃料サブタンクに100ccほど入れてビニールホースをキャブに繋ぐ。燃料が入って行くのを確認して、暫く待つ。キャブからは燃料が漏れていない。念入りにクリーニングした甲斐ががあったのだろう。火花は飛んだ。燃料も入った。エアーフィルターは自作ならが新品のスポンジに交換してある。エンジン始動条件は全て揃ったのでこれで掛からない訳が無い。チョークを引いていざキック。軽い。TYの修理を行おうと決めた時にTY50のタンクを付けてキックした時はとんでもなく重かったのだが、今度は拍子抜けに軽い。前回は恐らく何年も不動だったので、プラグホールからオイルを垂らしているとは言え、ピストンが張り付き気味だったのだろう。その後、ピストンを抜いてクリーニングをした事でスムーズに動くようになったと思われる。175ccにボアアップされているとは言え、キックは軽くないとトライアルは出来ないわな。TYはキックのストロークがTLの半分ほどしか無いが軽いので苦にならない。再びキックを再開。10回ほどキックするがエンジンは沈黙したままだ。何で?どこが悪いのか?更にキックすると爆発の兆候が現れた。次のキックで爆音と共に目覚めた。暫くしてチョークを戻し、急いでアイドリングスクリューを調整して適正なアイドリングにすると、作業場の中が青煙りでモウモウとしている。こりゃたまらんと窓を開けて換気を行う。パラパラパラとアイドルしているTYを眺めながら安堵のため息をついていると、突然、車体の下に燃料のシミが広がった。オーバーフローだ。サブタンクから繋がっているビニールホースを引き抜いて、燃料供給を止めた。折角作ったサブタンクだが、燃料を止めるストッパーが付いていなかったのは不覚だった。使い物にならない。ヤンマーの耕耘機に続きまたしてもオーバーフローだ。古いキャブなので、念入りにクリーニングたつもりでも、フロートバルブ辺りはどうにもならないのだろう。もう一度バラしてはみようと思うが、期待薄だなぁ。しかし、エンジンが掛かっただけでも良しとするか。やっと目覚めたエンジン
2020.05.09
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テールライトはフェンダーに開けた3つの穴に取り付けボルト2本と配線を通すだけなのだが、ナンバープレートは純正のような取り付け方は出来ないので、ゼファー400の車検用に取り付けていたステーを流用する事にした。ステーの反射板を外し、上下反対にしてフェンダーのRに応じて曲げ加工を施す。材質はアルミなので、ハンドベンダーで簡単に曲げることができた。ボール盤で穴開け加工を行い、テールランプのボルト2本で押さえて固定する。フェンダーとの接触面はチューブを切って両面テープで貼りつけた。設置場所が限定されたために、ナンバープレートが少し上を向く事になったが、後ろからもよく見えるので、大丈夫だろう。トライアルバイクでは、テールランプとウインカーとナンバーブラケットが一体となった野暮ったいテールアッセンを外して、小振りなテールランプを取り付け、ナンバーはフェンダーの形に曲げて、フェンダーに直付けする事がよく行われていたが、その事を思えば、こちらの取り付け方の方がスマートだろう。ハンドベンダー曲げ加工を施す汎用ナンバープレートステー曲げを終えたステーフェンダーの形に合わせて最終修正を終えたステーステーの上から取り付けたテールライトインナーフェンダーの裏側純正と同じ取り回しとした配線と汎用テールライトとウインカー
2020.05.07
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TY175のパーツリストにはリアのインナーフェンダーが記載されているが、この車体に付いていたバラバラに壊れたリアフェンダーにも写真屋から貰った2つのフェンダーにもインナーフェンダーは付いていなかった。そんな物は無くても何とかなると思っていたのだが、テールライトをフェンダーに付けようとして、問題に直面した。テールライトは以前TLR200に取り付けていた汎用の社外品で、テールとストップのダブル球が1ヶ収まるシンプルな物だ。TL系はテールライトの配線がフェンダー上(外側)のセンターを通って、シート下に入り、丸見えの配線はゴムの配線カバーで覆われるようになっているが、TYはフェンダーの内側を通り、シートの後部付近に開けられた穴からシート下に入る仕組みになっているのである。そこで、配線の取り回しを考えてみた。1.TL系と同じようにフェンダーの外側に取り付け、TL系のフェンダーカバーを入手してフェンダーにカバーを取り付ける穴を開ける。簡単に出来ると思うが、折角綺麗に塗ったフェンダーに沢山の穴が開く。フェンダーの中央に黒いカバーが付くのは、見た目がよろしくない。2.フェンダーの内側に布製のガムテープで配線を貼りつける。一番簡単な方法だが、ガムテープの耐久性が疑問であるし、タイヤとの接触があった場合、配線の損傷も考えられる。3.配線をフェンダーから回避させて、フレームに取り付ける。テールライトはフェンダーの中央にあるので、フェンダーのサイドまでをどうやって取り付けるか?そして、配線が丸見えになる。4.純正と同じようにインナーフェンダーを作り、フェンダーとの間に配線を通す。アルミや鉄板で作るにしても、繊細な曲げ加工が必須で、素人には難しい。5.インナーフェンダーの出品があるまで、ヤフオクに網を張って気長に待つ。ヤフオクは時々見ているが、インナーフェンダーは見た事が無いので、このまま待っていたら何時の事になるのか皆目見当も付かない。思案の末、4.のインナーフェンダーを作る事にした。但し、難易度の高いアルミや鉄板ではなく、FRPだ。これなら、以前フェンダーを作っているので要領は分かっているし、その時余ったポリエステル樹脂と硬化剤も手持ちにある。買うのはガラスソフトマットだけだ。そうと決まれば早速ホームセンターに材料を買い出しに走る。ガラスソフトマット1m332円、内径12ミリのビニールチューブ1m110円を買って帰る。予備のリアフェンダーを洗って汚れを落とし、よく見てみるとフェンダーの内側にインナーフェンダーを取り付けた跡が残っていた。これでインナーフェンダーの大体の形が分かった。ビニールチューブを配線が通るラインに沿って置いてみて、必要な長さにカット。曲がり癖のついたチューブに適当なパイプを挿し込み真っ直ぐにして薄い両面テープを貼る。パイプを抜きフェンダーに貼りつける。後でFRPの剥離を容易にするためにフェンダーに予め開けられている穴はセロテープで内側から塞いで、インナーフェンダー跡にシリコンスプレーをタップリと吹いて置く。ガラスソフトマットをハサミで適当な形に切って硬化剤を混ぜたポリエステル樹脂を絵筆で染み込ませて行く。マットを2~3枚重ねて行くと形になって行くのが分かる。少し薄いかも知れないがポリエステルが無くなったところで終了とした。2日置いて剥離に取り掛かる前に、カットラインをマジックでなぞって置く。今回は、フェンダー全体ではないし、シリコンスプレーをタップリと吹いた事もあり、フェンダーに開けられている穴から鉄棒を突っ込み押し込んだらアッサリと剥離出来た。ベンチグラインダーと不織布ディスクを付けたグラインダーで整形し、塞がってしまったホースの両端はドリルで穴を開ける。ホースの中にテール配線線を仕込もうとしたが、ギボシが邪魔になって入れづらいので、ホースは外して凹みに配線を這わす事にした。リアフェンダーを外すのが面倒になったので、インナーフェンダーに両面テープを貼って、フェンダーとの位置決めを行おうとしたら、FRPのインナーフェンダーに楕円のボルト穴の型が形成されていた。位置決めをする必要がないのは楽だ。フェンダーとインナーフェンダーを重ねて左右のフェンダー取り付けボルトで固定してテールライトの穴開け加工を施した。これでやっとテールライトの取り付けが出来る。ガラスソフトマットとコーヒー缶に保存しておいたポリエステル樹脂、硬化剤インナーフェンダーの取り付け跡が残る予備フェンダー配線を通すラインに沿ってビニールチューブを設置しシリコンスプレーを吹くFRPの施工が終わったインナーフェンダーフェンダーから型抜きしたインナーフェンダー表フェンダーから型抜きしたインナーフェンダー裏整形を終えたインナーフェンダー表整形を終えたインナーフェンダー裏ビニールホースを外したインナーフェンダー
2020.05.05
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部品取り車のTLM50から外したレンサルのアルミハンドルにはハンドルブレースが付いていなかった。ブレースが必要なような難所は行かないので、要らないのだが、やっぱりトライアル車はブレースが無いと恰好悪いと思い、取り付ける事にした。見た目を飾るだけで、機能はどうでも良いので、これ以上無いだろうという極限に近い安値のブレースをamazonで探し出した。アルミ合金製で4色から選べ、何と送料込みで466円だ。恐らく中華国から送って来るのであろう、到着に1ヶ月ほど掛かったが約束通り無事届いたが、アルミの表面が汚いし、何だか短い。一昔前の中華品質である。早速取り付けに掛かったのだが、ハンドルを外さないとクリップが付かない。ブレースが短いのでハンドル取り付けボルトに接触する程下側にしか取り付ける事ができないのだ。オマケに取り付けボルトを締め込んでもクリップとブレースバーの間に隙間が出来てしまう始末である。隙間を埋めるために厚ワッシャと平ワッシャを挟んで何とか取り付ける事が出来たが、見た目は今一つ良くない。機能するかどうかも分からないが、無いよりはましだという程度だ。やっぱり値段相応であろう。中華品質のハンドルブレース付属のキャップボルトと厚、平ワッシャクリップにワッシャを挟んで取り付けタブレースバー何とか取り付けたが一寸短いハンドルブレース
2020.04.29
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テールライトの汎用品に配線接続を行い、バッテリーに繋いで点灯確認を行った。フロントもリアもブレーキランプは問題無く点灯した。どうやら配線は間違っていないようだ。テールの汎用品には6Vから12Vの電球に交換しているのであるが、ついでにもっと明るいLEDに交換してやろうとamazonで12V/LED/Wバルブ(S25型)4ヶ入りを1,090円で購入した。テールランプは1灯式のW球となっており、テールランプとストップランプを兼ねている。ここで注意するのは口金のサイドにある2本のストッパー(突起)が並行のものと段差になっているものとがあるので、電球の現物を見て段差のあるタイプにした。届いたWバルブに付け替えて点灯確認を行うと、何と明るい。電球の10倍位の明るさだ。これで視認性も大幅に向上する事だろう。S25型LED/Wバルブ明るく光るLEDストップランプ
2020.04.27
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TY125のスピードメーターはヤフオクでもなかなかお目に掛かれない超レアー品だが、以前写真屋からタンクやフェンダーと共にプレゼントしてくれていた。しかし、メーターケースの下側が潰れて、メーターパネルも折れ曲がっている。ガラス蓋を外してケースを叩いた跡があるので修理しようとしたのだろうが、難しかったので、諦めたのだろう。新品の社外品を付けるという手もあるが、このバイクには当時物のレトロなメーターが一番良く似合うので、修理する事にした。メーターパネルを外して、中の心臓部を取り出す。ケースを万力に挟んで内側に鉄棒を挿し込み凹み箇所をハンマーで根気よく少し余計に叩き出す。万力から外して今度はプラハンで外側から軽く叩いて微修正を行うと見た目は円形に戻った。プレートの曲がりも叩いて直し、ガラス蓋を嵌め込むと何とか違和感無く修理できた。メーターの作動確認を行うべく、メーターケーブルを取り付けて、反対側の先をドリルドライバーで咥えてワイヤを回すと、メーターの針が動いたので、機能の健在を確認できた。メッキケースは点サビやガムテープを貼った跡などで汚れていたので、ボンスターで磨いて輝きを取り戻した。ライトステーへの取り付け金具の裏側にもサビがあったので、スポットブラストで除去し、サビ跡部分だけシルバースプレーを吹いて乾燥。メーターケースにはウインカーの表示ランプとメーター照明のバルブを装備する穴が2箇所開いているが、ゴムの緩衝材が付いたソケットは欠損となっているので、分解したXL125Sのインジケーターランプのゴムソケットを流用した。ウインカーソケットは6Vのウエッジ球を外して、手持ちの12Vアンバー色のLEDウエッジ球をメーターにはamazonで購入したLEDウエッジ球(T10型)白色4ヶで281円に交換。メーターケースとステーとの間を配線が通るので、隙間を作るためケースの2本の足にエプソンプリンタのゴム部品を嵌めてみるとピッタリだ。スピードメーターは精密機械なので衝撃を緩衝するように足に通したステーにゴム製のスペーサーを挟んでRピンで留める仕組みになっているので、道水管修理用のゴムパッキンとワッシャを挟んで取り付けた。ケースの下部が潰れたメーター中の計測部分を取り出すと歪みが良く分かるメーターケース修正を終えたメータードリルドライバーを使って作動確認中のメーターメーターケース取り付けステーのサビスポットブラスト後のステースポット塗装を終えたステー水道修理用ゴムパッキン(上)とエプソンプリンタゴム部品(下)取り付けに使ったゴムと鉄ワッシャ12V/LEDウエッジバルブ取り付けステーをRピンで留めて完成したメーターライトステーに取り付けたメーター
2020.04.25
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TYの配線をオネオネとやっている。結線が出来た箇所からテストを行うために12Vバッテリーを繋いで、ウインカーを点けてみようとしたら点滅しない。やはりウインカーリレーがLED用では無いようなので、amazonで12V用ICウインカーリレー320円を買ってみた。どうせ中華製だろうが、このリレーには端子が分かるようにBとLの刻印があったので助かった。Bは電源に接続、Lはハンドルスイッチに接続される。しかしこのリレーに付いている取り付け用ゴムのスリットが小さすぎてフレームに溶接された取り付け金具に入らない。仕方が無いので、ゴムを外しフレームにタイラップで直付けした。先の「難関の電装」記事では灰がウインカーリレーで黒がアースだと書いたが、もう既に間違っていた。2極のウインカーリレーにはアースは要らないのだ。ウインカーバルブもamazonで12V/LEDを10ヶ入り899円で買っていたので、ソケットにはめ込みウインカースイッチを入れてみると、見事点灯。前後左右とも目映いばかりに点滅する。OKだ。ホーンを鳴らしてみる。これもOKだ。次にウインカー表示灯を繋いでみようとしたが、TYの表示灯は1灯しかない。右ウインカーでも左ウインカーでも表示灯は1灯だけだ。昔のバイクは1灯だけが多く、特にオフ車は表示灯が左右専用に分かれているものは殆ど無かったように思う。左右のウインカーから分岐した配線を束ねて表示ランプ線に接続、もう片方はアースに接続してスイッチON。ありゃりゃ!左右のウインカーと表示ランプがが同時点滅を繰り返す。なる程。これで今更ながらウインカーの仕組みが全てが理解出来た。先の「カブのウインカーをLED化」の記事で間抜けな記述をしていた事が思い浮かぶ。誠に恥ずかしい限りである。カブの表示灯は改造してLED2灯式にしていたのだ。従って右のウインカー配線は右の表示灯に左のウインカー配線は左の表示灯に接続してそれぞれアースを取っていたので、問題無く点滅するのは当然なのだが、TYの表示灯は1灯しかない。左右のウインカー配線から分岐した配線を束ねて表示灯に接続すると電気が一度に左右のウインカーに流れてしまい、左右と表示灯が同時に点滅してしまうのだ。電球なら片方のウインカーが点り、電気を消費し、更に表示灯で消費するのでもう片方のウインカーを点すだけの電力が足りず片方は点かないのだが、LEDは消費電力が少ないので、電気が有り余り点かなくても良い反対側のウインカーも点いてしまうと言う訳だ。右ウインカーから表示灯に流れた電流は左のウインカーに流れてはいけないのだ。左も同じで右に流れてはいけない。この電流を一方通行にする時に整流ダイオードが初めて必要になって来るのである。従って、整流ダイオードが必要なのは表示灯が1灯だけのバイクに限るのだ。それを浅はかにもカブの改造時に整流ダイオードまで買ってしまったのである。しかし、そのダイオードが今回役に立つ事になったのは幸いであった。整流ダイオードは電気を一方通行にする機能を持っている。これさえ理解出来れば配線は簡単だ。左右のウインカーから分岐した配線にダイオードの白線(電気を流す線)をそれぞれ接続し反対側の灰線(電気を止める線)を1つに束ねて表示灯の配線に接続、表示灯のもう一本の線はアースに接続。これで電流は表示灯を越えたダイオードでストップして反対側には流れない。ウインカーのスイッチを入れてみると、ウインカーと表示灯が切替に応じて点滅する。これでウインカーとホーンの授業は卒業だ。12V/ICウインカーリレーフレームにタイラップで直付けしたウインカーリレー12V/LEDウインカーバルブ見事点灯したウインカーエーモンの整流ダイオード1A/2本入り配線加工を施した整流ダイオードスイッチの切替により正常に点滅を繰り返すフロントウインカーと表示灯
2020.04.21
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TYのエンジン始動の準備としてマフラーをセットしてみた。サイレンサーをフレームに固定するステーが無いのは分かっていたので、応急的に針金で縛っておこうと思ったが、どのみちステーが必要になるので作成する事にした。純正のステーはサイレンサーに遊びを持たすために、ゴムの緩衝材が付いているが、無くても大丈夫だろうと思い、直付けにする事にした。材料はやはりアルミが欲しいが、薄物ではダメだ。5ミリ程の厚さのアルミは無いものかと探していたら、お好み小屋として使っているトラックのアルミ荷室の扉を留めるヒンジが一つ壊れたまま付いているのを見つけた。厚みも7ミリと申し分ない。早速、真っ赤に錆びたボルトを外して壊れたヒンジを取り外す。このヒンジの厚さは7ミリだが段になっていている所は10ミリ程もあるので、切断が難しい。そこで、切断を容易にするため、この前買った卓上ボール盤の出番となった。切断ラインに沿って多数の穴開けを行うのだ。始めて使うボール盤はテーブルの上下も思った程精度は悪くないし、錐のブレも許容範囲だ。穴開けは普通の錐が使えるので、手持ちの安物を取り付けてみたが、ハンドドリルを使用するのとは全く違った感覚で、アルミだといとも簡単に穴開けが出来てしまう。切り屑もドリルでは粉状だが、ボール盤だと螺旋状になって排出される。錐がしっかり仕事をしている事が分かる。安物の錐がプロ用錐に成り代わったように切れるのだ。素晴らしい。穴開けが終わったので、鉄ノコで切断して行ったが、時間が掛かるので途中からグラインダーに切り替えて切断。厚みも7ミリに揃えた。大まかな形が出来たので現物合わせで、ベンチグラインダーで微調整を行う。取り付け穴と軽量化と見た目の良さを考慮し、肉抜きの穴を開け、ナイロンディスクで仕上げ、最後はバフ掛けを行って完成だ。フレーム側の取り付け穴の位置を間違え、余計な小さな穴が開いてしまった事と、肉抜き穴のセンターの罫書き線を間違え、穴開けの途中で修正したので穴が少し歪になったのに伴い、穴が大きくなり、3箇所開ける計画が2箇所になってバランスも悪くなったが、ボール盤初デビューなので、こんなもんであろう。トラックのアルミ荷台扉の壊れたヒンジボール盤での穴開け作業グラインダーで切り出して取り付け穴を開けたステー肉抜きの穴を開けナイロンディスクで磨いたステー車体とサイレンサーを繋いだステー
2020.04.19
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TY125のライトケースの上部にはヘッドライトのハイビームを知らせる赤いランプが付いている。表示ランプはメーター内にあるウインカーのインジケーターランプと2つしかない。ニュトラルの配線はあるのだが、表示ランプがないのはどうしてだろうか。ライトのハイビームよりもニュートラルの方が断然使用頻度が多く、実用的なので、このランプをニュートラル用に変更する事にした。配線はライト線とニュートラル線を変えるだけなのだが、中のバルブを12Vに取り替えなければならない。内側からソケットフォルダを外してみると、見た事もない小さなムギ球が収まっていた。この大きさなら普通はウエッジ球なのだが、普通の電球の形をしているのには驚いた。指で押さえながら外して、口金を虫眼鏡を使って調べてみるとTOSHIBA/A6と刻されていた。型番を頼りにネットで調べてみたが、こんなムギ球は何処にも無い。サイズを測ってみると長さ19ミリ、口金の直径7ミリだったので、このサイズで更に調べてみると、BA7Sという型番らしい。BA7Sの12V/LEDはamazonで1ヶ499円で売られていた。1ヶにしては高いが、小さくしかも需要がないので仕方がないところだろう。届いたムギ球をソケットに取り付けようとしたのだが、余りも小さくラッパ状になったソケットフォルダが邪魔で指が入らないのでピンセットを使ってみたが、今度は力が掛からず口金の2箇所の突起がソケットの切り込みに滑り込まないのだ。ラジオペンチでやってみたが、ソケットフォルダとムギ球の隙間が狭く、折角買ったムギ球を壊してしまいそうになったので、諦めて、プラスチックのソケットフォルダから金属製のソケットを抜く事を考えた。一見したところ、ソケットはフォルダに嵌め込まれているだけのようなので、ムギ球のお尻が当たる部分を渾身の力を込めてマイナスドライバーで押すと、何とか外れた。LEDのムギ球を嵌める前に壊れていないかバッテリーに繋いで点灯を確かめ、やっと装着。たった小さなムギ球1ヶに悪戦苦闘だ。ムギ球(BA7S)とウインカー球新旧のムギ球とソケットフォルダソケットフォルダから外した金属製のソケット
2020.04.10
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いよいよ電装に取り掛かる。XLのメインハーネスをフレームに仮付けしてライトケースを取り付ける。メインハーネス、TLのハンドルスイッチ、キーシリンダー、フロントストップスイッチ、ウインカーから伸びる配線もライトケースに通す。カプラーは使えないので、全て切り取りギボシを付ける。大量のギボシが必要になるので、amazonでギボシ端子360個セット1,099円と二股ギボシ端子5組646円を買って置いた。配線図を見ながらノートに配線の色と接続箇所を書き込んで行くと次のようになった。TYエンジンからの配線1.黄 ハンドルスイッチ/ライト2.緑 ハンドルスイッチ3.黒 イグニッションコイル4.黄緑/赤 ニュートラルランプXLメインハーネスの配線ヘッドライト内1.黄 ハンドルスイッチ/ライト2.黄緑/赤 ニュートラルランプ3.橙 左ウインカー4.水 右ウインカー5.茶 ハンドルスイッチ/ライト6.黒 ホーンアース、フロントブレーキアース、ニュートラルパイロットランプアース7.灰 ハンドルスイッチ/ウインカー(ウインカーリレー)8.緑2口 ヘッドライトアース、ハンドルスイッチアース9.緑4口 ポジションランプアース、車体アース、スピードメーター照明アース、メインスイッチアース10.緑 ?タンク前付近の分岐黒/白 キルスイッチ?キーシリンダーへの分岐(ヘッドライト内)1.赤 電源2.黒 OFF3.黒/白 アース4.黒/白 アースエンジン付近の分岐1.白 イグニッションコイル2.黄緑/赤 ニュートラルランプ3.黒/白 メインスイッチ4.黄 二股に分岐を作りヘッドライト/レギュレーター5.緑/白 リアストップランプ6.黒 リアストップランプアースバッテリー付近の分岐1.赤 コンデンサ/+(バッテリー/+)2.緑 コンデンサ/-(バッテリー/-)3.黒/白 メインスイッチ4.黒/白 メインスイッチウインカーリレー分岐1.灰 ウインカーリレー 訂正/ウインカーリレーL(ハンドルスイッチ)側に接続2.黒 ウインカーリレーアース 訂正/ウインカーリレーB(電源)側に接続シリコンレクチファイヤー分岐1.赤 レギュレーター左上2.白 レギュレーター左下テール付近1.茶 テールランプ2.緑/白 ストップランプ3.緑 アース4.橙 左ウインカー5.水 右ウインカーTLハンドルスイッチの配線1.黄 ライト2.黒 ホーンアース3.黄緑 ホーン4.緑 ライトアース5.茶 ライト6.白 ライトロービーム7.青 ライトハイビーム8.橙 ウインカー左9.水 ウインカー右10.灰 ウインカーリレー11.緑/白 ライトアースレギュレーターへの配線(4極/ストッパーを上にして端子側から)左上 XLのシリコンレクチファイヤーの赤線左下 XLのシリコンレクチファイヤーの白線右上 黄/ライト右下 緑/アースキーシリンダーの配線(説明書が付属していなかったので、テスターで検知)赤+黒 ON緑+白 OFF配線図だけでは分かりにくい箇所は、テスターを使って導通を確かめながらの作業となったが、断線している配線は無いようだ。それでも何箇所か分からない配線もある。バッテリーに繋いだり、エンジンを掛けたりしながら、解明して行くしか無いので、上記の配線に間違いが多分に有る事が予想できる。従って接続は直ぐに抜き差し出来るように仮接続にしておく事にする。XL50SとTLM50とTY125の配線図とXLのメインハーネス、TLのハンドルスイッチ、TYのエンジン配線、汎用キーシリンダー、汎用レギュレーターの組み合わせになるので頭の中がグチャグチャで時間が掛かってしまったが、ボケ防止には良いかも知れない。ギボシ360個セット二股ギボシ5組セット結線中のライト内赤、緑、黒、白4本の配線が延びる汎用キーシリンダータンク下辺りでメインハーネスから分岐した2本線 緑はアース、黒/白はキルスイッチだろうかエンジンからの配線バッテリー付近の配線レギュレータの配線(結線が間違いない事を確かめてカプラーに通す)テール付近の配線
2020.04.08
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TYにホーンを取り付けようと部品箱を探したらTL用のホーンが2つ出て来たが、1つはサビ無し、もう1つはカバーが真っ赤にサビていた。TLは50も200も6V用なのだが、ホーンは12Vでも対応できるようなので使用する事にして、12Vバッテリーに繋いで動作テストを行うと、サビ無しは鳴らず、サビ有りは鳴った。世の中そんなに上手くは行かない。こんなものであろう。このHONDAの純正ホーンはカバーを本体にカシメてあるので、カバーだけ付け替えてやろうと精密ドライバーで根気よくカシメをこじって外して行く。悪戦苦闘の末やっと外れてので、カバーを外したままバッテリーに繋いでみるが鳴らない。カバーを取り付けると濁った聞くに堪えない音で鳴る。どうやらこのカバーが共鳴効果の鍵を握っているらしい。サビの無いカバーに取り替えても、カシメを完璧に復元しないと本来の音が出ない事が想像できる。カバーのカシメ部分のミミは非常に細いので、元の通りに復元するには神業が必要と判断して断念した。ホーンは分解するなという事だろう。撃沈である。仕方なく小振りの汎用品をamazonで探したら、安物が沢山出品されていた。いつも中華メーカーの安物ばかり買っているので、ここは心機一転、信頼の日本メーカーのデイトナにしたが790円だったので、たぶんこれも中華製だろう。何時までたっても中華のスパイラルから抜け出せられない。届いたホーンはメッキが気持ち悪いくらいピカピカだ。初期不良確認のため、バッテリーに繋ぐと少し低い音で鳴った。取り付け場所が分からないので、一番邪魔にならないライトの下の三つ叉に切ってあるネジを利用して取り付ける事にしたがホーンのステーを曲げる必要がある。このホーンは購入前の写真ではステーをナットで取り付けていたのを確認しているので、ホーンからステーを外す事が出来るのだ。外したステーをハンドベンダーでL型に曲げて再び組み立てて取り付けた。サビサビでも鳴るホーン(左)とサビは無いが壊れたホーン(右)カシメを外して分解したホーンデイトナのホーン車体に取り付けたホーン
2020.03.28
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ふと見たらブログのアクセス数が200万を越えていた。本当にこんなに見ている人がいるのか俄には信じがたい。毎日1000アクセスを越えているのだが、これも本当なのだろうか。まぁそんな事はどうでも良いのだ。TYの復活なのだ。TY組み立ての最後の難関に差し掛かった。電装である。このTYは保安部品も無かったので、当然メインハーネスも取り外されていた。純正品はたとえあったとしても、たぶん高価だし買う気にもならないので、ターゲットはヤフオクだ。しかし、出品が殆ど無い上に、たまにあってもこちらもかなり高価だ。ハンドルスイッチは欠損なので、TLM50用を付けようと中古を用意しているので、どのみち純正ハーネスにポン付けは出来ない事は分かっている。されば、メインハーネスはTY用でなくても、マグネトーで発電する車種ならば、良く似た物だろうと思い探してみたら、HONDA/XL50S用が破格の110円で出品されていたので、即落札した。XL50、TY125、TLM50用の配線図も奇特な方が公開してくれていたのでダウンロードして印刷した。これで一応役者は揃ったが、どうせならバッテリーレスにしてついでに12V化しようと考えた。TYを始めとする同年代のバイクはマグネトー発電なので、発電機からイグニッションコイルに直接電気が送られており、バッテリーが無くてもエンジンは掛かるし、ヘッドライトとテールランプも交流がそのまま流れている。バッテリーはウインカー、ストップランプ、ホーン、メーター照明、インジケーターランプを動かすだけのために取り付けられているのだ。先ずバッテリーレス化だが、6Vバッテリーは探せばあるが、小さいので12Vに比べて持ちが悪い。組み立てが上手く行ったとしても、毎日乗る訳では無いし、精々月に一回エンジンを掛けるかどうかだ。バッテリーが放電してしまうのは目に見えているし、あの弁当箱のようなケースもいただけない。バッテリーの代わりにコンデンサを取り付けるにはシリコンレクチファイアをレギュレーターに付け替えなけらばならない。シリコンレクチファイアは小さな部品で、発電機からの交流を直流に変換してバッテリーに流す装置だが、悲しいかな電圧制御が出来ないので、その制御をバッテリーに委ねているのである。従って、シリコンレクチのままバッテリーをコンデンサに変えるとエンジンの回転数が上がった時に過電流が流れコンデンサがパンクする。バッテリーだと端子間電圧を一定に保つので壊れないと言う訳だ。レギュレーターは交流から直流への変換に加え、電圧制御もできるので、コンデンサでも大丈夫なのだ。早速、松本無線で一番大きなコンデンサ(25V/10000μF)と1mの5色配線セットを、amazonで古いホンダ車互換の12Vレギュレーターを購入した。コンデンサは店の人に聞いたら足の長い方がプラスで短い方がマイナス、更に本体に白い帯線があるほうがマイナスだそうだ。配線をハンダ付けしようと思ったが、下手くそなので熱で壊れても困るので、ギボシを切ってかしめ、更に絶縁のためにホットメルトを盛っておいた。次に12V化であるが、6Vのレギュレーターを取り付けて、電装バルブを6Vにすると、コンデンサでは容量不足でウインカーが点滅しなくなる可能性大なので、LEDにする事も考えられるが、6VのLEDバルブは売られている数が少ない。ネット上では発電機はそのままで、6V車を12V車に改造する記事が多く紹介されている事から、レギュレーターを12V用にする事で12V化が可能なようである。但し、12VのLEDバルブを使用するには、ウインカーリレーをLED対応のICリレーに変更する必要がある。通常の12V用リレーではカブで経験した通り、ハイフラになってしまうのである。ウインカーリレーは新品の中華製(6V~12V対応)があるので使用してみるが、LED対応かどうかは忘れたので、取り付けてからの対応となる。XL50S用のメインハーネス25V/10000μFのコンデンサ(足の長い方がプラスらしい)足を切って配線を繋いだコンデンサ一寸盛りすぎた絶縁のホットメルト中華製12Vレギュレーター旧ホンダ車互換の記載がある包装紙レギュレーターの4極コネクタレギュレーターに接続するメス用の250型コネクタ怪しすぎる12Vまで対応の中華製IC?ウインカーリレーTY用のゴムバンドに付け替えて取り付けたウインカーリレー
2020.03.26
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そろそろチェーンを取り付けようと思い、サイズ確認のためにネットでTY125の諸元表を探し出したらチェーンに関するデータもキッチリ記載されていた。諸元表によると、サイズは420、リンク数108、ドライブスプロケット13丁、ドリブンスプロケット45丁との事。現車はドライブスプロケット12丁 、ドリブンスプロケット51丁なので必要なリンク数を知るべく、大同工業HPのチェーンリンク計算表に数値を打ち込み計算さすとリンク数は110と出た。と言う事は420サイズの110リンク以上を買えば取り付け可能という事だが、420はカブなどの50ccがよく使うサイズなのが少し気になったが諸元表に記載されている事なので疑う余地はない。早速amazonでAPスタンダードチェーン420/120リンク931円を注文。翌日、速攻で届いたので、喜び勇んで取り付けに掛かる。ご丁寧にクリップが留めてある状態だったので、プライヤーで外す。チェーンラインに沿って取り付けて行くと何だか変である。スプロケットの山にチェーンがうまく噛み合わないのだ。フロントもリアも同じ状態だ。これはチェーンが小さい!明らかに合っていない。やっちまった。イカサマネット情報に騙されてしまったのだ。あのガセネタはチェーンを2セット買わそうとするamazonの仕業か。はたまたチェーン業界のフィッシング詐欺か。謎は深まるばかりであるが、一番悪いのは早く車体に取り付けようと冷静さを欠き、セカンドオピニオンにも協力を得ずネット情報を鵜呑みにした私であろう。しかし、負け犬のように何時までも尻尾を巻いている訳には行かないのだ。不屈のレストア魂を呼び起こし、再びネットを検索を開始する。TY125用のチェーンを販売しているショップを検索して、サイズを確認すると、やはり1サイズ大きい428だったが、1店では信用できないので、他も検索。指さし確認でしつこく復唱して、性懲りも無くamazonで同じ製品の428サイズ140リンク1,347円を発注した。スプロケットに合わせてみると今度はピッタリだ。140Lは長すぎるので、一度取り付けて切断箇所にタイラップを通して印を付けて置く。14コマ余ったので、このスプロケットのセットでは126リンクとなるようだ。計算では110リンク、間違えて買ったのが120リンクどちらも長さが足らない。計算の方はイカサマ諸元表がかなり怪しい。長めの140リンクを買って正解だった。再び取り外しチェーンを横に寝かせ、コマの外し箇所のピンの頭をグラインダーでリンクプレートまで削り取る。ピン抜き用具は無いので、エプソンプリンタの残骸部品にピン径より一回り細い鉄棒があったので、ピンにあてがいハンマーでどつくと簡単に抜けた。チェーンを取り付け、テンションバーとブレーキを外し、アクスルナット緩めて張りの調整を行い組み直している最中に失敗をやらかした。ブレーキパネルとテンションバーの隙間が2センチ位開いていたのだが、そのままボルトを突っ込み六角レンチで締め込んでいたら、手にグニュッとした感覚が伝わったが、そのまま少し締めるとボルトが固くなり回らない。咄嗟にストップ。マズイ、ボルト穴をナメた。ブレーキパネルはマグネシウムなので柔らかい。この箇所は慎重にやらねばならない所と分かっている筈なのに、何回も取り外しや組み付けをしていたので、慢心が出てしまったのだ。テンションバーとパネルとの間に隙間があったために、ボルトがテンションバーに干渉して斜めに入った事が分からなかったのだ。しかも普通の鉄なら入らなかっただろうが、相手がマグネシウムなのでボルトの先端が入ってしまったのだ。ボルトを見てみるとやはり少し斜めに入って止まっている。「どうか傷が直りますように!」と祈りながらボルトを抜いてリア回りをバラして、ブレーキパネルを取り出す。藁をも掴む思いでボルト穴を確認すると、ボルトが当たった外側のネジ山が歪み潰れているが、中の方は大丈夫だったのが救いである。この程度だったらタップで修正出来るかも知れない。ボルトを計測すると、径10ミリ、ピッチ1.25だ。幸いな事に、このサイズならタップセットに入っているので、慎重にボルト穴を切り直す。マグネシウムなので切り直しも思った程難しくなかった。貫通するまでネジ切りを行い、ボルトを通してみると軽く奥までねじ込む事ができる。やれやれである。冷や汗ものであった。今度はブレーキパネルにテンションバーを押し当てて隙間が無いようにしてからボルトを指で締め込み、スムーズに入っている事が確認出来た段階で六角レンチで締め込んで、組み立てはやっと完了。今回のトラブルはそもそもチェーンのサイズを間違えた所から始まっており、最初に躓くと最後まで尾を引く負のスパイラルが始まってしまう事を肝に命じよう。カード割引で931円になった420チェーン420サイズ120リンクグリスがタップリ塗られた420クリップチェーンフロントスプロケットと420チェーンリアスプロケットと420チェーン買い直した428チェーン140L428チェーンのコマ抜きリアスプロケットにピッタリ適合した428チェーンタップで修正中のリアブレーキパネル修正後ブレーキパネルに取り付けたテンションバーチェーン取り付け完了
2020.03.24
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TY125の純正ウインカーは無いので、フロントはTL用の吊り下げ式ウインカーを取り付ける事にして、以前ヤフオクで中古を買っておいた。YAMAHA純正もハンドルから吊り下げ式になっているが、当時物は大きすぎて恰好悪いし、中古でも値段がTL用と比べるとかなり高いのだ。2年ほど前に買ったままで詳しくは見ていなかったので、レンズを外して内部をみてみる。両方ともバルブは外されており、片方は汚れがあるものの問題なさそうだが、もう片方はバルブを嵌める座金のサビが酷い、スプリングに至ってはサビが進行し過ぎ、バラバラに折れて原形をとどめていない。やられた。これはでは使用出来ないので、手持ちのジャンク品から座金とスプリングを取り出した。部品は使えそうだが、サビがあったのでサンドペーパーで磨き、CRCを吹いて組み直す。リアは手持ちの社外品をフレーム留めにしようとしたら、フレーム側の取り付け穴にはネジが切っていないので、アースが取れない。仕方がないので、ウインカーを分解してプレート取り付けビスに丸型端子を共付けしてアース線を取り付けた。内部がサビサビで使い物にならないTL用フロントウインカーストックのジャンク品から取り出したスプリングジャンク品のスプリングと座金を磨いてセットしたウインカーサビが無かったウインカー(右)と修理を終えたウインカー(左)フロントウインカーレンズ(下)とリアウインカーレンズ(上)アース線を取り付けたリアウインカー車体に取り付けたリアウインカー
2020.03.22
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TY125のキーシリンダーは旧車に多く用いられた左サイドのタンク下のフレームに取り付けるようになっている。保安部品全てが取り払われていた現車には当然備わっている筈も無く、手持ちも無いので新しく購入するしかない。純正品はYAMAHAが在庫を確保していたとしても高価な事は想像できるので、中華製の超超激安品をamazonで購入しておいた。キー2本付きで何時サビ出るか不明な怪しげなメッキ仕上げの一見綺麗そうな千円ほどのキーシリンダーセットだ。こいつを取り付けようと穴の開いたステーにセットしてみたら穴が大きすぎて抜けてしまう。キーシリンダーを固定する座金が必要だ。大きめのワッシャーでは穴が小さすぎてどうにもならない。加工が簡単にできる何か適当な大きなワッシャー状の物は無いかと道具箱を漁っていたらプラスチック製の穴あき円盤のような物が出て来た。小さなシールに平仮名で息子の友人の名前が書いてある。どうやら息子が小学校の頃に使った教材の一部らしい。当時友人から喝上げしたのかも知れない一品である。そのプラ円盤に敬意をはらい、加工する事にした。円盤の外径を卓上グラインダーでステーの外径の大きさまで削り、内円は100均で購入した砥石をインパクトドライバーに取り付けてキーシリンダーの太さまで削った。色が黄色なのが気に入らないが、このプラ板のお蔭でシリンダーをガッチリ取り付ける事が出来た。中華製のキー2本付きキーシリンダーセットフォルダが抜け落ちるほどの大きなステーの穴小学校の教材と思われるプラの円盤ベンチグラインダーで外周加工中のプラ円盤加工後キーステーに取り付けたプラ円盤ロックワッシャで締め付け取り付けが完了したキーセット
2020.03.20
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この車体は保安部品が一切取り除かれていたので、リアブレーキスイッチも欠損となっている。取り付け場所はステーがあり分かるので、手持ちのTLM50用のスイッチを代用しようとしたらスイッチの径が小さい。座金を何とかしたら取り付けは可能なのだが、ブレーキアームとスイッチを繋ぐスプリングの取り付け位置が分からない。TL系などはブレーキアームに取り付け穴があり、そこにスプリングを引っ掛けるだけなのだが、その穴が何処にも無いのである。塗装したので塗料で隠れているのかもと思い、天眼鏡を使い目を皿のようにして調べたが、無いのである。しかも、スイッチとアームをダイレクトに繋ぐには角度的に無理である。では、どうやってスイッチを引っ張るのだろうかと考えた。幾ら考えてもアームにスイッチを引っ張る部品を取り付けて引っ張る事しか思いつかないのでパーツリストで確認したが、そんな部品はない。しかし、スイッチに繋がるスプリングの先に何か長い棒のような物が付いている。その棒をどうやって使用するのかは書かれていないので、今度はネットの写真を片っ端から漁って確認しようとしたが、どの写真も奥まったスイッチのスプリング取り付け部分を大写しにした物は皆無であった。それでもあの長い棒が気になるので、予備パーツの箱を漁り、リアブレーキアームを取り出してみると、アームを取り付けるシャフトの先端辺りに4ミリ程の穴が貫通している。現車を確認すると矢張り同じ箇所に穴が貫通している。シャフト抜けを防ぐ為の割ピン用の穴にしては位置が違うので、この穴にあの謎の棒を差し込むシュミレーションをしてみたら丁度スイッチの真下に来る事が分かった。恐らく棒の取り付け方はこの方法で間違いないだろうが、確信が持てないので、カブで写真屋のTY125の現車を確認に出向いた。写真屋のコンテナのシャッターを開けるとピカピカのTYが鎮座していた。早速シフトペダルのシャフトの奥を確認すると思った通り棒が刺さってその先端がブレーキスイッチのスプリングに連結してある。棒は刺さっているだけで割りピンなどで留められはいないようだ。よしよしこれで間違いない。意気揚々と帰って来たのは良いが、さてこの棒をどうやって作るかが問題だ。4ミリ径の鉄棒を探すが丁度良い物はない。4ミリ径のアルミパイプはあったが、パイプなので強度が気になる。この穴に入るパイプは無いかと更に探すと3ミリ径のアルミパイプがキッチリ嵌まった。二重パイプになると強度も十分だ。しかも、スイッチを引っ張るだけなので、それ程の強度は必要ないだろう。アルミなのでスプリングの線が通る小さな穴開けも簡単だ。念のためにシャフト側も抜け防止の為の割ピンを通す穴を開けておいた。自作したアルミロッドをシャフト穴に通し、ブレーキスイッチのロッドの穴に少しバネ力が強いブレーキシューを留めるスプリングを取り付けアルミロッドまでの長さが足りない部分は細い針金で延長してロッドの穴に取り付ける。ブレーキレバーを押し下げながらスイッチが動くのを確認してやっと終了と思いきや、ブレーキスイッチの径が取り付けステーの径と合っていないのでグラグラだ。座金を探せねばならない。文房具を入れている雑箱を漁るとアルミのハトメが出て来た。以前ブルーシートのハトメを追加する時に買った余りだ。しかもスイッチのネジ径にピッタリだ。素晴らしい。スペーサー代わりにハトメを4枚使用し、下側から予備のスイッチから外したプラのワッシャで締め付ける。これでガッチリと取り付け出来た。やれやれ今度こそ完成だと歓喜のブレーキテストを行ったらスイッチが殆ど動かない。何故だ?もしやと思ってアルミロッドに目をやると、曲がっている。二重パイプで完璧だと思えた自作ロッドがいとも簡単に曲がっているではないか。スプリングが強すぎたか。針金を付ける時に引っ張り過ぎたか。いずれにせよ甘っかった。撃沈である。矢張りアルミなど「ヤワ」な物は使用出来ない。鉄だ。鉄棒だ。色々探していたら、台所の流しの戸棚に置く棚が出て来た。シャフトの穴径は4.2ミリ。棚の足は4.4ミリなので足をベンチグラインダーでシャフト穴の長さだけ削れば通る。早速グラインダーで解体して、適当な長さに切断して、穴開けに掛かる。ボール盤が無いので、万力に挟んで細い錐を使うのであるが、今度は鉄なので慎重に行う。細い錐に力を掛け過ぎると直ぐに折れてしまうので、CRCを吹きながら、慎重に穴を開けて行く。時間は掛かったが錐を折ること無く両端に何とか穴開けができたので、早速取り付ける。今度は抜群の強度で曲がる事も無くブレーキの踏みしろに応じてブレーキスイッチを動かす仕事をしている。リアブレーキスイッチ如きに時間と手間を取ってしまったが、何とか取り付ける事が出来た。穴開け加工が完了したアルミのテンションロッドブレーキアームシャフトのスプリングの奥に顔を出した自作のテンションロッド真下から見たアルミのテンションロッドとリアブレーキスイッチの連結ハトメのスペーサーを嵌めたTLM50用のリアブレーキスイッチ定位置に取り付けたTLM50用リアブレーキスイッチ探し出したキッチン用の棚穴開けが完了した鉄棒アルミの曲がったロッドと鉄のロッド抜け落ち留めのRピンを通したテンションロッド針金でブレーキスイッチのスプリングに転結したテンションロッド車体の真下から見たテンションロッド
2020.03.18
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クラッチワイヤは写真屋から貰った新品がある。何でもTY125のレストアをするために純正を発注したら、チューブが当時の灰色から黒色に変更になっていたのが気に入らず、当時物の中古を再購入したために不要になった一品である。私はそういった拘りは一切無いので、有り難く貰って使用する。新品だが念のためにCRCを注入して組み付けに掛かる。テンションを掛けるためのサポート金具は、エンジンのフィンに開けられた穴に取り付けるのだが、この金具はワイヤ取り付け部にスリットがあり、ワイヤを外す事ができるので、狭いフィンの下側からボルトを嵌める事も容易にできる。クラッチワイヤはエンジン側には調整箇所が無いが、ワイヤの途中のアジャスターとハンドルのアジャスターで調整出来るようになっている。フロントブレーキワイヤは当時物の中古しかないが、一番綺麗な物を選んで、これもCRCを注入して組み付ける。サポート金具はテンショナーに共付けするので、テンショナー上部の取り付けボルト外す必要がある。ブレーキパネル側のアームの角度を調節して取り付けるもワイヤが長すぎてレバーがふにゃふにゃでNGである。アームの角度を更に変えようと思ってもスピードメーターワイヤが嵌まる膨らんだ差し込み口に当たって角度が変えられない。面倒くさいが一度ホイールを外して、ブレーキパネルを取り出し、ブレーキシューを抑えながらスピードメーター差し込み口ギリギリの角度でアームを押し込み角度を変えるとサポート側の少しの調整でテンションがしっかりと掛かった。ブレキーレバーを僅かに握るだけで、でんぐり返りそうな程ブレーキが掛かる理想のタッチとなった。こいれで前後ブレーキ、クラッチと機能面の取り付けを終えた。新品のクラッチワイヤとサポート金具ワイヤアウターには品番であろうか数字が印字されているサポート金具を取り付けるためのエンジンフィンのボルト穴エンジンフィンに取り付けたサポート金具エンジン側のクラッチケーブル(取り回しは斜めに立ち上がった2本のフレームの間を通すようだ)ハンドル側何度もバラしてやっと取り付けたフロント回りハンドル側のフロントブレーキ
2020.03.16
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TY125の車体に付いていたフロントブレキーとクラッチレバーはトライアル用だろうか太いショートタイプの物が付いていた。クリーニングしてみると、なかなか目にすることのない形状をしているので、錆びて原形を留めないアジャスターと固定ナットは他車用を流用して使用する事にした。しかしである。ブレーキ側のホルダーからブレーキスイッチが取り去られているので、何とかしなければならない。フロントブレーキスイッチは他車を含めても手持ちが無いので、amazonで探してみたら、汎用品が2本で644円で出ていた。1本あったら良いのだが、1本あたり322円なので即注文したが、差し込み口の径が合うかどうかは分からない。届いたスイッチは問題無く作動したが、やはり径が違った。差し込み口の径が大きすぎてスイッチ側のストッパーが掛からない。仕方がないので、絶縁テープを巻いて太さを調整してホルダーに押し込むとストッパーが丁度良い場所に引っ掛かって止まった。レバーを取り付けてスイッチの動作を繰り返し確認するも大丈夫のようだ、指で引っ張っても抜けないので、何とか使えるだろう。ハンドルはレンサルのアルミ製が付いていたのだが、悲しいかな曲がっていたので、使えない。純正は鉄製でトライアル車にしてはかなり曲がりの大きく恰好が悪いので、レンサルを何とか修理出来ないかと思い、片方を側溝のグレーチングに引っ掛け曲がっている所をバーナーで炙りなが引っ張ってみたが、幾ら炙っても、幾ら引っ張っても元には戻らなかった。これはプレス機か何かで荷重を掛けて直すしか無いだろう。ハンドルはTLM50の予備機から拝借する事にして青棒とバフで磨いてみたらこれもレンサルだった。83cmと少し長いが、スイッチ類を取り付けてみて、少し余裕が出れば両端を切断する事にする。レバーを取り付けスロットルを嵌め込むとレバーの長さが足りない事が判明。TL系はスロットルが薄く作られているのだが、TYのスロットルはキルスイッチも仕込まれているので、かなりの厚みとなってしまうのだ。折角のショートレバーだったが、敢えなく断念。その昔、福山の先輩から頂いて大事に保管しておいた、TY125純正レバーを使用する事にした。2本で644円だった激安フロントブレーキスイッチフォルダーに取り付けたスイッチレバーを閉じると白いビストン部分が動きスイッチ自体が動く事はないTLM50から外したハンドルレンサルの刻印があったハンドルハンドルに取り付けたショートブレーキレバーYAMAHA純正のTY125用レバーショートレバーと純正レバーとの比較
2020.03.14
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エンジン始動時にオイルポンプの固着が判明したので、外しておいたのだが、いよいよメンテに掛かる。スロットルワイヤで引っ張っても動かなかったプーリーを手で回してみると固いが少しは動くのでパーツクリーナーで洗浄すると動き出した。だがエンジンからのシャフトに噛み合うギアが動かないので分解する事にした。ハウジングを留めているビス1本にサビがあり、ドライバーでは緩みそうにないので、インパクトドライバーで慎重にどついて外すが、最後のサビの無い一番綺麗なビスがナメた。こんなもんであろう。これは要交換である。ハウジングにもガスケットがあったが、エンジンへの接合部のも外す時に破っているので気にせず作業を進める。後で発注する時のために取り除いたガスケットの厚みを中華製のマイクロメーターで測ってみると0.9ミリだった。中は思ったほど酷くはなかったが、ネバネバのオイル汚れがあったので、灯油に漬けて置く。1日おいてパーツクリーナーで洗浄、PLではオイルポンプはアッセン交換でパーツは出ていないので、ガスケットは作るしかない。amazonで注文しておいたキタコのガスケット1ミリ厚とポンチ(0.5ミリ~7ミリの14本セットで1,150円)が届いたので組み立て作業にかかる。ガスケット上に赤いブレーキの鳴き止め剤を塗ったパーツを置いて型取りして、カッターで切り出すのだが、これが厚すぎて切れない。仕方がないのでハサミで切った。エンジン側は何とかなったがポンプ内部のガスケットは穴の位置がギリギリなのでポンチで叩くと千切れてしまう。やはり1ミリは厚すぎたようだ。失敗である。もう少し薄いガスケットを買い直そうかと思ったが、以前東急ハンズでNBRゴムを買って保管してあるのを思い出した、確かフロートチャンバーのパッキンを作るために買ってそのままになっている筈である。これも1ミリ厚だが、こちらの方が薄いように思える。早速、切り出すのだが、鋭いカッターの刃を押し当ててもなかなか切れない。もの凄い粘りのあるゴムだ。これならガッチリとシールドしてくれそうである。舐めたビスは新しい物に交換して組み立て、エンジンに取り付けた。オイルタンクからのホースとキャブへのホースを取り付け、スロットルワイヤをプーリーに嵌め込むと一応完成だが、オイルが正常に出るかどうかオイルを入れてエアー抜きをしてからの結果となる。分解中のオイルポンププーリーを外すと中のギアが固着していた失敗だった1ミリ厚のガスケット14本セットの激安ポンチガスケットの型取りエンジン側のガスケットポンプ内部のガスケットエンジンに取り付けたオイルポンプ
2020.03.10
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フロントのホイールも付けたし、フェンダーも付けたので、テンションバーとブレーキアームの取り付けに掛かる。テンションバーはリアと同じアルミ製で穴開け加工が施されておりYAMAHAの意気込みが感じられる一品である。アクスルナットを緩めてブレーキパネルを手で回し位置決めをして両端をボルトで留める。次はブレーキアームだが、角度が全く分からない。通常のバイクならブレーキパネルにブレーキワイヤを留める箇所があるのでアームの角度は自ずと決まって来るのであるが、TYはそんな物は無い、どの角度でテンションを掛けるのかが分からないのである。バラす前の写真も無いし、記憶も無い。仕方がないのでネットのお世話になる。写真を見てビックリ、フロントフォークにクロスするように取り付けられているではないか。そうだったのか。これは知っていないと思いつきでは出来ない角度だ。そのまま取り付けようとしたらロントフォークが邪魔で無理。仕方がないのでテンションバーの片方を外してやっと取り付け完了。当初から覚悟はしていたが、作業間隔がかなり開いたので二度手間ばかりでなかなか進まない。ちょっと変わったフロントブレーキアームの取り付け角度リアのアルミ製テンションバー
2020.03.08
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シャリィやTL等で失敗して痛い目にあった筈なのに….。2度ならず3度も。3度ならず4度も同じ失敗を繰り返すのは注意力が無いのか?頭が悪いのか?毎回の事であるが、車体を組む順番としてエンジンを乗せて、スイングアームとフォロントフォークを取り付けたら前後のフェンダーを取り付けないと非常に面倒な事になる。それなのに、毎回前後のホイールを先に取り付けていい気になって「恰好ええじゃないの」と一通り眺めて、フェンダーが無い事に気づく。フェンダーは後からでも取り付けは出来ない事はないけれども、タイヤが邪魔になって取り付けに苦労するのである。今回もご多分に漏れず工具が使いにくいし、指がつりそうになるし、面倒な事になってしまった。が、ホイールを外す事無く何とか装着出来のだが、フロントは取り付けた後からフェンダーブラケットを取り付けるのを忘れていたことが判明した。鉄製のインナーブラケットはフェンダーの内側に取り付けるので見た目は無くても分からないのだが、剛性を高めるために必要な部品である。このブラケットとフェンダーはリベット留めされていたので、ドリルでリベットを破壊して外し、フェンダーを塗装したのだった。取り付けは同じくリベット留めにするべく、手持ちの一番太いリベットピンを取り出したが、それでもまだ足りない感じだったが、試してみると何とかギリギリブラケットに引っ掛かり事無きを得た。前後フェンダーを取り付けて、PLを見たらフロントにはブラケットが無くてリアに付いているではないか。どぉ~ゆぅ~事じゃぁ~。リアのブラケットなんぞ記憶に無い。PLが175用なので125とは仕様が違うのだろうか?フロントフェンダーとインナーブラケットフェンダーの穴に合わせてセットしたブラケットリベット留めを終えたフェンダーフロントフェンダー装着完了リアフェンダー装着完了
2020.03.06
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ステップとスプリングは手が付けられないほど錆びて、しかも変形していたのだが、修正してサビ落としを施し塗装しておいた。それでも表面はガタガタである。スプリングの取り付け方法はTLなどのステップとステップステーに挟んで取り付ける方法とは違い、貫通したステップボルトの下に組み込む方式となるのだがスプリングを支えるワッシャが見当たらないので、適当な大きさのワッシャで代用した。スプリングもサビが酷かったので、折れるのではないかと心配したが、取り付けて動かせてみてもちゃんとテンションが掛かり大丈夫のようだ。サイドスタンドは経験上、スプリングを先に車体とスタンド両方のフックに掛けたままステーに取り付けると力要らずで簡単に取り付けられるのが分かっているので今回もそうしたが、これがどうしてもステーとスタンドのボルト穴が合わないのだ。スタンドを腕力で下へ引っ張ったくらいではどうにも動かない。諦めて、スタンドを先に取り付けてスプリングを掛けようとしたのだが、ペンチで引っ張ると絶対塗装が剥げるので、太い鉄棒を嚙ませて引っ張るがなかなか掛ける事が出来ない。こんな時は初心に帰れだ。もう一度先にスプリングを掛けてスタンドをステーにセットする。スタンドを下に引っ張ればボルト穴が合いそうなので、どうにかならないかと考えながら下をみたらスタンドの先の広がった地面に接地する部分が目に止まった。そこに足を掛けて踏み降ろすと何の事はないスプリンが伸びて穴がピッタリ合った。拍子抜けである。もうこれでスタンドのスプリング掛けの極意は修得して修了証を貰う事ができたのだ。スタンドのスプリング掛けでお困りの方はお申し出下されば出張掛け致しますので、是非お声掛け下さい。ステップの裏側ステップスプリングの位置苦労して取り付けたスタンド
2020.03.03
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リアホイールにスプロケットを取り付けたので、車体に組み込むのだが、PLで確認するとスプロケット側のカラーが無い事に気づいた。PLではカラーの形状がよく分からないので、ヤフオクのTY部品を調べたら、カラーと言っても突起の少ないキャップのような物だった。このホイールはタイヤ付きを中古で購入してタイヤを新品に入れ替えたが、カラーは嵌まっていたかどうか、記憶に無い。部品箱を漁ってみたが、何処にも無い。アスクルシャフトとブレーキパネル側のカラーは付いている。そこで、シワの無くなった脳みそで過去の記憶を辿って行くと、買ったのはホイールだけで、アクスルシャフトは付いていなかった事を思い出した。そうなるとこのシャフトは車体に付いていた物だ。ではカラーは車体に付いていたホイールに嵌まったまま?直ぐに古いホイールを確かめると、あった。あった。ありました。左側のハブに嵌まっていた。しかも、予備のホイールにも嵌まっていたので2つ確保出来たが、ホイールを取り付けるだけで、えらい時間が掛かってしまった。テンションバー、ブレーキアーム、アジャスターをセットして組み込むのだが、ここでホイストの出番となる。電動でちょいちょい、とボタンを押すだけで車体が吊り上げられ、手間も力もいらずいとも簡単にシャフトを通す事ができた。これは使える。チェーンはスプロケットのサイズを再度確認してから発注の予定。アクスルシャフトと左カラー、右カラー、ワッシャ、ナットアクスルシャフトにアジャスターを挿し込んで組み立て開始右リア回り左リア回り
2020.03.01
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メンテナンス台も出来た事だし、平成30年10月を最後に止まっていたTY125の組み立てを再開する事にした。TYの部品はなるべく纏めていたのだが、引っ越しで散逸した物もあるかも知れないし、欠品部品や手順も忘れてしまっているので、組んではバラシの繰り返しになる事は覚悟の上である。取り敢えず邪魔なリアホイールを取り付ける所から始める事にした。ハブにドリブンスプロケットを取り付けるのだが、このボルトはネジロック剤を塗布して緩み止め措置の箇所なので、モノタローで探したら適当な物があった。TYのスプロケット取り付けボルトには緩み止め座金を取り付けるようになっているので、それ程強力なネジロックは必要ないと思い中強度としたのだが、検索中にドリルチャックが目に止まった。RYOBIのキーレスドリルチャックCDD-1020だ。20年程前に買ったRYOBIの電動ドライバードリルPDD-10Vのチャックが壊れたのでそのままにしていたのだが、格安で部品交換が出来るのでは?と思えて来た。CDD-1020は充電式の新しい機種用だが、どう見ても殆ど同じように見える。同じRYOBIなので互換性があると踏んで、注文してみたら何とピッタリ取り付け出来た。ネジロック剤よりも電動ドライバードリルが直った方が収穫となった。ネジロック剤を数滴ボルトに塗って緩み止め座金通してスプロケットを取り付け、座金をタガネで折り曲げる。このスプロケットはアルミ製なので軽くて、磨くと美しい。51丁と純正にしては大きすぎるので恐らく社外品だろうと思い調べてみたら、純正のドリブンスプロケットは45丁だった。かなりトライアル用に振った大きさである。組み立て再開にかなりの時間が開いたので、バラした時の事は殆ど忘れてしまっている。ハブに突っ込んだカラーは間違いで、リアブレーキパネル側だと後で分かった始末である。ネジロック剤(中強度)RYOBIのキーレスドリルチャックCDD-1020ネジロック剤を塗布して取り付けたアルミのドリブンスプロケット51丁
2020.02.29
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タンクにデカールが貼れたので、他の部品と一緒にクリア吹こうと準備していたのだが、雨ばかりでなかなか晴れない。やっと晴れたと思ったら今度は台風の余波で風が強い。世の中上手く行かないものだ。上手く行かないと言えば、amazonのプライム会員だ。今年から会員になっているので、2000円以下の商品でも送料が無料となるのは有り難いが、コンビニ決済が殆ど無く、クレジット決済になってしまうので、私のVISAカードからどんどん引き落とされる。カードで使ったお金は指定銀行から引き落とされるのだが、この口座に入金するのは妻の役目となっている。そこで問題が発生してしまうのだ。今までは殆どコンビニ決裁にして、いつもニコニコ現金払いだったので、何を買おうと妻には分からなかったのだが、クレジットだと明細書が送られて来る。それには日付けと金額が落ち度無く網羅されているのだ。間違いがあっては一大事という理由で毎月1度この明細書の日付順に買った物との照合作業を行わなければ、私の信用が灰燼と化してしまうので正直に妻に商品名を申告しなければならないのである。買い物はバイクに関する部品を始め工具、PC用品、その他ネットを見ていてどうしても外せない物など多伎に亘るが、専門的な物が多いので、商品名を言っても妻には何の事か分からない。女子供は商品よりも価格をみて購入の妥当性を判断する傾向があるので、つい「高いとか、この前も買ったんじゃろ」などと、将来の展望も男のロマンも理解出来ずに傷つく言葉を投げかけて来るのである。巷では「説明責任を果たせ」とよく言われるが、amazonでTYのタンクを塗るPG80のホワイトを買って商品名を妻に申告しても、何処で何に使う物か分からないので、そんな物がいるのかと短絡的な会話になってしまうのである。ウレタンのPG80がなかったらアンタ、TYのタンクは永遠に塗れませんがな。そんな基本的な事も分からないような女子供に購入商品説明はいらないのである。「こんな事が時間の無駄というものだ。」と言ったら、エーワンのステッカーシートを買い直したのは無駄じゃないの?と逆襲された。全くクレジットは便利なようで余計面倒くさい。話しが横道にそれたが、久々の太陽が顔を出したので、タンク、前後フェンダー、ライトケース、サイドカバー、ヒートガード2つを並べてクリアを吹いた。クリアは勿論ウレタンだ。前回使った残りで間に合った。これでやっと外装の準備が調ったので再び組み立てに戻れるというものだ。クリアを吹いた前後フェンダーとヒートガードクリア塗装が終わったタンク、ライトケース、サイドカバー、ヒートガードの予備
2018.10.04
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タンクのデカールで撃沈を食らって傷心のまま悶々とした日々を過ごしたが、心の傷も癒えたので再度挑戦してみることにした。懲りもせずエーワンのHPで湾曲部分にも貼れそうな透明シートを探すと、曲面にも綺麗に貼れると謳った「のびるラベル」なるものが見つかった。但し、インクジェットプリンタ用だが、染料インク用か顔料インク用かよく分からない。また、やっちまうかも知れないが、ここは勢いでamazonにて882円で買ってみた。届いたラベルを開けてみると、プリンタドライバ設定表に赤字で「この商品は顔料インクに対応しておりません」と書かれていた。手持ちのエプソンPX5002は顔料インク用なので使えない事になる。次男の手元には染料プリンタがあるが、遠くでダメだ。写真屋が持っているかもと思いデータとラベル用紙を持参して尋ねてみたら、業務用はないが奥さん用のが染料との事。しかし、「染料インクで出力したら、太陽光に当たると色抜けしてしまうのでは?特に赤は色抜けが早いのでは?」と従業員共々アドバイスをいただいた。そりゃそうだわな。染料インクの色抜けの早さには今までのプリンタで経験済みである事を忘れていた。用紙の端に小さなデータを置いて少し印刷して様子をみたらどうだろうとの案も出たが、失敗したら丁度XTのタンクを塗るので、一緒にペイントしようと言う事で落ち着いた。写真屋から帰って用紙を眺めながら考えてみた。この用紙は前回のようなツルツルの透明フィルムではなく、表面が少しざらつくような柔らかな透明シートなので、顔料では全く印刷できないようなものでも無さそうである。しかも、3枚1組なので、1枚は試し刷りができるのだ。ダメもとでプリントしてみる事にした。印刷モードはスーパーファイン用紙に設定して祈る気持ちで印刷ボタンを押す。出力されたシートには赤いデカールが綺麗に印刷されていた。顔料なので発色が少し落ちているようだが、問題無いレベルである。このシートは顔料インクでも大丈夫のようである。早速、カッターで切り抜いて、タンクに貼ってみる。弾力のある柔らかいシートなので、今度はタンクの膨らみにも十分対応でき、デカールにシワはできない。ついでに、サイドカバーとヒートガードにもデカールを貼ってみた。エーワンの「のびるラベル」プリンタから排出されたデカールタンク右側に貼ったデカールタンク左側とサイドカバー、ヒートガードに貼ったデカール
2018.09.29
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タンクの塗装が終わったので、デカールの作製に移る。タンクの塗装を剥ぐ前に左右共写真撮影しておいたので、その画像を参考に作製しようと思っていたのだが、ネットを徘徊しているとデカールを平面的に写したものがアップされていたので有り難く拝借した。純正デカールかどうかは不明であるが、縮尺は合っているように見える。早速PCに取り込んで、Adobe InDesignを使ってトレース、色を載せてそのままコピー用紙で出力。鋏で大まかに切り取ってタンクに貼ってみると、長さが足りずへんてこりんだ。ならばと、今度は縦横比を保ったままA3横一杯に拡大して、モノクロでコピー用紙に出力してタンクに貼ってみたら良い感じになった。よし。これで行こう。ステッカー用紙はA4しか売っていないので、デカールを半分カットして片側分をA4に詰め込んで出力する事にした。デカール用紙はエーワンの手作りステッカー28873Gを使用する事にして、ネットで探したら通常は3組入りで千円を超えるがamazon限定品で2枚組で842円で販売されていた。左右で2枚あれば足りるので速攻で注文。届いたステッカー用紙はフィルム状の用紙にインクジェットプリンタで印刷し、更に印刷面の上から透明シールを貼るので、印刷面に傷が付かない仕様となっている。プリンタインクは染料、顔料どちらでも使用出来るのが有り難い。左右のデカールを出力して、保護フィルムを貼ってカッターで切り出すのだが、透明フィルムに印刷されているので、切り出す時にミミを少し付けても大丈夫だ。いよいよタンクに貼って行くのだが、TYのタンクは美しく盛り上がっているので前側から慎重に貼ったつもりだったが、どうやってもシワが出来てしまう。材質がポリエステルなので、全く延び縮みをしないのだ。シワになっている所をカッターで切ってみるも汚くなるだけだ。これには参った。撃沈である。弾力のあるステッカー素材にしないとTYのタンクには貼ることが出来ない事が分かった。寸足らずだったデカールA3に拡大したデカールデータモノクロで出力したデカールエーワンのステッカー用紙印刷面の上から保護シートを貼る完成した左右のデカールミミを少し残して切り抜いたデカールタンクの膨らみに対応出来ずシワになったデカール
2018.09.25
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タンクにサフを吹いたので、いよいよ塗装に掛かりたいのだが、秋雨前線が停滞し、来る日も来る日も梅雨のように雨が降って延び延びになっていた。久し振りに太陽が顔を出したので、塗装に掛かる。タンクのついでに、前後フェンダー、サイドカバー、ヒートガード、ライトケースを用意する。ライトは欠品だったので、汎用の小振りなライトでも取り付けようかと思っていたのだが、色々と探してみるも今風のライトではどうにも恰好が悪い事が分かったので、純正品を探した。しかし、TY用のライトはヤフオクにもなかなか出ないので、代用品として良く似たGT50用のライトでも落札しようと思っていた矢先、TY125用が5000円で出品された。程度も良かったので、少し高いが落札していたのだ。ケースの中と外に少しの錆があったので、不織布ディスクで磨いておいた。リアフェンダーは用も無い穴が6箇所も開けられていたで、パテ埋めを終えていた。フロントフェンダーはスタビライザーを兼ねた取り付け金具がリベット留めされていたので、ドリルで破壊して外し、全体にサンドペーパーを掛けて均しておいた。サイドカバーはイエローの塗料が剥げて汚かったので、全て剥離してサンドペーパーを掛けておいた。前後フェンダーとサイドカバーはPP製なので、塗料が乗りにくい。そこで、以前買って置いた残りのPP用下地剤「ミッチャクロン」を予め吹いて置く。ミッチャクロンは透明でクリヤーのように見えるが、PPなどに吹く事により、塗料との密着性を高める事ができると謳っている。何回か使用したが、効果はあるように思える。塗料はamazonで関西ペイントPG80のホワイト1kgセットを2369円で買った。PG80はウレタン塗料なので、塗膜が硬く耐油性もある。硬化剤、専用シンナー、計量カップ、濾紙、マスキングテープ、撹拌棒が入ったセットなので手軽でお買い得である。ミッチャクロンが乾燥したところで、エアーガンを使ってホワイトを吹く。塗装は苦手なので、プロのようなテカリがなかなか出せないが、ホワイトなので何とか誤魔化せるだろう。ここまでくれば一安心だ。パテ埋めしたリアフェンダースタビライザーを取り外したフロントフェンダー塗装剥離前のサイドカバークリヤーに似たミッチャクロンタンクとライトケースリアフェンダーフロントフェンダーとサイドカバーヒートガード2セット
2018.09.17
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タンクのサビ取りが終わったので、いよいよ塗装だ。明日はやろう。今日はやろう。今やろう。と思いながら暑いのでダラダラと日にちだけが過ぎて行く。今日という日は二度と来ない。時は金なり。人生は短いと言う事は分かっているのだが、この暑い中、エアーホースをを引っ張って、プラサフを調合して、エアーガンの準備をして、タンクの養生をして、サフを吹いて乾くまで待って、段差があったら再び磨いて、サフ吹いて乾くまで待って、磨いて、サフ吹いて乾くまで待って、エアーガンの洗浄をして、片付けをする行程を考えただけで大儀になる。面倒くさい。実に面倒くさい。それよりも、冷房が効いた部屋でYouTubeのYAMAHA発動機を修理する動画を見た方が楽に決まっている。それにビールでもあれば最高だ。しかし、昼間から酒を飲むわけにもいかず、やらねばならぬ事はやっておかねば、段々と忙しくなってしまうので、午後から意を決してプラサフをを吹いてみた。3回目のサフ吹きで、パテ盛りの境目も殆ど分からなくなったので、早々に終わりにして夕げの座に着く。今日は冷凍庫で凍る寸前まで冷やしたプレミアムモルツに枝豆、ベカ(べい烏賊)の煮付けそれにブタバラ肉の燻製が待っているのだ。サフ仕上げ右側サフ仕上げ右側サフ仕上げ裏側
2018.09.06
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タンクの塗装の前に内部のサビ取りを行う事にした。内部の状態はお世辞にも良いとは言えないが、サビがかさぶたのようになって、剥がすと穴が開きそうほど酷い状態でもない。サビ取り剤で何とか処理できそうだ。しかし、GB250クラブマンのタンクのサビ取りを行ったラベンの1回使用済みのサビ取り液はポリタンクに入れたまま3年が経過しているので、強力な効果は期待できない。そこで、前処理を行う事にした。安く上げる方法は酸、酸、酸が効くサンポールを使用するのだ。カブで歯医者に行くついでに、ドラッグストアーに寄って買って来た。金鳥サンポール500ml1本162円、それと処理後に中和さすためにパワフル除菌トイレクリーナー500g1本132円も買った。燃料コックの取り付けパイプにビニールを被せて穴を塞ぐ。これで役者が揃ったので、サビ取りに掛かる。サンポールを給油口から全部ぶち込んで、水で希釈、給油口を水平にして一杯まで入れて30分程度放置して化学反応を待つ。30分後に中の液をトイレに捨てて、アルカリ性のトイレクリーナーで中和しようとした時に運悪く来客があった。雑にやってお蔭で、中和しきれず赤サビが出てしまったが、かなりのサビが落ちたようで、給油口の辺りは光るまでに快復した。サンポールは結構効く事が分かった。コスパが非常に高いのが尚よろしい。中をよく洗って、今度は3年物の希釈サビ取り液を投入したら、燃料コックパイプから液漏れが発生。やはりシッカリと栓をしないとダメだ。部品箱を漁ってみたら、手持ちの中古が上手く嵌まったので、取り付けてみる。今度は大丈夫だ。給油口すれすれまで希釈サビ取り液を入れて、2週間ほど放置してみたら綺麗になっていた。3年物の使用済みサビ取り液でも何とかなった。金鳥サンポールとパワフル除菌トイレクリーナー液性が酸性のサンポール液性がアルカリ性のトイレクリーナーサンポール全部を水で希釈するサビは取れたが直ぐに錆びてしまった内部サビ取り液で処理後のタンク内部
2018.08.29
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暑くて、暑くて何もする気が起こらないので、止まったままのTY125の組み立て。ここに来て少し気温が下がったので、タンク修理の続きを開始した。左右の大きな凹みをスタッド溶接機で溶接したピンで引き出して塗装剥離を行ったところで放置されていたのだ。2液混合のパテを買って来て、溶接跡と少しの凹みを埋めて行く。数日おいて完全に硬化したところで、サンドペーパーを掛け、更に凹んだ所にパテを盛ってペーパー掛けを3度行った。これで大体タンクの形状が復元されたので、裏側のサビ取りを行う。ここはスポットブラストを使用した。大体綺麗になったところで、黒サビ転換剤を塗って防錆処理を行っておく。最初のパテ付けパテ整形の左側パテ整形の右側赤サビが出ているタンクの裏側スポットブラストで大まかに赤サビを除去したタンク裏黒サビ転換剤を塗ったタンク裏側
2018.08.22
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スタッド溶接機のお蔭で、タンクの凹みを大まかに引き出すことができた。大きな凹みの場合、パテ盛り修理には限界があるので、なるべくパテの量は少ないのに越した事はない。ピンをねじ切った跡はグラインダーで軽く均しておいた。これから塗装をするのだが、塗装の上にデカールが貼ってあるとどうしても段差ができるので、潔く塗装の全剝離を行う事にした。リムーバーを使うと早いのだが、今回はタンクが小さいので、不織布ディスクを付けたグラインダーで地金が見えるまで少しずつ剥離して行った。これで丸裸になったのだが、この所、木こり作業の方が忙しく何日もほったらかしにしていたのだが、地金が出たままでも以外と錆が来ないものである。このまま磨いてV7ドンキーのメッキタンクと並べてみようかと思うほどである。塗装を剥離したタンクの右側塗装を剥離したタンクの左側真上から見たタンク
2018.06.27
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黄色のタンクは凹み少々で中はコーティング済み。白いタンクは左右に大きな凹みがあり、中はサビサビ。さて、どちらを選ぶとするか。普通なら当然黄色のタンクなのだが、TY50で同じカラーのタンクを塗り替えて曲線のライン引きに苦労して、上手く出来なかった経験から、黄色はやりたくない。しかも、黄色は色乗りも悪い、かなり重ね塗りをしないと下地が透けて見えてしまうのだ。と、言う事で白いタンクを修理する事にした。左右が大きく凹んでいるが、幸い鋭角の物が当たって付いたような凹みではないので、ある程度は引っ張り出せると踏んだのだ。ここで登場するのが、スタッド溶接機だ。タンクの凹み部分の塗装を不織布ディスクを付けたグラインダーで磨いて、地金を出す。スタッド溶接機にピンをセットして凹みに押し付けトリガーを引くと1秒でピンが溶接できる。これは何度使っても便利だ。ピンをスライドハンマーで咥えて引き出す。適当な所まで引き出したら、ピンをニッパーで挟んで捻るとタンクから取れる。調子に乗ってあまり引き出し過ぎると、タンクが負けて穴が空いてしまう。2箇所ほどやってしまったので、ハンダで塞いでおいた。タンク右側の凹みタンク左側の凹みタンクに溶接機されたピン大きな凹みの場合はピンを複数溶接してからスライディングハンマーで引き出す大まかに凹みを引き出したタンク右側施工後の左タンク
2018.06.24
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フレームにホイールを装着する前にフェンダーを取り付けるのがセオリーなのだが、折角タイヤを組んだので無性にホイールを取り付けたくなった。フロントホイールだけ取り付けてみる事にした。ハブにブレーキパネルを嵌め込み、アクスルシャフトとワッシャ、ナットに少し錆があったので、不織布ディスクで磨いてグリスをタップリ塗ってシャフトを通そうとしたら、ハブの右側のシャフトを通す穴の回りが凹んでいるのに気が付いた。ここに何かカラーのような物が嵌まらないと、隙間が出来てしまうのだ。どんなカラーだろうかと思いながら、パーツリストを見てみると、ハブダストカバーという名称らしい。中古で買ったホイールには付いていなかったのであろう。それなら外したホイールには付いている筈だと思い、倉庫に行って見てみたら付いていた。早速外してグリスを塗って組み込む。ブレーキシューは、まだ十分使える厚みがあったので、グリスアップのみ行い再使用とする。リアホイールをスイングアームの下に寝かせて、フロントフォークがホイールを嵌める丁度良い位置になるように紐でフレームを結ぶ。こうしておけば、力がいらず、アクスルシャフトは直ぐに通るのだ。フロントだけだが、タイヤが付くとバイクらしくなって来た。125から外して来たハブダストカバーフロントブレーキシュー錆落としを終えてグリスを塗ったアクスルシャフト取り敢えず装着したフロントホイール
2018.06.19
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古タイヤを外したリムの内側は前後共、酷く汚れており、ニップルの頭は錆びている物もあったので、グラインダーに真鍮カップを付けて磨いた。3ヶのビードストッパーの泥汚れはボンスターで磨いて、締め付けボルトの錆はワイヤブラシで磨いて、黒サビ転換剤を塗っておいた。綺麗になったところで、ビードストッパーを軽く取り付け、その上からリムバンドを掛ける。ヘビーチューブの口金をリム穴に通して薄ナットで軽く締めて口金が抜けないようにしておき、チューブをタイヤに入れるのだが、ヘビーチューブと言うだけあって、重く嵩張る。タイヤにホイールを入れ込む時にはみ出してしまい、手間取ってしまった。タイヤの中へホイールを完全に押し込んだら第一段階終了だ。ここまではタイヤレバーが無くても腕力だけでも出来るが、レバーか太めのドライバーでサポートすればなお簡単だ。次は、タイヤのミミをタイヤレバーを使ってホイールに入れて行くのだが、レバーは2本あった方がやりやすい。新品タイヤなので作業は楽だが、最後の20㎝程になってからは流石に入れにくい。そこで、はみ出たタイヤのミミにシリコンスプレーを吹いて、ピタリとくっついたタイヤとホイールの隙間にマイナスドライバーなど薄刃の物を突っ込んでコジれば最後のミミはスッと入って行く。片側が終わったら反対側だ。同じようにホイールにミミを入れて行く。前後輪とも同じ作業で完成である。ホイールにタイヤを嵌める時に、チューブに少し空気を入れてレバーがチューブに噛みにくくする方法もあるようだが、ヘビーチューブの場合、嵩張るので空気は入れなかった。レバーが少々嚙んでも穴が開きそうにないくらいこのチューブは頼もしい。リムバンドを外したホイールの内側真鍮カップで磨いたホイールの内側ボンスターで磨いて黒サビ転換剤を塗ったビードストッパーリムバンドを掛けたビードストッパーリア用リムバンドフロント用リムバンドホイールに装着したリアタイヤ
2018.06.17
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ヤフオクで買ったタイヤ付きホイールのタイヤに前後共大きなヒビがあったので使用する事が出来ず、やむなく新品タイヤを購入する事にして、タイヤを外してみる事にした。エアバルブを抜いて空気を出して、タイヤレバーでビードを落として行く。中のチューブを傷付けないようにタイヤレバーの先でミミを引っ掛け、テコの要領でホイールから外して行くのだが、2箇所ほど外してそこから進まない。タイヤが古くカチカチで弾力がないので、ミミが上がらないのだ。力ずくでやっていたら、メリメリと音がして、とうとうホイールの縁がレバーで潰れてしまった。アルミなので力任せだと、ホイールの方が弱いのだ。これ以上やってもホイールに傷を付けるだけなので、潔く諦めて、サンダーでぶった切る荒技に出た。何が何でも使えないヒビ割れタイヤを外したいのだ。ミミの付近にあるワイヤを切断すると、あれほどホイールに強くしがみついていたタイヤがヘナヘナと剥がれて行く。結局前後共サンダーでぶった切る嵌めになった。前輪はビードストッパーが1ヶでチューブもリムバンドも破れはないが、かなりくたびれており、再使用は?である。後輪はビードストッパーが2ヶでこちらもチューブもリムバンドも破れはないが再使用は止めた方がよさそうだ。しかもチューブは普通の薄いチューブなのでパンクするのも時間の問題のような気がする。パンク修理は面倒なので、ここは思い切ってチューブとリムバンドも新品にする事とした。現在、トライアルタイヤで競技用でないものはIRCのTRO11ツーリストしかない。TLR125にも取り付けたが問題はないのでTYも同じIRCとする。購入した関係商品は下記の通り。フロントリムバンド 21インチ IRC 275/300-21 税込価格 170(円) x 1(個)ヘビーチューブ 21インチIRC 2.75/3.00 80/100-21 TR-4 税込価格 1,840(円) x 1(個)タイヤ IRC TR011TOURLIST 2.75-21 税込価格 6,030(円) x 1(個)リアリムバンド 18インチIRC 325/510-18 税込価格 180(円) x 1(個)ヘビーチューブ18インチ IRC 4.00/5.10 110/100-18 TR-4 税込価格 1,840(円) x 1(個)タイヤ IRC TR011TOURLIST 4.00-18 税込価格 8,400(円) x 1(個)IRCのトライアルタイヤIRCのヘビーチューブ
2018.06.15
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ヤフオクで買ったリアホイールにはスプロケットも付いていた。恐らく純正だと思われるスプロケットはアルミ製の51丁だ。少し腐食していた箇所もあったが、不織布ディスクで磨いたら目立たなくなる程度のものだった。125に付いていた物より、ギアの摩耗もあまりないのでこちらを再使用する事にする。TYはアルミやマグネシュウムなどを多用しており、当時からコンペでの使用を考慮した作りの良さが窺える。TLのドリブンスプロケットは鉄製なのだ。意外と綺麗だったスプロケット/ボルトの回り止めの座金が付くネジロック剤と思われる青い色が付いたハブのスプロケット取り付け穴付近51丁のアルミ製ドリブンスプロケット
2018.06.13
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125のフロント&リアホイールのスポークは酷い赤サビの上に、折れや曲がりまであるので、再利用は出来ない。タイヤもチューブも使い物にならないが、ハブとリムはアルミなので磨けば何とかなるかも….。という状態なので、どうしようかと色々考えた。TYのスポークは幸い販売している所があるので、スポーク、チューブ、タイヤは新品を手に入れる事は出来るのだが、結構な金額になってしまう。新品ではなくても、もう少し程度の良い中古はないかと、ヤフオクで網を張っていたら、やっと出て来た。同じ車体の前後のホイールがタイヤ付きで別々に出品されたのだ。写真で見る限り、リムは綺麗だし、スポークにもサビはない。タイヤの山もまだ大丈夫のようだ。1本3,000円、前後で6,000円なら妥当な値段だろう。しかも、地元岡山の業者で送料が安かったので、だぼハゼの如く飛びついた。幸い競合者もなく無事落札。届いた現物をみると、リムは磨いた跡があったが、まだまだ甘い。あの光っていたスポークは銀色の塗料で塗ってあった。写真が遠目だったので分からなかったのだ。良く考えたら、この時代のバイクでサビの無いスポークなんてあり得ない。幸い折れも曲がりも無く、フロントも銀色で塗ってあったがサビは少量であったので、無理矢理納得した。スポークとリムは手を入れてあるのだが、ハブは手つかずで泥まみれのままなのが残念である。ハブの汚れを落とすだけでバラすのは面倒なので、組んだ状態でブラストしてみると、泥汚れが綺麗に落ちて、アルミ面が梨地肌になったので、このままにする事にした。リムはスポークが付いているので面倒だが、不織布ディスクで大まか磨いた後、青棒を使ってバフ掛けして、可能な限りテカリを出して完了とする。タイヤは汚れを落とし良く磨いており、ブロックも減りも少なかったが、チューブの状態をみようと、空気を入れてみたら、前後共サイドウォールに写真では見えなかった大きなヒビが出て来た。これは使えない。ガッカリである。ヤフオクで買ったフロントホイールヤフオクで買ったリアホイールフロントブレーキパネルの状態泥で汚れたリアハブ少し磨いた跡があるホイール青棒でバフ掛け中のホイール
2018.06.09
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TYのフォロントフォークは3組のストックがあるが、どれもインナーチューブに錆がある。ここは思い切って東洋硬化に再メッキに出したい所だが、TLR200用が1本17,000円だったので、踏み切れないでいるのだ。3組の内、写真屋から貰ったアウターチューブが塗装済みの1組のみ摺動部に錆が無かったので、走行には問題無い。なので、今回は再メッキを諦め、こいつを再使用する事にしたのだが、錆を落として磨いても、アバタが残ってしまう。フロントフォークは目立つ箇所なので美しくなければならないのだ。何とか誤魔化したい。どうあっても隠したい。アンダーブラケットから下はトライアルバイクには付けないが、フォークブーツで隠すのが手っ取り早いので、ノギスで実寸を測ってみたら、インナーチューブの直径が30ミリ、アウターチューブの直径が48ミリ、アウターチューブからアンダーブラケットまでが230ミリと出たので、この寸法に一番近いブーツをネットで探したら、30×45×210サイズが見つかった。アウターチューブ側が3ミリ細く、長さが20ミリ短いが、ラバーなので、少々の誤差は大丈夫だろうと思いつつ、注意事項を見たらおかしな日本語で「比較的緩いいくつかのライダー以下のダストカバーが取り付け見つかり、これはタイしっかりと固定することができます。」と書いてあった。「頭の緩い何人かのライダーより更に頭の悪いライダーのためのダストカバーだ。」と読めたので、まさに私にピッタリだと思い、2本で565円(送料込)を中華企業に投資したのである。届いたフォークブーツは565円にしては質感が良い。早速、フロントフォークに試着してみると、アウターチューブ側が入らないかと心配していたが、運良くピッタリと嵌まった。インナーチューブ側は当然ピッタリだ。長さが少し足らないが、ラバーなので引っ張ってみたら、思った通りアンダーブラケット下まで延びて装着可能である。次は、アンダーブラケットからトップブリッジの間をどう隠すかだ。この間にはライトステーが嵌まるので、正確にはライトステーからアンダーブラケットまでのインナーチューブをどう隠すかだ。ライトステーを取り付けて、露出したインナーチューブの長さを測ったら、89ミリと出た。この部分だけ塗装するのも変だし、アルミテープを巻くのも気が乗らない。最も美しく仕上げるためにピカピカのパイプを被せる事にした。ネットで検索してみると、福井県に横山テクノなる会社があり、パイプを必要な長さにカットして送ってくれるようだ。早速、適合パイプを探すと、ステンレス丸パイプ#400鏡面仕上げ外径34ミリ、肉厚1.5ミリがあった。30∅のインナーチューブなので、0.5ミリの隙間が出来る計算となり丁度良いと判断して、89ミリカットで2本注文した。カット代込み2本で800円。レターパック便が690円で合計1,490円ナリ。フォークブーツの3倍近くかかったが、致し方ない。届いたパイプは切断面も綺麗に処理してあり、新品のインナーチューブと遜色ないほどピカピカだ。早速、装着してみると、当然の事ながら長さも内径もピッタリだった。これでフロントフォークが組めると思いきや、フォークブーツに付属のインナーチューブ側を留めるクリップの締まりの力が弱く、ずり落ちてしまう。仕方が無いのでホームセンターへ走り、ファインクランプ(198円)を2ヶ購入し、やっと組み立てる事ができた。これで何処から見ても、インナーチューブのサビ取り跡のアバタは見えない。超厚化粧で全て隠して誤魔化してしまったのだ。中華製のフォークブーツアウターチューブにピッタリ嵌まったフォークブーツ(ダストカバーは取り外しての装着となる)錆が残るインナーチューブ横山テクノから購入した鏡面仕上げのステンレスパイプステンレスパイプとインナーチューブ仮セットしたステンレスパイプ締める力が弱かった付属のクリップグリスをタップリ塗ったインナーチューブホームセンターで買ったファインクランプファインクランプでガッチリ留めたフォークブーツ両方のインナーチューブに取り付けたステンレスパイプ全ての装着が終わった誤魔化しのフロントフォーク
2018.05.14
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アンダーブラケットは125用を使用したが、アルミ錆が酷かったので、不織布ディスクとボンスターで磨いた。しかし、サンドブラストの方が早く綺麗になったかも知れない。ピカピカのアルミでは直ぐに錆びてしまうし、この部分は磨きにくいので、フレームと一緒にシルバーで塗装した。アッパーブラケット(トップブリッジ)は写真屋から貰ったグレーのウレタン塗装済みを使用する。レースは汚れたグリスを除去してみると、ベアリングの打痕も無く不具合は認められなかったので、そのまま使用する。ベアリングは125のアンダーブラケット側が1ヶ欠損していたので、175のものを磨いて使用する。ステムボルトは頭が真っ赤に錆ていたので、175用を磨いて使用する事にしたのだが、外してみると、125用は座金付きボルトだが、175用はボルトとワッシャに分かれていた。レースの上下にモリブデングリスをタップリ塗って、アンダーブラケットの下側のレースにベアリング大を19ヶ、上側のレースにベアリング小を22ヶ埋めて行く。ステムナットの締め具合はセローの場合だと3.8kg・mで締め付けた後、完全にゆるめ、0.4kg・mで締め付けるとあるが、トルクレンチがないので、アンダーブラケットにガタがなく、重くなくスムーズに動くかどうか感覚で締め付ける。この部分はかなり緩めだ。アッパーブラケットを乗せて、ステムボルトを仮留めして、ステム回りの完成だ。塗装したアンダーブラケットとレースフレーム側のレースステムベアリング上小22ヶ/下大19ヶアンダーブラケットに並べたベアリング大フレームに並べたベアリング小175用(左)と125用(右)のステムボルトフレームに装着したステム
2018.05.09
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125に付いていたリアサスはスプリングはおろか、肝心のロッドに至るまで真っ赤に錆びて、とても再利用出来るような代物ではなかったので、潔く代替え品を探す事にした。YAMAHA純正は廃番だろうし、仮にあったとしても、とんでも無い値段になっている事が予想されるので、問い合わせもしなかった。中古もあるが、どれも錆びている上に、高価である。それならば、新品の社外品はどうかと探してみた。ネット情報では、TY125純正のサスの自由長(上下の取り付け穴の間隔)は315ミリ~320ミリのようであるが、定かではない。因みに赤サビサスを計ったら300ミリだった。これは一見して短く、純正ではないと確信できる。サスのスプリングとサイレンサーとの間隔も見ておきたいので、雨の中、写真屋のコンテナを開けて貰って現車で確かめた。自由長は320ミリ。スプリングの直径は50ミリだった。自由長は車体から外した状態で計測するので、もう少し長いかも知れないが、そんなにシビアなものでは無いだろうと思い、この数字を参考に検索を行う。良く似たサスで、自由長310ミリ、スプリング径55ミリ2本セットで2,930円と激安品があったが、恐らく中華製で、TLR125改を組んだ時に安さに負けて白サスの代わりに買った台湾製の400ミリサスと同じように、最弱にアジャストしてもスプリングが固くてトライアルバイクには向いていない代物だった失敗を反省し、もう同じ轍は踏まないのだ。安くて柔らかそうなサスはないものかと、探しているうちに、南海部品が出しているカブ用のサスに目が止まった。50cc~90ccのカブ専用に設計されたサスなので、少々固めに振ってあっても原付用なのでガチガチでは無いと思うし、5段階のアジャスターも付いている。しかも製造国はともあれ、今度は日本メーカーの南海部品だ。南海部品アドバンスサスペンション(NPC-S325A)自由長325ミリ、スプリング径不明。スプリングが赤、黄、メッキと3種類あったが、迷わずメッキをチョイス。2本で7,776円、送料810円の合計8,586円の投資だが、さて、吉と出るか凶と出るか。2日で届いたサスの箱を開けてみたら美しいメッキが施されたサスがアジャストレンチとワッシャと共に出て来た。やっぱり台湾製や中国製とはメッキの質が全然違う。申し分ない仕上げである。スプリング径は55ミリと少し大きいが何とか収まるだろう。はやる気持ちを抑えながら、車体に取り付けてみようとしたら、フレーム側は問題無いが、スイングアーム側が入らない?10ミリ径だ。購入前にカブ用ということで、現車のカブ90のリアサスを外してピボットの軸径を計ったらTYと同じ12ミリだったので、取り付け出来る筈であった。と、言う事はカブのスイングアーム側のピボットの軸は10ミリ?カブは上下でピボットの軸径が違うのか。これは誤算である。上下測っておけばよかった。何たる失態。やっちまったか。しかし、折角大枚叩いて買ったサスなので、何が何でも取り付けなければならないのだ。汎用サスはピボットの軸径に合わせるため、10ミリと12ミリと両方使えるように外径は同じで内径の違う2つのカラーを用意しているものが多いが、このサスはカブ専用設計と言う事で、そんな配慮はないのに加えて、カラーがゴムブッシュに埋もれるようにガッチリ取り付けられており、カラーを抜き取る事さえ難しそうである。カラーの部分をよく観察してみると、厚みが結構ある事に気づいた。この肉厚なら、カラー穴を12ミリのドリルで広げても大丈夫だろうと思い、サスからゴムブッシュを抜き取る治具を作る。GSX750Eのチェーンをカシメた時に作った改造シャコ万を利用する時が再びやって来た。カラーより肩の部分が少し大きな安物のソケットを差し込み反対側は23ミリのソケットをセットしてハンドルを締め込んで行くと硬そうなゴムブッシュがカラーごとソケットの中へ抜け落ちて来た。かなりの力でカラーが押された筈なのに、ゴムブッシュに強く張りついたままだ。このカラーは抜けないだろう。外したカラー付きのゴムブッシュを万力に挟んで、12ミリのドリルでカラーの穴を拡げて行くのだが、長さが2センチ近くあるので、かなりの熱が発生するため、時々水に漬けて冷却しながらの作業となる。カラー穴の拡大だけだったので、左右共均等な肉厚で作業を終える事ができた。サスへのはめ込みもシャコ万を使ったので傷つく事無く嵌め込む事ができ、取り付けてみると、少しキツイがピボットに何とか嵌まった。やれやれである。ワッシャは4ヶとも磨いて再使用したが、ビスとスプリングワッシャは錆びて使えないので、ユニクロの新品トラスネジを使用した。スイングアームを上下に動かせてサスの硬さを試した限りでは、かなり硬い。カブ用だからそんなにガチガチにはならないと思ったのだが…。やはりトライアル用とは違うようだ。詳細は乗って見なければ分からないが、普通に走る分には問題無いだろう。メッキの美しさがせめてもの救いだ。購入結果は半吉という所だろうか。アドバンスサスペンション(NPC-S325A)ドリルで拡大するカラー穴12ミリ径に貫通間近のカラー改造シャコ万でサスに圧入中のゴムブッシュピボットに取り付けてトラスネジで留めたスイングアーム側のサス取り付けが完了したサスメッキが美しいアドバンスサスペンション
2018.05.07
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リアブレーキアームは組み立ての初期段階で取り付けておかないと、取り付けが段々と難しくなって来る。アームはフレームの筒状の箇所へ嵌め込み、E型止め輪(Eリング)で留めるだけと至ってシンプルである。この箇所はアームの可動部にあたるため、ナットで締め付ける訳には行かないのである。スプリングはフレームとアームに引っ掛ける。アームとロッドの連結も可動部のためピンが使用され、割ピンで留めるようになっているのだが、その肝心のピンが何処にもない。確か外した時にブレーキ関係の部品と一緒に封筒に入れたと思っていたのだが….。「何方かブレーキロッドを留める小さなピンを知りませんか?」、「小さなピンが何処かへ落ちてはいませんでしたか?」と尋ね歩くが、消息は掴めず、当時の事は忘却の彼方へ追いやられてしまっているのである。シワが無くなった脳みそで考えたら、125のリアブレーキアームには折れたロッドが付いていた事を思い出した。探したら、出て来た。ピンもちゃんと付いている。やれやれである。しかし、175のピンは何処へ行ってしまったのだろうか。他へ持ち歩く事はないし、箒で掃いても出て来なかったのだ。まぁどうでも良いが、気になる。ブレーキロッドは塗装した175用を使用する。タイコは機種不明だが手持ちの部品箱にあったのでロッドに通してみたら、丁度良かったので磨いておいた。スプリングとタイコを押さえる形をしたナットはYAMAHAの純正があったので新品を奢る。次はスイングアームだ。予めチェーンテンショナーを組み立てておく。+頭のボルト2本はサビサビだったので、ステンレスのキャップボルトに換装。サビ落としをして塗装したスプリングは再利用だ。ブッシュを抜いて、古いグリスをパーツクリーナで洗い流して洗浄の後、モリブデングリスをタップリ塗ってスイングアームに挿し込む。チェーン側にゴムのスライダーを取り付けて、アーム両側にシールガードを取り付ける。ゆっくりとフレームに差し込み、右側のフットレストブラケットにスタッドボルトを差し込み、車体の右から通す。貫通したら左のフットレストブラケットを通す。ブラケットボルトは赤サビでボロボロだったので、スプリングワッシャーを嚙まし、M8のステンレスキャップボルトに換装した。スイングアームが付いたので何となく形になってきた。新品のスプリングとナットを付けたリアブレーキロッド125用のロッドピンで留めたロッドとアーム取り付け前のスイングアーム買い足したボルト類スイングアームの取り付けリアブレーキアームとフットレストブラケット少しずつ形になって行く車体
2018.05.05
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エンジンの塗装と磨きが終わったので、ここからは組み立て編に移る事にする。まだ、修理が終わっていない部品や塗装していない部品、それに欠品部品などもあるが、待てないので並行して行う事にする。先ず、手始めはフレームへエンジンを乗せる作業である。TLMやTLRなどはエンジンを横に寝かせてその上からフレームを被せるようにしてフランジボルトを通すと簡単で、力も要らなかったが、TYの場合はフレームの形状から前述のような作業は行えないので、フレームを立てた通常の状態からエンジンを持ち上げて落とし込む手順でないと取り付け出来ない。ぎっくり腰に細心の注意を払いながら、エンジンを持ち上げてフレームにセットする。予め不織布ディスクでサビ落としを行いグリスを塗っていた3本のフランジボルトの前側と後上は呆気なく通った。ここまで来れば大丈夫だ。最後の後下の太くて短いボルトを通すだけだ。このボルトだけナットが付いておらず、フレームに溶接された短いパイプにネジが切ってあり、その雌ネジにボルトを締め込む構造になっているのだ。ソケットレンチでボルトを締め込むが、ネジ山が噛み合って締め込まれて行く感触がない。少しエンジンとのズレがあるのだろうと思い、プラハンでボルトの頭を叩いてねじ込んでみるがダメである。力が足りないのだろうと考え、ボルトの頭に鉄棒をあてがい、ハンマーで力強くどついてみるもボルトはクルクル回るだけで締め込む事ができない。これは参った。困った。フレームが歪んでいるのだろうか。それならばと、折角通したフランジボルトを全て抜いて、後下の難関ボルトから通してみたら、あっさり入ってネジ山が噛み合った。他の2本のボルトも難無く通る。何とも拍子抜けだ。組み立ては、このボルトから通すのが正解のようだ。シリンダに銅のガスケットを挟んで、ヘッドを乗せて、長ナット4本を締める。プラグを掃除してみたら、NGKの5Eが付いていた。これを締め込んで、エンジンの取り付け完了である。シリンダとヘッドを耐熱の艶アリ黒とシルバーで塗り分けたが、これもなかなか良いではないか。スタッドボルトを通した後下のフレーム(右側が筒状の雌ネジになっている)シリンダヘッドを外したままフレームに乗せたエンジンフレームとエンジン掃除した5Eのプラグシリンダヘッドとプラグを取り付けたエンジン
2018.05.01
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YAMAHAからシリンダガスケットが届いたのでいよいよピストンにシリンダを嵌め込む作業に掛かれる。純正のシリンダガスケットが廃番になっていたら、ガスケットシートを買って、自作しようと思っていたが、「ある」に越した事はない。今度シリンダを外す時に廃番になっている事を考えて、厚みを中華製のシックネスゲージで測ったら、0.6ミリだった。しかし、測ったものの死ぬまで外す事はないだろう。ガスケットの当たり面のシリンダとクランクケースは予めスクレーパーで古いガスケットを慎重に剥がして、ボンスターで磨いていたので、ガスケットをセットして、ピストンとシリンダに2ストオイルを塗って組み付けるだけである。ところが、これがなかなか難しい。ピストンリングを指で縮めながらシリンダに真っ直ぐ挿入するのだが、上手く行かない。ピストンにはリングの合い口を示す印が有るものだが、そんなものは無いような….。ピストンがコンロッドに取り付けられたままなので見にくいのか、老眼のせいなのか、どうもよく見えない。ピストンを洗浄するにはコンロッドから外せば、楽なのだがそうするとピストンクリップを外さなくてはならない。クリップは再使用しない方が良いので、面倒でもコンロッドに付けたままヘッドの洗浄を行ったのであるが、もうそんな戯言は言っていられない。ラジオペンチの先で両側のクリップを外す。ピンが固いので、鉄棒をあてがってハンマーで叩き出す。コンロッドから外したピストンを手元に置いて精密ドライバーの先でピストンリングの溝を探りながら確認すると、小さなストッパーがあった。下側のセカンドリングはズレていなかったが、上側のトップリングがズレていた。ピストンリングの合い口を溝にあるストッパーの両側から挟むように指で縮めながら押し込むとあっさり入った。ストッパーと合い口の位置がズレると絶対に入らない仕組みになっているのだ。因みに、ピストンヘッドに刻印された矢印は、排気側(前方)を指すように向けなければならない。セカンドリングまで入れたら一旦ストップ。この状態でコンロッドに嵌め込みピストンピンを押し込む。外したクリップは曲がりも無いようだったので、再利用してしまった。このクリップも左右を取り違えると付かないので注意が必要だ。シリンダを押し込むと何事も無かったように軽くピストンが上がって来た。よしよし。めでたし。めでたし。YAMAHA純正シリンダガスケットシックネスゲージの計測では0.6ミリ厚のガスケットトップリングストッパーセカンドリングストッパークリップをセットする前のピストンピン
2018.04.29
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TYのフレームのクリアー塗装まで終わったので、やっとエンジンを乗せる段階まで来た。しかしクランクケースとシリンダの間のガスケットが破れてしまっていたので、今迄で判明している欠品の小物類と一緒に近所の自転車屋を通じYAMAHAに注文した。オイルポンプガスケット(126-13116-01) 97円エキゾーストパイプガスケット(3PA-14613-10) 594円サイレンサーOリング(93210-19026 )108円シリンダガスケット(1WE-11351-00) 432円タンクキャップ(322-24611-02 ) 2,290円タンクキャップガスケット(583 FUEL TANK 227円リアブレーキロッドナット(90179-06411) 81円 リアブレーキロッドスプリング(90501-10245 ) 97円スタンドスプリング(90507-29008 ) 864円ロケーティングダンパ(メインフレームとタンクの緩衝用ゴム)とステップスプリングが左右共廃番となっていたのは残念であったが、タンクキャップがまだ在庫しているには驚いた。しかし、値段も2,290円と飛び抜けて高いが仕方ない。部品を受け取りに行ってもっと驚いた。今年から各メーカーの純正部品を注文する毎に手数料が掛かるようになるのだそうだ。しかも、一旦注文したらキャンセルは出来ないそうだ。何と言うイケズをするのだ。HONDAは648円、YAMAHAは1,080円と共に暫定だが手数料が新たに設定される。SUZUKIに至っては2,050円もの手数料が必要になるそうだ。50円の部品を1つ買っても合計で2,100円の支払いが必要になるのだ。SUZUKIのバイクは即刻売った方が良いとの主談。HONDAとYAMAHAは夏頃徴収が開始されるようなので、今の内に貯金はおろか、家も田畑も全て売って、バイクの純正部品を買い漁ってネットで売って大儲けしようではないか。それにしても、旧車乗りの未来は過酷になって行くばかりである。モーター業界は既に内燃機関から電気にスイッチしつつあり、国も内燃機関を駆逐すべく色々な無理難題を押し付けて迫害して来るだろうが、何とかTYの再生に漕ぎ着け、内燃機関の火を絶やさず旧車の再生に尽力しようと細やかな抵抗を試みる今日この頃である。YAMAHAから届いた純正部品の数々
2018.04.27
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