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ポタ電DELTA3を購入した翌日の早朝、天気が良かったので急遽、備中松山城の雲海の写真を撮りに行く事になった。一眼レフを使用する事を予定していなかったので、スイッチを入れてみるとバッテリー切れになっていた。充電して行く時間がないので、車載のDELTA3でAC充電しながら走行する事にした。
狙った時間では少し遅すぎて、城に掛かる筈の霧が下がってしまっていたが、まずまずの写真が撮れたので、帰りに車内のシンクでコーヒーを淹れて暖まった。早速ポタ電の恩恵を預かる事になり、これからも重宝しそうな予感がする。
そうなるとオルタネーターチャージャーを早く取り付けたくなったので、作業に掛かる。一番の難関は電源用ケーブルを車内からボンネット内に通す作業なので、隔壁の辺りを調べてみると、運転席側の車内取り込みケーブルは、頑丈に何かで固めてあるので、沿わせて通す事は不可能であった。助手席側はゴムのキャップを通したケーブルだったのでキャップを外したら電源用ケーブルを通す事が出来そうだが、ケーブルが太いのでキャップは元に戻す事は出来そうにない。
他の箇所を調べてみたが、電源用ケーブルを通せるような穴は皆無であったので、隔壁の鉄板に穴開けを行おうと場所を探したが、配線の束やECUなどがごちゃごちゃで配線を傷付ける可能性大なので諦めてゴムキャップの穴を利用する事に決定した。
ポタ電はセカンドシートと横向き座席の間にピッタリと収まり、クルマが激しく揺れようが動く事はないのでこの位置で決定だ。セカンドシートの背もたれを倒して就寝仕様にする時とバイクを積載する時はシンク横に移動する事にする。
次はオルタネーターチャージャーの設置場所の検討であるが、電源用ケーブルが太くて曲がりにくいし、オルタネーターチャージャーとDELTA3を繋ぐケーブルは1mしかないので、設置場所は限られる。
色々と考えた末に、思いついたのが横向き座席の中である。座席の内壁にビス止めしてみたが、ケーブルの曲がりがきつく装着不可だと分かったので、素直に座席の床に置く事にした。ここだと邪魔にならないし、ビス止めなどせず置いておくだけなので、バイクを積載する時にもすぐに移動する事ができる利点がある。レイアウトが決まったので、オルタネーターチャージャーの位置から電源用ケーブルをボンネット内に延ばして行く。フレンディーはセカンドシートの後まで1枚物の大きなフロアマットが敷かれているのでマットの下にケーブルを引く事ができ、容易にケーブルを隠す事が出来る。
そこから先は中央のコンソールボックスを外し、エンジンカバーを包んでいるカーペットの中を通し、グローブボックスの奥からゴムキャップの穴を通し、運転席側にあるバッテリーに接続する。このクルマは寒冷地仕様なので助手席側にサブバッテリーを搭載しているので、そちらに繋いでも良いが、出来る事ならメインに繋ぎたいので、ケーブルを延ばしていくと5mのケーブルがぎりぎりだった。
プラス端子にはヒューズを接続してバッテリーに、マイナス端子はボディーアースをせよとの説明なので、バッテリー付近のボルトに接続した。
ゴムキャップを外して通した穴は、塞ぎようがないので、簡易的ではあるが妻の古ストキングを突っ込んで塞いでおいた。これで車内に風は入って来ないだろう。
このクルマは前席中央にエンジン搭載という形状なので、内張りを剥がす事なく、簡単に配線ができた事はありがたい。しかも、敷設した電源用ケーブルは一切見えない。
機器の設置と結線が終わったので、いよいよソケットを接続。フレンディーの発電能力は如何なものであろうか?期待と不安を抱きながらエンジンを掛けてみる。通常と変わらず機器類も大丈夫なようだ。そしていよいよDELTA3の電源を入れてフロントパネルの表示板を凝視すると、暫くして入力値が表示された。何と!いきなりの570whだ。その後は490wh辺りで推移している。残量が85%あったバッテリーが見る見る内に数値が上がりほんの数分で100%になってしまった。
アイドリングで500wh出れば立派なものだ。この調子なら走行時にエンジン回転が上がれば800wh充電も頷ける。このクルマは寒冷地仕様なので、発電機の容量が大きいのかも知れないが、型式はSGL5なので他車と同じかも。その他で考えられる事はディーゼルなので、エンジンが掛かってしまえばガソリン車のようにプラグに供給する電気がいらないので、その分発電に余裕があるのかも知れない。よく分からないが、30年近く経つ古いクルマでも最新式のオルタネーターチャージャーが問題無く稼働する事は有り難い事だ。
何れにせよアイドリングで500wh出れば、走行充電だけでポタ電が容易に満充電にできるのである。本当にソーラーパネルは必要なくなった。今度はエアコンを始動させて負荷を掛けた時にどうなるのか試してみよう。
DELTA3とオルタネーターチャージャーの配置
センターコンソールの下を這わしたケーブル
アルミ線で結束したケーブルと仮止めのガムテ
助手席側隔壁にある配線ホール
ボンネット内の配線
アイドリングで出た脅威の570whの入力値
スマホと連動するDELTA3
車内にスッキリと収まったDELTA3/セカンドシートを後方移動すればピタリと収まる