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昨日は母親の誕生日だった。普段連絡をとらなくても、その日には必ず電話をかけるのがお決まりなので、昨夜もかけたのだったが、誕生日の"た"の字も発することなく電話を終えてしまった。まさかそのことさえ忘れていたのでは?と思ったのだが、1日が明けて実際そうだったことを知る。
自分の誕生日のことを忘れているなんて初めてのこと。今回私からは何のプレゼントもしなかったのだが、家内からの誕生日プレゼントが1日遅れで届き、そこで初めて知ったらしい。家内にかかってきた電話の中で、私が昨日電話をかけてきた理由を悟ったようである。
心身疲弊しきっている母親。ありもしない恐怖におびえて常に緊張感を強いられた生活を送っている母親。そんな日々が自分の誕生日も忘れさせてしまったようだ。電話の中で「だから昨日電話をかけてきたんだね。。。」と漏らしていたと聞き、きっとそれに気づいた自分が淋しかったに違いない。それを思うと辛くなる。
電話で話をした家内は、しきりに「〇〇(私)のことを頼む。」と母親に嘆願されたというが、そんな別れるわけでもあるまいし勘弁してほしいと思う。しかし、母親は母親なんなだと。自分の置かれた厳しい状態のことよりも息子のことが心配なのだから。。。
昨日電話した時もそうだった。来月中旬に帰省する旨を父親に漏らしていたせいか、私からの電話を受けるなり母親の口から出たのは、「帰ってこなくていいよ。何もしてあげられないから。。。」というもの。私にとっては出来る限り会う時間を作って、少しでも楽な気持ちにしてあげることが目的であって、御馳走してもらおうとか、身の回りの世話をしてもらおうとか、負担をかけるつもりはないのだが、母親にしてみればそうもいかないということ。
また電話の会話の中で一番気になったのが幻聴の症状。「今帰ってくると危ない。何をされるかわからない。とても怖いよ。回りは皆んな△△(悪い意味での新興宗教)に入って、自分を追い出そうとして、嫌がらせをしている。だから今帰ってきたらダメだよ。」と、。。。
父親からはますますその傾向が酷くなっていると聞かされる。以前は夜だけだったのが、今では日中も常に外に目を配らせて、緊張感と恐怖感が高い状態が続いている。警察にも電話したり、心配した知人からの電話にもその状況を切に訴えるという。地域包括センタや病院の診療については、自らの異常と認められないので、自らお断りの電話を入れたりする。
引っ越しをすればすればいいのか?しかしそれは大変な労力。では入院させるべきか。良い施設があると一番いい。しかし母親が拒否をすると物事が進まない。救いは睡眠導入剤を飲んでいてくれることだけ。旅や外泊もほんのその場しのぎ。しかし体力も衰え、疲労も重なると、それさえもそう簡単に出来なくなってくる。父親のことも心配。
最近は間違いで携帯に電話がかかってくることもあり、そういうことがあると何かあったのではと心配になって折り返す。時間が潤沢にあるわけでもなし。やっぱり何と言われようと、どこかで帰らねばなるまい。