レベルアップ太極拳

カレンダー

カテゴリ

24収勢

(3)

プロフィール

pi-taijiquan

フォローする

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2021年07月20日

前回、腰（ヤオ）というときには、私たちのイメージする腰（こし）の上半分くらい（ウエスト）あたりのことで、骨盤から股関節あたりは、胯（クワ）ということを書きました。

腰（こし）＝｛腰（ヤオ），胯（クワ）｝

です。
まあ、別の解釈もあるかもしれません。

例えば、腰が痛いと聞いてもその位置が特定できないように、「胯」というのも体の一点を指すのではなさそうです。

でも、何かの説明の中では「胯」が一部分（例えば股関節）を指していることもあるようです。
この辺りの見極めが必要だと思います。

例えば、
「胯を回せ」は骨盤を回すという意味（他を回さないという意味ではない）だったり、

まあ、日本語の股関節とか骨盤という言葉を使えば簡単です。

「股関節を緩めて」と言っても股関節付近の筋肉を緩めるという意味がほとんどで「沈」のことです。
ちなみに「沈」しても膝が曲がったりつぶれてはいけません。

「股関節や骨盤を緩めて」と言われても、骨は緩まん！と言いたくなりますが、実は「尾閭を垂らせ」「尾てい骨をちょっと巻き込め」という意味だったり…。

「股関節を回す」は、股関節を緩めちょっと引き込むようなイメージで、その結果、骨盤が回転するということにもなります。

体はつながっていますから、股関節が緩んで沈すれば、骨盤も無理なく回転して上体も自然に向きが変わります。
雲手などは、それにともなって腰（ヤオ）もちょっと回します。

でも、「上体を回す」というときには、腰（ヤオ）を回転する（転腰）という意味が多く、必ずしも骨盤の回転が土台ではないこともあります。
転腰不転体ということばも聞いたことがあると思います。

練功十八法前段の8転腰推掌はそうですよね。…ということで、言葉というのはややこしいです。

今までの人生で「そんなつもりで言ったんじゃないんだけど」ということは、二万回くらい味わってきましたが