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2022年04月03日
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カテゴリ: 2:野馬分鬃
ある講習会で教える機会がありました。
参加した皆様は、日頃の教室とは違う新鮮な感覚を持ってくれたようで良かったです。
ただ、今回は一回きりでしたので、気になりつつも伝えずに省略したことも多くありました。
ちょっと、確認をお願いします。
…といっても講習会参加者がこのブログを見ても、講師とは結びつかないと思いますがぺろり
1起勢(チーシー)で、肩幅に開いた両手をお腹前に下げたあと、次の動作に移るとき両手はどのような動きをし始めますか。
次の中から選んでください。
1:両手が左右に開く。
2:右手が挙がっていく。
4:両手の指先が下を向くようにさらに下に手を足らす。
どれも参加者に見られた動きです。
今回のような講習会では時間短縮のために(ここでは文字短縮のために)「2:」「3:」「4:」は「間違い」と言っちゃうわけですが、太極拳はいろいろですから、理にかなっていれば他を否定する必要はありませんスマイル

こういう考えは大切なことだと考えています。
例えば、両手が広がりながら右手が上がるという動きも十分に理解できます。
でもまあ、生徒として教わるときには、頑なに自分の動きを貫いていても意味ないので、講師に疑問をぶつける(か、他の理屈として学ぶ)方がよろしいと思います。

ここでの正解は「1:」です。
閑話休題。問題はここからです。
「1:」の動きについての問題です。
両手を開いたときに「両手先の開き具合と両肘の開き具合の関係」はどうなっていますか。
5:ほぼ平行に開いている。
6:肘側が開いて指先がハの字の感じになっている。
7:指先側が開いて、両肘の間隔より手首の幅のが広くなっている。
どれでしょう。
できれば自然に動いてみて確認していただきたいのですが…。

正解は・・・「5:」と「6:」の間くらいです。
平行に近いけど少し弧形になった感じです。
その根拠は、肩を緩め両肩・背中側が広がるようになり含胸抜背になるからです。
時間を細かく分割すれば、肩が開き→肘が反応し→手首がついて行くという感じです。
指先(7:)を優先して動かすと、肩胛骨が開かない(あるいは肩胛骨の間が狭くなってしまう)動きになりがちです。
掤勁がまったく無くなってしまいます。

反対に、極端に肘を開く(6:に偏りすぎる)と、肘が大きく両外側に張り出すことになり肘・肩に力が入ってしまいます。
…ということで、正しく動くと外見が(5:+6:)÷2という感じに見えます。
だから、とりあえず、両手は肘を意識しつつ平行かほんの少し弧形になるように開いて動いてみてください。
その外見ができたら、そのときの感覚を探り出してほしいわけです。
正解で無かった皆様は、まず見かけを直してください。

そして「手を開くなんてありえない」という方は、もちろんよろしいと思います大笑い

(つづく)


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最終更新日  2022年04月03日 00時00分18秒
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