愈々庵気まぐれ日記

愈々庵気まぐれ日記

2017.04.01
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カテゴリ: 都内散歩
≪ふるさと文化館≫で肖像写真展を見た後隣接する三宝寺池に出て春の兆しを探した。
この辺りは武蔵野崖線のふちに当たり所々で湧水がある。
石神井川はこれらの湧水を集めて流れる川であったが、今ではどの程度沸き出ているのだろう。
今でも下の写真のような水源が残されているが
それが本当の自然湧水なのかくみ上げた水を流しているのかわからない。


いずれにしても近くの公園にはそれぞれ湧水源があり善福寺池、三方寺池、
石神井池などを作り皆大切な都立公園になっている。


水源から出た水は細い水路を通って池に注ぎ、野鳥の天国となっている。
まだ芽吹いてはいないが池畔には大きなラクウショウとメタセコイアの木がたくさんある。
両者は一見しただけではほとんど見わけがつかないが、
木肌の滑らかなほうが前者でごつごつとしてひだが多いのが後者である。
さらにやや丸みを帯びて天を突く樹形が前者で、
鋭い矢先のように空に突き刺さっているのが後者である。
さらにもう一つ、ほとんど同じに見えるがその葉が左右交互に生える(互生)
のが前者で左右対に生える(対生)が後者。
ほとんどの人はごっちゃにして知ってる名前で呼んでいる。
ちなみにセコイアとメタセコイアは別種の植物である。

ラクウショウ

メタセコイア
下の写真の三宝寺池の中の島はなるべく人の手を入れないようにして野鳥の天国にしている。
サギ、カワウ、各種のカモなど都内では有数の自然豊かなところである。


水面に垂れ下がったモミジもかなり芽吹いてきている。


靖国神社の開花宣言があってからもう一週間を過ぎているが公園の早咲き桜もまだこの程度。
いつもテレビで報道される東京の桜の開花は全国で一番早いか二番目で
鹿児島や高知よりも早いのが常、標準木を間違えているとした思えない。
全国放送されると地方の人はもう東京では花咲かりと勘違いしてしまう。


ここはやはり特別早咲きの特殊な樹ではなく、標準的な樹を標準木に変えてほしいものである。
気象庁の役人が靖国に出張するのも滑稽で、せめて気象庁内の桜樹にしてほしいものである。
調べてみるとかっては気象庁内の樹であったが1966年に靖国神社の樹に変わったそうである。
私も昔はずっと千代田区の気象庁内の樹と思い込んでいたが、この頃からテレビで
報道されるようになり、係官が「咲きました」と宣言する場面が放映される。
移転の理由は調べてもわからない。
戦前、国のため桜と散って靖国で会おうと誓った兵士たちをおもんばかって
(流行りの言葉でいえば神道政治議員連盟の気持を忖度)いたのかも知れない。
あまり深く掘り下げる気はないが標準木が標準でないことだけは確かである。


写真を撮っていると目の前で突然【ドボン】と水音がした、
見ると一匹のカワセミが対岸まで水面を渡って飛んで行き小枝にとまった。
コンパクトカメラで精一杯ズームしてみると大きな魚をくわえている。
飲み込むには大きすぎるがどう処理するのだろうか。
こんな大きな魚が胃袋で暴れだしたら鳥も墜落しそうである。


水面から出たガマの枯れ葉と中之島に群生する柳の芽吹きが対照的である。







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Last updated  2017.04.01 18:07:14
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