愈々庵気まぐれ日記

愈々庵気まぐれ日記

2017.04.03
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カテゴリ: 花見見物

石神井公園と我が家は石神井川に沿った側道の遊歩道でつながっている。
都市の市街地を流れる川で御多分にもれずコンクリートで囲まれ、
深くて角ばった大きな溝であるがそれだけにいろいろな人工的仕掛けがある。
川の両側はレンガ敷や舗装された遊歩道になっており、
遊歩道の周りは木立や桜の古木で満たされている。
特に都営住宅の中を流れる部分は川幅も広く、
大きくほれ込んだか河川敷もレンガの遊歩道となっている。
そしてそこの土手の部分がもう一つの遊歩道で、
さらにその両岸に5階建ての都営住宅が延々と続いている。
この都営団地は古いもので、空間的にゆったりとしているため、
かっては住人が空き地を野菜畑にしていたが、近年はそれが禁止になり
住人たちが競って花や樹木を植えている。
したがってここを歩くといつでも季節の草花を見ることが出来る。
まだまだ早春とて種類は少ないがこの遊歩道脇の草花はいつも私の散歩を彩ってくれる。


10年嫌い前から急に街路樹として目につくようになったのが上の紅花トキワマンサク、
黄花は以前から公園などで散見していたが、赤花は近年爆発的に街路樹として普及した。
私はあまり見たことがないが、トキワマンサクは本来白花だそうだ。
そしてトキワマンサクは常緑樹なのに対して、落葉樹の別種マンサクもあるそうだ。
常緑広葉樹を常盤木というので落葉樹のマンサクと区別するため「トキワ」が加わったそうだ。


水仙:二ホンスイセンはもうとっくに終わっているのに一輪だけ頑張っている。
キバナ部分が大きいのでラッパ水仙かもしれない。
一輪だけ咲いている光景は水面に映る自分の姿に恋してしまったという
ギリシャ神話の美少年ナルキッソスを想像するに十分である。
花の名はこのナルシズムにちなんで”narcissus",「水仙」も素晴らしいネイミングであるが
これは中国語で水に住む仙人を意味するそうだ。
美しいものには毒がある,スイセンもヒガンバナ科で同じ猛毒"lycorine"を含む。


昨年一株見つけた黄色い大名行列の先頭を行く≪毛槍≫のような変わった花が美しい。
今年は二株になっていたので来年以降が楽しみである。
昨年も今年もその名前を調べたがまだ行き当たらないでいる。
当分≪毛槍草≫にしておこう。何年か前に≪お槍拝借≫と言うテレビドラマを見た、
主君のかたき討ちのため宿敵大名の参勤交代列の先頭を行く毛槍を奪ってしまうという物語。
毛槍をなくした大名行列に恥をかかせるドラマであった。


この黄色い木花も多く生垣にみられるもので我が家でもかって植えていた。
確か語尾に≪ウメ≫が付いた名であるが今回の調査でヒットしなかった。

野草のムラサキケマン
以前からケマンの語が何語かと思っていたが≪華鬘≫と綴る漢語である。
それもなんと仏具の一種で、複雑な透かし彫りの装飾版で仏前の装飾品らしい。


この時期どこの庭先にも生えているハナニラ、これだけ群生すると雑草も見事。


群生と言えばどこにでもあるオオイヌノフグリもこれだけ群生すると見事である。


カラスノエンドウも空き地や道端によくあり、今我が家のはプランターにも自生している。

こうしてみると普通野草はせまい場所に少しだけと言うのが多いが。
一種類の野草が丘いっぱいに群生していたらそれはもう野草ではなく立派な花園となる。
近頃よく耳にするネモフィラ公園とかサクラソウ公園などもその例であろう。





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Last updated  2017.04.03 13:05:24
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