☆★☆季節の風☆Kazeのミステリ街道☆

☆★☆季節の風☆Kazeのミステリ街道☆

PR

November 11, 2010
XML
カテゴリ: ダブルキャスト


「それでもかなりですよ」
「ほんとうは千戸市内だけでも調べるなら一生分くらい、資料も遺跡も、出土品もあるんですよ。…ただ、他の地域との関連性を比較するとなると、やはり外へ出てみなくちゃならないわ」
「へえ、千戸市内ってそんなに遺跡が多いんですか」
 隆一は、地元のことなのに、間抜けな質問をした、と思った。
「ええ、その数は膨大です。だから、千戸市には考古学の学芸員の方が、吸い寄せられるように集まってきているんですよ」
「なるほど…。と、なるとアートの方面では津軽に負けているのも判りますね」
 隆一は言った。
「そうなんです、密かに考古の方に重点を置いているからです」

「鮎子さんにはいいこと聞きましたよ。そういう事情もふまえず、芸術性において千戸市はどうしても津軽に及ばない、なんて、大勢の人が集まる場所で言いでもしたら大恥をかくところでした」
「あら、お役にたてて良かったわ」
 彼女は微笑んだ。
「隆一さんも、いちど博物館をご覧になってみるといいです。展示の方法などは、かなり勉強になります。学芸員の方が、どうしても美術館より博物館のほうに偏るので、美術館で手に負えない古美術の展示などは、博物館で受け持つこともあるんですよ」
「へえ、それなら行ってみなければ…」
「ええ、隆一さんにはいい刺激になると思います。学芸員の方が丁寧に説明してくれますわ」
「できれば鮎子さんに案内して欲しいですね」
「私などはたいして役に立ちませんけど、隆一さんはしばらくここにいなかったんですもんね。やっぱり心細いかしら?まあ、博物館に行くなら連絡してください、近くに住んでいますから」
 鮎子は屈託なく笑った。
(市立博物館の近くだって…おい、一等地だぞ!?)
 隆一は汗がドッと出てきた。

 博物館周辺には、地元の名士に元教師の郷土史家、弁護士や司法書士などの知識階層がわりとよく住んでいる。
 書道に華道、茶道、着付けの教室が固まっているのもそのへんである。

<つづく>

☆人気ブログランキングに参加しています。トップページのバナーをクリックして下さると嬉しいです。

ランキング参加中です。

ranking1


おかげさまで、20位以内です。


☆連載ミステリー『ダブルキャスト』は、携帯メルマガ 『ミニまぐ!』 でも配信中です。


登録はこちらから: 『Kazeのミステリ通信』

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 今日は、朝だけ晴れて昼間からはどんより・・・の1日でした。
 明日も雨になるという予報が出ています。
 今週いっぱいは荒れ模様ですね。

 やっと時間ができたので、真夏の陽射しで色が抜けてしまった髪を染め直していました。
 夏は忙しくて、髪の手入れがほとんどできず、頭頂だけは黒く、毛先が黄色い状態になっていました(^^;;;
 真夏になる前に買っておいた、ブローネの泡タイプのヘアカラーで染毛開始です。



 思っていたより髪が長く伸びていたので、泡タイプでも、全体に伸ばすのにやたらと時間がかかりました(>_<)
 さらに、しっかり染めようと1時間近く放置したら、傷んだ毛先部分は真っ黒になっていました。
 ブラウン系のヘアカラーでも、染めたばかりのときはかなり黒くなりますね~
 いま黒髪が流行してるから、いいか
 傷んでいるところは切った方がいいんですが、なかなか美容院に行けないです

 季節は冬にさしかかり、アサガオのタネが採れはじめました。



 咲きはじめるのが遅いため、タネが採れる前に冬が来て枯れることも多いです。
 これだけ採れただけでもラッキーです





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  November 12, 2010 01:32:27 AM


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: