蓼科高原日記

蓼科高原日記

2012.11.05
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「いちばんよいことは、その日その日の出来事を書きとめておくことであろう。はっきり知るために日記をつけること。取るに足りぬことのようでも、そのニュアンスを、小さな事実を、見逃さないこと。そして特に分類してみること。どういう風に私が、このテーブルを、通りを、ひとびとを、刻みたばこ入れを見ているかを記すべきだ。なぜなら、変わったのは<それ>だからである。この変化の範囲と性質を、明確に決定しなければならない。」

ジャンポール・サルトルの出世作「嘔吐」の冒頭の文章だ。

避暑客の残像

もし学生時代にこの小説と出会わなかったなら、この文章を読むことがなかったとしたならば、僕の人生に対する考え方、世界観、そして何よりも人生そのものはおそらく大きく異なったものになっていただろうと思う。改めていまそう思うのだ。

サルトルの「存在と無」をまくらに寝るようなこともなかったと思う。



それは同時に「宗教の語る神」への決別でもあった。

ひるがえってこの蓼科高原日記(蓼科クロニクル)を思うに、どうも今日の日記の冒頭のサルトルの文章通りのことを行なっているような気分になってくる。あるときは伝えたい一心でしたため、ある時はどうでも良いことのように感じながら記す日記。しかしまさに、これはどういう風に僕が、この森を、山を、空を、ひとびとを、吹き抜ける風を観ているかを記している。なぜならば、変わるのは<それ>だからだ。

これは僕の「世界観」に関わることだから変えようがない。


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信州蓼科高原北八ヶ岳・標高1700m
ペンション・サンセットのホームページ:
http://www.p-sunset.com/






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Last updated  2012.11.05 16:41:57
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