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有吉佐和子が亡くなって30年にもなる。
彼女の本が文庫で復刊されて、色々読んだつもりだが、まだまだ、読んでいない本が出ていて
つい買ってしまう。
今日読んだのは「香華」
母娘の40年にわたる物語だが、引き込まれて半日で読んでしまった。
数奇な運命というか、娘は静岡に売られてしまう(明治時代)。
遊郭で芸を見習いながら通った小学校は新通り(尋常)小学校。
まあ、わたしの母校ではないですか。
今の駒形五丁目あたりに大きな遊郭があったそうな。
富士山や安倍川の描写やら、今現在の風景とは全く違った風景だったろうけど、静岡市民なじみの地名が出てくるのは嬉しい。
そこでの母娘の苦労は、想像を絶するものだったが。
娘は才覚もあったが、関東大震災、第二次世界大戦で築いたものを失いながら、また料亭を広げていく。
母は三回結婚し、年を取っても派手な着物や化粧で、自分本位の行き方をしていく。
娘はそれに翻弄されながらも、親子の縁は断ち切れない。
有吉佐和子の本は色々映画や舞台化されているが、これも木下恵介が映画化、山田五十鈴でテレビや舞台にもなっている。
昔、映画を録画したはずだと探したらあったけど、見ることができなかった。
DVDの劣化かファイナライズし忘れか。またテレビで放送しないかしら。
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