ライフキャリア総研★主筆の部屋

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2002年04月12日
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これは本のタイトルです(小沢牧子著、洋泉社新書)。実に面白い!おススメです。最近、「心のケア」「心の教育」ということが盛んに叫ばれていますが、なんかアヤシイぞと著者は言います。だいたい、専門家といっても見ず知らずの人に対して、悩みを打ち明けるなんて、ホントはおかしいんじゃないか。「心のモンダイは心の専門家に任せろ」っていうのは、管理主義のニオイがぷんぷんとする。たとえば、原発の事故のときにも最近では心の専門家が駆けつけるのですが、それって、「こんなにコワイものは要らない!」という住民運動を起こさせないための政治的な意図が隠されているのかもしれませんよって、著者は書いています。慰撫というか、懐柔というか。私も前からカウンセリングが持つアヤシサに気付いて、胸のあたりがムズムズしていたのです。カウンセリングでは、「適応」対「不適応」という対立概念をよく使います。たとえば、出社拒否症やアル中の人は、会社員あるいは社会人としての不適応状態にあるので、これを適応状態になるように問題解決するわけね。でもさ、その会社や社会自体に問題がある場合、いくら個人にカウンセリングしてもダメじゃない?組織や社会を変えなくてはどうにもならない。過労死の問題もそうです。過労自殺は不適応じゃなく、過剰適応の結果です。適応しすぎ、働き過ぎ。カウンセリングだけで過労自殺予備軍は救えません。組織全体や職場、上司と部下の関係を変えないと無理。だから、全てを個の心の問題に還元しようとする背景には、個人を管理しやすくするソフトな管理のメカニズムが働いているのではないかという著者の意見に私は深く共感してしまうのでした。





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最終更新日  2002年04月12日 09時12分08秒


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