ライフキャリア総研★主筆の部屋

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2002年06月14日
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 ……っていうとカッコ良すぎだけれど、パソコンのキーボードを見つめつつ、そんな言葉が浮かんできました。

 ライターという仕事柄、パソコンのキーボードの表面の文字が恐ろしく早く磨耗していくのです。

 いま2台のPCを併用していますが、先代のバイオノートは買って2年たつかたたないかなのに、磨耗して文字が完全に見えなくなったキーが5つもある。ブラインドタッチできない人に、これは使えませんね。

 ウイルス感染したとき、2人のボーイフレンドに助けていただいたのですが、2人ともに「ギョ」っとしていました。なんであんなに驚くかと思うくらい。でもまあ、それがフツーの反応なのかな。

 磨耗したキーは、A、S、N、MそしてK。恐らく日本語はこれらの音をかなりの頻度で使うのでしょう。あと、I、O、Eも半分欠けています。中の機構の劣化も激しいようで、かなり強く打たないと反応してくれません。

 ストレスがたまるので、ノートPCは、もっぱらネット検索の資料閲覧用に使い、デスクトップのDELLちゃんを原稿制作用に使っています。デスクトップなら、キーボードだけ替えればいいもんね。

 なぜこんなにくどくどとキーボードのことについて書いたかというと、ライターという仕事を選んだ根っこには、欧米の映画に出てくるタイプライティングのシーン……新聞記者や作家への憧れがあるのです。

「大統領の陰謀」でキーを叩いていたダスティン・ホフマンとロバート・レッドフォード。「ソフィーの選択」に出てきた小説家志望の青年(演じ手知らず)。

 カタカタカタカタ……というリズミカルな音。1枚書き上げて紙を引き出すときの、ツイーッツという小気味のいい音。陶然としてしまいまいた。



 思い通りに書けなくて、「んがぁぁぁ!」とか叫んで両手の握りこぶしを震わせ、くわえタバコで天井を仰ぎ、原稿をじょりりりぃーとタイプライターから引き剥がし、くしゃくしゃと丸めてポイ!……の繰り返し。

 遂にトサカに来た彼女は、窓からタイプライターを投げ捨ててしまう。でも、そこは海辺のコテージで下が砂地だから、タイプは砂だらけになっても壊れはしないのサ。

 苦しそうだけど、じつに楽しそうな世界だなあと思いました。そして、大学入学祝いにタイプライターを買ってもらい、英語のペーパーバック小説をタイピングして練習しました。サイデンステッカー訳の「源氏物語」でしたね。

 というわけで、ローマ字入力のブラインドタッチはン十年の筋金入り。だけど、就職して会社から与えられたのが某富士通ワープロのOASYSだったので、10年以上はひたすら親指シフトを使い続けました。

 あれはホントに早打ちに向いたキー配列&入力システムでしたね。テープおこしなどは、ほとんど話す速さで入力できましたもの。

 そうそう、当時はワープロオペレーターなんて職業がまだ成立し得るほど、ワープロの使える人は少なかった時代。たかだか十年ちょっと前なのに、時代の変化は恐ろしいほど早いですね。

 長くなりましたが、とにかく私はキーを打って文章を作ること自体になんともいえない喜びを感ずる人間になってしまいました。

 ライターというのは「雑学の総合商社」みたいな仕事で、勉強しなければいけないことが膨大。決して楽ではないのですが、それでもこうやって真夜中の部屋でひとり、淡々とキーを打つのが私なんだなあ。これ以外の生き方はないだろうなあ。こうやって一生、キーボードかどうかは分からないけれど、とにかく書く道具と付き合い続けていくのだなあと思うのでした。

 よし、3時まで頑張って400字20枚超の仕事のフィニッシュだ!





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最終更新日  2002年06月14日 00時45分56秒


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