ライフキャリア総研★主筆の部屋

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2002年07月17日
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「小さい子どもがいると、会社が嫌がって採用してくれないと聞きました。どうすればいいでしょうか」

 私はいつも、こんなふうに答えています。多くの会社では、小さい子どもがいる女性は「使えない」と見ている。なぜなら、残念ながら、あなたがたの先輩たちが、子どもを理由に急に会社を休み、周囲の人にたくさん迷惑をかけてきた長い長い歴史の積み重ねがあるので、「もう子どものいる女性はウンザリだ」と思われているからだと。

 もちろん、それはこれから就職しようとする女性とは何の関係もないかもしれない。けれども、「そういう目で見られている」のは動かしがたい事実だ。

 だから、子どものことで職場の仲間たちに迷惑をかけることは決してしません。万一、熱を出したときなどは、ピンチヒッターとして頼れる人がいるので大丈夫です。

 また、仕事にはどうしても休んではいけない日というものがあるのだから、自分でスケジュールを調整し、段取りよく進め、決して仕事に穴をあけないように頑張ります……などとアピールし、自分が「使えない主婦」でないことを証明する必要がある。

 相手も鬼や意地悪爺ィ(あるいは婆ァ)ばかりじゃないのだから、あなたが本気ならきっと誠意が通じるはず。採用された後も、真面目に働いて「使える主婦」であることを行動をもって証明すれば、「キミも小さい子どもがいて大変なのに、よくやってくれるね。お子さんのことで、どうしても休まなければならないときには、相談してね」なーんて、やさしい言葉をかけてくれるようになるものです。

 逆に言えば、非情な鬼ではなく、誠意の通じる人間のいる会社をこちらが見抜くぐらいの力がないとダメ。面接は、選ばれる場であると同時に、こちらが選ぶ場でもある。それを忘れないで下さい……と。

 専業主婦の生活から、ワーキング・マザーの生活へ切り替えるには、価値観の大転換が必要です。

 家庭とその周辺の狭い世界では、「やりたいこと」と「できること」の境界が未分化であいまい模糊としている。けれども、仕事の世界に入ったら、「やりたいこと」はさておき、現実に目の前の仕事を処理するために「できること」で勝負し、成果を出し、評価を受け、それに見合う対価を得るというサイクルの中に入っていく。

 面接で自己PRが重要だと聞いて、それは自分の「やりたいこと」をPRすることだと勘違いしている人が多すぎます。「やりたいこと」を話しても何の説得力もない。「できること」を具体的に証明し、それが会社に対してどのようなメリットをもたらすかを売り込まねばならない。

 何年も前に新卒で就職した経験しかない女性は、就職とは「椅子とりゲーム」のようなものだと思っているようです。いい椅子か悪い椅子かの違いはあるけれども、どこかに必ず自分の座れる椅子があると。

 いまは新卒採用でさえ、そんな発想はなじまなくなっています。会社側は、いい人がいなければ、いつでも椅子を引っ込めていいと思っている。椅子が1個もないところに割り込んで、自分の席を作るぐらいの覚悟がないと難しい。

 厳しい。確かに厳しいけれども、ほんとうに仕事がしたくて、自分の力を試したくて、仕事でやりがいを実感したいなら、体が自然に動いちゃうはず。

 目の前に立ちふさがる壁にも、体当たりできるはず。意外とハリボテかもしれないよ。

 一生懸命、パソコンやらの技能を習得したら、それまでに投資した時間とお金から利益を得ようと思わなくては、何のためにそれをしたのかわからないじゃない。

 ただ、正直言って、履歴書を20枚ぐらい書いてもまだ採用してくれる会社が見つからないなーんていうのはザラです。でも、あきらめちゃいけない。

 こんなに一生懸命がんばっているのに、私のほんとうの良さを分かってくれる会社が一社もないなんて!と、ブチ切れる前にもう一度自分を反省し、自分が「使える人間」かどうかをシビアに評価する必要がある。

 それでもどうしてもダメなら、自分で会社を起こすというテだってある。税理士や社会保険労務士などの国家資格を取って独立開業の道もある。

 最初はパートでも、半年も実績を積めば、次からは「実務経験あり」とアピールできる。イッパツで上手くやろうと思っても無理。少しずつ自分の最終目標に向けて駒を進めればいい。手段や方法はいくらでもあるのです。

 いかに生きるか。どのような仕事にやりがいを感ずるか。生きがい、仕事のやりがいを手に入れるために、どのようなステップを踏んで人生を積み重ねていくか。そうしたベースがしっかり固まっていれば、おのずと選ぶべき手段や方法は明らかになってくるはずです。

 要は、どこまで自分を信じられるか、自分を愛せるかでしょうね。

 それと、蛇足ながらくわえるとしたら、家族、組織、社会、世界、人類……といった他者への貢献、他者への愛とのバランスをいかにとるか。





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最終更新日  2003年08月22日 17時33分25秒


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