ライフキャリア総研★主筆の部屋

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2002年09月02日
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 職場の内部の情報は、外側からつかむのが難しい。とくにネガティブな情報はそうだ。会社案内や求人雑誌のパブ記事(記事といいつつ、実は広告みたいなもの。ヨイショ記事ですね)には、まず、悪いことは書かない。

 暴露話をひとつ。以前、とあるカフェビジネスの新設スクールの入学案内のコピーを手がけた。カフェといえば、いま、若い女の子にいちばん人気のある仕事だ。

 その学校の教員候補者や、現在、カフェビジネスで成功している若手数名にインタビューした。この業界の現状と将来性、仕事の魅力について語ってもらった。

 でも、それだけでは物事の半分しか見ていないことになる。仕事の厳しさ、そしてそれを乗り越えたときの達成感が、仕事をする上でのいちばんの醍醐味ではないだろうか。

 そんな考えをもとに、また、キャリアカウンセラーとしてのプライドも少々あって、「ふわふわした気持ちだけでは、夢を実現させるのは難しい。現実をしっかり見つめ、プロとして通用する実力を身に付けよう」というメッセージを込めて書いたつもりだった。

 ところが、学校側の意向とは相反してしまった。「もっと夢と希望を持たせるようにやさしいタッチで書いて欲しい」と、ダメ出しが来た。もちろん、私はプロだからお客様の要望どおりに直したのだけれども、納得がいかない。たちの悪い人買い商売に手を貸したみたいな気分になってしまった。

 あるカフェビジネスの成功者から、こんな話を聞いた。彼は、女性向けのカルチャースクールで講師をしている。

「どんなカフェをやりたいの?って聞くと、判で押したように同じ答えが返ってくるんだよね。“お客さんはそんなに大勢いないほうがいい。静かで、心地よい音楽が流れていて、ひとりでのんびり時間を過ごせて、癒されるような店”。笑っちゃうね。それは経営とは言わない。道楽だ。あまりにも現実を知らな過ぎるね」

 こういうことは、夢と希望を持って入学してくる人たちには教えないほうがいいらしい。

 そうだろうか。現実のきびしさを知るリアリティ・ショックは、早いほうがいい。仕事を選ぶときに大切なのは、好きになれるか、できそうか、やりがいがもてそうかというポジティブな面からのチェックがまず第一であるけれども、もう一方で、どんなきびしさがあるか、そのきびしさにどこまでなら耐えられるかというネガティブな面からのチェックも欠かせないのではないだろうか。

 というような話を講談社の某女性誌の特集向けに話してきました。写真入りで掲載されるんだって。発行されたらご報告します。





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最終更新日  2003年08月22日 17時31分34秒


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