ライフキャリア総研★主筆の部屋

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2003年07月16日
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 昨日も町田でセミナー講師の仕事がありました。お蔭様で満員の大盛況。机が足りなくて椅子席の人も出てしまいました。窮屈で息苦しかったかもしれません。ごめんなさい。復習用にまとめてみました。


 適職を発見するには、第1に自己理解から始めましょう。いわば「自分探し」ですね。同時に職業理解が必要です。

 自己理解とは、「自分はどんな仕事に興味があるのか」(興味)、「どんな仕事ならできそうか」(能力・適性)、「どんな仕事にやりがいと感ずるのか」(価値観)といった3つの視点から考えてみるとよいでしょう。

 これまでの自分の人生を振り返り、好きだったこと、ほめられた体験、生きがいを感じた瞬間などを思い出してみましょう。それぞれ、3つぐらい書き出してみましょう。

 ただし、自分の経験の範囲内だけでは「できそうな職業」として思いつくものが限られてきますので、さまざまな職業情報を集め、職業についての見方もいままでとは違う角度、視点にずらしてみると、新しい発見が得られるでしょう。

 職業情報については、図書館や書店で資格ガイド、職業ガイドなどを入手して、必要なページをノートに書き写して整理することをおすすめします。

 読んだだけでは、なかなかアタマの中に入ってこないものです。分かったことを項目別に整理することによって、まだ足りない情報や、自分が本当に必要としている情報が何かが分かるはずです。

 単に情報を集めるだけでなく、「何を知りたいか」「どのような情報を必要としているのか」というターゲットを絞って一歩ずつ進んでいかないと、何も残らないでしょう。

 情報は、本や雑誌、インターネットなどのメディアから得られるばかりでなく、人からも得られます。むしろこのほうが重要です。

「あんな仕事ができたらいいなあ」と思える職種に就いている先輩を探し当て、その人から、①仕事に就くまでのプロセス、②仕事の中身(ある1日の動き、1か月の動きなど)、③仕事のやりがい、④仕事の大変さ、⑤後に続く後輩へのメッセージなどをたずねてみましょう。きっと気持ちよく話してくれるはずです。

 自分を見つめ、職業情報を探索し、それでもまだ答えが見えてこないとか、「あれかこれか」で揺れ動く人も多いかもしれません。それは、「やりたい」ことが本当に「できる」かどうか確信がもてないからでしょう。

 職業情報の調べ方には2種類あります。ひとつは、前に述べたように、職種や資格の中身について調べること。そしてもうひとつが、その職種や資格に対する世の中のニーズ情報です。

「とらばーゆ」「Bing」などの求人誌や新聞の求人広告を調べたり、ハローワークの求人票、インターネットの求人情報サイトをチェックすることで、世の中でニーズの高い職種や採用条件について知ることができます。その際、1度や2度見ただけで「自分に合うものはない」とあきらめず、最低でも1か月ぐらい続けてリサーチすることをお勧めします。求人には波があり、変動するからです。

 いますぐ転職・再就職するつもりがなくても、前もって求人情報の傾向を長期的にリサーチし、自分に合いそうな情報についてはコピーをとってストックし、給与、必要とされる資格、勤務条件などを比較検討し、「ここまでの条件なら妥協できる」というラインを見極めておくといいでしょう。

 求人ニーズを調べれば、自分の持っている資格や職業能力、勤務経験がどの程度評価されるのかという「市場価値」について見当をつけることができます。

 自分の市場価値はまだまだ低い、もっと職業能力を高めなければ通用しないと思うようであれば、専門のスクールに通って資格を取るなどの準備をするか、あるいは志望のランクをいったん下げてでもとにかく現場に入り、実務経験を積んでいくかという2つの選択肢が考えられます。

 でも、この2つのうちのどちらを選んでいいか分からない、踏み切れないという人もいるかもしれません。

 悩むことは決して悪いことではありません。それは、新しいものを生み出す前に必要な試練のようなものでしょう。エネルギーがぐるぐる渦巻いて、放出すべき方向が見つからず
、グチャグチャ、ドロドロしている感じかな。成長の前の痛みのようなもので、苦しいかもしれません。

 そんなドロドロから抜け出すためには、それまでとは考え方のリズムを変え、ものごとを見るときのフィルターを変えて見るといいでしょう。

 いままで説明してきたことは、すべて「原因があって結果がある」というルールに従う考え方でした。でも、世の中には、原因がよく分からないのだけれども起こってしまうことがあります。

「原因→結果」というサイクルからいったん離れてみましょう。

 世の中には原因は知ることが出来なくても、「自分の人生にとって意味のある出来事」があります。


「適職」は、何らかの原因によってもたらされる結果かもしれませんが、私たちはもうひとつ、「天職」という言葉を知っています。「天職」には原因がないけれども、「意味」がある。どんなに念入りに準備したからといって手に入れられるものではなく、やってみて初めて「ああ、これが自分にとっては天職だった」と気づくものですよね。

 そう、トコトン悩んだら、運を天に任せることも大切です。「運」という言葉が嫌いなら、「根拠のない自信」と言い換えてもいい。

 最先端のキャリア理論として注目されているひとつに、「計画された偶然理論」というものがあります。原語ではPlanned Happenstance Theoryといいます。

 アメリカのジョン・クランボルツという人が提唱した理論です。キャリア上で輝かしい成功を収めている人を数百人ニンタビューし、なぜ、成功したのかという秘訣を探っていくと、そこには偶然が支配しているということを言っています。

 なんだかテキトーな理論のように聞こえるかもしれませんが、要は、「成功している人は、一見、偶然に見えるチャンスを必然的に活用できるのだ」ということです。

 そのような人に共通する資質として挙げられているのは、
1)好奇心(curiosity)
2)こだわり(persistence)
3)柔軟性(flexibility)
4)楽観性(optimism)
5)リスクを取る(risk taking)
 という5点です。

 日本人の場合、5番目がとくに弱いのではないでしょうか。「自立と自己責任」というテーマがしつこいほど繰り返されているように。

 日本におけるトランスパーソナル心理学の第一人者である諸富祥彦さんも、同じようなことを言っていました。前にも書いたことがありますが、彼がある雑誌のインタビュー記事用に私に話してくれた「天職の見つけ方」をここでもう一度紹介しておきましょう。

1)好きなことに没頭してみる。単なる趣味だからとバカにせず、好きなことにのめり込んでみる。
2)周囲の人の意見に耳を傾ける。「やってごらんよ」と言われたものを試してみると、意外に向いているのかもしれない。ただし、盲目的に他人の意見に従うのはいけない。
3)偶然を大切にする。最初はあまり気乗りがしなかったものでも、偶然出会ったことに身を任せてみる。これは自分にとってどのような意味があるのだろうかと考えながらやってみると、意外にハマリ役かもしれないと思えたり、おもしろくなってくる場合もある。
4)「自分にはこの仕事しかない」「この仕事をしなければならない」と決め付けるのがいちばんよくない。もしもその仕事で失敗したら、他に道がないからだ。

 どうでしょうか。天職が見つかりそうな気がしてきたでしょうか。「気がする」だけでオッケーです。どちらの方向へ進めば天職が見つかりそうか、なんとなくわかって、そちらの方向へ踏み出すことが大切です。

 選んだ仕事が天職かどうかは、後になって分かるものだから、最初はあまり囚われなくてもいいのです。

 そんないい加減なことでは、就職試験の際に「なぜ、この仕事を志望するのか」という志望動機をアピールすることができないじゃないかって?

 そのとおり。

 自分の中で適職や天職を模索することと、就職試験の自己ピーアールでは、方法がちょっと違います。

 自己PRするときには、「貢献力」を具体的に示すことが第一です。その仕事を「やりたい」だけじゃなく、「できるのだ」ということを証明するのです。

 その方法については……長くなるので、また改めましょう。





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最終更新日  2003年08月22日 09時43分13秒


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