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2003年08月12日
東京の極楽温泉
テーマ:
温泉でリフレッシュ(2)
カテゴリ:
カテゴリ未分類
夕方、インタビューの仕事が終わったのが新富町で、ちょうどいいから永田町経由田園都市線で二子玉川へ。愛用の瀬田温泉「山河の湯」へ行ってきました。月に一度のスポーツクラブ休館日は、夜が手持ち無沙汰なのです。広いお風呂じゃないと、入った気がしないのよね。
ジム仲間を誘ったけれど、突然だったから、皆、都合が悪くて、結局、独りで行くことに。独り遊びが得意だから、まあ、へっちゃらです。
二子玉川の駅を出て少し歩いたところに、「山河の湯」の送迎バスが来てくれます。歩いても5分少々だけれど、勾配のきつい上り坂だし、このバスがSL風でちょっとした旅気分にさせてくれるので、せっかくだから乗ってしまいましょう。
入湯料は2,300円ですが、インターネットでプリントアウトできる平日割引券を使えば土・日以外は1,800円。私は「平日友の会」の会員なので、1,600円で入れちゃう。10回利用につき無料招待券1枚の特典つきで、他に、個室料金の割引もあります。
さて、いつものようにまずはシューズロッカーに靴を入れ、鍵をフロントに預けてチェック・イン。入湯料を払って脱衣場のロッカーの鍵、そしてタオルと湯上りに着る甚兵衛の交換札を受け取り、脱衣場と風呂のある3階へ。階段を上らされるのですが、これはジジババ客ばかりになって老人サロンっぽくなるのを防ぐ目的じゃないかな。
ここのお湯は天然温泉で、他の東京の温泉と同様、コーヒー色でしょっぱい。古代から地下に眠る東京湾の海水が温められたものだそうです。ニオイもちょっとある。この濃さが、癒しを体感させてくれる。お肌がツルツル、スベスベしてきます。
女湯は、サウナ、水風呂、やさしいジャグジー、寝湯、大きな湯船ひとつ、露天風呂という構成。浴槽と浴槽の空間をたっぷりとってあるので、結構、ゆったりできます。平日の夜は、2、3人しかいないことも。洗い場は、外に面して天井近くに窓のあるところが快適です。もちろん、シャンプー、リンス、ボディシャンプー常備。
水着を着て男女混浴できる露天のヒーリングプールが、ここの一番のセールスポイントでしょうね。かつて水戸藩の江戸屋敷だったとのことで、ケヤキなどの古木が鬱蒼と茂り、東京の幹線道路に面しているとは信じられない別空間を作り出しています。さわさわ、そよそよと風になびく木の葉の音が心地よい。でも、夜になると野球中継をスクリーンに映し出すのが、なんだかなあ。
多摩川を見晴るかす高台にも、もうひとつの露天ヒーリングプールがあります。遠く丹沢の山々も望むことができ、夕暮れ時の絶景は素晴らしい。夏の間はカクテルバー開設で、お酒を飲みながら癒しの時間をすごせる。ただし、月曜だけ閉店だったのが残念。
昨日はこのプールで1時間ぐらいぼーーーーっとしていました。来し方行く末について、色々な思いをめぐらせていたのでした。たとえば、昨日の日記に書いたようなことを。
どうして私は結婚もしなければ、子供も産まなかったのだろうか。あえてそうしたというより、まあ、なりゆきだよなあ。私を望んでくれる人がいなかったし、それ以前に、私が世の男性を憎んでいたような部分があって、全身から拒否信号を発していたからだろう。
私は女性というだけで差別されるのが大嫌いだったし、生まれつき「男は女よりエライ」と信じているバカ男が威張る様子を見るたびにウンザリしていたからね。
でもまあ、人生色々あって、威張らなくてシャイで魅力的で尊敬できる男性もいるってことが分かり、いまはもう拒否信号を発していないつもりだけれど、誰も近寄ってこないところを見ると、まだ少し残っているのかもしれないなあ。
そうそう、「シャイ」っていうのは今じゃほめ言葉じゃなくなったのが残念だという話を聞いた。たびたび引用させていただいて恐縮ですが、内田樹先生によると、シャイな人っていうのは、身体感覚が発達しているのだそう。カラダが脳の奴隷になっていないのね。
言いたいけれど、つい口ごもるというのは、脳が「話せ」と命令したことに対し、カラダが、舌が抵抗している状態なのだそうです。
いまの時代は、自分の言いたいことをハッキリ主張できる人間が良いとされているけれども、いつもいつも自己主張、自己決定ばかりじゃ疲れちゃうよね。やさしくないんじゃない?
こんなことを言ったら嫌われるかな? 相手を傷つけないだろうか? なんだか恥ずかしいな……なーんてモジモジする男もカワイイと思う。そんな内面の声をカラダで語ってくれる人がいい。はにかんだ笑顔が大好きだ。
……などと誰かさんの顔を思い浮かべながら、極楽温泉につかりつつ、時が過ぎていくのでした。
湯上りの後のビールは、さらに極楽度を高めてくれますね。ただ、残念なことに、ここの食堂の料理はイマイチ。調理人が代わったのか、昨夜の天麩羅は涙が出そうなくらい寂しい味でした。
不完全燃焼な思いを抱いて、「ああ、このままじゃ帰れない」とつぶやく私であった。そして、いつの間にか足が向いた先は、ちょっとご無沙汰だったバー。スタッフの顔ぶれは全部違っていたのだけれども、独りの私をやわらかく受け止めてくれて、いいタイミングで声をかけてくれて、退屈させない。
ちょっと1杯のつもりだったのが、いつの間にか終電になっちゃったよ。ジンリッキー、スコッチソーダ、ネグローニ、ラムのストレート2杯。
「ずっと前、バックバーの隠し戸棚からブラックボウモアを出していただいたのだけれど、まだある?」
「いまはもう店には置いていませんが、ご要望があれば持ってきますよ」
「今夜はやめときます。もっと重装備な日にね」
「ええ、何か特別な日に召し上がるのがよろしいかと」
「他には何かお薦めがある?ブラックボウモアみたいに、濃ゆいのとかは?」
「こちらはいかがですか?」
おっと、グレンファークラスの1959年!
ショット3,000円だそうで、手が伸びかけたけれども、特別な日のためにとっておくことにしよう。なくなりませんように。
そんなこんなで、ちょっとした夏休み気分の夜でした。
お友だちの皆様、次回、チャンスがあったら、一緒に温泉ツアーしましょうね。混浴ヒーリングプールもあるから、ボーイズもオッケーよ。
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最終更新日 2003年08月12日 10時03分34秒
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