ライフキャリア総研★主筆の部屋

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2003年08月22日
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 具体的な場面を想像してみてください。

 ①これはもしかすると、人生最高の瞬間のうちのひとつかもしれないと思えるほどウルトラマンモス級にやりがいを感じた瞬間、

 ②滅多にないけれども、月に一度の「ごちそう」みたいに、時々やってくる瞬間、

 ③それほど大きくない喜びだけれども、そんな小さな幸せが私の日常を支えているのさと思えるようなやりがい、

 こんなふうに大、中、小に分けて考えるとイメージしやすいかもしれませんね。

 これから就職活動のために「先輩取材」をする学生のみなさんは、こんなふうに質問するといい答えを引き出せるのではないでしょうか。

 うまくインタビューできると、きっと先輩から感謝されるはずです。仕事のやりがいについて語る作業を通じて自分が生きてきたプロセスを振り返り、そこに何らかの意味を見出せた人は、自信を取り戻したり、再確認したり、さらによりよく生きようとする意欲が湧いてきて、未来の目標がより明確になってくるからです。

 私も過去に色々な職種の人にインタビューしましたが、「あなたのおかげで自分のキャリアを整理して見ることができた。ありがとう」などと感謝されたことが少なくありません。

 ……自慢話をしたいワケじゃなくてね。

 何が仕事の満足度につながるのか、要素で考えてみましょうか。

1)職場の人間関係(上司、同僚、部下など)
2)職業的ポジション
3)専門職としてのプライド
4)著しい業績とそれに対するふさわしい評価
5)能力を伸ばすチャンスを与えられていること
6)顧客など自分が影響力を及ぼす人との人間関係
7)所属する組織の目的と自分の目的が一致していること
8)社会貢献
9)私生活(家庭など)と仕事の調和
10)心身の健康と仕事との調和

 無理やり10にしてみました。他にもあるかな?あるいは8つに整理すると、レーダーチャートを作りやすくなりますね。女性の場合は、9)の指標がとくに重要で、育児・介護と仕事を両立させやすい職場環境かどうかが気になるところです。

 以上の10の指標は、職種選び、会社選びのときの基準として使えるのではないでしょうか。

 企業研究の基本として、資本金、売上高、経常利益、従業員数、その他ROEだのEVAだの、もろもろのデータを分析せよと言われますが、証券アナリストじゃあるまいし、それだけでは、「やりがいのある仕事のできる企業」かどうかは見えてこないし、体感できないんじゃないでしょうか。

 ただ、外から見えやすいのは、上記のような経営指標ですね。自分の足と知恵を使わない人は、こういった指標に頼るしかないわけです。だから、先輩取材が必要なんですよ。個別の先輩取材が難しかったら、大学の就職部主催で行ったり、クラブ単位で行えばいいでしょうね。

 再就職志望の主婦やリストラで職を失った中高年のためにも、こういう「集団先輩取材」の場を設けることが必要でしょう。自治体の労政担当者さま、厚生労働省関係の方、ぜひご検討ください。民間の就職支援サービス会社の皆さんも頑張ってください。何なら、私がコーディネートと司会役を仰せつかります(営業したりして)。

 小中学校、そして高校でのキャリア教育においても、このような「先輩取材」は格好の教材になることでしょう。

 さて、企業側としてもリクルート情報の中に上記のような経営指標ばかりでなく、仕事のやりがいに関する情報を公開していかないと、いい人材が入ってきても、「話が違うじゃないか!」と早々に去られてしまう可能性がありますね。

 企業側も応募者側も、「やりがい情報」を大切にしないといけませんね。応募者側はとくに、与えられる「やりがい情報」を鵜呑みにするのではなく、自分の価値観、人生観とマッチするかどうか、主体的に判断しなければなりません。

 もうひとつ、別の視点から仕事の満足度ややりがいについて考えてみましょうか。

 人は、危機を乗り越えたときにこそ、「生きていて良かった!」「人生、まんざらでもないな」「私も捨てたもんじゃないな」などと感じられるのではないでしょうか。

「燃え尽き症候群」になってしまったり、仕事が原因で心身の健康を害してしまう人と、そうではなくて心身の健康のバランスを保ちつつ、仕事のやりがいを感じて充実している人との差はどこにあるのでしょうか。

 そんなふうに考えると、相対的ではない、絶対的な仕事のやりがいや満足度が浮き彫りにされてくるんじゃないかなあなどと思っています。

 だから、先輩取材をするときには、「仕事で辛かった体験」と「それを乗り越えたとき」について詳しく聞いたほうがいい。こういったネガティブ情報は、会社や出版社から与えられるリクルート情報の中には大抵、含まれていないので、ぜひとも聞いておきたいところです。

 ……なーんてことを書いた理由は、某看護系雑誌に「職務満足度をどう引き出すか」という特集記事を管理者向けに書くことになり、編集者とディスカッションした中でいろいろいい思いつきがあったので整理してみようかなと。

 仕事の満足度、やりがいって、深くて重要なテーマですよね。自己実現と他者の満足度のバランスという問題について書きそびれましたが、この件はまたいずれ。

※ROE、EVAについては、野村證券の証券用語解説のページに書いてあります。
http://www.nomura.co.jp/terms/index.html

 今回からキャリアに関する日記を書くときには、「自分を生かすキャリア」としてシリーズ化し、楽天日記のテーマに投稿することにしました。順次、過去のものも再編集しつつピックアップして数を増やしていきます。タイトルの隣の「テーマ」のところをクリックしていただくと、過去の日記でキャリアをテーマにしたものの一覧が表示されますのでご参照ください。





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最終更新日  2003年08月22日 18時51分04秒


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