ライフキャリア総研★主筆の部屋

ライフキャリア総研★主筆の部屋

2004年01月22日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
 ご来訪者一覧を見てみると、最近、大学からのアクセスが増えています。学生さんかな?それともキャリア関係に興味をお持ちの教員の皆様かな?

 というわけで、ニーズがありそうなので、最近話題のコンピタンシー面接について、某外資系企業から聞いたことをちょっとアレンジして書いてみましょうか。転職や再就職希望の方にも、お役に立つかもしれませんし。

 コンピタンシーというのは、ひとことで言うと「ハイパフォーマーの行動特性」。たとえば、営業職を例に考えると、新規の顧客を多数獲得できる、顧客が抱えている悩みや問題点を解決するための提案を的確にでき、顧客から感謝されるといった高い成果を出せる人がハイパフォーマーですね。

 ハイパフォーマーとローパフォーマーは何が違うのか。ハイパフォーマーならではの行動特性を分析することによって、その結果を業績の評価⇒成果給の査定、人材育成、有望な人材の採用に役立てようという考え方が「コンピタンシー」です。

 コンピタンシー面接とは、採用の場面で、その人が将来、ハイパフォーマーとなり得るかどうかを見極めようというものです。そこで気になるのが、その方法ですね。どんな質問が出るのか。

 学生であれば、大学時代に何をしたかについて、詳しく質問します。アレもした、コレもしたと、数多く羅列させることを目的にしているわけではありません。「もっとも力を入れたこと」「自分なりに成果を出せたと思われること」といった質問の仕方になります。

 たとえば、「それは環境問題です」と学生が答えたとします。すると、「なぜ、環境問題に関心を持ったのですか」と面接官はたずねるでしょう。

 そのとき、ハウツウ本でしっかり勉強してきた学生は、いま、なぜ、環境問題への取り組みが必要なのか、どこかの新聞の解説委員が言いそうな「べき論」を並べることでしょう。でも、面接官は、そんな「べき論」に飽き飽きしています。

 面接官が聞きたいのは、ナマの体験を通じてしか得られない、その人ならではのオリジナルな考え方や行動特性です。一夜漬けの勉強で取り繕ったような答えは、すぐに見抜かれます。



 けれども、一夜漬けの勉強で付け焼刃的に「環境問題でいこう!」なんて人は、せいぜい「ごみの分別に気をつけるようにしています」ぐらいの陳腐な答えしかできませんね。

 面接官は、その人が行った行動の全てを知りたいわけではありません。いちばん知りたいのは、その人がそのような行動をとるに至った考え方や、能力のレベル、経験から学ぶ力、経験の蓄積、日ごろの習慣等々、つまり行動の背景にある「意味」です。

 しかし、そのような意味それ自体を先に述べようとすると、どうしても、どこかで聞いたような「べき論」になってしまう。これが、多くの人が陥りやすいワナですね。

 何が自分にとって意味と価値のある行動なのかを自覚して行動し、その行動の結果から学ぶ……とても一夜漬けではできませんが、そのような習慣を日ごろからつけておけば、コンピタンシー面接なんて、ちっとも怖くありません。できるかな?

 履歴書や職務経歴書でも、コンピタンシーが問われています。職務経歴書を書くときに、過去に経験した仕事を細かく列挙する人がほとんどですし、また、ハウツウ本にもそのような見本が載っていますが、そのような書き方では読む人に強いインパクトを与えることはできませんね。

 経歴を書くときのポイントは、①内容を的確に簡潔な言葉で表現する、②その業務についての自分の取り組み姿勢や考え方を示す。例)「自分はこういう方針(モットー、考え方、経験から学んだコツ)で取り組みました」、③その業務でどのような成果を上げ、そのことが自分のキャリアにとってどのような意味を持つのかを表現する。例)「事務職として、コスト削減に取り組み、成果を上げました。たとえば、同じ消耗品でもインターネットで調べて安く調達できる業者を調べて上司に進言しました」。

「です、ます」調は、他の数十枚、数百枚の職務経歴書の中での差別化に役立ちます。職務経歴データは箇条書きで、そのことの「意味」つまり「コンピタンシー」については「です、ます」調でメッセージを投げかけるように書く。お試しください。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2004年01月23日 10時34分57秒


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: