ライフキャリア総研★主筆の部屋

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2004年02月04日
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 フニャけた脳を治すために朝風呂に入っていたとき、ふと思いついた。

 資格って何だろう……それは、「ないけれどあるもの」であり、「取れるけれど取れないもの」だ!

 日本語で言う「資格」に近い意味を持つ英語の言葉には色々あり、license,qualification,certificationなどがある。この中で、一番近い語感を持つのは、おそらくlicenseじゃなかろうか。

 licenseといえば、license to kill っていう用例がすぐに思い浮かんだりする。しません?007のことですね。

 日本語の「資格」もこれと同じような使い方をする。たとえば、「アンタには父親の資格がない」「お前には生きる資格がない」といった言い方をするでしょ。

 でも、考えてみれば「父親の資格」なんて、この世の中には「存在」しない。証明書も免許状もないし、資格認定試験も存在しない。それなのに、人々は「父親の資格」というものが「ある」と考えていて、それを問いただすときがある。

 ほら、資格って、「ないけれどもある」ものでしょ。「取れるけれど取れない」ものでもあるわけですね。

 いやべつに言葉遊びをしたいわけじゃなくて、資格の本質を考えようとしているのであって、ここから先がいよいよ本題。

 就職のときに資格は役立たないと言われます。それはなぜかというと、日本商工会議所認定の簿記検定やマイクロソフト社認定のMOUSといった「実体のある資格」よりも、「その会社で働く資格はあるか」といった「実体のない資格」が問われているからなんです。



「あなたには、うちの会社で働く資格がありますか」と問いただすのが就職試験なんです。1次試験が履歴書審査、2次試験が面接ですね。

 相手を納得させられる答えが出せれば採用。出せなければ不採用ですね。

「働く資格」って何でしょう。

 会社によって求める内容はさまざまですが、最大公約数を挙げるとすれば、それは「会社に利益をもたらすことのできる能力」つまり「会社の利益の源泉となる顧客のニーズを満たす能力」ではないでしょうか。

 そのような能力が自分に備わっていることを証明しなければなりません。さて、何を根拠にして証明すればいいでしょうか。

 転職者の場合は、最も有力な証拠となるのが実務経験です。応募する職種と一致するか、非常に近いジャンルの実務経験があれば、「働く資格」の証明をしやすい。過去にやったことがあり、しかもそれを上手にやれるし、やる気も十分にあるとなれば、「うちの会社でも過去の経験を生かして同じように上手にやってくれるだろう」と採用する側は類推して考えますね。

 つまり採用を勝ち取るための最大の武器は、「実務経験+熟練した能力+やる気」の黄金のトリオというわけです。これに「人柄」がプラスされれば、プラチナ・カルテットですね。

 実務経験のない職種にチャレンジしたいときは、実務経験以外の有力な証拠を探さねばなりません。「やる気」と「人柄」の2枚看板でアピールしましょうか。でも、それだけでは説得力がどうにも弱い。「心証はいいんだけれど、物証がないとねえ」、「状況証拠だけじゃ弱いねえ」というわけです。

 このピンチを切り抜けるために多少なりとも役立つのが、「実体のある資格」です。難関の資格試験にチャレンジして、突破したという実績があれば、実務経験がなくても、それを短期間でカバーするだけのやる気、潜在能力、適性が備わっていることを証明できるでしょう。もちろん、その資格が応募職種と関連の深いものでなければなりませんが。

 とくに関連する資格がない場合は、どのような職種にも共通する基本的な職業能力の中で、とくに自分が優れていると思われるジャンルについて、アピールすればいい。

 たとえば、「問題発見+問題解決能力」などは、営業や販売といったとくに実体のある資格とはあまり無関係な職種で応募する際に強みになる能力要件です。



 この一連のプロセスを成し遂げる能力があることを、過去の実体験をもとにして説明することができれば、それが「働く資格」の存在証明につながるのです。

 だから、「就職するには資格を取らなくちゃ」と短絡的に考えて「実体のある資格」に走るのではなく、「実体のない資格」のほうを先に掘り起こさなくちゃいけない。

「実体のない資格」は、あなた自身の中に眠っています。それを言語化する作業が必要なのです。

 同時に、あなたが就職したいと考えている職種、業種、会社が求めている「働く資格」とは何かを調べる作業が必要です。「働く資格」は職種、業種、会社によってさまざまに異なります。新聞、雑誌、業界や職種について解説した書籍などを調べれば、個々の「働く資格」について言語化されたものが手に入ります。それらを探し当て、自分の中から掘り起こした「働く資格」とマッチするかどうかを照合する作業が最後に必要になります。

 景気のいいときは、「働く資格」なんてあまり問われませんでした。働き手の頭数だけ揃えばなんとかなったのですからね。不景気で、しかも大きな成長の期待できないいまだからこそ、「働く資格」が厳しく問われているのでしょうね。






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最終更新日  2004年02月07日 12時23分47秒


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