ライフキャリア総研★主筆の部屋

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2004年03月22日
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 女性は生理の時期に精神状態が不安定になるとよく言われる。私の場合は直前に、イライラする時期があって、「おっと、クールダウン、クールダウン」と自分に言い聞かせたりしている。

 そのせいじゃないとは思うが、先日の某再就職セミナーの際、この温厚な私もつい、イライラさせられた。受講生の女性の皆さんの口から何度も「でも、しか語」が飛び出したからだ。

 たとえば、「私はもう年齢が高いので、ヘルパーぐらい しか 仕事がないですよね」

「資格も経験もなくて始められる仕事といえば、やはりネットワークビジネスぐらい しか ないですよね」

「絶対~ない語」も、私をなんとも陰鬱な気分にさせる。

「私のように年齢が高いと、もう絶対、いい仕事が ない んですよね」



 自分の良いところを見つけて伸ばすというふうに、なんとか発想を切り替えてほしい。自分に対しても、自分の子どもに対しても、そして、配偶者に対しても……。

 だいたい、「ヘルパーしかない」というのは、ヘルパーに対して見下すような感情が混ざっており、なんとも失礼な物言いだと思う。ヘルパーは素晴らしい仕事であり、適性と意欲のある人にはどんどん活躍してほしいし、ニーズも決して少なくない。

 優秀なヘルパーが数多く活躍することで、「介護地獄」と言われてきた現場の改善につながるはずだ。

「でも、しか語」や「絶対~だめ語」的発想では、現実は変えられない。世の中や自分自身に対する不満や失望感を募らせるうちに、やがて寿命が尽きてしまうだろう。

「でも、しか語」や「絶対~だめ語」的発想を捨てて、行動を起こしてみると、世の中の色々な価値や可能性が見えてくる。たとえば、こんな例がある。

>短大まで出た私がなぜレジなのかと不満に思っていた彼女が、いつも見かけるお客さんには「今日は○○ですか」と声をかけてみたり、お年寄りの買い物なら持ちやすいように袋を二つに分けるなどしているうち、親しい挨拶や感謝の言葉をかけられるようになり、地域の人々とのコミュニケーションを深めていったという。

>そしてある日、隣のレジが空いているのに自分のレジにお客さんの列が出来ていることに気づき、たとえがたい感慨深さに包まれたそうだ。

>ここには、自分自身の発見や工夫が、手応えとなって戻ってくることの喜び、自分が認められ、かけがえのない存在として受け入れられることの喜びがある。

(西村佳哲著『自分の仕事をつくる』晶文社)

 乱暴な言い方をすれば、選ぶのはなんでもいい。仕事に対する取り組み姿勢で、得られるものが違ってくる。

 いまの世の中は選択肢が豊富すぎて、選ぶこと自体に関心が向きすぎているのかもしれない。何を選ぶかで幸か不幸が左右されるのではない。選ぶプロセス……自分で調べ、比較検討し、自分なりの判断基準を決め、それに基づいて決断し、行動するということを十分に体験し、その決断の結果に責任を持つということが、人生を決める。



 少々意地悪なところのある私なので、こんなふうにも考える。自己決定できる前向き人間ばかりが増えてしまうと、ただでさえ競争の厳しい世の中がますます厳しくなってしまうので、自己決定できない人を、無理やり「イスとりゲーム」の会場に連れてくる必要はないのかも……。

 おっと、精神状態が不安定なので、そんなことを考えるのかも。

 競争社会ではなく、共生社会という理想形もある。共生とは、もたれあいではなく、自立し、自己決定できる人々が、相互に支え合い、連携し合うことだ。

「でも、しか」語族、「絶対~だめ」語族を社会的に治癒し、サポートしていくことが、私の使命と考えて、がんばります。





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最終更新日  2004年03月22日 16時45分51秒


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