ライフキャリア総研★主筆の部屋

ライフキャリア総研★主筆の部屋

2006年02月07日
XML
 なんだか面白そうなCDを見つけて、注文してしまった。以下、わが敬愛する 内田 樹先生 のブログから引用です。

バートン・クレイン作品集何?バートン・クレインって誰? なにをおっしゃいますやら。日本音楽史最初の外タレポップスターですよ。

 プリンストン大学を卒業して、1930年代に来日したジャーナリスト。アメリカの楽曲に片言の日本語歌詞を載せて歌った「クレーン節」で一世を風靡した兼業歌手です。

 その後ニューヨーク・タイムズの経済記者となり、戦後も1950年まで日本特派員をつとめた知性派である。

 この人のなんとも言えない「ほんわか」した日本語がね、いいんだな。渡辺京二さんの『逝きし世の面影』を読みながらバートン・クレインを聴くと、オールコックやモースやチェンバレンが愛した前近代日本の最後の残照がひとりのアメリカ青年にどんな「日本語」として響いたのか、それをかすかに知ることができます。


 amazonでも注文できます。復刻盤の発売に至る経緯や曲目、内容については こちら をご覧下さい。

 また、 山田晴通さんのページ にはバートン・クレーンの経歴や、彼の日本語の唄がレコーディングされるまでのエピソードなどが詳しく書かれています。

 CD付録にあるジャズ評論家・瀬川昌久氏の解説には唸らされます。

戦前昭和の時代は、僅か16年に満たない短い期間だったが、ジャズを基調とする大衆音楽芸能の分野では最も傑出した作品を数多く生んだ。

 ここに収録されたバートン・クレーンの歌曲集はその最たるものである。日本に滞在したアメリカの若いジャーナリストがモダン昭和の生活文明になじんで、アメリカで覚えてきたいろいろな唄を英語と日本語で洒落のめして歌う。

 日本語歌詞が最高にイカして、伴奏のコロムビア・ジャズ・バンドが達者にジャズる。

 この歌が吹き込まれた時から今日まで既に70余年も経ったが、日本の文化が最もモダンだったのはこの時代を措いてない。

 このアルバムを聴きながら、このような情緒豊かな雰囲気の時代がまた日本に来ることを願いたいと思ったが、そういう時代が来るとはどうしても思えない。

 せめてこの音声を後世に伝えたい




「情緒豊かな雰囲気」って、いい言葉ですね。

 戦前のごく短い間だったとはいえ、こんなふうにアメリカ人と一緒にジャズ起源のモダンポップスを楽しんだ時代があったなんて、ウソみたいです。

 それがどうしてあんなに悲惨な戦争へとつながっていってしまったのでしょうか。

 太平洋戦争の生き残りの人たちが「いまの時代の雰囲気は戦前によく似てきた」と別の意味で言っています。

 戦前から開戦に至るあの道を二度と繰り返さないために、戦前の日本のことを、とくに歴史の教科書には載らない大衆文化を、市井に生きた人々の息づかいをもっと知りたいなあと思いました。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006年02月07日 10時23分50秒
[スピリチュアリティ研究] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: