ライフキャリア総研★主筆の部屋

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2007年09月29日
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昨夜の南アフリカ大使公邸でのワイン会は、猛烈に楽しかった。生き返るような思いがした。

ワインの香りが素晴らしかった。味もよかった。ワインをめぐる「物語」に感動した。何より、人との出会いが幸せだった。

いつものようにワインを飲んでいただけなのに、何人もの人が私に声をかけてくれた。

「ワイン関係のお仕事をしていらっしゃるんですか?」

「他の人とは飲み方が違いますね」

「見ればわかりますよ」

いえいえ、単にワインが好きなだけですよ。なーんて照れつつ、まんざらでもない。

「同好の士」とは良く言ったもので、初対面でも話が弾む、弾む。

ダイニングルームの中央に大きなテーブルがしつらえられ、そこにワインが並べられて、自由に手酌で好きなだけ飲める。有料のものは3種だけで、万超ワインも1杯数百円という大盤振る舞い。食べ物はパンだけ。



立ち飲みで、ひたすら集中して飲んだ。こうやって飲むと、ワインのすごさがしみじみ分かる。ワインはほんらい食中酒であるから、ま、邪道な飲み方ではある。ワインは人をスノッブにさせる魔力を持っているのだなあ。

南アフリカのワインに共通して感じられたのは、甘い香り。世界有数の晴天率だそうで、ブドウが見事に熟れるのだろう。

子どものころに嗅いだ香りを思い出した。

7歳ぐらいかな?黒人の男の子の髪の毛から漂ってきた、甘くかぐわしい香り。

そのとき私は、外国人の子どもたちと一緒に「ジェンカ」を踊るというイベントに参加していて、小学校5年生か6年生ぐらいだったかな。舞台の袖で出番を待っているときに、すぐ隣に黒人の男の子がいた。私よりも背が低かったので、ちょうど鼻の位置にあのクルクルっとカールした髪の毛があった。手のひらの色が黒くなくて、私たちとあまり変わらないことにも驚いた。

実は私、6歳のときから「ラボパーティ」という公文式みたいな英語塾に通っていたのだ。英語劇で主役を演じたりして、ちょっとした「スター」だった時期もあるのよ。いまは全然、しゃべれないけど。

ホンモノの黒人をすぐ近くで見たのはそれが最初の体験。黒人が差別されているという知識は既に持っていた。ホンモノを目の前にして、強烈な疑問が湧いた。「なんで、黒人を差別するの?こんなにいい香りがして可愛いのに」。

南アフリカのワインの香りを嗅いでいるうちに、私が私であるところの原点を思い出した。

私は差別が嫌いだ。差別をしてしまう人間の愚かさと無知と無恥を憎む。ずっと差別や偏見、人権蹂躙と闘ってきた。幸い、労働の世界における女性差別は解消されつつあるので、私は自分のほんらいの仕事、使命、生きる目的を忘れかけていた。

それはさておき、

とくに素晴らしかったのは、「アマニ・メルロ」。南アフリカ初の黒人女性醸造家のカルメンの手によるもの。



アパルトヘイトが廃止された後も、経済的に困窮する黒人は多い。だが、アパルトヘイトがあった時代から、黒人の味方になって、物心両面で応援していた南アの白人も少なくなかった。「非国民」と言われながらも。

すばらしい白ワインを造ることで知られるポール・クルーバーは、黒人労働者の経済的向上を目ざして「タンディ」というプロジェクトワインを立ち上げた。その優れた味わいが好評を得て売り上げが伸びている。そこから得た報酬で、黒人たちが自社の株を買い集めている。黒人の資本、経営、労働によるワインが誕生する日は近い。

ラベルのデザインが、泣かせる。赤ちゃんを抱いた母親のイラストが描かれているのだ。このワインを赤ん坊のように大切に育てていきたいというスタッフの思いが込められている。

試飲できたのは、シャルドネ2005。甘過ぎず、すっきりと上品にまとめられている。やさしい。慈しみが感じられるワインだ。

テンダネスという言葉が、南アフリカのワインにはふさわしいと思う。大使館の日本人通訳さんとお話ししているときに、つい、そんなことを言った。



ああ、楽しい夜だった。私にとっては、お祭りだった。復活祭だった。原点回帰だった。

「アマニ・メルロ」と「タンディ・シャルドネ」を注文してありますので、興味のある方は、一緒に飲みましょう。近いうちに、ビストロTOMOJO亭にて、宴を催します。

南アの映像と音楽を取り寄せよう。

ワイン畑の景色が素晴らしい。ワイナリーをめぐるツアーが来年2月に開催されるそうだが、私は研修講師の仕事の日と重なって行けない。残念無念。再来年は、絶対に行きたい!

今回のワイン会のスポンサーである株式会社マスダの担当者は、日本で南アフリカの平和活動家と出会ったことがきっかけになり、現地の大学院に留学し、教育政策を専攻したという。卒業する少し前に、たまたま、「タンディ」などの南アフリカの黒人が経営に携わるワインと出会い、ぜひ、日本に輸入したいという強烈な思いから、ワインビジネスの世界に飛び込んだ。

「最初は600本という、鼻くそみたいな量しか買えなかったくせに、恥知らずにも独占輸入権を下さいとお願いしたら、ポール・クルーバーは快く承諾してくれたんです」と、その三宅司氏は語った。

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最終更新日  2007年09月29日 11時59分35秒
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