ライフキャリア総研★主筆の部屋

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2008年09月11日
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カテゴリ: 労働環境研究

「暮らしがきびしい」という声が大きくなっているけれど、いまどきの大卒初任給は、いくらぐらいなのでしょうか。

大卒事務系の初任給、伸び鈍化 日本経団連調査

日本経団連は3月に学校を卒業し企業に就職した新規学卒者の初任給の調査結果を発表した。大卒事務系は20万6969円で過去最高だった。だが伸び幅は前年比1191円(0.58%)と、昨年の1354円(0.66%)より縮まった。経団連は企業が人材確保のため高水準を維持しようとする一方、景気減速の影響が表れたとみている。調査対象は2050社で747社から回答を得た。

asahi.com 2008年9月10日

経団連のプレス向け資料には、もう少し細かいデータが載っています。

2008年3月卒「新規学卒者決定初任給調査結果」の概要 <PDF>

この資料の最後にある「初任給凍結企業割合」の折れ線グラフで、1982年~2008年の26年間の新卒就職の経緯を追跡できます。ぜひ、ご一読を。

1982年~1993年 ある意味「無風」状態だった幸せな時代。初任給を前年のまま据え置いた企業はごくわずかで、ほぼ1~3%台で推移していました。私が大学を卒業して就職したのは1982年で、私が志望していた出版社系はどこも前年より初任給が5,000円~7,000円ぐらい高くなっていたような記憶がうっすら残っています。

ちなみにバブル崩壊が1991年、リクルートの「就職ジャーナル」誌上で初めて「就職氷河期」の言葉が使われたのが1992年、94年には流行語大賞に選ばれました。

1994年は凍結企業が17.6%、1995年が40.8%と急激に上昇。96~98年は30%台で推移。

ちなみに山一證券の倒産が1997年、世界金融危機が1998年。これ以後、企業ではリストラが相次ぎ、初任給凍結どころか新卒採用そのものを中断する企業が多かった時代です。リクルートの「大卒求人倍率調査」によると、1992年3月卒までは2倍以上だった倍率が、1993年3月卒では1.91へ。以後、2倍に達しない時代が10年以上続き、2008年3月卒になって初めて2.14倍に回復しました。最低最悪は2000年3月卒の0.99!

1999年は初任給凍結企業が61.5%とさらに高くなり、2003年にはこれまでの最高の91.4%――つまり大半の企業が初任給を凍結させるという最悪の事態!

ちなみに2002年は、失業率がここ30年ぐらいで最悪の男性5.5%、女性5.1%。2003年はニートが社会問題になり、64万人というデータが発表された年です。

2008年の初任給凍結企業は52.0%と、ここ10年間では最低の数字に落ち着きましたが、油断はできません。

景気がまた悪くなってきたという声が囁かれる中、どうなることやら……。






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最終更新日  2008年09月11日 16時57分31秒
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