ライフキャリア総研★主筆の部屋

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2009年03月03日
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カテゴリ: 女性労働研究
「百年に一度」と危機感をあおられて、急遽、再就職活動に取り組み始めた主婦が多いようですね。保育所に申し込む人が急増したと報じられています。

子どもを預けることには、さまざまな不安が伴うでしょう。子どもが熱を出すと、一般の保育所では預かってもらえないので、そうした非常時の備えも考えねばなりません。

非常に珍しい事例ではありますが、子連れ勤務のできる会社を見つけましたのでご紹介します。

2009.02.13 読売新聞東京朝刊より

商品の伝票を整理する藤田明香(あすか)さん(33)が、ひざ元に座らせた長女琴子(ことこ)ちゃん(2)に母乳を吸わせ始めた。隣の女性も赤ちゃんを抱いている。足元にはハイハイする別の女性の子も。茨城県つくば市の授乳服メーカー「モーハウス」では、当たり前の光景だ。

昨年5月に同社に就職した藤田さんは週3日程度の勤務だが、いずれも琴子ちゃんを職場に連れてくる。「時給は高くないけど、それで十分なんです」と笑う。

(中略)

モーハウス代表の光畑由佳さん(44)が授乳服の製造を始めたのは1997年冬。これまでに、店頭や本社で子連れで働いてきたママは約140人。「男性や独身女性を雇えば、勤務管理も効率的です。でも、ママの採用にこだわりたい」と光畑さんは力を込める。

厚生労働省の統計(2003年度)によると、「第1子の出産前後に離職し、1年半後も無職」という女性は61%に上る。これに対し、再就職した女性は13%にとどまる。第一生命経済研究所主任研究員の松田茂樹さんは「フルタイムではなく、『子どもと触れ合う時間をある程度取りながら働きたい』という人は多いが、実現は難しい。保育サービスが圧倒的に不足しているのが要因の一つ」と話す。



東京・渋谷のモーハウス青山店の店長宍倉千代さん(39)もかつて、再就職で壁を感じた。コンサルタント会社などでの勤めを経て、妊娠を機に離職。子供が1歳になると就職活動を始め、6社以上の面接を受けたが、いつも聞かれたのが、「保育所はどうしますか」。

05年からモーハウスで勤め始めた。「育児で体はつらかったが、頭は暇だった。ママでも働けることを社会に証明できた」と振り返る。

「再就職したママたちは、育児休業を取得するなどして就業を継続していた人に比べ、満足度が高い」。労働政策研究・研修機構統括研究員の奥津真里さんらが行った調査研究で、そんな結果が出た。「働くことを肯定してもらえたという思いがあるのでは」と奥津さんは分析する。

「育児か仕事かの二者択一を迫られるのではなく、どちらも選べる社会」。モーハウスの光畑さんが思い描く理想の社会は、まだ遠い。

(以上、引用終わり)

光畑さんが「モーハウス」を起業しようと思ったいきさつについて紹介した記事も見つけましたので、一部、引用します。

2009.01.06 読売新聞大阪朝刊より

兵庫県西宮市の球場跡に昨年11月オープンした百貨店「西宮阪急」。子供服売り場に設けられた子育てコミュニティールームで、光畑由佳(44)(茨城県つくば市)が語り始めた。「お母さんが楽な姿勢を取ってください。赤ちゃんに合わせる必要はないですよ」

光畑の場合、次女が生後1か月だった1997年の出来事が転機になった。電車の中で空腹で泣きやまなくなり、仕方がなくて上着のボタンを外して乳を与えた。集まる注目に恥ずかしさと困惑がこみ上げた。

当時、胸元を隠せる外出用の授乳服は出回っていなかった。米国から取り寄せて着てみると、なんともいえない解放感に包まれた。

その年、母親仲間たちで「モーハウス」の名前で授乳服づくりを始めた。この11年間で15万着も売れた。



講演に呼ばれると繰り返す。「主役はお母さん。我慢しなくていいんですよ」

(以上、引用終わり)

無理やガマンのない子育て。そして「頭が暇」なときに自分と家族の将来のために「頭を使う」。この2つを両立できるといいですね。





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最終更新日  2009年03月03日 20時05分40秒
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